なでしこジャパンがベスト16敗退…土壇場のPK被弾でオランダに惜敗…《女子W杯》
2019.06.26 06:11 Wed
なでしこジャパン(女子日本代表)は25日、女子ワールドカップ(W杯)2019ラウンド16でオランダ女子代表と対戦し、1-2で敗戦。ベスト16での敗退となった。
イングランド、スコットランド、アルゼンチンと同居したグループDを1勝1敗1分けの戦績で2位通過したなでしこ。今回のラウンド16ではグループEを3連勝で首位通過した強豪オランダと対戦。
高倉麻子監督は0-2で敗れた19日のグループ最終節のイングランド戦から先発3人を変更。横山久美、小林里歌子、遠藤純に代えて菅澤優衣香、三浦成美、長谷川唯を起用。システムは[4-4-2]を継続も中島依美を右サイドハーフに戻し、菅澤と岩渕真奈を最前線で並べた。
相手の強力3トップを警戒してか、やや後ろに重心を置いた入りとなったなでしこ。開始直後の5分には左サイド深くでマルテンスが上げたクロスをボックス右のミーデマにボレーで合わせられるが、DF鮫島彩が何とか身体に当てるとボールは右ポストを掠めて枠の右に外れた。
立ち上がりのピンチを凌いだものの、フィジカルで勝るオランダを相手になかなかセカンドボールを拾えず、押し込まれる状況が続く。すると17分には警戒していたセットプレーから先制点を許す。左CKの場面でキッカーのスピッツェがニアに入れたボールに対して、中央からフリーで走り込んだマルテンスにワンタッチで合わせられると、菅澤にディフレクトしたボールがゴール右隅に決まった。
前半半ばを過ぎて徐々に相手陣内でボールを動かす時間を増やすなでしこだが、アタッキングサードでのプレー精度を欠きなかなかフィニッシュまで持ち込めない。逆に、強力3トップを背後のスペースに走らせるオランダのカウンターに手を焼くが、GK山下杏也加が果敢なエリア外への飛び出しでピンチを未然に阻止する。
すると、このままハーフタイム突入と思われた43分に同点ゴールが生まれる。相手陣内左サイドから切り込んだ杉田妃和がグラウンダーのパスを入れる。これをペナルティアーク付近の菅澤が短く落とすと、ボールを受けた岩渕が巧みなターンでDFをかわしてすかさずゴール前にスルーパス。これに抜け出した長谷川が飛び出したGKの頭上を抜く冷静なシュートを流し込んだ。その後、ミーデマの決定機をGK山下の好守で凌ぎ、追いついたなでしこが良い形で試合を折り返した。
互いに選手交代なしで臨んだ後半。立ち上がりは前からの圧力を強めたオランダがペースを掴む。立ち上がりにはボックス手前で得たFKをスピッツェが枠の左に飛ばすが、ここはGK山下が好守で凌ぐ。
立ち上がりの劣勢を凌いだなでしこは岩渕のドリブル突破を軸に反撃を試みる。57分にはボックス手前で杉田からパスを受けた菅澤が思い切ってミドルシュートを狙うが、枠を大きく外す。さらに64分には右サイドへの大きな展開から味方をオトリに内へ切り込んだ中島が左足のミドルシュートを枠の左隅に飛ばすが、ここは相手GKのファインセーブに阻まれた。
徐々に流れを掴み始めたなでしこは70分にもボックス左で浮き球を収めた岩渕のヒールパスを受けた長谷川が右足のシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。攻勢を強めたいなでしこは72分、中島を下げて負傷明けの籾木結花を今大会初めてピッチに送り出す。
この交代をキッカケにボール支配率を高めて相手を押し込むなでしこ。79分にはボックス内での岩渕とのパス交換から杉田が左足を振り抜くが、このシュートは惜しくもクロスバーを叩く。直後の80分には左サイドの長谷川のクロスの流れから菅澤の頭での折り返しからゴール前で混戦を作り、最後は籾木が左足のシュートを枠に飛ばすが、今度は相手GKのビッグセーブに阻まれる。
再三の決定機を作りながらも決め切れないなでしこは、試合最終盤にそのツケを払うことに。88分、ボックス内でミーデマが放ったシュートをDF熊谷紗希がブロック。すると、微妙な判定ながら左腕に当たったとしてオランダにPKが与えられる。これをキッカーのマルテンスに決められて土壇場で勝ち越しを許した。
その後、岩渕を下げて宝田沙織を投入し、長身の熊谷を前線に上げるパワープレーでゴールを目指すが、最後までゴールをこじ開けることはできずに無念の終戦。後半に入ってより多くの決定機を作り出したなでしこだったが、課題の決定力不足を克服できず。東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す中で重要な試金石となる今大会は無念のベスト16敗退となった。
なお、この試合に勝利したオランダは準々決勝でイタリアと対戦する。
イングランド、スコットランド、アルゼンチンと同居したグループDを1勝1敗1分けの戦績で2位通過したなでしこ。今回のラウンド16ではグループEを3連勝で首位通過した強豪オランダと対戦。
相手の強力3トップを警戒してか、やや後ろに重心を置いた入りとなったなでしこ。開始直後の5分には左サイド深くでマルテンスが上げたクロスをボックス右のミーデマにボレーで合わせられるが、DF鮫島彩が何とか身体に当てるとボールは右ポストを掠めて枠の右に外れた。
立ち上がりのピンチを凌いだものの、フィジカルで勝るオランダを相手になかなかセカンドボールを拾えず、押し込まれる状況が続く。すると17分には警戒していたセットプレーから先制点を許す。左CKの場面でキッカーのスピッツェがニアに入れたボールに対して、中央からフリーで走り込んだマルテンスにワンタッチで合わせられると、菅澤にディフレクトしたボールがゴール右隅に決まった。
守備的に入りながらも序盤にリードを許したなでしこだったが、20分に最初の決定機を作り出す。相手陣内中央左でボールを持った岩渕がペナルティアーク付近に走り込んだ長谷川にクサビのパスを入れると、長谷川がこれをワンタッチでボックス中央の菅澤に繋ぐ。菅澤は相手をうまくブロックし体勢を崩しながらも右足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
前半半ばを過ぎて徐々に相手陣内でボールを動かす時間を増やすなでしこだが、アタッキングサードでのプレー精度を欠きなかなかフィニッシュまで持ち込めない。逆に、強力3トップを背後のスペースに走らせるオランダのカウンターに手を焼くが、GK山下杏也加が果敢なエリア外への飛び出しでピンチを未然に阻止する。
すると、このままハーフタイム突入と思われた43分に同点ゴールが生まれる。相手陣内左サイドから切り込んだ杉田妃和がグラウンダーのパスを入れる。これをペナルティアーク付近の菅澤が短く落とすと、ボールを受けた岩渕が巧みなターンでDFをかわしてすかさずゴール前にスルーパス。これに抜け出した長谷川が飛び出したGKの頭上を抜く冷静なシュートを流し込んだ。その後、ミーデマの決定機をGK山下の好守で凌ぎ、追いついたなでしこが良い形で試合を折り返した。
互いに選手交代なしで臨んだ後半。立ち上がりは前からの圧力を強めたオランダがペースを掴む。立ち上がりにはボックス手前で得たFKをスピッツェが枠の左に飛ばすが、ここはGK山下が好守で凌ぐ。
立ち上がりの劣勢を凌いだなでしこは岩渕のドリブル突破を軸に反撃を試みる。57分にはボックス手前で杉田からパスを受けた菅澤が思い切ってミドルシュートを狙うが、枠を大きく外す。さらに64分には右サイドへの大きな展開から味方をオトリに内へ切り込んだ中島が左足のミドルシュートを枠の左隅に飛ばすが、ここは相手GKのファインセーブに阻まれた。
徐々に流れを掴み始めたなでしこは70分にもボックス左で浮き球を収めた岩渕のヒールパスを受けた長谷川が右足のシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。攻勢を強めたいなでしこは72分、中島を下げて負傷明けの籾木結花を今大会初めてピッチに送り出す。
この交代をキッカケにボール支配率を高めて相手を押し込むなでしこ。79分にはボックス内での岩渕とのパス交換から杉田が左足を振り抜くが、このシュートは惜しくもクロスバーを叩く。直後の80分には左サイドの長谷川のクロスの流れから菅澤の頭での折り返しからゴール前で混戦を作り、最後は籾木が左足のシュートを枠に飛ばすが、今度は相手GKのビッグセーブに阻まれる。
再三の決定機を作りながらも決め切れないなでしこは、試合最終盤にそのツケを払うことに。88分、ボックス内でミーデマが放ったシュートをDF熊谷紗希がブロック。すると、微妙な判定ながら左腕に当たったとしてオランダにPKが与えられる。これをキッカーのマルテンスに決められて土壇場で勝ち越しを許した。
その後、岩渕を下げて宝田沙織を投入し、長身の熊谷を前線に上げるパワープレーでゴールを目指すが、最後までゴールをこじ開けることはできずに無念の終戦。後半に入ってより多くの決定機を作り出したなでしこだったが、課題の決定力不足を克服できず。東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す中で重要な試金石となる今大会は無念のベスト16敗退となった。
なお、この試合に勝利したオランダは準々決勝でイタリアと対戦する。
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