群雄割拠のJ2、狭きJ1への道を切り開くのはどのチームか2019.02.24 11:00 Sun

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24日、2019シーズンの明治安田生命J2リーグが開幕を迎える。J1の開幕から遅れること2日、狭き門であるJ1への昇格を懸け、22チームが長き戦いに挑む。J1への自動昇格は2枠。残りの1枠は3位〜6位の最大4チームで争うJ1参入プレーオフを勝ち抜き、最後にJ1・16位との対戦が待っている。厳しい戦いを勝ち抜き、J2優勝、そしてJ1昇格を勝ち取るのはどのチームになるのだろうか。

◆昨季は2枠だった昇格枠
2018シーズンは、最終節まで優勝、自動昇格、そしてプレーオフ進出チームが決定しないという史上最大の混戦となった。結果、松本山雅FCがJ2を初制覇。2位に大分トリニータが入り、J1自動昇格。松本はジュビロ磐田と1-1のドロー、大分はアジア王者の鹿島アントラーズに1-2で勝利し、共に開幕節で勝ち点を獲得した。

一方、J2に降格したのも2チームだ。昨シーズンの再開はV・ファーレン長崎、そして17位は柏レイソルだった。長崎は高田明社長が経営権を取得すると、チーム力がアップ。初のJ1挑戦となったが、1年でのJ2降格となった。

また、柏はAFCチャンピオンズリーグを戦っていたものの、リーグ戦との両立ができず、波に乗れないまま降格が決定した。

◆昨年以上に混沌の優勝争いは柏がリードか
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前述の通り、昨シーズンも最後まで目が離せなかったJ2だが、今シーズンはより混沌とした状態になるだろう。優勝候補の筆頭に挙げられるのは、昨シーズンのJ1・17位の柏レイソルだ。

DF鈴木大輔(→浦和レッズ)、DF中山雄太(→ズヴォレ/オランダ)、MFキム・ボギョン(蔚山現代/韓国)、FW伊東純也(ヘンク/ベルギー)と主力の一部が抜けたものの、MF江坂任、FWクリスティアーノ、FW瀬川祐輔と昨シーズンの得点源は残留。また、DF田上大地(←V・ファーレン長崎)、DF染谷悠太(←京都サンガF.C.)、DF高橋峻希(←ヴィッセル神戸)、MF村田和哉(←清水エスパルス)、MF菊池大介(←浦和レッズ)と経験値のある選手を補強し、戦力を整えた。

さらに、かつてJ1のタイトルを獲得しているネルシーニョ監督が復帰。1年でのJ1復帰、そしてJ2優勝を目指すべく、万全の体制を整えた。

◆対抗馬はJ1から降格の長崎、昇格に意気込む大宮か
対抗馬となりそうなのは、同じくJ1から降格した長崎、そして昨シーズンも昇格争いを演じた大宮アルディージャだろう。

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長崎は高木琢也監督が退任し、日本代表ではコーチを、さらにリオ・デ・ジャネイロ五輪の監督であり、ベガルタ仙台でも指揮経験のある手倉森誠監督を招へいした。多くの選手が入れ替わり、チーム作りはゼロからになるが、手倉森監督はチーム作りのスピードが早く、結果に繋げることができる指揮官だ。

FW鈴木武蔵(→北海道コンサドーレ札幌)、FWファンマ(→大宮アルディージャ)、MF中村慶太(→清水エスパルス)とチームの得点源を失った穴は大きく、簡単に埋められるものではない。しかし、FW玉田圭司(←名古屋グランパス)、FWイ・ジョンホ(←蔚山現代)と前線を補強。また、仙台時代の教え子であるDF角田誠(←清水エスパルス)、リオ五輪世代で指導経験もあるDF亀川諒史(←柏レイソル)を獲得し、イズムを早く注入する準備をしている。チーム作りの進行度合いが重要だ。

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昨季は滑り込みでJ1参入プレーオフに進出も、1回戦で東京ヴェルディに敗れて昇格を逃した大宮は、長崎から高木監督を招へい。伝統とも言われた4バックから3バックへの転向を図り、新たな一歩を踏み出そうとしている。

主力のほとんどを残留させた大宮は、高木監督が2年指導したFWファンマを長崎から獲得。また、ユース出身のMF石川俊輝(←湘南ベルマーレ)を獲得し、高木サッカーへのシフトチェンジに備えた補強を見せた。

プレシーズンマッチでは、昨季は勝てなかった松本を相手に2-0で勝利。3バックのシステムも徐々に形となり、高木監督もシーズン前に一定の手応えを感じていると明かした。J1クラスの規模を持つクラブだけに、優勝、昇格の期待は大きいものの、昨季の現状を見つめ直すことが昇格への近道だ。その点では、高木監督がチームをどう作るかがカギとなるだろう。

◆昇格争いは東京V、新潟、甲府、山口、千葉、徳島
昇格争い、そしてプレーオフ進出争いという点では、昨季昇格まであと一歩に迫った東京ヴェルディ、夏以降失速したものの、シーズン序盤は好調だったレノファ山口FC、大宮と同じ昨季降格を経験したアルビレックス新潟、そして長年居座ったJ2から去りたいジェフユナイテッド千葉、そしてリカルド・ロドリゲス体制3年目の徳島ヴォルティスと予想する。

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東京VはJ1参入プレーオフの決定戦まで勝ち上がるも、磐田の前に敗戦。再び一から積み上げるシーズンとなる中で、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督がチームを去り、守備の要だったDF井林章(→サンフレッチェ広島)が移籍。さらに、FWドウグラス・ヴィエイラ(→サンフレッチェ広島)、FWアラン・ピニェイロ(→ジェフユナイテッド千葉)へと移籍した。

新指揮官にギャリー・ホワイト監督を迎え、ユース出身のMF河野広貴(←サガン鳥栖)やFW端戸仁(←湘南ベルマーレ)、さらにはFWネマニャ・コイッチ(←オルダバス/カザフスタン)、FWヴァウメルソン(←コロラド/ブラジル)と2人の外国人選手を獲得。生まれ変わった東京Vが上位に食い込めるかは見ものだ。

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甲府はコーチだった伊藤彰氏が監督に就任。より攻撃的なサッカーへのシフトを行うシーズンとなる。MF小塚和季(→大分トリニータ)、MF島川俊郎(→大分トリニータ)、MF堀米勇輝(→ジェフユナイテッド千葉)と主力が去る中、伊藤監督の古巣である大宮からはMF横谷繁を獲得。さらに、FWピーター・ウタカ(←徳島ヴォルティス)を獲得すると、FWドゥドゥ(←アビスパ福岡)も復帰。DF内田健太(←モンテディオ山形)やMF武岡優斗(←川崎フロンターレ)と攻守で仕事ができる選手も補強した。堅守を維持しながらの攻撃シフトが成功するかが成績に反映されるだろう。

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新潟は、2シーズン目のJ2となり、復帰を目指したいところ。しかし、DF原輝綺(→サガン鳥栖)、FW河田 篤秀(→徳島ヴォルティス)、GKアレックス・ムラーリャ(→フラメンゴ/ブラジル)、DFソン・ジュフン(→未定)と主力を放出。一方で、FWレオナルド(←ガイナーレ鳥取)、DFパウロン(←栃木SC)らJリーグ経験のある外国人を獲得。さらに、MFチョ・ヨンチョル(←慶南FC/韓国)が復帰し新たな顔ぶれで復権を目指す。

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山口は霜田正浩監督の下、完成されたチームから作り直すこととなった。22ゴールを挙げ得点源だったFWオナイウ阿道が退団し大分トリニータへ。しかし、FW工藤壮人(←サンフレッチェ広島)、MF田中パウロ淳一(←FC岐阜)、MF吉濱遼平(←FC町田ゼルビア)とアタッカー陣を補強。よりチームを進化させていく体制となった。

プレシーズンマッチでは、セレッソ大阪にも勝利するなど仕上がりは上々。シーズン途中の失速がなければ上位争いには加わるだろう。

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千葉は、例年に比べて選手の入れ替えが少ないオフとなった。何と言っても、FW佐藤寿人(←名古屋グランパス)が復帰。さらに、MF田坂祐介(←川崎フロンターレ)、MF堀米勇輝(←ヴァンフォーレ甲府)、FWアラン・ピニェイロ(←東京ヴェルディ)が加入した。

フアン・エスナイデル体制3年目の今季こそJ1復帰へ。年齢層のバランスも取れ、経験豊富な選手も加わった今季は、集大成を見せたいところだ。

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それは徳島にも言えること。多くの選手が入れ替わった中で、リカルド・ロドリゲス監督がどこまでチームを作れるかだ。FW河田篤秀(←アルビレックス新潟)、FW清武功暉(←ジェフユナイテッド千葉)、MF藤田征也(←湘南ベルマーレ)、MF野村直輝(←横浜FC)とアタッカー陣を補強。さらにJ2屈指のサイドバックとして知られたDF田向泰輝(←水戸ホーリーホック)を補強した。特殊なサッカーをどこまで選手に落とし込めているかがカギとなる。

◆J2初挑戦の2クラブ、新たな旋風を巻き起こせるか
最後に、J3から昇格してきたFC琉球、鹿児島ユナイテッドFCの両チームだ。共に初のJ2昇格を果たし、新たな挑戦が始まる。

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FC琉球は圧倒的な攻撃スタイルでJ3を制した。沖縄県勢初のJ2昇格となり、新たな風を吹き込むこととなるだろう。

今シーズンはユースからの昇格組を含め、J2を戦うにあたり多くの選手を補強。MF風間宏希(←ザスパクサツ群馬)やMF田中恵太(←水戸ホーリーホック)、FW鈴木孝司(←FC町田ゼルビア)らJ2の経験が豊富な選手たちを揃え、まずは残留を目指して戦うこととなる。

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一方の鹿児島は、その琉球をJ3優勝に導いた金鍾成監督が電撃就任。さらに、DF堤俊輔(←アビスパ福岡)やMF酒本憲幸(←セレッソ大阪)、MF八反田康平(←名古屋グランパス)とJ1経験もある選手を補強した。

金鍾成監督は鹿児島でも攻撃的なスタイルを見せることが予想され、どのような戦いをJ2の舞台で見せるのか。新顔の両チームがJ2に嵐を巻き起こすかもしれない。
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