レアル・マドリーが敵地で10人のアトレティコ粉砕! リーガ5連勝で2位に浮上!《リーガエスパニョーラ》

2019.02.10 02:20 Sun
Getty Images
リーガエスパニョーラ第23節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーによるマドリード・ダービーが9日にワンダ・メトロポリターノで行われ、アウェイのレアル・マドリーが3-1で勝利した。
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首位のバルセロナを勝ち点6差で追う2位のアトレティコ(勝ち点44)と、直近の4連勝で2強との差を一気に詰めてきた3位のレアル・マドリー(勝ち点42)による今季3度目の首都決戦。
アトレティコは第3節セルタ戦での初黒星以降、リーグ最少の堅守を武器に18戦無敗(11勝7分け)を継続してきた。だが、前節のベティス戦では相手のPK一発に沈んで20試合ぶりの敗戦を喫することになった。逆転優勝に向けてバウンスバックが求められる今回の一戦に向けてはコケがケガで間に合わなかったものの、負傷明けのゴディンが復帰。2トップにリーガでは古巣初対戦のモラタがグリーズマンとコンビを組み、コレアとレマルがサイドハーフに入るやや攻撃的なメンバー構成となった。

一方、前節アラベスを一蹴してリーガ4連勝を飾ったレアル・マドリーは、ミッドウィークに行われたコパ・デル・レイ準決勝1stレグのバルセロナ戦でも敵地で1-1のドローに持ち込み、決勝進出に向けて好位置をキープ。来週ミッドウィークにアヤックスと敵地でのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16初戦を控える中、コパ・クラシコから先発3人を変更。古巣対戦のGKクルトワが復帰したほか、マルセロに代わってレギロン、負傷離脱のマルコス・ジョレンテに代わってカゼミロが起用された。

ロヒブランコ一色に染まったワンダ・メトロポリターノで幕を開けた今季3度目のダービー。アウェイながらボールを保持するレアル・マドリーに対して、ホームのアトレティコは要所でハイプレスを仕掛けながらも基本はリトリートした守備で応戦。立ち上がりから球際でバチバチとやり合う拮抗した展開が続く。
互いに決定機まで持ち込めない状況が続いたが、レアル・マドリーがセットプレーからワンチャンスを生かす。16分、右CKの場面でキッカーのクロースが右足アウトスウィングで浮き球のボールを入れると、セルヒオ・ラモスに対してDF4人が競りに行くもクリアし切れなかったルーズボールがゴール前に浮く。これをドフリーのカゼミロが豪快なジャンピングボレーで流し込んだ。

圧倒的な強さを誇るホームで先制を許したアトレティコだったが、すぐさま反撃に転じる。すると、こちらもファーストチャンスをゴールに結びつける。25分、自陣右サイドでヴィニシウスとのイーブンボールを奪い切ったコレアがすかさず相手最終ラインの背後にスルーパス。これに反応したグリーズマンがそのままボックス内に運んで最後はGKクルトワの股間を抜くシュートで流し込んだ。当初、副審によってヴィニシウスへのファウルがあったとしてゴールは認められなかったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、最終的にゴールが認められた。

1-1の振り出しに戻ったことで試合はよりヒートアップした展開に。レアル・マドリーはヴィニシウスの左サイド、アトレティコもコレアの右サイドと、片方のサイドでの攻防が目立つ中、この流れから前半終了間際に試合が動く。

43分、相手陣内左サイド深くで仕掛けたヴィニシウスがボックス内に侵入しかけたところでDFホセ・ヒメネスに後ろから倒される。ボックス内かボックス外か微妙な位置でのファウルとなったが主審はPKを宣告。これをキッカーのセルヒオ・ラモスが冷静にゴール左隅へ決め切り、アウェイのレアル・マドリーが1点リードで試合を折り返した。

互いに選手交代なしで迎えた後半、ビハインドを追うアトレティコは前半存在感を欠いたモラタが存在感を示し始める。開始直後にいきなりシュートを放ったモラタは52分にもボックス付近でのキープからグリーズマンのシュートチャンスをお膳立て。さらに、54分には最後尾のホセ・ヒメネスからのロングフィードにタイミング良く抜け出すと、ボックス右から浮き球のミドルループシュートを流し込んだ。しかし、わずかにオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは認められない。

一方、やや押し込まれる立ち上がりとなったレアル・マドリーは57分に最初の交代カードを切る。蓄積疲労が懸念されるヴィニシウスを下げてベイルをピッチに送り出す。

相手陣内でのプレー機会を増やしながらもホセ・ヒメネスのシュートがGKクルトワに攻守で防がれ、ボックス内でカゼミロと交錯したモラタのプレーもPKを取ってもらえないなど攻め切れない状況が続くアトレティコ。この状況を受けてシメオネ監督はレマル、コレア、モラタと前線の選手を下げてビトロ、ロドリゴ・エルナンデス、カリニッチを続けて投入。70分過ぎまでに交代枠を使い切る。

後半は相手にボールを持たせながらも自陣では自由を与えない老獪な試合運びでゲームをコントロールするレアル・マドリーは74分にカウンターから決定的な3点目を奪う。中盤でトーマスの縦パスをカットしたモドリッチが味方とのパス交換で中央を突破し、左サイドでフリーのベイルにラストパスを供給。ベイルはボックス左から左足のシュートをファーポストに流し込んだ。

その後、80分にクロースへのアフターチャージでトーマスに2枚目の警告が出されアトレティコは2点ビハインドに加えて数的不利に陥り万事休す。ベイルの決定機逸で4失点目こそ逃れたものの決定機らしい決定機を作り出せぬまま終戦。

敵地で3ゴールを挙げる圧勝劇でダービーを制したレアル・マドリーがリーグ5連勝で2位に浮上した。一方、良いところなく今季ホーム初黒星のアトレティコは痛恨のリーグ戦連敗で3位に転落した。

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