【質疑応答】「日本代表全体のレベルアップに繋がれば」森保監督が新戦力に期待《E-1選手権》
2019.12.04 19:20 Wed
日本サッカー協会(JFA)は4日、韓国で開催されるEAFF E-1サッカー選手権2019に臨む日本代表メンバーを発表した
国内組のみでE-1選手権を戦う日本。10日に中国代表、14日に香港代表と対戦した後、最終戦でグループ最大のライバルである韓国代表と激突する。
会見にはJFAの関塚隆技術委員長と、日本を率いる森保一監督が出席。森保監督はメンバー発表後、横浜F・マリノスで大活躍のFW仲川輝人の招集理由や、東京オリンピックを戦うU-22世代から選手を引き上げた意図を説明した。
──この大会を通じて期待したいこと
「日本代表の強化として国内組も海外組も含めて、アジアで確実に勝つ力をつけるということ。そして、世界との戦いの中で、より勝っていく力をつけるには、国内組、海外組問わず、すべての選手がさらにレベルアップしていくことが必要かなと思っています。11月のキリンチャレンジカップでベネズエラと対戦していただいた中で、我々にとっては描いていなかった結果で、我々を応援してくださる方々にとっても、喜べる結果ではなかったことは承知しています。その中で、負けた悔しさ、足りなかったものの悔しさというところを今後の成長に繋げていくことは大切だと考えています」
「このE1選手権でも非常に厳しいものが待っていると思います。国内組だけで戦う大会なので、今回の大会に参加するすべての選手がレベルアップをすること。それが国内のJリーグや大学の選手も含まれていますけど、日本のサッカーのレベルアップに繋がるということ。そして、E1を経験した選手たちの刺激が波及していって、日本代表全体のレベルアップに繋がれば嬉しいと思っています」
「ゾーンだけとか、マンツーマンだけで、局面の対応をしようとは思っていません。2つのことが必要だと思いますし、バランスよくできればと思っています。最後やられたのは、高さ、強さというところで、そこを相手に上回れて、クロスから得点というふうになったと思います。得点されたのはそのシーンですけど、原因は違うところにあると思います。それまでの展開の中で、ボール保持者に対して、ファーストDFがプレッシャーをかけることができず、相手を自由にさせてしまいました。特に、クロスを上げられるシーンは、もっと相手に近づいて、相手のプレーを限定させていなければいけないシーンだと思っています。最後の局面ではなくて、クロスを上げられる前では、もっと前のシーンで止められるシーンもあったかと思います。この場合ではクロスを上げられるシーンで相手に寄せておけば、あそこでバックパスをさせる、外向きに持たせるというようなディフェンスができていれば、得点は生まれなかったと思います」
「ハーフタイムにも選手に伝えた局面で、もっとボール保持者に間合いを詰めるということ。ボールにアタックすることは必要だったと思います。原理原則が見えてこないのは、チームとしての戦術がどうこうではなくて、そのシーンでは言えることです。特に、ボール保持者を自由にやらせると、世界の強豪はそこで技術を発揮してきて、我々にとってピンチの局面を作られてしまうことが言えると思います。ゴールに近くなればなるほど、ボール保持者にプレッシャーをかけるということが、後々ディフェンスの助けになるということを今後、厳しい目を持って、選手たちにトレーニングで働きかけていきたいと思います」
──五輪世代を多く引き上げた理由は
「全体的にも言えることですけど、U-22のオリンピック世代の選手たちだけの底上げということではなくて、他にオリンピック世代ではない選手たちでまだまだ伸び代がある。まだまだ日本の戦力として、レベルアップができるというふうに考えています。このE1選手権で厳しい戦いをして、個の経験値を上げてレベルアップをすることが日本の層の厚さに繋がっていくと思います。さらに、厳しい戦いのときに力を持った選手がたくさんいることで日本代表としてのより選択肢を持った戦い、力を持った戦いができるかなと考えています」
「U-22世代の選手もたくさんいます。彼らは東京五輪経由のカタールのワールドカップであったり、その後の日本代表の戦力となりゆる選手だと思っていますので、ここで経験値を上げてもらいたいということが、後々の大きな成果に繋がってくるかなと思います。そして、これは競争の世界で、こういう大会で力を発揮できなければ、これからの競争の中で生き残っていくのは難しいということも踏まえて、経験してもらえれば日本のために、選手のために、選手の所属しているチームのためになると思っています」
──選考したなかで、MFの選出が多く手DFが少ないが、その意図は
「まずは戦いの中で3バックも4バックもできるようにシュミレーションをしています。皆さんに見ていただくポジション別の部分ではDFだけ、MFだけ、FWだけということに捉えられるかと思います。ですが、1つのポジションだけではなくて、複数ポジションで中盤とサイドだけであったりとか、DFとサイドであったり、FWはシャドーや攻撃的な中盤もできるという選手が揃っていると思います。短い時間ですけど、可能性を探りながら準備したいと思います」
「日本の良さは、選手たちが賢く器用にできる。いわゆる中盤の選手で攻守ともに絡める選手が多いというのは、1つの特徴でもあると思います。そういったところを生かしながら、色々なオプションを試していければと思います」
──横浜F・マリノスを牽引する仲川輝人の評価
「まずは得点という結果、チームでの存在感という部分でも代表にふさわしい活躍をしているかなということで選ばせていただきました。11月の活動も初代表の選手をJリーグから選ばせていただきましたけど、仲川も同様、これから先の日本代表の戦力となりゆる可能性を持っている選手だと思います。1度代表を経験してもらいながら代表のコンセプトを理解してもらえればと思います。チームで活躍するのはもちろんですけど、チームで活躍した先に国を背負って戦えるということを知ってもらえればというふうに思っています」
──11月のキリンチャレンジで初招集した選手が選ばれなかった理由と新しい選手の組み込み方の意図は
「11月のキリンチャレンジから今回招集をしていない選手についてですけど、1回の代表の活動で何をしているかというのを考えてもらう。知ってもらうには十分だと思います。これから先、代表に来てもらうだけの実力はあると思いますけど、彼らにはこれから先の残された天皇杯や来年に向けて、さらに存在感を発揮してもらいながら、チームで結果を出す。代表の戦力としてアピールしてもらうということを続けてもらえればと思います」
「11月の選考も今回の選考も1つだけの理由ではないので、色々なことを考えたとき、日本代表の強化になるということ。日本サッカーのレベルアップを少しでもできることで、今後、厳しい戦いの中で戦力となりゆる選手が数多くいるということがより強いチームを作ることに繋がると思います。結果にも繋がると思いますし、色々な選択肢もできると思います。誰か1人が欠けて、チームがガタガタになったということではなくて、日本代表のサッカーチームです。選手が抜けるということは選手としても痛いですし、チームとしても痛いですけど、誰が抜けても戦力が落ちないというところをやっていけるように今回もメンバー選考をしています」
国内組のみでE-1選手権を戦う日本。10日に中国代表、14日に香港代表と対戦した後、最終戦でグループ最大のライバルである韓国代表と激突する。
──この大会を通じて期待したいこと
「日本代表の強化として国内組も海外組も含めて、アジアで確実に勝つ力をつけるということ。そして、世界との戦いの中で、より勝っていく力をつけるには、国内組、海外組問わず、すべての選手がさらにレベルアップしていくことが必要かなと思っています。11月のキリンチャレンジカップでベネズエラと対戦していただいた中で、我々にとっては描いていなかった結果で、我々を応援してくださる方々にとっても、喜べる結果ではなかったことは承知しています。その中で、負けた悔しさ、足りなかったものの悔しさというところを今後の成長に繋げていくことは大切だと考えています」
「このE1選手権でも非常に厳しいものが待っていると思います。国内組だけで戦う大会なので、今回の大会に参加するすべての選手がレベルアップをすること。それが国内のJリーグや大学の選手も含まれていますけど、日本のサッカーのレベルアップに繋がるということ。そして、E1を経験した選手たちの刺激が波及していって、日本代表全体のレベルアップに繋がれば嬉しいと思っています」
──守備の原則原理について、ベネズエラ戦の1失点目はどう防ぐべきだったか
「ゾーンだけとか、マンツーマンだけで、局面の対応をしようとは思っていません。2つのことが必要だと思いますし、バランスよくできればと思っています。最後やられたのは、高さ、強さというところで、そこを相手に上回れて、クロスから得点というふうになったと思います。得点されたのはそのシーンですけど、原因は違うところにあると思います。それまでの展開の中で、ボール保持者に対して、ファーストDFがプレッシャーをかけることができず、相手を自由にさせてしまいました。特に、クロスを上げられるシーンは、もっと相手に近づいて、相手のプレーを限定させていなければいけないシーンだと思っています。最後の局面ではなくて、クロスを上げられる前では、もっと前のシーンで止められるシーンもあったかと思います。この場合ではクロスを上げられるシーンで相手に寄せておけば、あそこでバックパスをさせる、外向きに持たせるというようなディフェンスができていれば、得点は生まれなかったと思います」
「ハーフタイムにも選手に伝えた局面で、もっとボール保持者に間合いを詰めるということ。ボールにアタックすることは必要だったと思います。原理原則が見えてこないのは、チームとしての戦術がどうこうではなくて、そのシーンでは言えることです。特に、ボール保持者を自由にやらせると、世界の強豪はそこで技術を発揮してきて、我々にとってピンチの局面を作られてしまうことが言えると思います。ゴールに近くなればなるほど、ボール保持者にプレッシャーをかけるということが、後々ディフェンスの助けになるということを今後、厳しい目を持って、選手たちにトレーニングで働きかけていきたいと思います」
──五輪世代を多く引き上げた理由は
「全体的にも言えることですけど、U-22のオリンピック世代の選手たちだけの底上げということではなくて、他にオリンピック世代ではない選手たちでまだまだ伸び代がある。まだまだ日本の戦力として、レベルアップができるというふうに考えています。このE1選手権で厳しい戦いをして、個の経験値を上げてレベルアップをすることが日本の層の厚さに繋がっていくと思います。さらに、厳しい戦いのときに力を持った選手がたくさんいることで日本代表としてのより選択肢を持った戦い、力を持った戦いができるかなと考えています」
「U-22世代の選手もたくさんいます。彼らは東京五輪経由のカタールのワールドカップであったり、その後の日本代表の戦力となりゆる選手だと思っていますので、ここで経験値を上げてもらいたいということが、後々の大きな成果に繋がってくるかなと思います。そして、これは競争の世界で、こういう大会で力を発揮できなければ、これからの競争の中で生き残っていくのは難しいということも踏まえて、経験してもらえれば日本のために、選手のために、選手の所属しているチームのためになると思っています」
──選考したなかで、MFの選出が多く手DFが少ないが、その意図は
「まずは戦いの中で3バックも4バックもできるようにシュミレーションをしています。皆さんに見ていただくポジション別の部分ではDFだけ、MFだけ、FWだけということに捉えられるかと思います。ですが、1つのポジションだけではなくて、複数ポジションで中盤とサイドだけであったりとか、DFとサイドであったり、FWはシャドーや攻撃的な中盤もできるという選手が揃っていると思います。短い時間ですけど、可能性を探りながら準備したいと思います」
「日本の良さは、選手たちが賢く器用にできる。いわゆる中盤の選手で攻守ともに絡める選手が多いというのは、1つの特徴でもあると思います。そういったところを生かしながら、色々なオプションを試していければと思います」
──横浜F・マリノスを牽引する仲川輝人の評価
「まずは得点という結果、チームでの存在感という部分でも代表にふさわしい活躍をしているかなということで選ばせていただきました。11月の活動も初代表の選手をJリーグから選ばせていただきましたけど、仲川も同様、これから先の日本代表の戦力となりゆる可能性を持っている選手だと思います。1度代表を経験してもらいながら代表のコンセプトを理解してもらえればと思います。チームで活躍するのはもちろんですけど、チームで活躍した先に国を背負って戦えるということを知ってもらえればというふうに思っています」
──11月のキリンチャレンジで初招集した選手が選ばれなかった理由と新しい選手の組み込み方の意図は
「11月のキリンチャレンジから今回招集をしていない選手についてですけど、1回の代表の活動で何をしているかというのを考えてもらう。知ってもらうには十分だと思います。これから先、代表に来てもらうだけの実力はあると思いますけど、彼らにはこれから先の残された天皇杯や来年に向けて、さらに存在感を発揮してもらいながら、チームで結果を出す。代表の戦力としてアピールしてもらうということを続けてもらえればと思います」
「11月の選考も今回の選考も1つだけの理由ではないので、色々なことを考えたとき、日本代表の強化になるということ。日本サッカーのレベルアップを少しでもできることで、今後、厳しい戦いの中で戦力となりゆる選手が数多くいるということがより強いチームを作ることに繋がると思います。結果にも繋がると思いますし、色々な選択肢もできると思います。誰か1人が欠けて、チームがガタガタになったということではなくて、日本代表のサッカーチームです。選手が抜けるということは選手としても痛いですし、チームとしても痛いですけど、誰が抜けても戦力が落ちないというところをやっていけるように今回もメンバー選考をしています」
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