ミリク2発とメルテンスの終盤弾でナポリがボローニャに競り勝つ《セリエA》

2018.12.30 03:59 Sun
Getty Images
▽ナポリは29日、セリエA第19節でボローニャをホームに迎え、3-2で勝利した。

▽前節インテルとの上位対決をクリバリの退場もあって惜敗した2位ナポリ(勝ち点41)は、首位ユベントスとの勝ち点差が9に広がった中、インテル戦のスタメンから5選手を変更。出場停止のクリバリとインシーニェ、負傷したハムシクらに代えてメルテンスやヴェルディ、グラムらが先発となった。
▽11試合勝利のない18位ボローニャ(勝ち点13)に対し、いつも通りのフラットな[4-4-2]で臨んだナポリは、2トップにミリクとメルテンス、右にカジェホン、左にヴェルディと並べた。

▽そのナポリは4分、ポーリにボックス右から際どいシュートを打たれると、7分にもパラシオにミドルシュートでゴールを脅かされる。ボローニャの圧力を受ける立ち上がりとなったナポリだったが、16分に先制する。メルテンスのシュートのルーズボールをボックス中央のミリクが混線の中、右足で押し込んだ。

▽先制後はナポリが攻勢に出る時間が続き、25分にはメルテンスのミドルシュートが枠の右上を捉えたが、GKスコルプスキのファインセーブに阻まれた。続く33分にもミリクが決定的なヘディングシュートを浴びせたナポリだったが、37分に同点とされた。右サイド低い位置からのFKをニアサイドのパラシオにヘッドで逸らされると、サンタンデールにヘッドで流し込まれた。
▽1-1で迎えた後半、ナポリが圧力をかけると、51分に勝ち越した。ボックス右角からのマルキュイの右足アウトでのクロスをDFに競り勝ったミリクがヘッドで叩き込んだ。

▽勝ち越し後はナポリは余裕を持って時間を消化。ヴェルディ、グラムに代えてファビアン・ルイスとログを投入していった。

▽ところが81分に落とし穴。左サイドからのFKをアルビオルに競り勝ったダニーロにヘッドで流し込まれた。

▽再び追いつかれて嫌な流れとなったナポリだったが、終盤の88分に三度勝ち越した。ボックス手前左でパスを受けたメルテンスが強烈なミドルシュートでゴール左下を射抜いた。

▽これが決勝点となってナポリが勝利。白星を取り戻して2018年を締めくくっている。
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