【J1ピックアッププレビュー】共に足掛かりにしたい今季2度目の“九州ダービー”《鳥栖vs大分》
2019.08.04 09:15 Sun
4日、明治安田生命J1リーグ第21節、サガン鳥栖vs大分トリニータが駅前不動産スタジアムで行われる。
今シーズン2度目の“九州ダービー”は、両者の立ち位置が大きく異なっての一戦。ホームの鳥栖はリーグ最下位の18位(勝ち点17)、対する大分は上位を窺える6位(勝ち点32)に位置している。この対決は意味は違えど、両者にとって落とせない一戦となる。
◆残留へ向けた足掛かりに〜サガン鳥栖〜
シーズン開幕から調子が上がらなかった鳥栖は、ルイス・カレーラス監督をシーズン途中で解任。金明輝監督を就任させると、一時はチーム状態が改善したかに思えたが、現在2連敗中。後半戦に入ってから3試合白星がない状況だ。
残留圏の清水エスパルス、ヴィッセル神戸とは勝ち点差5、プレーオフ圏の16位松本山雅FCとは勝ち点差1と、まだまだ諦める状況ではないが、早急にこの苦境を脱出したいことだろう。
ジャパンツアーの影響もあり2週間の中断期間を経ての再開試合。チームは戦力の入れ替えを敢行し、鹿島アントラーズからFW金森健志、全北現代モータースからブラジル人FWチアゴ・アウベスを期限付き移籍で獲得。攻撃の改善を目指し、補強を行った。
シーズン序盤からフィニッシュの精度が著しく低かった鳥栖にとっては、大きな改善ポイント。フェルナンド・トーレスが得点を奪えていた期間は3連勝と結果を残しただけに、チームとしては攻撃面を改善することで、守備面の改善も図りたい狙いがあるはずだ。その期待に応えられるか、補強の成果を結果で示したい。
◆昇格組にとっての正念場〜大分トリニータ〜
対する大分は、昇格組ながらここまで6位の成績を残し、大きく健闘している状況。AFCチャンピオンズリーグ出場権が得られるトップ3も手が届く位置にいるだけに、この夏場の戦いをどう乗り切るかがポイントとなる。
鳥栖同様に2週間のブレイクがあった中、DF福森直也(→清水エスパルス)、FW馬場賢治(→FC岐阜)と選手を放出。一方で、ガンバ大阪から獲得したMF田中達也は前節いきなり先発するなど、チームにも変化をもたらせている。
ハードワークからのショートカウンターと、ポゼッションからの疑似カウンターを使い分ける大分にとっては、やはり夏場は苦戦が予想される。昨シーズンのJ2でも7月、8月は成績が悪く、暑さと疲労の蓄積が大きな壁となりそうだ。
ここまで多くの試合でスターティングメンバーをほぼ固定しているだけに、フレッシュな選手を起用し、いかにその選手たちが結果を残せるかは、残りのシーズンに向けたポイントになるだろう。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆サガン鳥栖[4-4-2]
DF:原輝綺、高橋秀人、パク・ジョンス、三丸拡
MF:チアゴ・アウベス、松岡大起、原川力、イサック・クエンカ
FW:金崎夢生、豊田陽平
監督:金明輝
出場停止:高橋祐治
前節の鹿島アントラーズ戦のメンバーを軸に、新加入のFWチアゴ・アウベスが先発すると予想。強烈な左足のキックを持っているだけに、右サイドに配置しカットインからの強烈なシュートに期待がかかる。また、高橋祐治が出場停止となり、代役は高橋秀人と予想する。チームとしてはフィニッシュワークの精度を上げ、無駄なカウンターを受けないことを目指したい。
◆大分トリニータ[3-4-2-1]
DF:岩田智輝、鈴木義宜、三竿雄斗
MF:松本怜、前田凌佑、長谷川雄志、田中達也
MF:小手川宏基、小塚和季
FW:オナイウ阿道
監督:片野坂知宏
出場停止:なし
前節と同じ11人をピッチに送り出すと予想。前回対戦でも勝利しているだけに、九州ダービーの連勝で上位進出へのキッカケを作りたい。ポイントとなるのは、やはりショートカウンターか。先手を奪い、鳥栖のプランを崩すことが勝利へのカギとなるだろう。
【注目選手】
◆FW金崎夢生(サガン鳥栖)
◆FWオナイウ阿道(大分トリニータ)
◆フィニッシュの精度がカギ
今シーズン2度目の“九州ダービー”となるが、試合のポイントはフィニッシュワークとなるだろう。鳥栖は攻撃面に問題を抱え、シーズン序盤はノーゴールの試合が続くこともあった。徐々に得点力こそ回復したが、フィニッシュワークの乏しさから、相手に奪われ、カウンターを受けて失点する場面が散見。守備が整わないうちに攻められるシーンが多かった。
一方で、大分はしっかりとボールをつなぎ、相手の守備をズラして数的優位を作る攻撃を持ち味とする。さらに、プレスからのショートカウンター、両ウイングバックを使ったサイド攻撃と、鳥栖にとってはやりにくい相手となるだろう。フィニッシュワークにも長けており、昨シーズンから積み上げている攻撃の形は強力。鳥栖の隙を伺って攻め切ることができるチームだ。
攻撃に難を抱える鳥栖と、得意とする大分。両者のミスマッチが予想され、試合展開に大きく影響を及ぼすであろうフィニッシュワーク。両攻撃陣の働きが、試合の勝敗を分けるだろう。
前回対戦は2-0で大分が勝利。2度目の“九州ダービー”は、4日の19時30分にキックオフを迎える。
今シーズン2度目の“九州ダービー”は、両者の立ち位置が大きく異なっての一戦。ホームの鳥栖はリーグ最下位の18位(勝ち点17)、対する大分は上位を窺える6位(勝ち点32)に位置している。この対決は意味は違えど、両者にとって落とせない一戦となる。
◆残留へ向けた足掛かりに〜サガン鳥栖〜
シーズン開幕から調子が上がらなかった鳥栖は、ルイス・カレーラス監督をシーズン途中で解任。金明輝監督を就任させると、一時はチーム状態が改善したかに思えたが、現在2連敗中。後半戦に入ってから3試合白星がない状況だ。
残留圏の清水エスパルス、ヴィッセル神戸とは勝ち点差5、プレーオフ圏の16位松本山雅FCとは勝ち点差1と、まだまだ諦める状況ではないが、早急にこの苦境を脱出したいことだろう。
ジャパンツアーの影響もあり2週間の中断期間を経ての再開試合。チームは戦力の入れ替えを敢行し、鹿島アントラーズからFW金森健志、全北現代モータースからブラジル人FWチアゴ・アウベスを期限付き移籍で獲得。攻撃の改善を目指し、補強を行った。
シーズン序盤からフィニッシュの精度が著しく低かった鳥栖にとっては、大きな改善ポイント。フェルナンド・トーレスが得点を奪えていた期間は3連勝と結果を残しただけに、チームとしては攻撃面を改善することで、守備面の改善も図りたい狙いがあるはずだ。その期待に応えられるか、補強の成果を結果で示したい。
◆昇格組にとっての正念場〜大分トリニータ〜
対する大分は、昇格組ながらここまで6位の成績を残し、大きく健闘している状況。AFCチャンピオンズリーグ出場権が得られるトップ3も手が届く位置にいるだけに、この夏場の戦いをどう乗り切るかがポイントとなる。
鳥栖同様に2週間のブレイクがあった中、DF福森直也(→清水エスパルス)、FW馬場賢治(→FC岐阜)と選手を放出。一方で、ガンバ大阪から獲得したMF田中達也は前節いきなり先発するなど、チームにも変化をもたらせている。
ハードワークからのショートカウンターと、ポゼッションからの疑似カウンターを使い分ける大分にとっては、やはり夏場は苦戦が予想される。昨シーズンのJ2でも7月、8月は成績が悪く、暑さと疲労の蓄積が大きな壁となりそうだ。
ここまで多くの試合でスターティングメンバーをほぼ固定しているだけに、フレッシュな選手を起用し、いかにその選手たちが結果を残せるかは、残りのシーズンに向けたポイントになるだろう。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆サガン鳥栖[4-4-2]
©️CWS Brains, LTD.
GK:高丘陽平DF:原輝綺、高橋秀人、パク・ジョンス、三丸拡
MF:チアゴ・アウベス、松岡大起、原川力、イサック・クエンカ
FW:金崎夢生、豊田陽平
監督:金明輝
出場停止:高橋祐治
前節の鹿島アントラーズ戦のメンバーを軸に、新加入のFWチアゴ・アウベスが先発すると予想。強烈な左足のキックを持っているだけに、右サイドに配置しカットインからの強烈なシュートに期待がかかる。また、高橋祐治が出場停止となり、代役は高橋秀人と予想する。チームとしてはフィニッシュワークの精度を上げ、無駄なカウンターを受けないことを目指したい。
◆大分トリニータ[3-4-2-1]
©️CWS Brains, LTD.
GK:高木駿DF:岩田智輝、鈴木義宜、三竿雄斗
MF:松本怜、前田凌佑、長谷川雄志、田中達也
MF:小手川宏基、小塚和季
FW:オナイウ阿道
監督:片野坂知宏
出場停止:なし
前節と同じ11人をピッチに送り出すと予想。前回対戦でも勝利しているだけに、九州ダービーの連勝で上位進出へのキッカケを作りたい。ポイントとなるのは、やはりショートカウンターか。先手を奪い、鳥栖のプランを崩すことが勝利へのカギとなるだろう。
【注目選手】
◆FW金崎夢生(サガン鳥栖)
Getty Images
鳥栖の注目選手は金崎夢生だ。前節は古巣の鹿島アントラーズを相手に今シーズン2ゴール目を記録。ハードワークが身上の金崎だけに、この夏場で一気にペースを掴みたいところだ。今シーズンはチャンスに絡む回数が減り、ゴールを奪うという部分が欠けていた。残り試合、チームが残留を果たすためにも、金崎の活躍に期待がかかる。◆FWオナイウ阿道(大分トリニータ)
Getty Images
大分の注目選手は、躍進の原動力となっているオナイウ阿道を挙げたい。今シーズンはここまですでに9ゴールを記録。自身初のJ1での2ケタゴールに迫っている状況だ。さらに、現在は2戦連発中。大分の躍進を支えるオナイウの活躍で、さらなる高みを目指せるか。前回対戦でもゴールを奪っているだけに、早い時間に先手を奪いたい。◆フィニッシュの精度がカギ
今シーズン2度目の“九州ダービー”となるが、試合のポイントはフィニッシュワークとなるだろう。鳥栖は攻撃面に問題を抱え、シーズン序盤はノーゴールの試合が続くこともあった。徐々に得点力こそ回復したが、フィニッシュワークの乏しさから、相手に奪われ、カウンターを受けて失点する場面が散見。守備が整わないうちに攻められるシーンが多かった。
一方で、大分はしっかりとボールをつなぎ、相手の守備をズラして数的優位を作る攻撃を持ち味とする。さらに、プレスからのショートカウンター、両ウイングバックを使ったサイド攻撃と、鳥栖にとってはやりにくい相手となるだろう。フィニッシュワークにも長けており、昨シーズンから積み上げている攻撃の形は強力。鳥栖の隙を伺って攻め切ることができるチームだ。
攻撃に難を抱える鳥栖と、得意とする大分。両者のミスマッチが予想され、試合展開に大きく影響を及ぼすであろうフィニッシュワーク。両攻撃陣の働きが、試合の勝敗を分けるだろう。
前回対戦は2-0で大分が勝利。2度目の“九州ダービー”は、4日の19時30分にキックオフを迎える。
|
関連ニュース