【リーガプレビュー】逆転優勝へ勝利必須のアトレティコ、シメオネ体制初のバルサ撃破なるか《バルセロナvsアトレティコ・マドリー》
2019.04.06 13:00 Sat
リーガエスパニョーラ第31節、バルセロナvsアトレティコ・マドリーが日本時間6日27:45にカンプ・ノウでキックオフされる。勝ち点8差の中で迎える首位のバルセロナ(勝ち点70)と、2位のアトレティコ(勝ち点62)による、今季のタイトル争いを決定付ける頂上決戦だ。
前節、ビジャレアル相手に2点先行もそこからまさかの4連続失点を喫して敗戦の危機に陥ったバルセロナだが、試合終了間際のFWメッシ、FWスアレスの連続ゴールで4-4のドローに持ち込み、昨年11月11日のベティス戦以来となる今季3敗目を回避。14勝4分けの18戦無敗を継続した。そして、バルベルデ監督率いるチームは、10日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝初戦のマンチェスター・ユナイテッド戦を控える中、リーガ連覇に向けた最後の関門と言えるアトレティコとの大一番に臨む。ここ数年、苦戦を強いられているCL準々決勝が気がかりなところではあるが、まずはアトレティコ相手にきっちり結果を残してユナイテッド戦に弾みを付けたい。
一方、ユベントス相手のショッキングなCL敗退を引きずり、直後のアスレティック・ビルバオ戦でも無様な敗戦を喫したアトレティコだったが、代表ウィークの中断期間を利用してようやく気持ちの切り替えに成功すると、前々節はアラベス相手に4-0の圧勝、前節はジローナ相手に闘将DFゴディン、エースFWグリーズマンという2人の主役のゴールで勝ち切って勢いを取り戻す見事な連勝を飾った。安定感際立つバルセロナを相手に残り8試合で8ポイント差を引っくり返しての逆転優勝は非常に難しいところだが、今季唯一残されたタイトル獲得に向けてまずはこの直接対決を制して王者にプレッシャーをかけたい。幸い、3位のレアル・マドリー(勝ち点57)が前節取りこぼしたことにより、後続を気にせずに今回の大一番を戦える。その精神的な余裕をリスクを負うという形に変えて、真っ向勝負で相手を打ち負かすような勇敢な試合運びを期待したい。
なお、昨年11月にワンダ・メトロポリターノで行われた前回対戦ではアトレティコがFWジエゴ・コスタのゴールで先制に成功も、勝利目前と思われた90分にMFデンベレが劇的同点ゴールを奪い、1-1のドローに終わっていた。アトレティコは2013-14シーズンと2015-16シーズンのCLで勝利しているものの、リーグ戦ではシメオネ監督が2011年12月に就任して以降、9敗5分けと一度も勝利したことがない。通算15戦目となる今回の一戦で勝利を手にすることはできるか。
▽バルセロナ予想スタメン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、アルトゥール
FW:メッシ、スアレス、マウコム
負傷者:MFラフィーニャ、デンベレ
出場停止者:MFビダル
スタメンに関しては左ウイングにコウチーニョ、マウコムのいずれを起用するかに注目が集まる。それ以外ではアルトゥールに代えてセルジ・ロベルトを中盤で起用し、ネウソン・セメドを右サイドバックに置く形も想定される。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
DF:アリアス、ホセ・ヒメネス、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール、トーマス、ロドリゴ・エルナンデス、コケ
FW:グリーズマン、ジエゴ・コスタ
負傷者:DFリュカ、MFレマル、FWモラタ、ジエゴ・コスタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。今季絶望のリュカに加えて、レマルの欠場が確定。その一方で、筋肉系に問題を抱えるジエゴ・コスタと足首を痛めていたモラタの2選手が前日練習をこなしており、遠征メンバー入りを果たした。
スタメンの注目ポイントは中盤のメンバー構成だ。逆転優勝に向けて勝利が必須な中、ゴールを奪うためにはサイドハーフにコレアやビトロを置くプランも考えるが、守備的な入りを予想して前述のクアトロ・ピボーテで臨むと予想する。
★注目選手
◆バルセロナ:DFジェラール・ピケ
今回の大一番に向けては3試合連続で直接FKを決めているメッシ、勝負強さが光るスアレスにスポットライトが集まるが、バルセロナとしては連覇に向けて“負けない”ことが最優先であるため、守備陣の出来がより重要となる。自信喪失気味の相棒をサポートしつつ、タフなジエゴ・コスタと復調気配漂うグリーズマン、セットプレーで脅威となる相手センターバックコンビをきっちり封じ込めたい。
◆アトレティコ・マドリー:FWアントワーヌ・グリーズマン
昨夏の移籍のごたごたもあってカンプ・ノウではこれまで以上の厳しいブーイングが待っているが、モラタ、ジエゴ・コスタと揃って相棒がコンディションに問題を抱える中でエースとしての絶対的な存在感を示したい。ただ、アトレティコ加入以降、リーガでの対バルセロナ戦では一度もゴールを決めておらず、キャリアを通じてカンプ・ノウでは未だにノーゴールという不吉なデータも…。
前節、ビジャレアル相手に2点先行もそこからまさかの4連続失点を喫して敗戦の危機に陥ったバルセロナだが、試合終了間際のFWメッシ、FWスアレスの連続ゴールで4-4のドローに持ち込み、昨年11月11日のベティス戦以来となる今季3敗目を回避。14勝4分けの18戦無敗を継続した。そして、バルベルデ監督率いるチームは、10日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝初戦のマンチェスター・ユナイテッド戦を控える中、リーガ連覇に向けた最後の関門と言えるアトレティコとの大一番に臨む。ここ数年、苦戦を強いられているCL準々決勝が気がかりなところではあるが、まずはアトレティコ相手にきっちり結果を残してユナイテッド戦に弾みを付けたい。
なお、昨年11月にワンダ・メトロポリターノで行われた前回対戦ではアトレティコがFWジエゴ・コスタのゴールで先制に成功も、勝利目前と思われた90分にMFデンベレが劇的同点ゴールを奪い、1-1のドローに終わっていた。アトレティコは2013-14シーズンと2015-16シーズンのCLで勝利しているものの、リーグ戦ではシメオネ監督が2011年12月に就任して以降、9敗5分けと一度も勝利したことがない。通算15戦目となる今回の一戦で勝利を手にすることはできるか。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲンDF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、アルトゥール
FW:メッシ、スアレス、マウコム
負傷者:MFラフィーニャ、デンベレ
出場停止者:MFビダル
ビジャレアル戦で警告を受けたビダルが累積警告で出場停止となる。負傷者に関しては今季絶望のラフィーニャに加えて、練習復帰もプレー許可が下りなかったデンベレが欠場となる。
スタメンに関しては左ウイングにコウチーニョ、マウコムのいずれを起用するかに注目が集まる。それ以外ではアルトゥールに代えてセルジ・ロベルトを中盤で起用し、ネウソン・セメドを右サイドバックに置く形も想定される。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラクDF:アリアス、ホセ・ヒメネス、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール、トーマス、ロドリゴ・エルナンデス、コケ
FW:グリーズマン、ジエゴ・コスタ
負傷者:DFリュカ、MFレマル、FWモラタ、ジエゴ・コスタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。今季絶望のリュカに加えて、レマルの欠場が確定。その一方で、筋肉系に問題を抱えるジエゴ・コスタと足首を痛めていたモラタの2選手が前日練習をこなしており、遠征メンバー入りを果たした。
スタメンの注目ポイントは中盤のメンバー構成だ。逆転優勝に向けて勝利が必須な中、ゴールを奪うためにはサイドハーフにコレアやビトロを置くプランも考えるが、守備的な入りを予想して前述のクアトロ・ピボーテで臨むと予想する。
★注目選手
◆バルセロナ:DFジェラール・ピケ
Getty Images
バルセロナの注目プレーヤーは今季好調を維持して最終ラインを支えるピケだ。ここ数年、細かいケガやメンタル面の不安定さによってイージーミスが目立っていたピケだが、今シーズンはスペイン代表引退によってコンディション、精神面の負担が減ったことでシーズンが進むに連れてパフォーマンスが安定。新たな相棒ラングレとの連係構築も進み、頼れるディフェンスリーダーとしてチームをけん引している。今季のリーグ戦で初めて欠場した直近のビジャレアル戦では、相棒ラングレが不安定なプレーに終始しチームも4失点を喫しており、今季ここまでのピケの存在感を証明する結果となった。今回の大一番に向けては3試合連続で直接FKを決めているメッシ、勝負強さが光るスアレスにスポットライトが集まるが、バルセロナとしては連覇に向けて“負けない”ことが最優先であるため、守備陣の出来がより重要となる。自信喪失気味の相棒をサポートしつつ、タフなジエゴ・コスタと復調気配漂うグリーズマン、セットプレーで脅威となる相手センターバックコンビをきっちり封じ込めたい。
◆アトレティコ・マドリー:FWアントワーヌ・グリーズマン
Getty Images
アトレティコ・マドリーの注目プレーヤーは前節に公式戦8戦ぶりのゴールを決めたエースのグリーズマンだ。以前から一度調子を落とすと、復調に時間を要するグリーズマンは2月16日に行われたラージョ戦でのゴールを最後に7試合連続ノーゴールというスランプに陥った。その間にチームはユベントス相手に悲劇のCL敗退を強いられ、ダントツでチーム最高給を受け取るエースには辛辣な批判も浴びせられた。それでも、フランス代表として臨んだ代表ウィークにモルドバ、アイスランドと格下相手に2戦連続ゴールを記録して復調を見せると、前節のジローナ戦では試合終了間際のカウンターチャンスで、らしいバセリーナでのゴールを決めて今回の大一番を前に調子を整えてきた。昨夏の移籍のごたごたもあってカンプ・ノウではこれまで以上の厳しいブーイングが待っているが、モラタ、ジエゴ・コスタと揃って相棒がコンディションに問題を抱える中でエースとしての絶対的な存在感を示したい。ただ、アトレティコ加入以降、リーガでの対バルセロナ戦では一度もゴールを決めておらず、キャリアを通じてカンプ・ノウでは未だにノーゴールという不吉なデータも…。
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