【J1開幕直前クラブガイド】戦力維持は吉か凶か…不退転の覚悟で臨むミシャ3年目《北海道コンサドーレ札幌》
2020.02.20 11:55 Thu
FUJI XEROX SUPER CUP 2020、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、YBCルヴァンカップとすでに公式戦が開幕。そんな中、J1リーグが最後に開幕を迎える。
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第9弾として、昨季のJ1・10位北海道コンサドーレ札幌を紹介する。
◆補強動向《D》※最低E~最高S
シーズンオフに入り、異例の全選手契約更新という報道がなされ、チームもその通り全選手と契約を更新した。
FW岩崎悠人(→湘南ベルマーレ)、DF中村桐耶(→Honda FC)と2選手は期限付き移籍でチームを去ったが、保有権は札幌が持っており、戦力ダウンも最小限に留めた。
最小限の獲得、放出となったが、昨シーズンのリーグ戦の成績を見ると物足りなさもある。リーグ戦終盤戦では勝ちきれない試合が増えたが、そこで足りないポイントを埋められたのか。戦力をキープできたという点よりも、変わらない陣容でどこまで戦えるかが注目となるだろう。
◆就任3年目、指揮官の腕にかかる《上位争い》
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いて3シーズン目を迎えた札幌。2018シーズンのリーグ5位、2019シーズンのYBCルヴァンカップ準優勝とある程度の結果を残している。
しかし、ACLの出場権、カップタイトルと、どちらもあと一歩届いていないことも事実。その中で、メンバーを変えてこなかったということは、ミシャ監督の手腕でチームを引き上げることしかなくなった。
目標は再び上位を目指すことになるだろう。欲を言えば、目前でタイトルを逃すという悔しさを初めて味わっただけに、あと少し腕を伸ばして届きたいところだろう。
戦力維持が吉と出るか凶と出るか。上積みをいかにできるかも含め、カギを握るのはミシャ監督となる。
◆超WS編集部イチオシ選手
FW鈴木武蔵(26)
イチオシ選手は日本代表にも選出されるFW鈴木武蔵だ。
昨シーズン札幌に移籍加入すると、1トップやシャドーのポジションで33試合に出場し13得点を記録。チーム最多のゴール数を記録した。
日本代表にも招集されるようになった鈴木は、今シーズンの目標を「20得点」と宣言。ゴールを獲ることが自身の仕事であると、大きなハードルを課している。
札幌でも日本代表でもトップとシャドーという2つのポジションでプレーすることになるが、「試合に出ることが一番」と語る鈴木にとって、ポジションは関係ない。それぞれの役割をしっかりとこなしながら、数字を残せるか。日本代表生き残りだけでなく、チームの飛躍にも貢献できるかに注目だ。
◆注目の東京五輪世代!
MF高嶺朋樹(22)
夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、MF高嶺朋樹だ。
U-23日本代表でレギュラーとしてプレーし、2019年はEAFF E-1サッカー選手権で日本代表にも招集されたDF田中駿汰(22)や同じくU-23だけでなくA代表でもプレーしているFW菅大輝(21)もいる中、高嶺に注目したい。
小学校4年生から9年間にわたって札幌の下部組織に所属。トップチーム昇格をつかめずに筑波大学へ進学すると、ボランチのポジションで粘り強い守備とハードな守備で高く評価。ユニバーシアード代表を経験した。
2019年は特別指定選手として札幌に戻り、YBCルヴァンカップで2試合を経験。森保一監督率いる代表チームには招集されたことはないものの、そのハードなプレーが認められ、今シーズン初戦のYBCルヴァンカップのサガン鳥栖戦に先発出場。持ち味を出したパフォーマンスを見せていた。
チーム内にも狭い枠を争うライバルがいる中で、どうやって競争に勝っていくか。生え抜きの意地を短期間で証明できれば、一気にU-23日本代表招集、東京オリンピック出場も見えてくるだろう。
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第9弾として、昨季のJ1・10位北海道コンサドーレ札幌を紹介する。
【IN】
GKカウィン・タンマサッチャーナン(30)←ルーヴェン(ベルギー)/期限付き移籍
GK菅野孝憲(34)←京都サンガF.C./期限付き移籍→完全移籍
DF田中駿汰(22)←大阪体育大学/新加入
MF金子拓郎(22)←日本大学/新加入
MF高嶺朋樹(22)←筑波大学/新加入
MFルーカス・フェルナンデス(24)←フルミネンセ(ブラジル)/期限付き移籍→完全移籍
FWドウグラス・オリベイラ(25)←ルヴェルデンセ(ブラジル)/期限付き移籍
【OUT】
DF中村桐耶(19)→Honda FC(JFL)/期限付き移籍延長
FW岩崎悠人(21)→湘南ベルマーレ/期限付き移籍
シーズンオフに入り、異例の全選手契約更新という報道がなされ、チームもその通り全選手と契約を更新した。
FW岩崎悠人(→湘南ベルマーレ)、DF中村桐耶(→Honda FC)と2選手は期限付き移籍でチームを去ったが、保有権は札幌が持っており、戦力ダウンも最小限に留めた。
選手補強もDF田中駿汰(←大阪体育大学)、MF高嶺朋樹(←筑波大学)、MF金子拓郎(←日本大学)の新人3名に終わるかと思われたが、ブラジル人FWドウグラス・オリベイラ(←ルヴェルデンセ)を獲得。さらに、タイ代表GKカウィン・タンマサッチャーナン(←ルーヴェン)を獲得し、戦力を整えた。
最小限の獲得、放出となったが、昨シーズンのリーグ戦の成績を見ると物足りなさもある。リーグ戦終盤戦では勝ちきれない試合が増えたが、そこで足りないポイントを埋められたのか。戦力をキープできたという点よりも、変わらない陣容でどこまで戦えるかが注目となるだろう。
◆就任3年目、指揮官の腕にかかる《上位争い》
©︎CWS Brains,LTD.
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いて3シーズン目を迎えた札幌。2018シーズンのリーグ5位、2019シーズンのYBCルヴァンカップ準優勝とある程度の結果を残している。
しかし、ACLの出場権、カップタイトルと、どちらもあと一歩届いていないことも事実。その中で、メンバーを変えてこなかったということは、ミシャ監督の手腕でチームを引き上げることしかなくなった。
目標は再び上位を目指すことになるだろう。欲を言えば、目前でタイトルを逃すという悔しさを初めて味わっただけに、あと少し腕を伸ばして届きたいところだろう。
戦力維持が吉と出るか凶と出るか。上積みをいかにできるかも含め、カギを握るのはミシャ監督となる。
◆超WS編集部イチオシ選手
FW鈴木武蔵(26)
©︎CWS Brains,LTD.
イチオシ選手は日本代表にも選出されるFW鈴木武蔵だ。
昨シーズン札幌に移籍加入すると、1トップやシャドーのポジションで33試合に出場し13得点を記録。チーム最多のゴール数を記録した。
日本代表にも招集されるようになった鈴木は、今シーズンの目標を「20得点」と宣言。ゴールを獲ることが自身の仕事であると、大きなハードルを課している。
札幌でも日本代表でもトップとシャドーという2つのポジションでプレーすることになるが、「試合に出ることが一番」と語る鈴木にとって、ポジションは関係ない。それぞれの役割をしっかりとこなしながら、数字を残せるか。日本代表生き残りだけでなく、チームの飛躍にも貢献できるかに注目だ。
◆注目の東京五輪世代!
MF高嶺朋樹(22)
©︎J.LEAGUE
夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、MF高嶺朋樹だ。
U-23日本代表でレギュラーとしてプレーし、2019年はEAFF E-1サッカー選手権で日本代表にも招集されたDF田中駿汰(22)や同じくU-23だけでなくA代表でもプレーしているFW菅大輝(21)もいる中、高嶺に注目したい。
小学校4年生から9年間にわたって札幌の下部組織に所属。トップチーム昇格をつかめずに筑波大学へ進学すると、ボランチのポジションで粘り強い守備とハードな守備で高く評価。ユニバーシアード代表を経験した。
2019年は特別指定選手として札幌に戻り、YBCルヴァンカップで2試合を経験。森保一監督率いる代表チームには招集されたことはないものの、そのハードなプレーが認められ、今シーズン初戦のYBCルヴァンカップのサガン鳥栖戦に先発出場。持ち味を出したパフォーマンスを見せていた。
チーム内にも狭い枠を争うライバルがいる中で、どうやって競争に勝っていくか。生え抜きの意地を短期間で証明できれば、一気にU-23日本代表招集、東京オリンピック出場も見えてくるだろう。
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