なでしこジャパンは日本時間6日、『SheBelieves Cup』初戦のスペイン女子代表戦に臨み、1-3で敗戦した。
『SheBelieves Cup』は4カ国対抗の国際大会。日本のほか、開催国のアメリカ女子代表、イングランド女子代表、スペイン女子が参加する。
世界ランキング13位のスペイン女子が初戦の相手となる10位のなでしこジャパンは五輪イヤー初の公式戦に向け、[4-2-3-1]の布陣を用いて、最後尾にGK山下を起用。最終ラインに清水、熊谷、南、遠藤を並べ、ダブルボランチに杉田と三浦を置いた。最前線は菅澤。その背後に池尻、岩渕、中島が入り、アメリカ遠征初戦の白星を狙った。
なでしこジャパンが立ち上がりから相手にボールの主導権を握られる展開で進むなか、試合は8分に動く。左サイドバックの遠藤がカルドナに剥がされ、エルモソの折り返しをプテジャスに押し込まれ、スペイン女子に先制点を許してしまう。
先に失点のなでしこジャパンはその後も劣勢を強いられるなか、15分に岩渕のスルーパスから菅澤が抜け出してシュート。なでしこジャパンにとって、この試合最初のビッグチャンスだったが、相手GKの冷静な処理に遭い、生かせない。
それでも、44分に敵陣右サイドの浅い位置から清水が最終ラインの裏に出した浮き球パスが同点弾の起点に。岩渕が右足を伸ばしてノーバウンドで合わせると、相手GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれ、前半のうちに追いついてみせる。
イーブンで試合を折り返したなでしこジャパンは後半頭から宮川、田中を投入するが、開始3分後に熊谷のショートパスをカットされてピンチ。ピッチに入って間もないルシア・ガルシアにGK山下の飛び出しも交わされ、勝ち越し点を許した。
再び追いかけるなでしこジャパンはスペイン女子の攻勢を受ける展開が続くが、GK山下の好守にも助けられ、1点リードで終盤へ。籾木、三宅、上野をピッチに送り出して、再びの同点を目指すが、後手に回る展開から抜け出せない。
そうしたなか、78分に三宅のトラップミスを発端にディフェンスラインの裏にボールが流れると、ルシア・ガルシアがこれに反応。熊谷を振り切り、飛び出してきたGK山下も冷静に交わして、無人のゴールに決められ、3失点目を喫した。
敗色濃厚のなでしこジャパンは終盤、田中が立て続けにチャンスを作るなど反撃に転じたが、こじ開けられず、アメリカ遠征黒星スタート。次戦は日本時間9日に行われ、イングランド女子と対戦する。
スペイン女子代表 3-1 なでしこジャパン
【スペイン女子】
プテジャス(前8)
ルシア・ガルシア(後3)
ルシア・ガルシア(後33)
【なでしこ】
岩渕真奈(前44)
