【ACLプレビュー】“アウェイゴール”を防ぎ、先手を奪って戦えるか《浦和レッズvs広州恒大》
2019.10.02 13:15 Wed
2日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の準決勝・第1戦が開催。浦和レッズはホームに広州恒大(中国)を迎える。
東地区の準々決勝は共に日本vs中国の構図となった。浦和は上海上港と対戦し、アウェイ戦を2-2、ホーム戦を1-1と2試合連続ドロー。それでもアウェイゴール2つを奪ったことで2シーズンぶりに準決勝に駒を進めた。
もう1カードは、王者・鹿島アントラーズと広州恒大となったが、こちらも0-0、1-1と2戦連続ドロー。しかし、アウェイゴール差で勝ち上がったのは広州恒大だった。共にアウェイゴール差でベスト4に勝ち上がった両チームが、東地区代表の座をかけて激突する。
◆先手を奪いたいホームの浦和
準々決勝の日中対決は4試合ともドローに終わったが、勝ち上がった浦和と鹿島の間にあった差はアウェイゴールだけではない。
浦和はホーム、アウェイの2試合ともにリードを奪い、追いつかれる展開。鹿島はアウェイゲームはゴールレス、ホームゲームは先制されて追いついた形だ。常に先手を奪い続けた浦和は、結果として勝ち上がっている。
それでも、日本勢唯一の勝ち残りであり、東アジアの代表になるべく浦和は戦わなければならない。直近のサガン鳥栖戦は2点リードから3点を奪われ逆転を許し、終了間際のPKでなんとか追いついた。ここに今の浦和の脆さがあり、それは理解しているもの。それでも最後に追いつけたことをプラスに考えたい。
ACLを見越して足の調子が思わしくなかったFW興梠慎三は鳥栖戦を回避した。代わりにトップで起用されたFW武藤雄樹は、今シーズンのリーグ戦初ゴールを記録した。残留を争う中で、アジア王者も目指す浦和。この勝負所で結果を残す力を見せてもらいたい。
◆4年ぶりの決勝を目指す広州恒大
対する広州恒大は、久々のアジアタイトルに向けて躍起になっている。ファビオ・カンナバーロ監督率いる広州恒大は、ここ数年見せていた不安定さがなくなり、チームとしての戦い方が確立されている。
鹿島との準々決勝2試合も、堅い試合となりながらも先取点を奪い、アウェイゴール差で勝ち上がった。かつてアジアで猛威を奮った広州恒大旋風の再来と言えるチームが、浦和と激突する。
ブラジル代表を経験しているMFパウリーニョ、MFタリスカという2枚看板に加え、周りを固める中国人選手の献身性も目を見張るところ。さらに、夏に復帰を果たし、中国代表としてのキャリアも歩み出したFWエウケソンがアクセントとして効いている。
浦和としては、このブラジル人トリオを警戒しなければいけないが、上海上港のフッキ、オスカル、マルコ・アルナウトビッチを抑えた経験もある。しかし、中国代表クラスの選手が周りを固めているため、浦和が手を焼くことになるのは間違いない。
広州恒大としては、中国国内でも結果を残しており、日本勢の3連覇は許したくはないはず。決勝進出も、2015年以来となるため、この準決勝に懸ける思いは強いはずだ。
◆浦和レッズ予想スタメン[3-4-2-1]
GK:西川周作
DF:岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章
MF:橋岡大樹、青木拓矢、エヴェルトン、関根貴大
MF:長澤和輝、ファブリシオ
FW:興梠慎三
監督:大槻毅
出場停止:なし
基本的なメンバーはサガン鳥栖戦から継続すると予想。浦和の勝利に欠かせないFW興梠慎三が復帰すると予想。またファブリシオが先発すると見る。ホームゲームということもあり、まずは失点をしたくない浦和。守備陣も鳥栖戦から継続すると予想。ただし、3バックのセンターにマウリシオが復帰する可能性もある。集中した守備で、7月以来のホームゲーム白星を掴めるかに注目だ。
◆注目選手
DF槙野智章(32)
浦和の注目選手は、DF槙野智章だ。勝利からも遠ざかっている浦和だが、クリーンシートも最後に記録したのは7月6日のJ1第18節のベガルタ仙台戦が最後。ホームでの最後の勝利と同じ試合だ。
失点が止まらなければ、勝利の確率が下がるのも仕方のないこと。相手に先手を奪われることは、なんとしても避けたいところだ。
GK西川周作を始め、今のディフェンスラインは経験値も高く、失点のリスクを減らすことも可能だ。しかし、どんな形であれ、失点する可能性が消えないのも確か。いかに失点を避けるかも重要だが、失点をしてしまった後の反応も重要になる。
今の浦和に残されたタイトルは、J1優勝でもルヴァンカップでも天皇杯でもなく、アジア王者一択。ホームに集う浦和サポーターとともに、アウェイゲームを優位に戦える結果を残せるか。カギとなる“アウェイゴール”を許さないためにも、守備陣の奮闘は不可欠だ。
東地区の準々決勝は共に日本vs中国の構図となった。浦和は上海上港と対戦し、アウェイ戦を2-2、ホーム戦を1-1と2試合連続ドロー。それでもアウェイゴール2つを奪ったことで2シーズンぶりに準決勝に駒を進めた。
◆先手を奪いたいホームの浦和
Getty Images
準々決勝の日中対決は4試合ともドローに終わったが、勝ち上がった浦和と鹿島の間にあった差はアウェイゴールだけではない。
浦和はホーム、アウェイの2試合ともにリードを奪い、追いつかれる展開。鹿島はアウェイゲームはゴールレス、ホームゲームは先制されて追いついた形だ。常に先手を奪い続けた浦和は、結果として勝ち上がっている。
しかし、チームとしては苦しい状況からは脱せていない。9月はACLを含めて公式戦7試合。明治安田生命J1リーグでは3試合で2分け1敗、YBCルヴァンカップは1分け1敗、天皇杯ではJFLのHonda FCに0-2と完敗と1勝もしていない。遡れば、最後に勝利した公式戦は8月14日の天皇杯3回戦の水戸ホーリーホック戦が最後であり、1カ月半勝利がない状況だ。
それでも、日本勢唯一の勝ち残りであり、東アジアの代表になるべく浦和は戦わなければならない。直近のサガン鳥栖戦は2点リードから3点を奪われ逆転を許し、終了間際のPKでなんとか追いついた。ここに今の浦和の脆さがあり、それは理解しているもの。それでも最後に追いつけたことをプラスに考えたい。
ACLを見越して足の調子が思わしくなかったFW興梠慎三は鳥栖戦を回避した。代わりにトップで起用されたFW武藤雄樹は、今シーズンのリーグ戦初ゴールを記録した。残留を争う中で、アジア王者も目指す浦和。この勝負所で結果を残す力を見せてもらいたい。
◆4年ぶりの決勝を目指す広州恒大
Getty Images
対する広州恒大は、久々のアジアタイトルに向けて躍起になっている。ファビオ・カンナバーロ監督率いる広州恒大は、ここ数年見せていた不安定さがなくなり、チームとしての戦い方が確立されている。
鹿島との準々決勝2試合も、堅い試合となりながらも先取点を奪い、アウェイゴール差で勝ち上がった。かつてアジアで猛威を奮った広州恒大旋風の再来と言えるチームが、浦和と激突する。
ブラジル代表を経験しているMFパウリーニョ、MFタリスカという2枚看板に加え、周りを固める中国人選手の献身性も目を見張るところ。さらに、夏に復帰を果たし、中国代表としてのキャリアも歩み出したFWエウケソンがアクセントとして効いている。
浦和としては、このブラジル人トリオを警戒しなければいけないが、上海上港のフッキ、オスカル、マルコ・アルナウトビッチを抑えた経験もある。しかし、中国代表クラスの選手が周りを固めているため、浦和が手を焼くことになるのは間違いない。
広州恒大としては、中国国内でも結果を残しており、日本勢の3連覇は許したくはないはず。決勝進出も、2015年以来となるため、この準決勝に懸ける思いは強いはずだ。
◆浦和レッズ予想スタメン[3-4-2-1]
GK:西川周作
DF:岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章
MF:橋岡大樹、青木拓矢、エヴェルトン、関根貴大
MF:長澤和輝、ファブリシオ
FW:興梠慎三
監督:大槻毅
出場停止:なし
基本的なメンバーはサガン鳥栖戦から継続すると予想。浦和の勝利に欠かせないFW興梠慎三が復帰すると予想。またファブリシオが先発すると見る。ホームゲームということもあり、まずは失点をしたくない浦和。守備陣も鳥栖戦から継続すると予想。ただし、3バックのセンターにマウリシオが復帰する可能性もある。集中した守備で、7月以来のホームゲーム白星を掴めるかに注目だ。
◆注目選手
DF槙野智章(32)
Getty Images
浦和の注目選手は、DF槙野智章だ。勝利からも遠ざかっている浦和だが、クリーンシートも最後に記録したのは7月6日のJ1第18節のベガルタ仙台戦が最後。ホームでの最後の勝利と同じ試合だ。
失点が止まらなければ、勝利の確率が下がるのも仕方のないこと。相手に先手を奪われることは、なんとしても避けたいところだ。
GK西川周作を始め、今のディフェンスラインは経験値も高く、失点のリスクを減らすことも可能だ。しかし、どんな形であれ、失点する可能性が消えないのも確か。いかに失点を避けるかも重要だが、失点をしてしまった後の反応も重要になる。
今の浦和に残されたタイトルは、J1優勝でもルヴァンカップでも天皇杯でもなく、アジア王者一択。ホームに集う浦和サポーターとともに、アウェイゲームを優位に戦える結果を残せるか。カギとなる“アウェイゴール”を許さないためにも、守備陣の奮闘は不可欠だ。
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