プレミア初共演のロングスタッフ兄弟がユナイテッド撃破を回想 「月に飛んでくくらい嬉しい」

2019.10.07 14:25 Mon
Getty Images
ニューカッスル生え抜きのロングスタッフ兄弟がプレミアリーグでの兄弟初共演でマンチェスター・ユナイテッドを破る夢のような一日を過ごした。

ニューカッスルは6日、ホームでプレミアリーグ第8節のマンチェスター・ユナイテッド戦を戦い、1-0で勝利した。そして、5試合ぶりとなる今季2勝目の大きな立役者となったのが、プレミアリーグデビュー戦でデビューゴールを飾ったMFマシュー・ロングスタッフ(19)と、中盤で見事な奮闘を見せたMFシーン・ロングスタッフ(21)のアカデミー出身の兄弟だった。
同試合で[5-4-1]のセントラルMFでプレミアリーグでの兄弟初共演を果たしたロングスタッフ兄弟は、格上相手に周囲と連携しながら中盤の危険なスペースを埋めると共に、兄のシーンは弟をサポートしながらミスのないパス捌きで自身の特長を発揮。一方、デビュー戦とは思えない落ち着いたプレーを見せた弟のマシューは、72分にDFイェトロ・ヴィレムスの絶妙なマイナスの落としを、抑えの利いた見事なミドルシュートでゴール左隅に突き刺し、決勝点を決める満点デビューを飾った。

同試合後、マン・オブ・ザ・マッチを受賞したマシューはシーンと共にイギリス『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じ、初々しさと笑顔に溢れたやり取りを披露した。

まず先にコメントを求められたマシューは、「月に飛んでくくらい嬉しい」と夢のようなデビュー戦を振り返っている。
「昨晩、今日のようなデビューを夢見て眠りについたんだ。だけど、まさかそれが実際に起こるとは全く考えていなかったよ。月に飛んでくくらい嬉しいし、言葉が出てこないね」

「昨日の練習後に今日のスタメンが発表されたとき、初めて自分のメンバー入りを知ったんだ。練習しているときは自分がプレーするなんて思っていなかったから、居残りでシュート練習をする準備をしていたんだ」

「(ゴールシーンに関して)あのときはただシュートをミートさせることだけを心掛けてうまくいくように願っていたよ。そして、幸運にもシュートがネットを揺らし、無我夢中で駆け回ったよ。ただ、あの場面を説明するのは難しいね。ゴールを祝うために走り回ってファンたちから盛大な声援ももらったし、本当に非現実な出来事だったね」

「たぶん、両親はすでに(お酒を)飲んでいるんじゃないかな。家族全員がスタンドで見守ってくれていたんだ。(周囲からの祝福によって)みんなも家に帰るのは簡単ではないと思うけど、みんなに会えるのを楽しみにしているよ」

一方、身長は自身よりも10cm近く低いものの、頼もしい弟の活躍に2つ年上のシーンも目を細めている。

「僕もマティのために月に飛んでくくらい嬉しいよ。正直なところ、これまで弟がメンバーに入れなかったことを残念に思っていたんだ。だけど、今日彼は新鮮な空気を吸うことができたんじゃないかな」

「今日のマティは素晴らしかった。とても元気にピッチを駆け回っていたし、僕自身を含めチームの仕事をラクにしてくれた。普段、マティは家でも騒がしい感じなんだけど、昨晩はこれまで見た中で一番おとなしかったかもしれないね。ただ、今日は並外れたプレーを見せてくれたし、周囲から多くの信頼を得るのに値したと思っているよ」

最後に、インタビュー慣れしてきたマシューは、「これまで兄が最高のプレーヤーだと思っていたけど、今後は僕がその立場を奪うよ」と、小生意気な弟っぷりを見せて初々しくも微笑ましいインタビューを締めくくった。

なお、今回ニューカッスルに手痛い敗戦を喫したユナイテッドは、以前から兄のシーンに熱視線を注いでいたが、今回の一戦を受けてマシューとの両獲りを画策し始めたかもしれない。
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