森保監督、未勝利でGL敗退も「間違いなく積み上げていけてる」 進退・兼任にも言及

2020.01.16 10:25 Thu
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U-23日本代表は15日、AFC U-23選手権タイ2020のグループB最終節でU-23カタール代表と対戦し、1-1で引き分けた。

3日前に行われたU-23シリア代表戦を1-2で落として連敗を喫したことで、まさかの2試合でグループステージ敗退が決まった日本。最後にせめてもの意地を見せたい一戦だったが、前半終了間際にVARを使用も不可解な判定で田中碧が一発退場となる。69分には小川航基のゴールで先制するも、76分にはまたも理解しがたいジャッジで齊藤未月のファウルがとられてPKを献上。これを決められてしまい、1-1で引き分けた。
森保一監督は試合後、未勝利で大会を後にすることとなったが、カタール戦に関しては「プライド、意地を最後に見せてくれた」とコメント。また、今大会を含め、ここまで「間違いなく積み上げていけてる」と総括した。その後、自身の進退や兼任等について問われ、それぞれに言及している。

◆森保一監督(U-23日本代表)
「まずは2連敗したあと、選手たちがメンタル的にも難しい状況のなか、2日間、トレーニングをしてくれて、頭も体も重かったと思いますが、自分たちを奮い立たせてくれて、お互い、励まし合って、この試合に勝つための準備をしてくれたと思います」

「試合は前半の11対11の時のチャンスを作りながらも、なかなか決めきることが出来ませんでしたが、選手たちが勝つために、戦う姿勢と相手を崩してゴールに向かっていくという姿勢でチャンスを作ってくれました」
「ピンチもありましたけど、そこはこれまでの反省を生かしながら、最後は止めるという気持ちを前半は出してくれました。前半の終わりに一人少なくなり、後半、数的不利の状況で入りましたが、『この難しい状況をなんとか跳ね返そう』と選手たちがロッカーの中で声を掛け合ってくれて、勝っていこうという姿勢を出してくれて、先制点を奪うことが出来ました」

「残念ながら追いつかれてしまいましたが、選手たちが一人少なくなっても勝利を目指して戦うことを考えてピッチに立ってくれ、タフで粘り強く、チーム一丸となって最後まで戦い抜くという姿勢を、応援してくださっている方々に届けたいという想いや、自分たちのプライド、意地を最後に出してくれたと思います」

「大会の結果としては残念でしたけど、しっかりと反省してチームとして選手の成長につなげられるようにしたいと思っています」

──この大会を参加した意義は? 大会に満足しているか
「この年代のトップ・オブ・トップの大会だと思いますし、厳しい真剣勝負の中で、大会に参加できたことは貴重な経験になったと思っています」

──VARの判定について
「すみません。確認していたらお話しできるんですが、確認していないので、お答えすることができません。また、どこかの機会でお話ししたいと思います」

──これまで積み重ねを強調してきたが、今大会は2戦目まではあまりそういうのが見られなかった。そこをどう捉えているか?
「活動の積み上げについては、間違いなく積み上げていけてると思っています。選手たちが入れ替わりながら活動している中で、スタートはミスも出たり、うまく連携・連動できない部分はあると思います」

「ただ、全体像としての選手たちのイメージというのは、持ってプレーしてもらえているかなと思います。最後の一瞬の合わせる部分や、相手が変化をもたらしてきたときに少し後手を踏む場面はありますけど、全体像としては積み上げがあるかなというのは、練習やミーティング、選手たちと話しているなかでも感じています」

「選手たちのパフォーマンスについては、みんなが期する思いがあると思います。志を高く持ってプレーしてくれたり、この大会に参加してくれたと思っています。強く自己主張、自己表現してというところで見てくださっている方々には物足りないところがあるかもしれません」

「ただ、一緒にトレーニングしたり、プライベートの中で選手たちを見る部分では、高い目標を持ってこの場に来てくれているなと思っています。選手たちがもし出し切っていないのであれば、それはやんちゃなところも含めて、自分のプレーを表現していくことは、監督として認めていきたいと思っています」

「もし自分が押さえつけようとしすぎているのであれば、それは選手たちが思い切りできるように振り返りたいと思います」

──選手のリバウンドメンタリティが気持ちを見るのに、これ以上ない状況だったと思うが、そういうメンタル面の部分は監督が期待されていたレベルにあったか
「試合を観てくださっている、評価してくださっている方々にとっては、勝利できなかったから、少しストレスになってというのはあるかなと思いますけど、そこは選手たちがロッカー、練習場、ホテルなどに加え、自らミーティングを開いてこの試合に懸ける思いを見てきました」

「選手たちはこの試合になんとしても勝っていこうという部分、連敗のあとのリバウンドメンタリティを見せてくれたと思います。10人になってからも雰囲気はやってやろうというようなものがありました。勝てなかったのは残念ですけど、選手たちは勝利を目指して戦い抜くということは、やってくれたと思っています」

──1次リーグ敗退で監督の進退に関する報道が出ている。関塚隆技術委員長、田嶋幸三会長は五輪までサポートするという方針のようだが、自身は五輪への気持ちは揺らいでいないか
「先ほどもお話しさせて頂きましたが、積み上げに関しては確実にできていると思います。もちろん、今回の結果に関して、私に責任があると思いますけど、その責任はこの先に選手とチームをさらに成長させるということ、オリンピックで結果を出すということに向かって、責任を果たしていきたいと思っています」

「私のことに関して、続けるかどうか等々は、私が判断することではないと思いますので、日々、自分のベスト、最善を尽くすことをやりつつ、評価を受け入れていきたいと思っています」

──3試合を通じてプレーは良かったが、なかなか得点につながらなかった。これまでチーム作りではラージグループを作ることに専念していたとはいえ、この大会に関しては準備不足だと思うがどうか。また、今大会を3試合で終えたことで五輪へのプランに変化するものがあるか
「今大会6試合を戦わせてもらうことで選手たちにはより、成長につながる良い経験をしてもらうところ、タフな戦いのなかで、選手たちが成長するということと選手たちの変化を見られるかなと思っていました。それができれば、成功体験で終わらせてあげて、次への成長につなげてほしかった思いはありますが、3試合になったことについては、それは勝負の世界なので、できればないほうが良いですけど、ここは結果を受け止めて、この3試合をより良い形でチームの成長につなげていかなくてはいけないと思っています」

「この大会に向けたマネジメントとしては、おっしゃられる通り、ほかにも選択肢はあったかなというところは、12月の活動でE-1選手権、キリンチャレンジカップがあったなかで思います。ただ、メンバーをどうするかということに関しては、サッカーの世界、IMDというものがあり、今大会に関して言えば、(招集への)拘束力がないなか、世界のサッカーのルールのなかで従い、強化をしていくことは当然だと思っています」

「逆に、招集できない選手がいる分、他の選手にチャンスがありますし、日本全体のレベルアップを考えた場合には、様々な選手に経験をしてもらい、その選手たちが成長して自チームに帰ること、活躍してくれることによって、日本全体のレベルが上がると思います。それが日本代表、オリンピック代表の強化につながると考えています。そこは今回の活動だけでなく、毎回、制限がある中で、同じ考えを持ってここまでやってきています」

──今後の兼任について
「今後については、選択肢を持ちながら考えるということは、もちろん思っています。ただ、去年のことを思い出してもらいたいと思います。6月の活動で、コパ・アメリカ、トゥーロン、キリンチャレンジがあり、11月の活動でワールドカップ予選があり、A代表もU-22もキリンチャレンジがありました。12月にはE-1があって、キリンチャレンジもあるなか、選手たちを動かしていく、ほぼ同時期に活動しなくてはいけないことは、兼任させてもらっているからこそ、グループ分けをして活動できたと思っています」

「もちろん結果が出ていないこともありますけど、A代表とこの五輪代表のチームを動かしていく部分、両方強化していくなかで、選手をどう動かしていくかは兼任だからこそ出来た活動かなと思っています」

「今後については、先ほどもお話しさせて頂いたとおり、これということは決めてませんが、これから選択肢を考えて、これからの活動を決めていきたいと思います。負けて悔しいという想い、応援してくださっている方々に勝利をお届けすることが出来なかったことは、本当に悲しい想いにもなりますけど、この3試合においても、特に最初の2試合ではカウンターでやられましたけど、そこを抑えてアジアのなかで勝っていくということについては、やっているサッカーに間違いはないと思っています。アジアで勝つため、世界で勝つために必要なことは、選手たちがトライしてくれたと思っています。足りなかったことはこれからの成長に向けて、しっかりつなげられるように監督としても改善できるようにしていきたいです」
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ジュビロ磐田の元日本代表GK川島永嗣が、長年共に戦ったフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠の引退にメッセージを送った。 川島は大宮アルディージャや名古屋グランパス、川崎フロンターレでプレーしたのちヨーロッパへと渡り、ベルギー、スコットランド、フランスでプレー。今シーズンからJリーグに復帰し、磐田の守護神としてプレーしている。 その川島は2008年から日本代表としてプレー。2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)を機に正守護神となり、2018年のロシア W杯まで正守護神を務めたが、2022年のカタールW杯はメンバー入りも出場機会はなく、その後代表キャリアを終えた。 今シーズン限りで引退する長谷部は、学年は1つ下であり、同じく南アフリカW杯に出場し、キャプテンを務め、ロシア大会まで日本代表を支えたチームメイト。ヨーロッパでも互いに長らくプレーし、プライベートでも親交があった中、同世代の戦友の引退に自身のインスタグラムでコメントした。 ーーーーー 親愛なる友よ。 思い返すともう20年以上もの付き合いか。 この日が来るのを心のどこかで避けてたけど。 共に日の丸を背負って戦った日々。 チームメイトとして、時に対戦相手として。 そして、友人として。 長谷部誠という人間を通して、 かけがえのないものを見せ続けさせてもらい、 年齢に関わらず、多くのものを学ばせてもらった。 そしてここ数年の活躍は、 長谷部誠という選手にしかできない、 ヨーロッパ最高峰でのプレーの数々を、 一人のサッカーファンとして最高に楽しませてもらった。 フランクフルトと自分がプレーしたストラスブールとが近かったのも、何かの縁だったかな。 残りのシーズン、思い切り楽しんで! まこととフランクフルトの目標が達成されますように。 また無垢に語ろう ーーーーー 川島は代表チームの移動中の2ショットや、ストラスブールとフランクフルトの2ショット、そしてクリスマスにサンタ帽を被った2ショットなどを一緒に投稿。これにはファンも大きく反応し「大好きなツーショット」、「特別な想いがひしひしと伝わります」、「いい関係ですね」、「素敵なメッセージ」、「これは泣ける」、「最高の心友」とコメントが集まっている。 <span class="paragraph-title">【写真】熱いメッセージに添えられた日本代表を支えた2人のレアな2ショット!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C557R7Wx7xR/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C557R7Wx7xR/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">川島永嗣 Eiji Kawashima(@eijikawashima01)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.04.19 12:50 Fri

「完璧なキャプテン」ザッケローニ元日本代表監督が引退発表の長谷部誠を労う「羽田空港に見送りに来てくれたことを忘れたことはない」

元日本代表監督であるアルベルト・ザッケローニ氏が、17日に現役引退を発表したフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠を労った。 17日、長谷部は記者会見を開き、今シーズン限りで22年間の現役生活に幕を下ろすことを発表。引退後は、フランクフルトで指導者としての道を歩むこととなる。 その長谷部は、日本代表として2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)から2018年のロシアW杯まで3大会に出場し、その間キャプテンを務めるなど活躍。114試合に出場していた。 ザッケローニ監督が率いた、2010年から2014年はまさにキャプテンとして活躍し、2011年にはアジアカップを制覇。ブラジルW杯では悔しい結果に終わったが、ザッケローニ監督の日本代表キャリアでは常に長谷部と共にあった。 ザッケローニ氏は日本サッカー協会(JFA)を通じてコメントを寄せ、選手として、キャプテンとしての長谷部を称えた。 「長谷部は私にとって“完璧なキャプテン”です」 「彼の豊かな人間性、優雅な立ち居振る舞い、常に正しい判断力は、まさにリーダーたるもので、30年間にわたる私の監督のキャリアの中でも比類なきものでした」 「彼と一緒に仕事をすれば、私のメッセージは正確に適切な形で選手たちに伝えられ、チーム内でのコミュニケーションが建設的なものになりました」 「SAMURAI BLLUE(日本代表)の挑戦は彼がいなければ達成できなかったと断言することができます。誠、あなたの献身的な仕事、そして、私やサッカーに対して与えてくれた全てのことに感謝します」 「日本での素晴らしい日々が終わる日、内田篤人と共に羽田空港に見送りに来てくれたことを忘れたことはありません。誠、あなたは私の息子のようでもありました。イタリアの我が家はいつでもあなたを歓迎します。近いうちにお会いしましょう。セカンドキャリアでの成功も祈っています」 2024.04.18 22:25 Thu
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