【インタビュー】強い決意を胸に楽しむことを忘れない、なでしこのエース・岩渕真奈
2019.02.14 12:15 Thu
2019年、なでしこジャパンにとって4年に一度の大きな大会が待っている。FIFA 女子ワールドカップだ。
2020年の東京オリンピックに向け、なでしこジャパンにとって大事な大会。その大会でエースとしての活躍が期待されるのが岩渕真奈だ。
これまで幾度となくケガに立ち向かい、復活し続けている岩渕。なでしこジャパンの一員としての充実した1年を振り返る一方で、これまでの大きな大会で貢献できていないことへの葛藤も垣間見せた。
取材・文・写真:菅野剛史
取材協力:アディダスジャパン
◆仲が良いチームはやっぱり強い
INAC神戸の活動に関しては、カップ戦もリーグ戦も2位という結果で、非常に悔しいですし、個人的にも納得のいくシーズンではなかったので、まだまだチームの力になりたいなという気持ちが強くなったシーズンかなと思います
──なでしこジャパンの活動では今まででも一番充実した1年だったかと思いますが
やっとというか、監督が代わってから少しずつチームらしくなってきました。2018年の1年の活動を通して、タイトルの懸かった試合が多かったり、自分自身も積み重ねていくうちに自分を出せる環境になってきました。代表活動だけを見たら、充実していたシーズンだったと思います
──ドイツではケガで思うようなプレーができなかったことも多かったと思います。日本に戻ってきて2年ほど経ちますが、変化などはありますか
正直、日本のリーグと海外のリーグを比べられないぐらいサッカーの種類が違うので、正直言うとなんとも言えないです。ただ、若い頃の日テレベレーザでの立ち位置と、今のINAC神戸での立ち位置は違うので、そういった部分でピッチの上でもそうですが、色々な部分で成長は少しずつできるのかなと思います
──クラブでも代表でも年下の選手が増えてきているかと思いますが、立場が変わっての心境の変化はありますか?
若い時から色々な経験をさせてもらって、素晴らしい選手たちとプレーできたので、自分自身良いところをしっかり盗んで、これからずっと続くなでしこジャパンでそういったことが途切れないように、しっかり自分も下の子に慕われる選手になれたら良いなと思います。ピッチの上でしっかり信用される選手になりたいです
──チームメイトとの関係はSNSなどを通じても仲の良い雰囲気が伝わってきますが、間の世代としての振る舞いの難しさなどはありますか
ピッチに入ったら何も変わらないと思うので、特に意識していることはないですが、仲が良いチームはやっぱり強いと思います。ピッチの上で助け合えるチームが強いと思うので、日頃から特に意識はしてないですが、全員で楽しくできたらと思っています
◆ピッチの上で引っ張れたって言いたい
──2019年はなでしこジャパンの活動も多くなり、女子ワールドカップも控えています
色々な意味で充実した1年にしたいなと思っています。過去2大会のワールドカップには出ていますが、自分自身で納得行く大会かと言われたら、決してそうではないので、大会が終わって、結果も自分自身のプレーも充実したと言えるシーズンにしたいですね
──今大会はチームの中心選手としての活躍が期待されていますが、意気込みは強いですか
自分が試合にしっかり出て優勝するのと、あまり関われずに優勝るのは違うと思うので、ピッチの上で引っ張れたって言いたいなと思います
──世界のチームとやる上ではドイツでのプレーも生かされると思いますが
そういった舞台で活躍しないと意味がないと思います。ドイツから日本に帰ってきて、ケガが多かったから悔しい海外生活だったと言われるのはあまり嬉しくないので、自分自身はピッチの上でしっかり成長したんだぞと言うのを見せたいです
──アジア以外との国も2018年は多かったと思いますが、実際にプレーしてやれると実感する部分はありましたか
ワールドカップやオリンピックで戦う相手は欧米の選手が多いので、日頃の練習でできていたドイツでの生活は充実していました。本当にそういった選手を相手にすることがあまりないので、2018年を振り返ってもたくさん試合ができたというのは、経験としてプラスになっていると思います
──体格差がよく取り上げられますが、欧米の選手と戦う時のポイントはご自身の中にありますか?
体格差と言われると分からないですが、海外の選手のディフェンスは個で取りに来るイメージなので、1つ剥がせたらというのはあります。日本はチームとして守るということがあるので、自分自身は相手のタイミングを外したりは、海外の選手の方がやりやすいです。すばしっこさや小回りというのは意識しますが、体格差は特に気にしていません
──フィジカル面、体格差以外の部分で勝れるということですね
日本の良さである技術の部分やチームワークを出さないと勝てる相手ではないと思うので、そこはチーム全員で意識してやれたら良いなと思います
◆女子サッカーに責任を持つ
──2019年は女子W杯があり、2020年には東京オリンピックがあります。改めて、今大会への意気込みを
世界の舞台に立てるという喜びを感じながら、1試合1試合楽しんで、全員で勝ちに行きたいです。あとは、ワールドカップの結果で東京オリンピックでの女子サッカーの注目度も変わってくると思います
2019年の女子W杯で優勝したから、東京オリンピックにたくさんの人が来てくれたと言えるぐらい、たくさんの人に観てもらいたいので、それを自分たちの力で女子サッカーに責任感を持って、良い結果を残せたらと思います
◆「スパイクの力を借りたい」
皮が柔らかいので、1つ1つのトラップだったり、パスというのを自分自身は繊細にやるタイプではないんですが、このスパイクを履いて、1つ上のレベルに行けたら良いなと思っています
──観ていたイメージでは繊細なプレーをされるのかなと思っていました
丁寧にやろうという気持ちはありますが、特にカッコイイ技もできるタイプではないです。スパイクの力を借りてできたら良いなという感じです(笑)
──スパイクを選ぶ上での一番のポイントはありますか?
やっぱりフィット感だったり、たまに靴擦れができるスパイクは昔あったので、そういったことが無いようにということですね。あとは軽いスパイクが好きです
──スピードを生かすという点でも軽い方が?
同じ靴を履くなら軽い方が良く無いですか?(笑)。そういった感じです
──デザインや見た目の好みはありますか?
見た目はこのスパイクが黒と黄色なのであまり言えないんですが…カッコイイものより可愛いスパイクの方が履きたいと思います(笑)
──白いスパイクのイメージがありますが
明るい色のスパイクは個人的には好きですね
──試合中のスパイクのフィット感などはプレーに影響を与えますか
ありますね。意識の問題だとは思いますが、今日はなんか違うなとか。スパイクの紐の締め具合1つでも、緩いと気になったりしてしまうので、スパイクを選ぶというのはサッカー選手にとっては大きなことだと思います
2020年の東京オリンピックに向け、なでしこジャパンにとって大事な大会。その大会でエースとしての活躍が期待されるのが岩渕真奈だ。
取材・文・写真:菅野剛史
取材協力:アディダスジャパン
◆仲が良いチームはやっぱり強い
──2018シーズンを振り返って
INAC神戸の活動に関しては、カップ戦もリーグ戦も2位という結果で、非常に悔しいですし、個人的にも納得のいくシーズンではなかったので、まだまだチームの力になりたいなという気持ちが強くなったシーズンかなと思います
──なでしこジャパンの活動では今まででも一番充実した1年だったかと思いますが
やっとというか、監督が代わってから少しずつチームらしくなってきました。2018年の1年の活動を通して、タイトルの懸かった試合が多かったり、自分自身も積み重ねていくうちに自分を出せる環境になってきました。代表活動だけを見たら、充実していたシーズンだったと思います
──ドイツではケガで思うようなプレーができなかったことも多かったと思います。日本に戻ってきて2年ほど経ちますが、変化などはありますか
正直、日本のリーグと海外のリーグを比べられないぐらいサッカーの種類が違うので、正直言うとなんとも言えないです。ただ、若い頃の日テレベレーザでの立ち位置と、今のINAC神戸での立ち位置は違うので、そういった部分でピッチの上でもそうですが、色々な部分で成長は少しずつできるのかなと思います
──クラブでも代表でも年下の選手が増えてきているかと思いますが、立場が変わっての心境の変化はありますか?
若い時から色々な経験をさせてもらって、素晴らしい選手たちとプレーできたので、自分自身良いところをしっかり盗んで、これからずっと続くなでしこジャパンでそういったことが途切れないように、しっかり自分も下の子に慕われる選手になれたら良いなと思います。ピッチの上でしっかり信用される選手になりたいです
──チームメイトとの関係はSNSなどを通じても仲の良い雰囲気が伝わってきますが、間の世代としての振る舞いの難しさなどはありますか
ピッチに入ったら何も変わらないと思うので、特に意識していることはないですが、仲が良いチームはやっぱり強いと思います。ピッチの上で助け合えるチームが強いと思うので、日頃から特に意識はしてないですが、全員で楽しくできたらと思っています
◆ピッチの上で引っ張れたって言いたい
──2019年はなでしこジャパンの活動も多くなり、女子ワールドカップも控えています
色々な意味で充実した1年にしたいなと思っています。過去2大会のワールドカップには出ていますが、自分自身で納得行く大会かと言われたら、決してそうではないので、大会が終わって、結果も自分自身のプレーも充実したと言えるシーズンにしたいですね
──今大会はチームの中心選手としての活躍が期待されていますが、意気込みは強いですか
自分が試合にしっかり出て優勝するのと、あまり関われずに優勝るのは違うと思うので、ピッチの上で引っ張れたって言いたいなと思います
──世界のチームとやる上ではドイツでのプレーも生かされると思いますが
そういった舞台で活躍しないと意味がないと思います。ドイツから日本に帰ってきて、ケガが多かったから悔しい海外生活だったと言われるのはあまり嬉しくないので、自分自身はピッチの上でしっかり成長したんだぞと言うのを見せたいです
──アジア以外との国も2018年は多かったと思いますが、実際にプレーしてやれると実感する部分はありましたか
ワールドカップやオリンピックで戦う相手は欧米の選手が多いので、日頃の練習でできていたドイツでの生活は充実していました。本当にそういった選手を相手にすることがあまりないので、2018年を振り返ってもたくさん試合ができたというのは、経験としてプラスになっていると思います
──体格差がよく取り上げられますが、欧米の選手と戦う時のポイントはご自身の中にありますか?
体格差と言われると分からないですが、海外の選手のディフェンスは個で取りに来るイメージなので、1つ剥がせたらというのはあります。日本はチームとして守るということがあるので、自分自身は相手のタイミングを外したりは、海外の選手の方がやりやすいです。すばしっこさや小回りというのは意識しますが、体格差は特に気にしていません
──フィジカル面、体格差以外の部分で勝れるということですね
日本の良さである技術の部分やチームワークを出さないと勝てる相手ではないと思うので、そこはチーム全員で意識してやれたら良いなと思います
◆女子サッカーに責任を持つ
──2019年は女子W杯があり、2020年には東京オリンピックがあります。改めて、今大会への意気込みを
世界の舞台に立てるという喜びを感じながら、1試合1試合楽しんで、全員で勝ちに行きたいです。あとは、ワールドカップの結果で東京オリンピックでの女子サッカーの注目度も変わってくると思います
2019年の女子W杯で優勝したから、東京オリンピックにたくさんの人が来てくれたと言えるぐらい、たくさんの人に観てもらいたいので、それを自分たちの力で女子サッカーに責任感を持って、良い結果を残せたらと思います
◆「スパイクの力を借りたい」
(C)CWS Brains,LTD.
──現在はCOPAを履かれていますが、実際に使用した感触などはいかがですか皮が柔らかいので、1つ1つのトラップだったり、パスというのを自分自身は繊細にやるタイプではないんですが、このスパイクを履いて、1つ上のレベルに行けたら良いなと思っています
──観ていたイメージでは繊細なプレーをされるのかなと思っていました
丁寧にやろうという気持ちはありますが、特にカッコイイ技もできるタイプではないです。スパイクの力を借りてできたら良いなという感じです(笑)
──スパイクを選ぶ上での一番のポイントはありますか?
やっぱりフィット感だったり、たまに靴擦れができるスパイクは昔あったので、そういったことが無いようにということですね。あとは軽いスパイクが好きです
──スピードを生かすという点でも軽い方が?
同じ靴を履くなら軽い方が良く無いですか?(笑)。そういった感じです
──デザインや見た目の好みはありますか?
見た目はこのスパイクが黒と黄色なのであまり言えないんですが…カッコイイものより可愛いスパイクの方が履きたいと思います(笑)
──白いスパイクのイメージがありますが
明るい色のスパイクは個人的には好きですね
──試合中のスパイクのフィット感などはプレーに影響を与えますか
ありますね。意識の問題だとは思いますが、今日はなんか違うなとか。スパイクの紐の締め具合1つでも、緩いと気になったりしてしまうので、スパイクを選ぶというのはサッカー選手にとっては大きなことだと思います
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