【J1参入プレーオフプレビュー】昨季の失敗を糧にできるか、3連勝の一歩を踏み出せるか《大宮vs山形》

2019.11.30 23:45 Sat
©超ワールドサッカー
明治安田生命J2リーグ3位〜6位のチームと明治安田生命J1リーグ16位のクラブが争うJ1参入PO。1回戦ではJ2・3位の大宮アルディージャと J2・6位のモンテディオ山形が大宮のホーム・NACK5スタジアム大宮で対戦する。

◆残り1枠をかけた昇格への1stラウンド
J2全42試合の長いシーズンを終え、プレーオフへの進出権を獲得した両チーム。大宮は、自動昇格の可能性を残した最終節でツエーゲン金沢に1-1のドロー。横浜FCが勝利したため、2年連続でのJ1参入PO挑戦となった。
一方の山形は、4位で最終節を迎えたが、J2残留を目指すFC町田ゼルビアを前に1-2で敗戦。さらにさらに8位の水戸ホーリーホックがファジアーノ岡山に1-0で勝利したために勝ち点、そして得失点差で並ぶこととなったが、総得点で上回り、滑り込みでPO進出を決めた。

J1昇格までは3つ。まずは、J1・16位への挑戦権を掴みたいところだ。

◆2年連続のPO、昨年の反省を生かせるか~大宮アルディージャ~
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2年目のJ2でも優勝候補の一角に挙げられていた大宮。選手、監督が入れ替わる中、シーズン立ち上がりで思うような勝ち点を伸ばせなかった。
それでも、高木琢也監督が採用した[3-4-2-1]のシステムに選手たちが慣れ始めると第5節から第20節までは12勝8分けの無敗。シーズン途中には攻守にケガ人が相次ぎ、苦しい時期を過ごした。

それでも、夏に加入したDF櫛引一紀(←名古屋グランパス/期限付き移籍)やMFイッペイ・シノヅカ(←横浜F・マリノス/完全移籍)がチームに早々にフィットすると、第39節では首位の柏レイソルに勝利した。

終盤に逆転優勝の可能性、そして自動昇格の可能性が見えた中、ラスト3試合は勝ちきれずに3連続ドロー。シーズンを通して7敗と最も“負けない”チームだったが、リーグ2番目の「15」引き分けが響く結果となった。

それでも、高木監督の下で積み上げて来たものは計り知れず、チームは確実に強化の道を歩んだ。最後は同じ状況に陥ったが、1年前と同じ轍は踏みたくないはず。今季たった1敗のNACK5スタジアム大宮で、J1への挑戦権を掴む。

◆一時は首位も…2015年以来のJ1へ~モンテディオ山形~
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対する山形は木山隆之監督が率いて3シーズン目。昨シーズンを12位で終えたチームは、多くの選手を入れ替えてシーズンに臨んだ。

開幕戦こそ敗れたものの、第2節から3連勝。前半戦はわずか3敗と好調を維持し、水戸ホーリーホックを首位を争う時期が続いていた。

しかし、後半戦に入ると最初の5試合で1勝4敗と出遅れると、終盤も負けが込み、終わってみれば6位とギリギリの状態でPOへと進出して来た。

今シーズンの山形は、特別得点が少ないわけでも、失点が多いわけでもないチーム。しかし、夏場以降は勝ち点が伸び悩み、徐々に順位を下げていった。

その要因は、チャンスの数の少なさだろう。しっかりとゴールを決めているイメージはあるが、チャンスの数が極端に少ない。シュート数もあまり多くないが、チャンスが生まれた時の攻撃の早さは特徴だ。手数をかけずに、一気に相手ゴールに襲いかかる攻撃は強み。また、セットプレーからの得点も多く、失点を我慢しながら少ないチャンスを着実に決めて来た結果が、この6位という成績に表れている。

それでも今季加入したFW大槻周平がチーム最多の12ゴール、ルーキーのMF坂元達裕が2位タイの7ゴール。また、夏に加入したFW山岸祐也(←FC岐阜/完全移籍)も4ゴールを記録するなど、攻撃陣は力がある。

ただし、ここからの3試合で3連勝しなければJ1昇格が叶わない山形。最も厳しい条件下で挑むJ1参入POだが、まずは大宮という壁を越える必要がある。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆大宮アルディージャ[3-4-2-1]
️️©️CWS Brains,LTD.
GK:笠原昂史
DF:櫛引一紀、河本裕之、河面旺成
MF:イッペイ・シノヅカ、石川俊輝、三門雄大、渡部大輔
MF:茨田陽生、奥抜侃志
FW:フアンマ・デルガド
監督:高木琢也

42試合で積み上げて来たものを出す残りの3試合。目の前の試合を1つずつ戦っていく大宮は、シーズン終盤に起用した11名がピッチに立つと予想する。山形も3バックを敷いて来るため、いかに相手の背後を取るか。また、ここ数試合でできていないセカンドボールの回収をシャドーの2人とボランチ、WBの2人ができるかが、カギとなりそうだ。

◆モンテディオ山形[3-4-2-1]
©️CWS Brains,LTD.
GK:櫛引政敏
DF:熊本雄太、栗山直樹、松本怜大
MF:柳貴博、本田拓也、中村駿、山田拓巳
MF:坂元達裕、山岸祐也
FW:大槻周平
監督:木山隆之

山形も大宮と同じ[3-4-2-1]のシステム。ミラーゲームとなるが、シーズン終盤の主力がそのまま起用されるだろう。前述の大槻、坂元、山岸の攻撃ユニットに、正確なキックが売りの中村駿のセットプレー、熊本雄太、松本怜大の攻撃参加と、山形スタイルで必勝を掲げる。

【注目選手】
◆MF三門雄大(大宮アルディージャ)
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大宮の注目選手は、チームの舵取り役である三門雄大だ。今シーズンはシーズン序盤を欠場。しかし、復帰後はチームに安定感が出て結果を残せるようになると、再び離脱していた期間は3敗を喫するなどチームは低迷した。

しかし、復帰後は持ち前の運動量と危険察知能力を活かし、大宮の中盤を支え、チームに安定感をもたらせた。最終ラインまで戻っての守備、最前線までプレスを掛けるスタイルと、ピッチを縦横無尽に走り回る。

アグレッシブに戦い続けるスタイルにおいて、欠かせないピースとなっている三門が機能すれば、攻守にわたって他の選手にも相乗効果が生まれる。三門の働きが、チームを活性化させ、自ずと結果につながるだろう。

◆MF中村駿(モンテディオ山形)
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対する山形の注目選手は、MF中村駿だ。今シーズンはリーグ戦38試合に先発。好調時も不調時もチームを中盤で支えた。

今シーズンは6ゴールと結果も残して来た中村だが、チームの攻撃を大きく支えている。それが正確なキックだ。

山形の得点パターンの多くはセットプレーであり、そのキッカーを務めるのが中村。流れの中でのパスだけでなく、プレースキックでの正確なクロスは、大宮にとっても警戒したいところだ。

大宮はセットプレーからの失点は少ないが、何が起こるかわからないのもセットプレー。ケガからジェフェルソン・バイアーノも復帰するだけに、中村のキックが山形をJ1へ導く可能性があるだろう。

◆天国か地獄か…下剋上への第一歩

今シーズン、両チームの対戦成績は1勝ずつの五分。互いにホームで勝利を収めている。

山形は第4節でホームに大宮を迎え、ジェフェルソン・バイアーノのPKで1-0と勝利。対する大宮は、第26節でホームに迎え、シーソーゲームの末に3-2で勝利した。

今回の舞台は大宮のホーム。大宮は引き分けでも勝ち上がれる状況なだけに、山形としては勝たなければいけない試合となる。

守備を固めつつ、しっかりとセカンドボールを拾って一気に攻め込み大宮の牙城を崩せるか。先手を奪った方が優位に試合を進めるだろう。

一方の大宮は、ホームでは2敗を喫しているものの、NACK5スタジアム大宮ではわずかに1敗。ホームに集まるサポーターの後押しを受けて、厳しい試合でも引き分けに持ち込むなど、負けない試合を続けて来た。

シーズン途中には逆転勝ちも増え、チームとして落ち着いてプレーできることも証明した。昨シーズンの失敗を1年越しに糧にしていることを証明できるか。真価が問われる。

J1昇格への切符を掴む第1ラウンド。大宮アルディージャvsモンテディオ山形は12月1日の13時5分にキックオフを迎える。
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