【リーガエスパニョーラ第33節プレビュー】優勝へカウントダウン進むバルサはソシエダと対戦!

2019.04.19 19:00 Fri
Getty Images
先週末に行われた第32節ではチャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦に向けて主力温存の首位バルセロナ、モチベーションに問題を抱える3位レアル・マドリーの上位2チームが揃って格下相手にドロー。一方、2位のアトレティコ・マドリーが勝利を収めて首位との勝ち点差を縮めた。また、ベティスとの壮絶なセビージャ・ダービーを制したセビージャがヘタフェを抜き4位に浮上している。
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前節、2軍で臨んだ最下位ウエスカ戦をゴールレスドローで終えたバルセロナ(勝ち点74)だが、16日に行われたCLではユナイテッドに3-0の快勝を収めて4シーズンぶりのベスト4進出を果たした。そして、ひとまずCLの戦いを忘れて臨むリーガでは10位のレアル・ソシエダ(勝ち点41)を相手に2戦ぶりの白星を目指す。ユナイテッド戦は消耗を強いられるような試合展開を回避したため、今回の試合でも問題なく主力を起用可能だが、来週ミッドウィークにもアラベス戦が開催されるため、この2試合でターンオーバーを行う可能性が高い。その中でCL準決勝で古巣リバプールとの対戦が決定したFWスアレスやMFコウチーニョらのパフォーマンスに注目したい。
前節、残留争い中のセルタ相手にエースFWグリーズマン、FWモラタのゴールで勝ち切ったアトレティコ(勝ち点65)はバルセロナとの勝ち点差を「9」、レアル・マドリー(勝ち点61)との勝ち点差を「4」とした。ただ、現実的にここからの逆転優勝の可能性は低いため、2位死守を最優先に今後を戦いたい。その中で連勝を目指す今節は13位のエイバル(勝ち点40)の敵地に乗り込む。プレッシングの強度が高く[4-4-2]を基本布陣とする比較的似たスタイルを志向するタフな相手に対してきっちり勝ち切りたい。

一方、月曜開催となったレガネス戦を1-1のドローで終えたレアル・マドリーは数人の選手がモチベーションの低下を認めるなど、目標に乏しい消化試合の中で停滞感が漂う。それでも、7位のアスレティック・ビルバオ(勝ち点46)と対戦する今節はサンティアゴ・ベルナベウでの試合だけにピリッとした試合を見せたいところ。注目は4試合連続ゴール中のFWベンゼマだ。今季ここまでリーガで18ゴール、公式戦27ゴールの元フランス代表FWは残り6試合でリーガ24ゴール、公式戦32ゴールという自己記録更新が懸かっており、現在のマドリーの中で最もモチベーション高くプレーできる選手だ。

また、熾烈なトップ4&ヨーロッパリーグ(EL)出場権争いではMF柴崎岳を擁する5位のヘタフェ(勝ち点51)と、4位のセビージャ(勝ち点52)の直接対決が行われる。前節、ダービーを制して3連勝中のセビージャが勢いで勝るが、ヘタフェも数的不利を背負った中、土壇場PK弾で前節バジャドリーとドローに持ち込んでおり、好勝負が期待できそうだ。
その2チームの潰し合いを期待する6位のバレンシア(勝ち点49)はビジャレアルとのダービーを制してEL準決勝進出を決めた勢いをもって9位のベティス(勝ち点43)とのタフなアウェイゲームに臨む。さらに、直近4戦未勝利で8位まで順位を落としたMF乾貴士を擁するアラベス(勝ち点45)は降格圏に沈む18位のバジャドリー(勝ち点31)と対戦する。

また、混戦の残留争いにおいては19位のラージョ(勝ち点27)と最下位のウエスカ(勝ち点25)による裏天王山も開催される。

《リーガエスパニョーラ第33節》

▽4/19(金)
《28:00》
アラベス vs バジャドリー

▽4/20(土)
《20:00》
セルタ vs ジローナ
《23:15》
エイバル vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
ラージョ vs ウエスカ
《27:45》
バルセロナ vs レアル・ソシエダ

▽4/21(日)
《19:00》
レバンテ vs エスパニョール
《21:00》
ヘタフェ vs セビージャ
《23:15》
レアル・マドリー vs ビルバオ
《25:30》
ビジャレアル vs レガネス
《27:45》
ベティス vs バレンシア

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レーティング:バルセロナ 1-4(AGG:4-6) パリ・サンジェルマン【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、16日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、アウェイのPSGが1-4で勝利。この結果、2戦合計4-6としたPSGの準決勝進出が決まった。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽バルセロナ採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_0_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 1 テア・シュテーゲン 5.5 4失点を喫したが、いずれもGKとしては厳しい形だった。終盤に意地のファインセーブも見せたが及ばず… DF 23 クンデ 6.0 チームは大量失点で敗れたが、個人としては素晴らしいパフォーマンスを見せた。アラウホ退場後は気迫のプレーでチームを牽引 4 アラウホ 4.0 自身のミスパスの流れから招いたピンチでバルコラを倒してしまい痛恨の一発退場。ギリギリでの対応ではあったが、2点リードの状況を考えればリスキーなチャレンジだった 33 パウ・クバルシ 6.0 クンデ同様に個人としては安定したパフォーマンスを見せたが、悔しい試合に 2 カンセロ 4.5 守勢の展開の中で守備面の粗が出る展開に。そして、軽率なチャレンジで痛恨のPK献上… (→フェリックス -) MF 8 ペドリ 5.5 退場までは危なげなくプレーできたが、負傷明けでのタフな展開で徐々にトーンダウン (→フェラン・トーレス 5.5) 球際の勝負や切り替えの部分で気迫を示したが、決定的な仕事はできなかった 22 ギュンドアン 5.5 中盤で献身的にプレーしながら後半は際どいシーンにも絡んだ 21 F・デ・ヨング 5.0 コンディション面でまだまだ本調子ではなく、数的不利の難しい状況で効果的なプレーができなかった (→フェルミン・ロペス -) FW 27 ラミン・ヤマル 6.5 圧巻の単騎突破からハフィーニャの先制点を演出。しかし、アラウホ退場の煽りを受けて前半30分過ぎの交代に… (→イニゴ・マルティネス 5.5) 軽率な形で前半にカードをもらったが、後半は大崩れせず 9 レヴァンドフスキ 5.0 前後半に3度の決定機があったが、やや強引なプレー判断でチャンスを潰した。ただ、攻守に最低限の仕事はこなした 11 ハフィーニャ 6.5 2試合連続ゴール。それ以上に両サイドハーフに最後は左サイドバックまでこなしながら、攻守両面で素晴らしいファイトを見せた 監督 チャビ 4.5 チームが数的不利で厳しい状況の中、メンタルをコントロールできずにレッドカードで退席処分。アラウホ退場が流れを大きく変えたが、チームを鼓舞する形ではなく職場放棄にも見える無責任な振る舞いだった ▽パリ・サンジェルマン採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_0_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 99 ドンナルンマ 5.5 失点はノーチャンス。レヴァンドフスキの強烈なシュートを阻むなど1stレグの厳しい内容を払しょくした DF 2 ハキミ 6.0 1失点目では絞り切れなかったが、数的優位を得た後は1アシストを含め攻撃面で良いアクセントを付けた 5 マルキーニョス 6.0 数的優位の状況でリスク管理を徹底。レヴァンドフスキら相手のアタッカー陣を読みを利かせた対応で封じた 21 リュカ 5.5 後半終盤に軽率なボールロストでピンチを招く。それ以外は無難にまとめた 25 ヌーノ・メンデス 5.5 ヤマルに完璧に翻弄されて失点に関与。ただ、相手の退場を誘発するクリアや攻撃面ではうまく味方を活かした MF 33 ザイール=エメリ 5.5 中盤で黒子役を完遂。攻撃面でもう少し良さを出したかったが、球際ではしっかりと戦えていた (→ウガルテ -) 17 ヴィティーニャ 7.0 見事なミドルシュートで2試合連続ゴール。全体のバランスを意識しながらアタッキングサードで効果的なプレーを見せた 8 ファビアン・ルイス 5.5 前目で攻撃に絡む意識は見せたが、その精度や判断がいまひとつだった (→アセンシオ 5.5) 4点目の場面に絡んだが、仕留め切れなかった印象。ボール保持の部分で逃げ切りに貢献 FW 10 デンベレ 7.0 2試合連続恩返しゴールにPK奪取。試合を通して古巣の脅威となり続けた (→コロ・ムアニ -) 7 ムバッペ 6.5 来季からの“ライバル”相手に2ゴール。流れの中では抑え込まれた印象も、見事な決定力を発揮した 29 バルコラ 6.5 アラウホの退場誘発に1点目をアシスト。本職の左ウイングで攻撃の起点を担った (→イ・ガンイン 5.5) 見せ場はほぼなかったが、チームプレーヤーとして最低限の仕事をこなす 監督 ルイス・エンリケ 6.0 相手の自滅に助けられた印象もあるが、敵地で逆転勝利に導いてベスト4進出 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! デンベレ(パリ・サンジェルマン) 大ブーイングで迎えられた古巣相手のアウェイゲームで強靭なメンタルを発揮。反撃の狼煙を挙げる貴重なゴールに2戦合計で決勝点となるPK奪取。前線で効果的なポジションを取りながら鋭い仕掛けやラストパスで攻撃を司った。 バルセロナ 1-4(AGG:4-6) パリ・サンジェルマン 【バルセロナ】 ハフィーニャ(前12) 【PSG】 デンベレ(前40) ヴィティーニャ(後9) ムバッペ(後16)【PK】 ムバッペ(後44) 2024.04.17 06:11 Wed

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チャビ監督の後任探し難航のバルセロナ、アトレティック率いるマルケス監督の昇格が最有力か

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