【質疑応答】高倉監督、ジョセフジャパンが敗れた南アフリカとの対戦に「ラグビーに負けないような試合を」《MS&ADカップ2019》
2019.10.24 16:05 Thu
日本サッカー協会(JFA)は24日、MS&ADカップ2019の南アフリカ女子代表戦に向けたなでしこジャパンのメンバーを25名を発表した。
先月に行われたカナダ女子代表との親善試合に4-0で勝利したなでしこジャパン。今回のMS&ADカップでは、6月の女子ワールドカップ(W杯)に出場し、グループステージ敗退となったFIFAランク55位と対戦する。
試合は11月10日(日)に福岡県の北九州スタジアムで開催。なお、キックオフ時間は、天皇陛下即位による祝賀御列と重なることから当初の15時から12時45分に変更されている。
会見に出席した高倉麻子監督は意気込みを語った後、メディア陣からの質疑に応対。成長するアフリカ勢の印象やメンバーの選考理由について言及した。その後、現在行われているラグビー・ワールドカップで惜しくもジョセフジャパンが敗れた南アフリカとの対戦についても語った。
◆高倉麻子監督(なでしこジャパン)
──先日の女子W杯ではヨーロッパ勢で進化を遂げているが、アフリカ勢も着実に力をつけてきている姿があった。アフリカ勢の以前との違いは
「今おっしゃったようにヨーロッパ勢の目覚ましい活躍が、この間のW杯では目立ちました。おっしゃったようにアフリカ勢の選手たち、チームも全体的な底上げがされてきていることを感じています。基本的な運動能力であったり、サッカーの技術というところでも上がってきていることは感じました」
「戦術的な部分でも非常に洗練されてきています。私たちは今まで通り、規律を守りながら様々な強度・精度を上げていくことに集中して日本らしい戦いができればと思います」
──MF猶本光(フライブルク/ドイツ)、FW増矢理花(INAC神戸レオネッサ)が復帰。GK浅野菜摘(アルビレックス新潟レディース)が初選出。それぞれの選手の現状をどう評価しているか
「猶本と増矢に関しては、今までもコンスタントに代表に呼んで、彼女たちの実力を発揮してもらっていました。残念ながら最後のところで別の選手が選出されましたけど、また東京オリンピックに向かってリスタートをかけていく中で、猶本はドイツでコンスタントに試合に出ています。増矢もINACで今すごくキレの良い動きをしています。もう一度、同じグラウンドでW杯を戦った選手たちとプレーをするなかで、どれくらいのものを発揮してくれるのかなという期待があり、呼びました」
「また浅野に関しては、ゴールキーパーは昔から日本のウィークポイントと言われてきました。徐々に色々な選手が力をつけていく中で、やはり選手層を広げていきたいということがあります。まだ足りない部分はあるかもしれないですけど、足元が非常に上手いですし、私たちがチームを作っていく中で、ゴールキーパーのビルドアップ能力というのは、彼女の魅力かなと思いました。背も高いですし、期待を込めて呼ばせてもらいました」
──前回のカナダ代表戦では4-0で快勝。今回の試合や合宿でどういったことを積み上げていきたいか
「攻守ともにやることは一貫してきました。取るべき時に得点を取る。セットプレー、クロスに対する一つ一つの集中度の高さであったり、そういったところは学んでいくところで選手たちの集中度は上がってきたかなと思います。引き続きプレーの細部に関しては、選手と話をしながら、選手個々が上げていかなくてはいけないことと、チームとして勝ち切るチームになっていく中で、流れを読む力とそれを変えていく選手になっていくといくところがチームには非常に重要だと思います。本当に勝ち切るチーム、負けないチームということに関して、これからは積み上げていきたいなと思います」
──今回のテーマと、FW横山久美(AC長野パルセイロ・レディース)が不選出の理由
「南アフリカは規律が前面に出てくるというよりは、個で力強さを発揮してくるチームだと思います。自分たちが予測しないようなプレーがグラウンドのあちこちで起きてくると思うので、その辺の対応力というのは、問われると思います。その辺は、選手たちが起こりうるであろうと、色々な話をしながらではありますけど、その辺も試合の中で予想外の時が起きた時の対応というのは見ていきたいと思います」
「今、名前が上がりましたけど、横山に関しては、(メンバーは)シンプルにパフォーマンスで選出しているので、今回は入らなかったというふうにご理解して頂ければと思います」
──現在、日本ではラグビーW杯が開催中。満員の良い雰囲気で試合が行われているが、来年の五輪でもそのような雰囲気の中で試合をすることになるが、そこへの意気込み。また、たまたまだが、ラグビー日本代表が敗れた南アフリカとの試合になるが
「ラグビーは観ていました。これ(キリンビール)を飲みながらですね。本当に多くの方々に背中を押してもらっていましたけど、日本の良さは一緒なんだなというふうに考えながら(観ていました)。動きの小気味好さや規律、先を読む力、諦めずに戦う、技術が高いというところ、種目は違いますけど、非常に同じような良さを前面に出して戦っているなと。私たちもぜひ、ああいった戦いをしたいなと思いました」
「現実的に私たちが来年はオリンピックで、ああいった形で応援をして頂きながら、ゲームができるんだなと思った時に、W杯を戦うときは選手たちに自覚はありましたけど、あそこで負けたことで選手たちの目の色が変わったなと感じています。この一つ一つの試合の中で選手たちは、大きく成長していくだけだなと、この間のカナダ戦で感じました」
「もちろん上手くいかないこともあると思いますけど、やはりああいった戦いを、気持ちを届けられるような試合をしていきたいなと思います」
「偶然、南アフリカと試合をするということで、これをリベンジすると言っていいかは分かりませんが、皆さんの気持ちが南アフリカ、ラグビーで負けてしまったなと思うのであれば、じゃあなでしこがなんとか良い試合でリベンジすることができれば、それも私たちにとっては大きな財産になると思います。ラグビーに負けないような気持ちのこもった、内容も伴った試合をしていきたいなと思います」
先月に行われたカナダ女子代表との親善試合に4-0で勝利したなでしこジャパン。今回のMS&ADカップでは、6月の女子ワールドカップ(W杯)に出場し、グループステージ敗退となったFIFAランク55位と対戦する。
会見に出席した高倉麻子監督は意気込みを語った後、メディア陣からの質疑に応対。成長するアフリカ勢の印象やメンバーの選考理由について言及した。その後、現在行われているラグビー・ワールドカップで惜しくもジョセフジャパンが敗れた南アフリカとの対戦についても語った。
◆高倉麻子監督(なでしこジャパン)
──先日の女子W杯ではヨーロッパ勢で進化を遂げているが、アフリカ勢も着実に力をつけてきている姿があった。アフリカ勢の以前との違いは
「今おっしゃったようにヨーロッパ勢の目覚ましい活躍が、この間のW杯では目立ちました。おっしゃったようにアフリカ勢の選手たち、チームも全体的な底上げがされてきていることを感じています。基本的な運動能力であったり、サッカーの技術というところでも上がってきていることは感じました」
「先ほども申し上げたように、日本は規律を守りながら自分たちの個々の良さを発揮していくことに対して、アフリカ勢は個の持っている力というところを前面に出してくる印象があります」
「戦術的な部分でも非常に洗練されてきています。私たちは今まで通り、規律を守りながら様々な強度・精度を上げていくことに集中して日本らしい戦いができればと思います」
──MF猶本光(フライブルク/ドイツ)、FW増矢理花(INAC神戸レオネッサ)が復帰。GK浅野菜摘(アルビレックス新潟レディース)が初選出。それぞれの選手の現状をどう評価しているか
「猶本と増矢に関しては、今までもコンスタントに代表に呼んで、彼女たちの実力を発揮してもらっていました。残念ながら最後のところで別の選手が選出されましたけど、また東京オリンピックに向かってリスタートをかけていく中で、猶本はドイツでコンスタントに試合に出ています。増矢もINACで今すごくキレの良い動きをしています。もう一度、同じグラウンドでW杯を戦った選手たちとプレーをするなかで、どれくらいのものを発揮してくれるのかなという期待があり、呼びました」
「また浅野に関しては、ゴールキーパーは昔から日本のウィークポイントと言われてきました。徐々に色々な選手が力をつけていく中で、やはり選手層を広げていきたいということがあります。まだ足りない部分はあるかもしれないですけど、足元が非常に上手いですし、私たちがチームを作っていく中で、ゴールキーパーのビルドアップ能力というのは、彼女の魅力かなと思いました。背も高いですし、期待を込めて呼ばせてもらいました」
──前回のカナダ代表戦では4-0で快勝。今回の試合や合宿でどういったことを積み上げていきたいか
「攻守ともにやることは一貫してきました。取るべき時に得点を取る。セットプレー、クロスに対する一つ一つの集中度の高さであったり、そういったところは学んでいくところで選手たちの集中度は上がってきたかなと思います。引き続きプレーの細部に関しては、選手と話をしながら、選手個々が上げていかなくてはいけないことと、チームとして勝ち切るチームになっていく中で、流れを読む力とそれを変えていく選手になっていくといくところがチームには非常に重要だと思います。本当に勝ち切るチーム、負けないチームということに関して、これからは積み上げていきたいなと思います」
──今回のテーマと、FW横山久美(AC長野パルセイロ・レディース)が不選出の理由
「南アフリカは規律が前面に出てくるというよりは、個で力強さを発揮してくるチームだと思います。自分たちが予測しないようなプレーがグラウンドのあちこちで起きてくると思うので、その辺の対応力というのは、問われると思います。その辺は、選手たちが起こりうるであろうと、色々な話をしながらではありますけど、その辺も試合の中で予想外の時が起きた時の対応というのは見ていきたいと思います」
「今、名前が上がりましたけど、横山に関しては、(メンバーは)シンプルにパフォーマンスで選出しているので、今回は入らなかったというふうにご理解して頂ければと思います」
──現在、日本ではラグビーW杯が開催中。満員の良い雰囲気で試合が行われているが、来年の五輪でもそのような雰囲気の中で試合をすることになるが、そこへの意気込み。また、たまたまだが、ラグビー日本代表が敗れた南アフリカとの試合になるが
「ラグビーは観ていました。これ(キリンビール)を飲みながらですね。本当に多くの方々に背中を押してもらっていましたけど、日本の良さは一緒なんだなというふうに考えながら(観ていました)。動きの小気味好さや規律、先を読む力、諦めずに戦う、技術が高いというところ、種目は違いますけど、非常に同じような良さを前面に出して戦っているなと。私たちもぜひ、ああいった戦いをしたいなと思いました」
「現実的に私たちが来年はオリンピックで、ああいった形で応援をして頂きながら、ゲームができるんだなと思った時に、W杯を戦うときは選手たちに自覚はありましたけど、あそこで負けたことで選手たちの目の色が変わったなと感じています。この一つ一つの試合の中で選手たちは、大きく成長していくだけだなと、この間のカナダ戦で感じました」
「もちろん上手くいかないこともあると思いますけど、やはりああいった戦いを、気持ちを届けられるような試合をしていきたいなと思います」
「偶然、南アフリカと試合をするということで、これをリベンジすると言っていいかは分かりませんが、皆さんの気持ちが南アフリカ、ラグビーで負けてしまったなと思うのであれば、じゃあなでしこがなんとか良い試合でリベンジすることができれば、それも私たちにとっては大きな財産になると思います。ラグビーに負けないような気持ちのこもった、内容も伴った試合をしていきたいなと思います」
|
関連ニュース