【J1開幕直前クラブガイド】“大満足”の昨季超えを目指し、更なる飛躍へ《大分トリニータ》
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第10弾として、昨季のJ1・9位大分トリニータを紹介する。
【IN】
GK吉田舜(23)←ザスパクサツ群馬/完全移籍
DF香川勇気(27)←V・ファーレン長崎/完全移籍
DF小出悠太(25)←ヴァンフォーレ甲府/完全移籍
DF高畑奎汰(19)←ガイナーレ鳥取/復帰
DF高橋祐翔(18)←米子北高校/新加入
DF羽田健人(22)←関西大学/新加入
MF野村直輝(28)←徳島ヴォルティス/完全移籍
MF町田也真人(30)←松本山雅FC/完全移籍
MF佐藤和弘(29)←ヴァンフォーレ甲府/完全移籍
FW渡大生(26)←サンフレッチェ広島/完全移籍
FW髙澤優也(22)←ザスパクサツ群馬/完全移籍
FW知念慶(24)←川崎フロンターレ/期限付き移籍
【OUT】
GK小島亨介(22)→アルビレックス新潟/期限付き移籍
GKポープ・ウィリアム(25)→川崎フロンターレ/期限付き移籍満了
DF岡野洵(22)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍満了
DF庄司朋乃也(22)→セレッソ大阪/期限付き移籍満了
MF丸谷拓也(30)→現役引退
MF嶋田慎太郎(24)→大宮アルディージャ/期限付き移籍満了
MF伊藤涼太郎(21)→浦和レッズ/期限付き移籍満了
MFティティパン(26)→バンコク・グラス(タイ)/期限付き移籍満了
MF馬場賢治(34)→鹿児島ユナイテッドFC/完全移籍
MF江頭一輝(22)→現役引退
MF姫野宥弥(23)→藤枝MYFC/期限付き移籍
MF坂井大将(22)→ガイナーレ鳥取/期限付き移籍
MF國分伸太郎(25)→ギラヴァンツ北九州/期限付き移籍延長
MF川西翔太(31)→FC岐阜/期限付き移籍延長
MF野上拓哉(21)→VONDS市原(関東1部)/期限付き移籍→完全移籍
FW後藤優介(26)→清水エスパルス/完全移籍
FWオナイウ阿道(24)→浦和レッズ/期限付き移籍満了
FW吉平翼(22)→藤枝MYFC/完全移籍
昨シーズンのチームから大きく選手が入れ替わった大分。11名の新加入選手が加わった。
DF香川勇気(←V・ファーレン長崎)、MF野村直輝(←徳島ヴォルティス)、FW渡大生(←サンフレッチェ広島)らを完全移籍で獲得。さらに、FW知念慶(←川崎フロンターレ)をレンタルで獲得できたことも大きい。
毎年のようにチームを作り直してきた片野坂監督としては、チーム戦術に合う選手を獲得。競争が生まれるという点でも、まずまずの補強と言えるだろう。
◆貪欲に上を狙う昨季超《ひと桁順位》
J3からJ1までチームを昇格させた片野坂監督。昨シーズンの9位という成績は「大満足です」と語っていた。そんな中、大量の選手の出入りが行われ、再びチームを作り直す必要がある。
「簡単にはいかない」と片野坂監督は語った一方で、「その都度良い戦術を判断をして、勝ち点を取れるゲームをしたい」と更なる躍進に意欲を見せていた。
YBCルヴァンカップでは、湘南ベルマーレと対戦し、後半アディショナルタイムにPKを与えてしまい敗戦。しかし、試合の内容を見ると、常に主導権を握っていたのは大分。結果とは裏腹に、チームが目指す形は見えている。
昨シーズン以上を目指すなら、ひと桁順位は必須。片野坂監督のチーム作りに注目だ。
◆超WS編集部イチオシ選手
FW知念慶(24)
イチオシ選手は今シーズンからチームに加わるFW知念慶だ。
愛知学院大学から2017年に川崎フロンターレへ加入した知念は、1年目から試合に出場。2年目の2018年から出場機会を増やし、2019シーズンは公式戦25試合で6ゴールを記録していた。
シーズン序盤こそ出場機会を得ていたが、小林悠、レアンドロ・ダミアンとの競争に敗れ出場機会が減少。武者修行として大分に期限付き移籍で加わった。
得点源であったオナイウ阿道(→横浜F・マリノス)の穴を埋める活躍が期待されている知念。片野坂監督もフィットし切れていないものの、チーム戦術を理解してハマる選手と期待していた。期待に応え、大分でゴールを量産し、川崎Fへ成長して戻れるだろうか。
◆注目の東京五輪世代!
DF岩田智輝(22)
夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、DF岩田智輝だ。
大分の下部組織出身の岩田は、2016年にトップチームへ昇格。当時J3に所属していたチームでいきなり23試合に出場し1ゴールを記録。その後J2も経験し、昨シーズンはJ1でレギュラーとしてプレーした。
世代別の日本代表を経験していた岩田は、2019年6月のコパ・アメリカにA代表として選出。東京オリンピック世代では激戦区でのプレーとなるが、3バックでも4バックでも対応できる力を見せられるかだ。
3バックの一角としてプレーすることになるが、持ち味である積極的な攻撃参加もしっかり見せることができるか。大分の躍進を支える存在になり得るだろう。
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