PK2本失敗もフランス、10人のイングランドに終盤の2発で逆転勝利!《U-21欧州選手権》

2019.06.19 05:58 Wed
Getty Images
U-21欧州選手権2019グループC第1節、U-21イングランド代表vsU-21フランス代表が18日に行われ、1-2でフランスが勝利した。

優勝候補に挙げられるイングランドとフランスの初戦。イングランドはフォーデンの他、レスター勢のマディソン、グレイ、チョードリーといった面々が先発し、[4-3-3]を採用した。対するフランスはムサ・デンベレの他、ライプツィヒに所属するウパメカーノとコナテのセンターバックコンビが先発、[4-5-1]を採用した。
立ち上がりからボールを保持したイングランドが圧力をかける展開で推移すると、14分に決定機。セセニョンがロングボールに抜け出してボックス右へ侵入。クロスを送ると相手DFのクリアボールが左ポストに直撃した。

続く16分にもグレイの左クロスからソランケが決定的なボレーシュートを浴びせたイングランドが圧倒する展開となるも、24分にPKを献上してしまう。

レーヌ=アデレードのヘディングシュートがクラーク=ソルターの手に当たった。しかし、キッカーのM・デンベレがゴール右を狙ったシュートはGKヘンダーソンにセーブされる。
千載一遇のチャンスを逸したフランスはハーフタイムにかけても劣勢が続いたが、何とかゴールレスで前半を終えた。

迎えた後半、開始早々にM・デンベレが決定的なシュートを浴びせたフランスだったが、前半同様にイングランドがポゼッションを高める展開となっていく。

すると54分、フォーデンが華麗な個人技でゴールをこじ開けた。ドリブルでDF4人程をするすると交わしたフォーデンがボックス中央に侵入。意表を突くグラウンダーのシュートでゴール右に流し込んだ。

さらに54分、セセニョンがネットを揺らすもオフサイドに阻まれたイングランドは62分にPKを献上してしまう。チョードリーが自陣ボックス内のバンバに激しいスライディングタックルを見舞った。このプレーでチョードリーには一発レッドカードを提示され、バンバはプレー続行不可能となって交代を強いられた。

しかし、キッカーのアワールはシュートを右ポストに当ててしまい、再びPKを決めきれなかった。10人となったイングランドに対し、フランスが前がかる展開で終盤は経過していったが、82分のイコネのカットインシュートはGKヘンダーソンのファインセーブに阻まれる。

さらに87分、混戦の中でボックス内のムサ・デンベレがシュートを浴びせるも、ゴールライン前のクラーク=ソルターにブロックされた。それでも89分、フランスが同点弾をこじ開ける、ボックス右でパスを受けたイコネがカットインから左足を振り抜き、シュートをゴール右に蹴り込んだ。

追加タイムもフランスが猛攻を仕掛ける展開となると、95分に逆転弾が生まれた。CKの流れからマテタのヒールシュートがゴールに向かうと、GKヘンダーソンは捕球体勢だったが、その前でワン=ビサカが触ってコースが変わり、ネットが揺れた。

これが決勝点となってフランスが逆転勝利。優勝候補同士の激突は数的優位を生かしたフランスに軍配が上がった。
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