【J1クラブ通信簿】ACL決勝進出も、負のスパイラルを抜け出せず屈辱の残留争い《浦和レッズ》
2019.12.17 22:01 Tue
優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2019シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピック)やチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第5弾は14位の浦和レッズを総括!
◆MVP
GK西川周作(33)
明治安田生命J1リーグ33試合出場(先発33試合)49失点
深刻な得点力不足に陥った中、12ゴールと攻撃陣を牽引したFW興梠慎三と迷ったが、守護神の西川周作を選出した。
チームとしてはまさかの50失点を喫してしまったものの、西川でなければ更に多くの失点を重ねていてもおかしくないような守備の崩壊がシーズン中に散見。また、例年通り攻撃の起点となることも健在だった。
今シーズンは、元日本代表GKコーチである新GKコーチの浜野征哉氏の下、安定感を更に増した守護神は残留争いに巻き込まれたチームをギリギリのところで救った。
◆補強成功度【D】
補強に関しては昨シーズンに続き散々だった。戦力になったのはDF鈴木大輔(←柏レイソル)、MFエヴェルトン(←ポルト)、そして途中加入のMF関根貴大(←シント=トロイデン)の三人か。とりわけ関根に関しては加入当初、絶望的な人材不足に陥っていたサイドにダイナミズムをもたらした。
昨シーズンのFWマルティノスに続き、目玉として獲得した選手たちの不出来が高齢化の進む現チームの地盤沈下を防げなかった。結果、シーズン終了後には責任を取る形で中村修三GMがクラブを後にしている。
◆総合評価【E】
ACLでこそ決勝に進出したものの、Jリーグでは最終節まで残留を確定できない非常に厳しいシーズンを送った。ACLとJリーグ優勝の2冠を掲げたシーズン前の目標を大きく下回る結果に対し、最低の評価は当然だ。
ただただ守備を固めるだけだったオズワルド・オリヴェイラ前監督を5月に見切ったものの、後任となった大槻毅監督もACLと並行した戦いの中、明確な戦術を確立できずに残留争いに巻き込まれてしまった。
比重を置いていたACLでは決勝に進出できたものの、アル・ヒラルとの圧倒的なチーム力の差に成す術なく敗退。リーグ戦で最低限の結果を残してきたが、最後の最後まで浮上することなく、最終的には何も得られないシーズンとなってしまった。
◆MVP
GK西川周作(33)
明治安田生命J1リーグ33試合出場(先発33試合)49失点
Getty Images
深刻な得点力不足に陥った中、12ゴールと攻撃陣を牽引したFW興梠慎三と迷ったが、守護神の西川周作を選出した。
今シーズンは、元日本代表GKコーチである新GKコーチの浜野征哉氏の下、安定感を更に増した守護神は残留争いに巻き込まれたチームをギリギリのところで救った。
◆補強成功度【D】
©︎J.LEAGUE
補強に関しては昨シーズンに続き散々だった。戦力になったのはDF鈴木大輔(←柏レイソル)、MFエヴェルトン(←ポルト)、そして途中加入のMF関根貴大(←シント=トロイデン)の三人か。とりわけ関根に関しては加入当初、絶望的な人材不足に陥っていたサイドにダイナミズムをもたらした。
一方で、期待された元日本代表コンビのFW杉本健勇(←セレッソ大阪)とDF山中亮輔(←横浜F・マリノス)は大誤算だった。両選手共にチームに全くフィットできず、杉本は公式戦3ゴール、山中は守備の軽さが目立った上、横浜F・マリノスとの戦術の違いが苦しめることとなり、良さが出せないまま最後まで戦力になりきれなかった。
昨シーズンのFWマルティノスに続き、目玉として獲得した選手たちの不出来が高齢化の進む現チームの地盤沈下を防げなかった。結果、シーズン終了後には責任を取る形で中村修三GMがクラブを後にしている。
◆総合評価【E】
(C)CWS Brains, LTD.
ACLでこそ決勝に進出したものの、Jリーグでは最終節まで残留を確定できない非常に厳しいシーズンを送った。ACLとJリーグ優勝の2冠を掲げたシーズン前の目標を大きく下回る結果に対し、最低の評価は当然だ。
ただただ守備を固めるだけだったオズワルド・オリヴェイラ前監督を5月に見切ったものの、後任となった大槻毅監督もACLと並行した戦いの中、明確な戦術を確立できずに残留争いに巻き込まれてしまった。
比重を置いていたACLでは決勝に進出できたものの、アル・ヒラルとの圧倒的なチーム力の差に成す術なく敗退。リーグ戦で最低限の結果を残してきたが、最後の最後まで浮上することなく、最終的には何も得られないシーズンとなってしまった。
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