マルセイユDF酒井宏樹、好調のチームを語る…仏語については「記者会見では使わない」その理由は?

2019.11.28 13:31 Thu
Getty Images
日本代表DF酒井宏樹が、29日に行われるリーグ・アン第15節のブレスト戦に向けた記者会見に出席した。
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マルセイユは、現在パリ・サンジェルマンに次ぐリーグ2位に位置。現在は3連勝中と好調を維持している状況だ。
酒井は3連勝中で2位につけるチームについて、「全ての試合に対して勝つつもりでいますし、とにかく今は勝ち点3を積み重ねることがチームにとって大切だと思います」とコメントした。

昨季から大きな補強もなく臨んだシーズン。チームの変化については「勝敗はわずかなところで勝利に変わったり、敗北に変わったりするので、要因が1つとは限りません。複数な理由が重なってポジティブな変化があると思います。日々の試みが報われていると思います」とコメント。様々な理由があっての今があると語った。

今シーズンは開幕戦のスタッド・ランス戦で敗れ、第2節のナント戦でドローと価値がない状態だったが、現在は2位に位置している。そのことについては「なかなか結果が出ない中でも、苦しみながらも勝ち点3を積み上げてきたことが、今の順位に反映されてると思う。練習の雰囲気は凄く良いですし、若い選手が勢いあるので、チームに勢いをもたらせていると思います」と若手の台頭がチームに勢いをもたらせたと考えているようだ。
昨シーズンからトップチームに昇格し、今季は4試合に出場しているCBのリュカ・ペラン(21)については「ルカ・ペリンはとても若い選手ですが、落ち着いていて、安定感があって安心感もあります」と評価。「もっと経験を積んで一緒にプレーしていけたらと思います」とこの先も最終ラインを形成したいと語った。

今年9月には足首を負傷した酒井。現在のコンディションについて「100%でプレーできている状態というのは少ないです。それでも試合に出ている限りは言い訳はできません。常に100%で出ているということを見て欲しいです。言い訳するつもりはないですし、上手くやるだけです」と100%ではないものの、全力でプレーすると語った。

今シーズンから指揮を執るアンドレアス・ビラス=ボアス監督について、「コミュニケーションについては、監督が熱心で理解できるまでしっかり語りかけてくれます。全く問題ないです」とコメント。「日本でも有名な方なので一緒にやれて嬉しいですし、もっと期待に応えられるようにプレーの幅を広げていきたいです」と、自身が成長して期待に応えたいと語った。

マルセイユに加入して4シーズン目となる酒井。自身の立場を聞かれると「入団した時と変わらず、引っ張っていく立場でも追っていく立場でもないと思う。何がチームにとってプラスになるかを探しながら、プレーしていくだけです」と、チームのために日々プレーすると語った。

また、日本代表の活動と並行していく中で、長距離移動や疲労が懸念されている。しかし酒井は、「疲れないと言ったら嘘になるので、否定はしません。やっぱり代表チームはクラブとは違った、クラブで経験できないような誇りや国を背負う責任を味わわせてもらえます。個人としては非常に大変ですが、その2つをやらせてもらえているのはすごく幸せです」と、疲労や移動よりも、誇りが大事であると明かした。

酒井は記者会見で通訳を付け、フランス語ではなく日本語で話している。その件については「僕的にはみなさんに100%伝わって欲しいので、このプレスカンファレンスでフランス語で話すことはないです。ただ、みなさんと外で世間話をすることは全く問題ないので、その時に是非」とフランス語は話せるものの、自身の考えが伝わらないことを懸念して日本語を使用していると明かした。

最後にブレスト戦について「簡単な試合は1試合もないです。マルセイユ、あのスタジアム(ベロドローム)でプレーする責任を持って、勝ち点3だけを目標に頑張っていきたいです」と意気込みを語っている。マルセイユvsブレストは、29日(金)の28時45分にキックオフを迎える。

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