大迫頼み解消へ! 森保ジャパン、ベースアップ睨む《日本代表メンバー発表会見》
2019.03.14 16:45 Thu
日本サッカー協会(JFA)は14日、JFAハウスで会見を開き、3月のキリンチャレンジカップに臨む同国代表メンバー23名および、AFC U-23選手権予選のU-22同国代表メンバー23名を発表した。
会見に出席した日本代表を率いる森保一監督はA代表メンバーとして、香川真司(ベシクタシュ)や昌子源(トゥールーズ)のロシア・ワールドカップ(W杯)主力組のほか、鎌田大地(シント=トロイデン)や鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)、安西幸輝(鹿島アントラーズ)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)の新顔を招集。コロンビア代表(22日)、ボリビア代表(26日)といった南米勢との連戦に向け、次のようにテーマや意気込みを語り、質疑応答にも応じた。
◆森保一監督(日本代表)
「代表活動において、今年1月のアジアカップは残念ながら準優勝に終わってしまいました。みなさんの応援に応えられず、残念な思いでいっぱいです。そして、長期間にわたり、応援していただきありがとうございました。アジアカップで準優勝に終わった件について、もう結果を変えることはできないので、あの悔しさを今後の糧にしていき、より代表を強くしてくこと、より発展させていくことを考えながらやっていきたい」
「A代表においてはコロンビア戦、ボリビア戦に向けて、アジアカップから13名を入れ替えて臨むことになります。先ほどもお話をさせていただいたとおり、さらにチーム力を発展させられるように、より強くなっていけるように、また新たに選手を加えて、日本代表のベースアップを図るということ、これからの戦いでより結果を出せるメンバー編成を最終的にできるようにしていきたいです」
「U-23選手権においても2020年の4月に本大会があります。その大会に向け、しっかりと本大会行きの権利を勝ち取り、2020年の東京オリンピックに向けて少しでも良い準備ができるように、今回のミャンマーでのアジア選手権予選を戦っていきたいです」
「今回、コロンビア、ボリビアという南米でも力のある国々と対戦できます。彼らとの対戦を通じて、自分たちの立ち位置、できること、足りないことを感じることができると思っています。もちろん、勝利を目指して戦いにいきますが、アジアカップから入れ替えて3月の親善試合に臨むということで、チームとしてのベースをより広く、強固にしていきたいです」
「これから我々が臨む戦いのなかで、一部のコアな選手がいないとチームが回らないということがないように、より多くの選手に厳しい戦いを経験してもらい、コンセプトをわかってもらうことで、将来の戦いに繋げたいです。南米勢2カ国との対戦で、日本人のサッカー選手としても、チームとしても学ぶべきところはまだまだたくさんあると思っています」
「南米国の非常に高い技術、うまい身体の使い方、個人の駆け引きといった部分はまだまだ我々が身につけていかなければならないところ。彼らが持つ試合の流れを読み取る力だったりもより身につけていかなければならないところなので、この2試合で感じていきたいです。この2試合は我々、日本代表の活動だけでなく、日本サッカーの発展のためでもあるので、サッカーファミリーとして感じていきたいと思っています」
──香川真司、昌子源といった前回W杯主力組の招集理由とは
「香川と昌子の招集に関しては、W杯に出場した選手なので力があると思っています。『いずれは招集したい』という思いは監督になって以降も抱いていました。これまで招集できていなかったのは色々なタイミングだったり、ケガが理由。そして、日本代表を強化を進めていく過程において、タイミングが合わなかったというところがありました」
「ただし、先ほども言いましたとおり、彼らに力があることは承知済みでしたので、またこうやって一緒のチームで仕事ができることを嬉しく思いますし、彼らも日本代表の一員としてまた改めて考えてもらえるような活動にしていきたいです。ただ、彼ら2人だけでなく、まだまだ力のある選手はいます。呼べていない選手だとしても、候補としてテーブルに上がってきている選手はまだまだいますので、ここで日本代表の勝利のため、発展のためにスタッフ一同で様々な選手をスカウティングしながら活動していきたいです」
「逆に、アジアカップ組から外れた選手について、長期間にわたる活動で彼らの力を把握できた部分があり、ケガやチーム内における立場を踏まえて、この先も代表の戦力として追っていき、次の活動に目を向けてもらえたらなと思っています」
──鈴木武蔵と鎌田大地が初招集。2人に期待する部分とは。コパ・アメリカに向けての狙いとは。
「鎌田と鈴木の招集について、『大迫頼みの攻撃』という話は私自身も質問を受けたり、色々なところで見聞きしています。彼が日本代表にとって重要な選手であることは過去の活動で示しているとおりです。ですが、大迫に関わらず、誰が抜けても、出ているメンバー、選手のなかで常にベストな戦いをするということを考えています」
「彼が今、ケガでプレーできず、回復に向けてコンディションが上がってきていることは知っていますが、そのときのメンバーと出場している選手のなかでベストな戦いができるように、選手の良さを少しでも生かしていけるように、私も監督としてトライしていきたいです。コパ・アメリカに向けても、今回の親善試合が何%ぐらい繋がっていくのかわからないが、全ての活動は次の活動に繋がっていくと思っています。次の活動により良い形で繋げていきたいです」
──鎌田と鈴木、安西幸輝と畠中槙之輔の新顔に期待する部分は
「まず期待する部分は得点です。得点に絡むプレーをしてもらいたいです。2人ともそれぞれ良いところがありますし、鎌田の招集にあたってはベルギーのレギュラーシーズン終盤で得点という結果を残してきています。視察の際にも、鎌田が攻撃の起点として、核として、チームのなかで機能している姿も見ました。今回の代表活動で生かしてもらいたいです」
「鈴木に関してもJリーグで結果を残していて、札幌のなかでも攻撃の部分で裏に抜け出すスピードだったり、前線で起点になる動きだったり、彼の良さを生かしながらプレーできていると思っているので、代表でもほかの選手と同様、自分の良さを最大限に発揮してもらいたいです。出場できるかわかりませんが、良さを出せるように働きかけていきたいです」
「守備陣においても変わりません。まずはチームのなかで存在感を発揮してもらいたいです。日本代表のコンセプトのなかで彼らの良さを出してほしいと思っています」
──新顔招集でベースアップを図るなかでチームとして伸ばしたい部分は
「また新しいメンバーが入ってくるので、基本的なベースを抑えていきたいです。そして、チームとしてこれからレベルアップしていかなければならない部分においても、アジアカップで出た『成果と課題』の『課題』というところをレベルアップに繋げていきたいです。具体的に、局面を突破するための個の部分や連携連動の部分、全てを上げていかなければならないと思ってします」
「試合ごとにフィードバックのミーティングで『成果と課題』を選手に話しています。守備から攻撃に切り替わったとき、相手からプレッシャーをかけられているときにボールを保持して攻撃に移る部分はこれからさらにのばしていかなければならないと思っています。アジアカップでカウンターに持ち込む部分はできていましたが、最後のシュートで終わる、得点を決めるという部分に関してもまだまだクオリティを上げていく必要があります。そういう部分を伝えていきたいです」
「守備面においても、個の力で勝つというところは局面で必ず必要になってきます。攻守において、やはり個の力を強くすることはやっていかなければいけないと思っています。チームとして『ボールを失ったとき、相手にボールを保持されたとき、どうするのか』という基本的な考えと、『押し込まれたとき、どうするか』という部分に関しても内々でさらに共通理解を深めていきたいと思っています」
会見に出席した日本代表を率いる森保一監督はA代表メンバーとして、香川真司(ベシクタシュ)や昌子源(トゥールーズ)のロシア・ワールドカップ(W杯)主力組のほか、鎌田大地(シント=トロイデン)や鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)、安西幸輝(鹿島アントラーズ)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)の新顔を招集。コロンビア代表(22日)、ボリビア代表(26日)といった南米勢との連戦に向け、次のようにテーマや意気込みを語り、質疑応答にも応じた。
「代表活動において、今年1月のアジアカップは残念ながら準優勝に終わってしまいました。みなさんの応援に応えられず、残念な思いでいっぱいです。そして、長期間にわたり、応援していただきありがとうございました。アジアカップで準優勝に終わった件について、もう結果を変えることはできないので、あの悔しさを今後の糧にしていき、より代表を強くしてくこと、より発展させていくことを考えながらやっていきたい」
「A代表においてはコロンビア戦、ボリビア戦に向けて、アジアカップから13名を入れ替えて臨むことになります。先ほどもお話をさせていただいたとおり、さらにチーム力を発展させられるように、より強くなっていけるように、また新たに選手を加えて、日本代表のベースアップを図るということ、これからの戦いでより結果を出せるメンバー編成を最終的にできるようにしていきたいです」
「U-23選手権においても2020年の4月に本大会があります。その大会に向け、しっかりと本大会行きの権利を勝ち取り、2020年の東京オリンピックに向けて少しでも良い準備ができるように、今回のミャンマーでのアジア選手権予選を戦っていきたいです」
──今回のA代表2試合に向けたテーマとは。新顔、外れた面々の招集理由、求めるものとは
「今回、コロンビア、ボリビアという南米でも力のある国々と対戦できます。彼らとの対戦を通じて、自分たちの立ち位置、できること、足りないことを感じることができると思っています。もちろん、勝利を目指して戦いにいきますが、アジアカップから入れ替えて3月の親善試合に臨むということで、チームとしてのベースをより広く、強固にしていきたいです」
「これから我々が臨む戦いのなかで、一部のコアな選手がいないとチームが回らないということがないように、より多くの選手に厳しい戦いを経験してもらい、コンセプトをわかってもらうことで、将来の戦いに繋げたいです。南米勢2カ国との対戦で、日本人のサッカー選手としても、チームとしても学ぶべきところはまだまだたくさんあると思っています」
「南米国の非常に高い技術、うまい身体の使い方、個人の駆け引きといった部分はまだまだ我々が身につけていかなければならないところ。彼らが持つ試合の流れを読み取る力だったりもより身につけていかなければならないところなので、この2試合で感じていきたいです。この2試合は我々、日本代表の活動だけでなく、日本サッカーの発展のためでもあるので、サッカーファミリーとして感じていきたいと思っています」
──香川真司、昌子源といった前回W杯主力組の招集理由とは
「香川と昌子の招集に関しては、W杯に出場した選手なので力があると思っています。『いずれは招集したい』という思いは監督になって以降も抱いていました。これまで招集できていなかったのは色々なタイミングだったり、ケガが理由。そして、日本代表を強化を進めていく過程において、タイミングが合わなかったというところがありました」
「ただし、先ほども言いましたとおり、彼らに力があることは承知済みでしたので、またこうやって一緒のチームで仕事ができることを嬉しく思いますし、彼らも日本代表の一員としてまた改めて考えてもらえるような活動にしていきたいです。ただ、彼ら2人だけでなく、まだまだ力のある選手はいます。呼べていない選手だとしても、候補としてテーブルに上がってきている選手はまだまだいますので、ここで日本代表の勝利のため、発展のためにスタッフ一同で様々な選手をスカウティングしながら活動していきたいです」
「逆に、アジアカップ組から外れた選手について、長期間にわたる活動で彼らの力を把握できた部分があり、ケガやチーム内における立場を踏まえて、この先も代表の戦力として追っていき、次の活動に目を向けてもらえたらなと思っています」
──鈴木武蔵と鎌田大地が初招集。2人に期待する部分とは。コパ・アメリカに向けての狙いとは。
「鎌田と鈴木の招集について、『大迫頼みの攻撃』という話は私自身も質問を受けたり、色々なところで見聞きしています。彼が日本代表にとって重要な選手であることは過去の活動で示しているとおりです。ですが、大迫に関わらず、誰が抜けても、出ているメンバー、選手のなかで常にベストな戦いをするということを考えています」
「彼が今、ケガでプレーできず、回復に向けてコンディションが上がってきていることは知っていますが、そのときのメンバーと出場している選手のなかでベストな戦いができるように、選手の良さを少しでも生かしていけるように、私も監督としてトライしていきたいです。コパ・アメリカに向けても、今回の親善試合が何%ぐらい繋がっていくのかわからないが、全ての活動は次の活動に繋がっていくと思っています。次の活動により良い形で繋げていきたいです」
──鎌田と鈴木、安西幸輝と畠中槙之輔の新顔に期待する部分は
「まず期待する部分は得点です。得点に絡むプレーをしてもらいたいです。2人ともそれぞれ良いところがありますし、鎌田の招集にあたってはベルギーのレギュラーシーズン終盤で得点という結果を残してきています。視察の際にも、鎌田が攻撃の起点として、核として、チームのなかで機能している姿も見ました。今回の代表活動で生かしてもらいたいです」
「鈴木に関してもJリーグで結果を残していて、札幌のなかでも攻撃の部分で裏に抜け出すスピードだったり、前線で起点になる動きだったり、彼の良さを生かしながらプレーできていると思っているので、代表でもほかの選手と同様、自分の良さを最大限に発揮してもらいたいです。出場できるかわかりませんが、良さを出せるように働きかけていきたいです」
「守備陣においても変わりません。まずはチームのなかで存在感を発揮してもらいたいです。日本代表のコンセプトのなかで彼らの良さを出してほしいと思っています」
──新顔招集でベースアップを図るなかでチームとして伸ばしたい部分は
「また新しいメンバーが入ってくるので、基本的なベースを抑えていきたいです。そして、チームとしてこれからレベルアップしていかなければならない部分においても、アジアカップで出た『成果と課題』の『課題』というところをレベルアップに繋げていきたいです。具体的に、局面を突破するための個の部分や連携連動の部分、全てを上げていかなければならないと思ってします」
「試合ごとにフィードバックのミーティングで『成果と課題』を選手に話しています。守備から攻撃に切り替わったとき、相手からプレッシャーをかけられているときにボールを保持して攻撃に移る部分はこれからさらにのばしていかなければならないと思っています。アジアカップでカウンターに持ち込む部分はできていましたが、最後のシュートで終わる、得点を決めるという部分に関してもまだまだクオリティを上げていく必要があります。そういう部分を伝えていきたいです」
「守備面においても、個の力で勝つというところは局面で必ず必要になってきます。攻守において、やはり個の力を強くすることはやっていかなければいけないと思っています。チームとして『ボールを失ったとき、相手にボールを保持されたとき、どうするのか』という基本的な考えと、『押し込まれたとき、どうするか』という部分に関しても内々でさらに共通理解を深めていきたいと思っています」
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