オーバメヤンのハットで難所メスタージャを攻略したアーセナルが19年ぶりの決勝進出!《EL》

2019.05.10 06:01 Fri
Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのバレンシアvsアーセナルが9日にメスタージャで行われ、2-4でアーセナルが勝利した。この結果、2戦合計スコア3-7でアーセナルが決勝進出を決めた。

先週に敵地で行われた1stレグを1-3で落としたバレンシアは、逆転突破のために少なくとも2点以上が必要なる中、1stレグのスタメンから先発を3人変更。ソレール、ディアカビ、ロンカーリアに代えてガメイロ、コクラン、ヴァスを先発で起用。前回対戦に行った奇策の[5-3-2]から普段の[4-4-2]に布陣を変更した。
一方、0-1の敗戦でも突破となるアーセナルは、直近のリーグ戦で17位のブライトン相手にホーム最終戦で痛恨のドロー。これにより事実上の5位以下が確定し来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得するためにEL優勝が絶対条件となったアーセナルは、1stレグから先発を2人変更。グエンドウジとムスタフィに代えてトレイラとモンレアルを先発で起用した。

試合はホームのバレンシアが積極的な入りを見せると11分、ゴンサロ・ゲデスのパスでボックス左に侵入したロドリゴ・モレノが相手GKとDFの間へ折り返しを供給。これを逆サイドから走り込んだガメイロがすべり込みながら右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。

先制点で勢いの増すバレンシアは、14分にもスルーパスで左サイドを抜け出したゴンサロ・ゲデスの折り返しからロドリゴ・モレノが決定機を迎えたが、左足から放たれたシュートはゴール前のガメイロに当たってしまった。
先手を許したアーセナルだが、17分に反撃に出る。GKチェフのゴールキックを前線のラカゼットが頭で繋ぐと、これを胸トラップで収めたオーバメヤンがペナルティアーク右まで持ち込み、アウト回転をかけたシュートをゴール右に突き刺した。

一進一退の展開が続く中、アーセナルは33分にエジルのラストパスをボックス中央で受けたオーバメヤンがシュートを放ったが、これはGKネトが正面でキャッチ。さらに39分には、ボックス右から侵入したオーバメヤンの折り返しをラカゼットが合わせたが、これは枠の右に逸れた。

1-1で迎えた後半、先にスコアを動かしたのはアウェイチーム。敵陣でロストボールを拾ったトレイラがボックス中央へパスを送ると、これを受けたラカゼットが相手DFを背負いながらも巧みなターンからシュート。これがゴール右に突き刺さった。

勝ち越しを許したバレンシアは58分、パレホのスルーパスをボックス右まで侵入したヴァスがマイナスに折り返すと、ボックス内に走り込んだロドリゴ・モレノがダイレクトシュート。これがゴール前のガメイロに当たると、上手くトラップしたガメイロがそのままゴールに流し込んだ。

同点に追いつかれたアーセナルだが69分、ジャカからのサイドチェンジを右サイドで受けたナイルズが縦への突破からクロスを供給すると、ニアに走り込んだオーバメヤンがスライディングシュートでゴールネットを揺らし、再び勝ち越しに成功した。

さらにアーセナルは、試合終了間際の88分にもグエンドウジのパスをボックス手前のムヒタリアンがワンタッチではたくと、ボックス右深くまでに抜け出したオーバメヤンが豪快なシュートをゴールに突き刺した。

結局、試合はそのまま2-4で終了。オーバメヤンのハットトリックで難所メスタージャを攻略したアーセナルが、2戦合計スコア7-3で19年ぶりのEL決勝へ駒を進めた。
関連ニュース

「なぜノーと言うのか?」ジョルジーニョの代理人がイタリア復帰に言及、アーセナルとの契約は今季限り「話し合うつもり」

アーセナルのイタリア代表Mジョルジーニョ(32)だが、今シーズン限りで退団しイタリアに戻る可能性があるようだ。 ジョルジーニョは2023年1月にチェルシーから完全移籍で加入。昨シーズンは多くの出番はなく、途中出場などがメインだった。 今シーズンもシーズン当初は出番が限られていたが、このところは重要な役割を担い先発出場も増えることに。ベスト8に進出しているチャンピオンズリーグ(CL)でも出番をもらうなど、公式戦28試合で1ゴール1アシストを記録している。 ジョルジーニョの契約は今シーズン終了までとなっており、予てから去就が注目を集めており、アーセナルとの契約延長に関してはシーズン終了を待って行われることになるという。 一方で、代理人を務めるジョアン・サントス氏はイタリア『TuttoMercatoWeb』でジョルジーニョの状況について言及。何も決まっておらず、アーセナルと話をするとしながらも、退団する可能性があることを示唆した。 「今日現在、彼らはプレミアリーグをリードするチームであり、絶対的に重要な立場にある。彼らはチャンピオンズリーグでバイエルンと対戦しており、今シーズンの終わりまで多くの感情が渦巻くだろう」 「ジョルジーニョはガナーズとの契約が切れるが、調子は良いので彼らと話し合うつもりだ。彼らが来シーズンから彼を必要とするかどうか見てみるつもりだ」 「サッカーではいつもこんなことだ。ジョルジーニョは生涯ずっとイタリアでプレーしており、彼はイタリアがとても好きだ。なぜノーと言うのか?」 かつてはエラス・ヴェローナやナポリでプレー。その活躍が認められイタリア代表としても活躍中。再びイタリアに活躍の場を求めることになるのか、夏の動きに注目が集まる。 2024.03.28 11:50 Thu

アーセナルが守田英正の同僚を狙う? 今季39試合36ゴールの25歳スウェーデン代表FWに関心

今夏の移籍市場でストライカーの補強を目指しているアーセナル。その最優先候補はスポルティングCPのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギョケレシュ(25)になる可能性があるようだ。 昨シーズンはプレミアリーグで優勝争いをしながらも、終盤に失速し2位に終わったアーセナル。今シーズンも優勝争いを繰り広げ、現在は首位に立っている。 そのアーセナルは長らくブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニー(28)の獲得を目指しているとされていたが、イギリス『talkSPORT』によればギョケレシュに強い関心を持っているようだ。 ギョケレシュは今シーズンコヴェントリー・シティからスポルティングに移籍。初のポルトガルでのプレーとなったが、リーグ戦24試合で22ゴール9アシスト。公式戦では39試合36ゴール14アシストと大暴れを見せている。 アーセナルだけでなくウェストハムも獲得に関心を持っているとされているが、優位に立つのはアーセナル。そのため、ウェストハムはアーセナルが優先しないトニーを狙うとのことだ。 ブライトン&ホーヴ・アルビオンにも在籍したことがあるギョケレシュだが、プレミアリーグでの経験はなし。チャンピオンシップ(イングランド2部)では121試合41ゴールを記録していた。 <span class="paragraph-title">【動画】圧巻のゴールラッシュ!ギョケレシュの2023-24シーズンゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xBd7ZmTcUFY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.27 22:20 Wed

代表参加拒否のホワイトも必要…同僚ライスが再考望む 「戻ったら彼と会話する」

アーセナルのイングランド代表MFデクラン・ライスがクラブと代表でチームメイトのDFベン・ホワイトについて語った。イギリス『ガーディアン』が伝えた。 先日に行われたブラジル代表との国際親善試合を0-1の敗戦で終えたイングランド。26日に臨むベルギー代表との一戦では今度こそ勝利を掴みたいところだ。 負傷したFWハリー・ケインら主力が複数離脱した中、ガレス・サウスゲイト監督は50キャップに到達するライスをベルギー戦のゲームキャプテンに指名。持ち前のリーダーシップを発揮し、チームをまとめることが期待されている。 一方、ホワイトはアシスタントコーチのスティーブ・ホランド氏との確執が疑われており、今回の代表参加を拒否。サウスゲイト監督はこの不仲説を否定しているが、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)時の途中離脱もこれが原因という見方もある。 理由ははっきりせずとも、代表から遠ざかっているこのチームメイトについてライスが言及。ユーティリティ性を高く評価し、ユーロ2024を戦う上で必要な戦力だと訴えている。 「彼は本当にユニークな選手だ。3つのポジションをこなすことができる」 「トーナメントにおいてはそれがとても重要だ。彼はセンターバックでプレーできるし、右サイドバックも、逆のサイドバックもできる」 「(クラブに)戻ったら彼と会話して、さまざまなことを確認し、彼が何を考えているかを確かめる。僕は(代表に)ぜひ来てもらいたい。ブカヨ(・サカ)も同じだと思うよ。アーロン・ラムズデールもそう考えていると思う。(クラブに)戻ったら、僕らはみんな彼に頼ることになると思う。彼が考えを変えることを願っている」 しかし、ホワイトの状況について「心配していない」ともコメントしたライス。本人の選択を尊重した。 「最も重要なのは、それがベンの人生であり、ベンの決断ということだ。もちろん人々はこれについての意見があり、何かを書くだろうが、彼は自分の決定に満足している」 「ここに来る前に数日休みがあったから、ガレスと彼はその間に話したはずだ。詳しいことは知らない。だけど僕が言えるのは、彼にここにいてほしいということだけだ」 「彼とは対戦したこともあるし、今は一緒にプレーしているが、彼の様子を見ているととても物静かで、自分を押しとどめている。だけど、ピッチ上ではチームが勝つために何でもするだろう」 2024.03.26 14:33 Tue

ライスが50キャップ目のベルギー戦でキャプテンに! ケインら不在で大役巡る

イングランド代表MFデクラン・ライスが代表節目の一戦で大役を担う運びとなった。 今季加入のアーセナルでも中盤として輝きを放ち続けるなか、今代表活動にも参加するライス。先のブラジル代表との国際親善試合では0-1の敗北を喫したが、49キャップ目となり、26日に国際親善試合のベルギー代表戦を迎える。 イギリス『スカイ・スポーツ』によると、25歳MFはこれまでの歩みを振り返りながら、節目を前にしての心境を言葉にした。 「僕は19歳でこのグループに初めて加わってから、選手としても、人としても大きく成長できたと思う」 「初めてイングランド代表に入ったときはおそらく緊張している選手だったけど、時間が経つにつれ、より多くの大きな試合、大きな大会でプレーできるようになり、すべてを楽しんできたよ」 「50キャップは信じられないようなことだけど、光栄なこと。50キャップ目を家族や友人の前で、しかもウェンブリーで迎えられるなんて大変光栄だし、ちょっと言葉では言い表せられないよ」 また、イングランドを率いるガレス・サウスゲイト監督はベルギー戦に先立ち、このゲームキャプテンにライスを指名。ライスにとって、ハリー・ケインに続き、カイル・ウォーカーとハリー・マグワイアも離脱したなかの大役となる。 サウスゲイト監督は「この試合が彼の50キャップ目。まだ若いが、素晴らしいリーダーシップの経験があるし、我々の若い選手にそれを発揮してもらう良い機会だと思う」と背中を押した。 「中心グループの何人かがいないなかだが、ほかの選手からすれば、ステップアップになるし、成長するための絶好機だ。チームに関わる選手の多くは将来を担う者たちだし、彼らがこういう経験を多く積めば、全員にとって有益になる」 2024.03.26 12:55 Tue

イングランド代表を負傷離脱のウォーカー…週末のアーセナル戦には間に合う可能性?

状態が心配されたマンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカーだが、重傷は免れたようだ。 今シーズン、シティで公式戦38試合に出場するウォーカー。33歳になった現在も健在ぶりをアピールしており、今月のインターナショナルマッチウィークではイングランド代表にも招集された。しかし、23日に行われた国際親善試合のブラジル代表戦ではハムストリングを押さえて座り込み、20分に負傷交代に。翌日には代表チームからの離脱が発表された。 今週末にはプレミアリーグで首位争いをくり広げるアーセナルとの大一番が控えているだけに状態が心配されたが、イギリス『スカイ・スポーツ』によると重傷は免れたとのことだ。 診断によると、ウォーカーのハムストリングには張りが認められるも損傷までには至っていない模様。今後数日は様子を見るとされているが、シティはアーセナル戦出場を期待しているという。 アーセナル相手に勝利すればプレミアリーグ首位浮上の可能性もある一戦だけに、頼れるベテランが間に合うかどうかについては、大きな注目が集まっている。 2024.03.26 10:20 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly