森保一監督、ベネズエラ戦のスタメンに「キルギス戦を戦った選手を軸に考えています」《キリンチャレンジカップ》

2019.11.18 22:30 Mon
©超ワールドサッカー
日本代表が18日、翌19日に行われるキリンチャレンジカップのベネズエラ戦に先駆け、公式会見を行った。14日に敵地で行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス代表戦に2-0で勝利した日本代表。続く19日にその戦から9名を入れ替えて、パナソニック スタジアム 吹田でキリンチャレンジカップ2019のベネズエラ代表戦に臨む。
その一戦に向けて先発のメンバーに言及。さらに、「スペシャルな特長がある」とFW古橋亨梧ら新戦力に期待を寄せた。

森保一監督(日本代表)
「明日のキリンチャレンジカップのベネズエラ戦では、直近の試合がA代表の方はカタールW杯に向けてのアジア予選を戦ってきましたが、ここ吹田では親善試合ということで、非常に南米でもの力のある強い相手と戦えることをうれしく思いますし、日本代表の今日強化となる貴重な試合をできることを楽しみしています」

「また試合では勝利を目指して、スタジアムに足を運んでくださるサポーターの皆さんに、そしてメディアの皆さんを通して応援してくださる方々に喜んでいただけるように全力を尽くしていきたいと思います」
──キルギス戦に出場した選手や初招集の選手もいる中で、選手の起用法は
「基本的にはキルギス戦を戦った選手を軸に明日のメンバーを考えていきたいと思います。しかしながら、長距離移動でかなり疲労も蓄積した中での戦いになります」

「昨日はトレーニングを全員で行いましたけど、今日のトレーニングも全員で行います。選手のコンディションを見て明日の試合の選考にさせていただきたいと思います」

──フォーメーションはどのように考えているか
「3バックも4バックも考えて、今回のメンバーの選考をさせていただいています。明日に関しては基本的には4バックのシステムをスタートで使いながら、試合の途中でどうしたいか考えたいと思います。今日のトレーニングで、練習を見て変わるかもしれないですけど、その時はお許しください」

──短期間に3つのチームを指揮を執るが、頭の中は整理されているか
「もともと頭の回転は早くないので、いっぱいいっぱいのところはあるかもしれませんが、今回の3つの活動について、A代表が2試合、U-22の試合が1試合ということですが、3つのチームがこの代表ウィークで活動するという風に確かに捉えています」

「ですが、長距離移動等々があって、練習にうまく関われないことは、特にU-22の方ではありましたけど、頭の中の整理のことにしては、選考の段階からいろんなことを考えながら、スタッフと話し合いながら来ていますので、そこは整理できていると自分では思っています」

「我々は今年の6月のトゥーロン、キリンチャレンジカップ、コパ・アメリカの時もこういう形で、A代表から東京オリンピックに向けてのU-22の活動を同時に行う中で、チームをどうやって動かしていくか、日本代表のラージグループとしてどうやって強化していくことを考えながらやっていますので、シミュレーションとしては経験値があると思います」

──3バックを練習の中でも取り入れれば対応できたかもしれない可能性を考えながら親善試合でトライしていきたいか
「試合中の中で相手をどう上回っていくかというところで、我々が攻撃で上回っているとき、相手に少し押し込まれいるとき、いろんな対応をできるようにしたいと思います。システムで言えば、4バック、3バックといことで、試合中に変化をつけて、対応できるという風にそういうことも考えていきたいと思いますが、システムだけに捉われず、4バックでもサイドのプレーヤーが中盤まで下がってきたり、あるいは高い位置を取ったり、対応ができると思いますし、選手たちが考えて、やってくれることと、もちろん状況を踏まえてベンチから立ち位置などを指示することは考えながらやっていきたいと思います」

「時間があればフォーメーションのことをやりたいんですが、なかなか時間のない中で、対応力を持っていくこところは工夫しながらやっていきたいと思います。キルギス戦では立ち位置が変わっていったと思いますが、うまくやり繰りできるよう、試合中も対応力を持ってやりたいと思います」

──4バックか3バックの採用する判断の基準は
「4バックや3バックは我々のやっていることが全部伝わるとは思っていませんし、4バックであろうが3バックであろうが、攻撃のコンセプトとの守備のコンセプトは選手に局面の中での戦い方は、伝わるように今日のトレーニングで時間を有効に使って伝えていきたいと思います」

「チーム全体で戦術的なトレーニングをできたのが、昨日と今日のトレーニングの2回になりますが、ミーティング等々で我々がどうやって戦っていくかということはシステムを伝えるのではなくて、その局面によってこうするということを選手たちにはミーティングの中で伝えています」

──代表の層を厚くしたいと言っていた中で、新戦力に期待するプレーは
「選手たちにはスペシャルな特長があると思いますし、強みを持った選手たちの集まりなので、まずは自分の良いところを思い切り発揮して、チームのコンセプトの中で、自分の持ち味を発揮してほしいと思います」

──ベネズエラの監督は東京五輪世代も兼任していて、思うことや前回対戦では引き分けだったが借りを返したいか
「ベネズエラの監督はA代表とオリンピックに向けての監督を兼任されているということは、以前からの情報で持っていました。ベネズエラの戦い方を見ても、監督が持っている戦い方を選手たちに細かく伝えているなという印象は持っています。それぞれこの強さや上手さがある選手たちが、非常に規律をもって隙の無い戦い方をしていると思います」

「ベネズエラに関しては、FIFAランキングの部分では近いところにいますが、南米の中でも力を発揮している強豪だと思いますので、我々がよりレベルアップできるように、より強くなれるように、ベネズエラに対して戦いに臨みたいと思っています」
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