【プレミアプレビュー】トップ4フィニッシュを懸けた名門対決!《アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド》
2019.03.10 12:00 Sun
プレミアリーグ第30節、アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッドが日本時間10日25:30にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。4チームが来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権2枠を争う熾烈なトップ4争いの中、5位のアーセナル(勝ち点57)がホームに4位のユナイテッド(勝ち点58)を迎え撃つ重要なビッグマッチだ。
仮に、優勝チームに来季CL出場権が与えられるELからの敗退となれば、今季のメインターゲットであるCL出場権獲得に暗雲が立ち込めるだけに、ここからのリーグ戦の重要度はより高まる。その中でアーセナルは今回のユナイテッド戦をもってビッグ6との直接対決がすべて消化されるが、6位で1試合未消化のチェルシー(勝ち点56)に勝ち点で抜かれる可能性もあるだけに、この段階でリーグテーブルで4位以内をキープしておきたい。したがって、今節での勝ち点3奪取は必須だ。
一方、多数の主力をケガで欠く野戦病院化に陥りながらもサー・アレックス・ファーガソンの教え子らしい驚異的な勝負強さで、未だ就任以降のリーグ戦無敗(10勝2分け)を継続しているスールシャール暫定監督率いるユナイテッド。ケガ人の影響もあってここ最近は説得力に欠ける試合内容ながらも前節サウサンプトンに3-2で競り勝つと、6日に行われたCLラウンド16・2ndレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦では試合終了間際のFWラッシュフォードの劇的PK弾によって敵地で3-1の勝利。CL史上初となるホームでの0-2の敗戦から逆転突破を決める、ドラマティックな“赤い悪魔”らしい勝ち上がりを見せた。今節のアーセナル戦を含め、マンチェスター・シティとのダービー、チェルシー戦と3つのビッグマッチを残すなど日程面では前述の4チームで最も厳しいが、ファギー仕込みの驚異的な勝負強さを生かして敵地でガナーズを撃破したい。
なお、昨年12月初旬にオールド・トラフォードで行われた前回対戦ではアウェイのアーセナルが2度のリードを奪うも、ユナイテッドがいずれも失点直後に追いつくシーソーゲームとなった中、2-2のドローに終わっている。また、FAカップでの直近の対戦ではルカクの2アシストの活躍などでアウェイのユナイテッドが3-1で勝利している。
▽アーセナル予想スタメン
DF:ムスタフィ、パパスタソプーロス、コシエルニー
MF:ナイルズ、グエンドウジ、ジャカ、コラシナツ
MF:ラムジー、イウォビ
FW:ラカゼット
負傷者:DFホールディング、ベジェリン、リヒトシュタイナー、FWウェルベック
出場停止者:MFトレイラ(1/3)
前節のトッテナム戦での一発退場で3試合の出場停止処分を科されたトレイラが3試合のうちの1試合目で欠場する。負傷者に関してはホールディング、ベジェリン、ウェルベックの長期離脱組に加えて、コンディションに問題を抱えるリヒトシュタイナーの欠場が濃厚だ。
システムに関しては[4-2-3-1]、[3-4-2-1]と4バックと3バック両方の可能性があるが、相手の攻撃陣への対応を考慮して後者の布陣を予想する。スタメンに関してはELレンヌ戦との兼ね合いもあり、レンヌ戦で出場停止となるパパスタソプーロス、ラカゼットの起用が濃厚だ。そして、オーバメヤン、ムヒタリアンらがベンチスタートになる見込みだ。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
DF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:アンドレアス・ペレイラ、マクトミネイ、ポグバ
FW:ルカク、ラッシュフォード、マルシャル
負傷者:DFバレンシア、ダルミアン、フィル・ジョーンズ、MFマタ、エレーラ、リンガード、FWサンチェス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のPSG戦と大きな変化はないが、遠征メンバー入りのマルシャル、マティッチの復帰が見込まれる。ただ、先日のリバプール戦で復帰を急いだリンガードが再離脱を強いられたことを考えると、リスクを冒したくはないが指揮官の選択はいかに。
PSG戦を出場停止で欠場したポグバの復帰に伴い、中盤フラットの[4-4-2]から[4-3-1-2]あるいは[4-3-3]へのシステム変更が見込まれる。仮にマルシャルの起用が可能な場合は[4-3-3]、スタートからの起用が難しい場合はポグバ、あるいはA・ペレイラをトップ下に配する[4-3-1-2]の形が想定される。
★注目選手
◆アーセナル:FWアレクサンドル・ラカゼット
幸い、直近のリーグ戦4試合では前節トッテナム戦で幾つかのビッグチャンスを逸して4戦連続ゴールこそ逃したものの、その試合での先制点のアシストを含め4試合連続でゴールに絡む仕事を見せている。連戦で消耗を強いられる相手センターバックに対して、持ち味の鋭い動き出しとコンパクト且つ強烈なシュートでゴールを陥れたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFポール・ポグバ
そして、今回のビッグマッチでポグバには野戦病院化の影響もあって疲労困憊のチームを攻守両面で助ける働きが求められるところだ。前節、サウサンプトン戦でのPK失敗もあって直近のリーグ戦3試合でゴールがないが、コンディション自体は良好。精度の高いラストパスを生かしたチャンスメークと共にミドルシュートやゴール前への飛び出しからゴールを決めたい。
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格下相手の3連勝で4位に浮上したアーセナルだが、前節の3位トッテナム(勝ち点61)とのノースロンドン・ダービーでは試合終了間際に得たPKをFWオーバメヤンが相手守護神ロリスにセーブされ、勝ち点2を逃がす1-1のドローに。さらに、ミッドウィーク開催のヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・1stレグのスタッド・レンヌ戦ではMFイウォビのゴールで先制もDFパパスタソプーロスの前半での退場が響き、最終的には1-3のスコアで惨敗。前ラウンドでBATEボリソフ相手にホームで逆転突破を飾ったものの、負傷者と出場停止者を考えれば、非常に困難なミッションと言わざるを得ない。一方、多数の主力をケガで欠く野戦病院化に陥りながらもサー・アレックス・ファーガソンの教え子らしい驚異的な勝負強さで、未だ就任以降のリーグ戦無敗(10勝2分け)を継続しているスールシャール暫定監督率いるユナイテッド。ケガ人の影響もあってここ最近は説得力に欠ける試合内容ながらも前節サウサンプトンに3-2で競り勝つと、6日に行われたCLラウンド16・2ndレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦では試合終了間際のFWラッシュフォードの劇的PK弾によって敵地で3-1の勝利。CL史上初となるホームでの0-2の敗戦から逆転突破を決める、ドラマティックな“赤い悪魔”らしい勝ち上がりを見せた。今節のアーセナル戦を含め、マンチェスター・シティとのダービー、チェルシー戦と3つのビッグマッチを残すなど日程面では前述の4チームで最も厳しいが、ファギー仕込みの驚異的な勝負強さを生かして敵地でガナーズを撃破したい。
なお、昨年12月初旬にオールド・トラフォードで行われた前回対戦ではアウェイのアーセナルが2度のリードを奪うも、ユナイテッドがいずれも失点直後に追いつくシーソーゲームとなった中、2-2のドローに終わっている。また、FAカップでの直近の対戦ではルカクの2アシストの活躍などでアウェイのユナイテッドが3-1で勝利している。
◆アーセナル◆
【3-4-2-1】
【3-4-2-1】
▽アーセナル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:レノDF:ムスタフィ、パパスタソプーロス、コシエルニー
MF:ナイルズ、グエンドウジ、ジャカ、コラシナツ
MF:ラムジー、イウォビ
FW:ラカゼット
負傷者:DFホールディング、ベジェリン、リヒトシュタイナー、FWウェルベック
出場停止者:MFトレイラ(1/3)
前節のトッテナム戦での一発退場で3試合の出場停止処分を科されたトレイラが3試合のうちの1試合目で欠場する。負傷者に関してはホールディング、ベジェリン、ウェルベックの長期離脱組に加えて、コンディションに問題を抱えるリヒトシュタイナーの欠場が濃厚だ。
システムに関しては[4-2-3-1]、[3-4-2-1]と4バックと3バック両方の可能性があるが、相手の攻撃陣への対応を考慮して後者の布陣を予想する。スタメンに関してはELレンヌ戦との兼ね合いもあり、レンヌ戦で出場停止となるパパスタソプーロス、ラカゼットの起用が濃厚だ。そして、オーバメヤン、ムヒタリアンらがベンチスタートになる見込みだ。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:アンドレアス・ペレイラ、マクトミネイ、ポグバ
FW:ルカク、ラッシュフォード、マルシャル
負傷者:DFバレンシア、ダルミアン、フィル・ジョーンズ、MFマタ、エレーラ、リンガード、FWサンチェス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のPSG戦と大きな変化はないが、遠征メンバー入りのマルシャル、マティッチの復帰が見込まれる。ただ、先日のリバプール戦で復帰を急いだリンガードが再離脱を強いられたことを考えると、リスクを冒したくはないが指揮官の選択はいかに。
PSG戦を出場停止で欠場したポグバの復帰に伴い、中盤フラットの[4-4-2]から[4-3-1-2]あるいは[4-3-3]へのシステム変更が見込まれる。仮にマルシャルの起用が可能な場合は[4-3-3]、スタートからの起用が難しい場合はポグバ、あるいはA・ペレイラをトップ下に配する[4-3-1-2]の形が想定される。
★注目選手
◆アーセナル:FWアレクサンドル・ラカゼット
Getty Images
アーセナルの注目プレーヤーはEL欠場で最もフレッシュなアタッカーであるラカゼットだ。ELラウンド16のBATEボリソフとの初戦で相手の顔面にエルボーを見舞い、合計3試合の出場停止を科されたラカゼットは自身が知り尽くす母国のレンヌとの2試合をサスペンションで欠場することに。すると、チームはその初戦で厳しい1-3の敗戦を喫してELベスト8進出に黄色信号が灯る。その責任の一端を負うフランス代表FWとしては今回のユナイテッド戦でチームを救う働きを見せたいところだ。幸い、直近のリーグ戦4試合では前節トッテナム戦で幾つかのビッグチャンスを逸して4戦連続ゴールこそ逃したものの、その試合での先制点のアシストを含め4試合連続でゴールに絡む仕事を見せている。連戦で消耗を強いられる相手センターバックに対して、持ち味の鋭い動き出しとコンパクト且つ強烈なシュートでゴールを陥れたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFポール・ポグバ
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドの注目プレーヤーは同胞ラカゼットと同様にCLではチームに救われたポグバだ。PSGとのホームでの1stレグではチームが0-2でリードを許した中、試合終盤にやや不運な判定ながらも退場処分を科されてよりチームに打撃を与える結果となった。それでも、ポグバ不在のチームはPSGとの激しい消耗戦を見事に勝ち切ってベスト8進出を成し遂げた。そして、今回のビッグマッチでポグバには野戦病院化の影響もあって疲労困憊のチームを攻守両面で助ける働きが求められるところだ。前節、サウサンプトン戦でのPK失敗もあって直近のリーグ戦3試合でゴールがないが、コンディション自体は良好。精度の高いラストパスを生かしたチャンスメークと共にミドルシュートやゴール前への飛び出しからゴールを決めたい。
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