【日本代表プレビュー】4バックで臨む日本、堅守パラグアイにW杯予選前の確認を《キリンチャレンジカップ2019/日本vsパラグアイ》

2019.09.05 14:00 Thu
©超ワールドサッカー
5日、キリンチャレンジカップ2019の日本代表vsパラグアイ代表が、県立カシマサッカースタジアムで行われる。

6月に招待国として2度目の参戦となったコパ・アメリカを経験した日本代表。約2カ月ぶりの代表活動となり、コパ・アメリカとはメンバーも大きく異なる中、同じコパ・アメリカを戦ったパラグアイと対戦する。
10日には、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)に向けたアジア2次予選のミャンマー代表戦を控える日本。簡単ではないアジア予選に向けても、パラグアイ戦は大事な一戦となる。現時点でのチームの出来を確認するとともに、課題や強みを見極めたいところだ。

◆新旧入り混じったメンバー構成
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森保一監督が指揮を執り始めてから1年が経過。世代交代や新たな選手の発掘など、新たなことに着手している中で、森保監督は一定の結果と成果を収めてきた。2020年に控えている東京オリンピックに向けての強化も同時に行い、コパ・アメリカでは選手の招集に関しての強制力がなかったこともあり、東京オリンピック世代の選手を多く招集していた。

その中で今回も継続して招集されたのは2名。2019年1月に川崎フロンターレからマンチェスター・シティへと移籍し、現在はフローニンヘンで武者修行中のMF板倉滉、そして今夏FC東京からレアル・マドリーへと移籍し、今シーズンはマジョルカへレンタル移籍しているFW久保建英の2名だけだ。
松本山雅FCからマリティモ(ポルトガル)へと移籍したFW前田大然や、川崎フロンターレからロイヤル・アントワープ(ベルギー)へと移籍したMF三好康児、法政大学のサッカー部を退部し、繰上げで鹿島アントラーズの一員になったFW上田綺世など、多くの選手が招集されず、中にはU-22日本代表としてメキシコ遠征に臨んでいる選手もいる。

一方で、これまでにW杯予選を経験している選手も多くはない。GK川島永嗣(ストラスブール/フランス)、GK権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)、DF長友佑都(ガラタサライ/トルコ)、DF吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、DF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、MF遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、MF原口元気(ハノーファー/ドイツ)、MF柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)MF南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、FW大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)の9名。残りの選手は、初招集ではないものの、W杯予選は初体験となる。

予選、本選を含めW杯の経験者と、初めてのメンバー。森保監督としては、1年間で作り上げてきた基礎が通用するかを見る場でもあり、初体験となるメンバーの奮起も必要となる。まずは、パラグアイ相手に戦い方の確認と、チームの向かう先を再確認したいところだ。

◆コパ・アメリカでベスト8
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対するパラグアイは、コパ・アメリカではベスト8に進出。準々決勝ではコパ・アメリカではお馴染みとなったブラジル代表との対戦となり、ゴールレスで終了。PK戦の末に敗退したが、ある程度の戦いは見せられたと言える。

指揮を執るのは、セルタやセビージャ、アスレティック・ビルバオなどリーガエスパニョーラでの指揮経験があるアルゼンチン人指揮官のエドゥアルド・ベリッソ監督だ。コパ・アメリカの際には、招待国の参加に否定的な意見を述べ物議を醸したが、今回も前日会見で言及。あくまでも同大陸の国が出場する大会という主張だったと繰り返していた。

チームとしては、伝統的に堅い守備が特徴。日本にとってもそれは大きな壁となり、攻撃陣は特に苦しむ可能性が高い。今回のメンバーには、センターバックにウェストハムのDFファビアン・バルブエナとミランがボカ・ジュニアーズとの争奪戦を繰り広げてまで獲得した、DFグスタボ・ゴメス(パルメイラス)が招集されている。欧州でも実績がある2人が先発するとなると、より強固なディフェンスが築かれることになり、日本としては良い攻撃のテストができるはずだ。

アジアでの戦い同様に、ボールを保持する時間が長くなることが予想できるため、その点でも良いテストとなるだろう。実力差はあれど、アジア予選のテストとしてはこの上ない相手とも言える。しっかりと、結果を残すとともに、確認作業に当ててもらいたい。

◆4バックをベースに
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約2カ月のブランクを経て再び合流した日本代表。自身の環境が大きく変化した選手もいる状況であり、ベストメンバーと言いづらい時期でもある。その中でも、森保監督は「戦術理解を試合の中で、より深めていく」とコメントしており、パラグアイ戦では確認が重要となりそうだ。

新天地へ旅立った選手も少なくなく、個々としてもアピールしたい部分はあるだろう。また、クラブと代表での役割が異なる選手もいるため、難しい部分はある。大舞台の経験が決して多くない選手たちも招集されているが、そこを乗り越えるのもまた1つ、代表選手として求められる部分だ。

システムは「4バックをベース」にしていくと森保監督が名言し、このパラグアイ戦のベースは決まった。もちろん、3バックというこれまでやってきた部分もゲームの流れでは出てくるはずだが、どの形がチームとして機能するのかを見極めることも必要となる。


◆予想フォーメーション[4-2-3-1]
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GK:シュミット・ダニエル
DF:酒井宏樹、冨安健洋植田直通、長友佑都
MF:柴崎岳、板倉滉
MF:堂安律、南野拓実、中島翔哉
FW:大迫勇也
監督:森保一

日本代表だが、システムは森保監督の言葉通り4バック。[4-2-3-1]となるだろう。GKにはシント=トロイデンでプレーするシュミット・ダニエルを推したい。川島、権田と経験のある選手もいる中、現在チームでは守護神を務めているシュミット。攻守両面での活躍が求められる今のスタイルでは、長身を生かしたセーブと、正確なキックという強みを生かせるはずだ。

4バックに関しては、サイドは右が酒井宏樹(マルセイユ)、左が長友佑都(ガラタサライ)と予想。センターは冨安健洋(ボローニャ)、植田直通(セルクル・ブルージュ)が勤めると予想する。サイドバックに関しては、今回のメンバーには安西幸輝(ポルティモネンセ)がいるが、切り札として考えたいところ。先発の2人は経験もある酒井と長友と考えるのが良いだろう。

また、センターバックに関しては多くの選手が呼ばれている中、コパ・アメリカでも活躍を見せた2人を選出。吉田麻也(サウサンプトン)という大きな存在もいる中で、どのようにポジションを奪っていくのか、注目したいところだ。対人能力にも長けている2人のプレーは注目が集まる。

ボランチは柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)と板倉滉(フローニンヘン)と予想する。このコンビもコパ・アメリカで良い関係を見せ、互いの特徴も掴めているはず。また、中盤にも高さという武器を持てるため、よりボールを保持できる可能性も高い。バランスをとる柴崎に対して、板倉がどこまでリスクを負えるか。両者の関係にも注目だ。

2列目は競争が激化している。その中でも選ばれるのは、堂安律(PSV)、南野拓実(ザルツブルク)、中島翔哉(ポルト)の3人と予想する。久保建英(マジョルカ)や原口元気(ハノーファー)、伊東純也(ヘンク)らもいる中で、森保ジャパンの代名詞ともなった3人がまずはプレーすると予想する。しかし、堂安、中島はチームが変わり、今季は満足にプレーできていない。一方で、南野はリーグ戦5試合で3ゴール2アシストと絶好調。南野以外の2人は、先発しない可能性も考えられるだろう。

そして1トップは大迫勇也(ブレーメン)を推したい。日本のエースである大迫が入ることで、前述の2列目の3人が輝くことは間違いない。パラグアイの強固な守備に対し、大迫が前線でいかにキープできるかが、今回の攻撃のポイントとなるだろう。今シーズンも開幕から3試合で3ゴールと好調を維持しているだけに、ここでもその力を発揮してもらいたいものだ。

◆確認とテスト、全ては予選のために
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W杯予選前の大事な親善試合ということで、森保監督は戦術的な確認をしっかりとすることが大事であると語った。コパ・アメリカに参加していない選手にとっては、久々の代表活動ということもあり、チェックしたい部分が多いはず。また、チームの大半を占める海外組はシーズンがスタートしたばかりでもあり、コンディションの確認も必要だ。

チームとしての目的はアジア予選を突破し、カタールW杯に出場すること。そのためにも、10日に控えるミャンマー代表戦を頭に入れてプレーするはず。この試合は、勝利という結果も欲しいところだが、やはり確認という作業が優先されるだろう。

カギとなるのは攻撃陣だ。前述の通り、堅守を誇るパラグアイ相手にどこまで攻撃陣が機能するか。アジアの戦いは引いてくる相手が多くなるため、攻撃のバリエーションをもって崩す必要がある。その確認をしっかりとしたいところだ。

とはいえ、良い流れでミャンマー戦に臨みたいところもあり、パラグアイ相手にも勝利を目指すことは間違いない。各々がどのようなプレーを見せるのかは注目だ。

W杯予選前の大事な親善試合。パラグアイ代表戦は、5日(木)19時20分にキックオフを迎える。
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