黄金時代再来の道のりは遠い…/原ゆみこのマドリッド2018.11.20 15:15 Tue

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▽「これで来年3月までお別れね」そんな風に私がホッとしていたのは日曜の夜、今年最後のスペイン代表の試合が終わった時のことでした。いやあ、その日は昼間にあったネーションズリーグ・リーグAのグループ4の最終戦でイングランド代表がファイナルフォー進出を決定。相手のクロアチア代表は先週木曜にザグレブでスペインが対戦した時同様、クラマリッチ(ホッフェンハイム)のゴールで先制したものの、スローインからリンガード(マンチェスター・ユナイテッド)に同点にされたため、その時点ではスペインにも1位で終われる可能性があったんですけどね。残り6分にハリー・ケイン(トッテナム)に決勝点を奪われ、イングランドの逆転勝利となったため、昼食後、ラス・パルマス(カナリア諸島)のホテルで経過を見守っていたスペイン代表の選手たちも来年6月、ポルトガル代表、スイス代表、オランダ代表の間で争われる準決勝、決勝の心配をしなくて済むことに。

▽え、だったらもうさっさと頭を切り替えて、それこそその日の親善試合のライバルだったボスニア・ヘルツェゴビナ代表のようなレベルのチームから、確実に勝ち点を奪っていくことが必要となる来年3月からの2020年ユーロの予選を想定した戦い方を見せてくれても良かったんじゃないかって? まあ、そうですが、その予選の組み合わせ抽選自体が12月2日とまだ先で、しかも予選参加55チーム中、半数近い24チームが本大会に行くため、予選グループ2位までが通過となれば、どう考えてもユーロ不参加はありえないかと。

▽そうとなれば、今現在のチームに危機感が少ないのは当然のことで、2007年以来の生で代表戦をみる機会を得た地元のファンだって、エスタディオ・グラン・カナリア(2部のラス・パルマスのホーム)にかなり空席を残しましたからね。先々のことを考えて、ルイス・エンリケ監督がクロアチア戦からイスコ、セバージョス(レアル・マドリー)以外の先発メンバーを総取っ替え、GKまでケパ(チェルシー)とパウ(ベティス)の両控えを使って、今回招集された選手全員が出場できるようにしたのも理解できますが…その結果、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦のスペインがU-21代表並に馴染みのないチームになっていたのも決して、否定はできませんでしたっけ。

▽ちなみにその試合がどんなだったか、お伝えしていくことにすると、うーん、キックオフ前にカナリア諸島出身のご当地選手、2008年から2012年までの国際メジャートーナメント3連覇に貢献し、昨夏のW杯を最後に代表引退をしたシルバ(マンチェスター・シティ)が125キャップを称える記念ユニを贈呈され、始球式をしていたのはいかにも一時代が終わったようで象徴的。おまけに平均年齢24歳71日という滅多にない若いスタメンだったため、イスコがキャプテンって、何だか違和感がない?

▽いえ、ルイス・エンリケ監督も後で「Lo del brazalete es anecdótico, es el jugador con más internacionalidades sobre el campo/ロ・デル・ブラサレテ・エス・アネクドティコ、エス・エル・フガドール・コン・マス・インテルナシオナリダーデス・ソブレ・エル・カンポ(キャプテンマークのことは大したことでなく、ピッチで一番代表戦出場数が多い選手がなる)」と説明していましたけどね。試合前など、前日記者会見で喋ったサウール(アトレティコ)がたったの15試合でキャプテンになるんじゃないかなんて噂されていたことを思えば、35試合のイスコでまだ良かった? とにかく11人、全員合わせても97試合となれば、選手の名前と顔が一致しないファンがいても仕方なかったかと。

▽そんな様変わりしたスペインでしたが、太ももの筋肉痛を押してクロアチア戦に出場していたセルヒオ・ラモス(マドリー)が早帰り。土曜には故郷のセビージャでスペイン純血種馬の品評会で自身が所有するユカタンが優勝する姿を楽しむ姿も目撃されたりもしたんですが、この日、CBコンビを務めた代表デビューのエルモソ(エスパニョール)と2年ぶりに2度目の出場となったディエゴ・ジョレンテ(レアル・ソシエダ)はどちらもまずまずだったような。

▽何せ相手にはジェコ(ローマ)という、一流FWがいましたからね。もちろん、2020年のネーションズリーグではリーグAでプレーすることを決めたばかりのボスニア・ヘルツェゴビナも親善モードではあったものの、ロシアでのW杯に続き、今回また非難の的となっているデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)と代わったケパやパウがparadon(パラドン/スーパーセーブ)を披露する必要もありませんでしたしね。ロドリ(アトレティコ)が立派にブスケッツ(バルサ)の代理を務めたこともあり、敵を無失点に抑えられたのは良かったんじゃないでしょうか。

▽一方、変わらず湿っていたのは前線で、この日、CFとして入ったモラタ(チェルシー)には後半12分、アセンシオ(マドリー)のシュートがGKサヒッチ(エルズムルスポル)に弾かれて、ボールが目の前に落ちるというラッキーがあったんですけどね。足を上手く合わせられず、シュートをゴール上に飛ばしてしまうという信じられない光景が。結局、彼やスソ(ミラン)、セバージョスらが退いた後、フォルナルス(ビジャレアル)の起爆剤的効果もあった33分、弾かれたイスコのシュートをブライス・メンデス(セルタ)が蹴り込んで、ようやくスペインは1点を挙げることに成功。こちらもデビュー組で、私もあまり知らない選手なんですが、リーガ前節、4-2で負けたマドリー戦でセルタの2点目を決めた21才のサイドアタッカーです。

▽そしてそのまま試合は1-0で終わったんですが、貧乏クジを引いた選手が1人だけいて、それはルイス・エンリケ監督がセルタを率いていた時代に起用したこともあるという理由で、10月のイングランド戦に続き、負傷でカルバハル(マドリー)のいない右SBをやっていたジョニー(ウォルヴァーハンプトン)。ええ、後半が始まってすぐ敵のタックルで倒され、その場はアスピリクエタ(チェルシー)が引き継いだものの、検査でヒザの靭帯部分断裂が判明したとか。うーん、彼は夏にアトレティコ加入が決まり、今季はレンタル移籍して、プレミアリーグで修行している、将来はフィリペ・ルイスの後を継ぐ予定の左SBですけどね。とにかく今は早い回復を祈っています。

▽え、「yo creo que la selección tiene buena pinta/ジョ・クレオ・ケ・ラ・セレクシオン・ティエネ・ブエナ・ピンタ(代表はいい感じに見える)」とルイス・エンリケ監督は試合後、満足感を示していたけど、次にスペインを見る時はもっとゴールがガンガン入るチームになっていてほしいって? そうですね、これからの4カ月間でFWたちの調子も上がったり下がったりするとは思いますが、今回は呼ばれなかったジエゴ・コスタ(アトレティコ)やパコ・アルカセル(ドルトムント)もいますし、モラタ、ロドリゴ(バレンシア)、イアゴ・アスパス(セルタ)らにはもっともっと、精進をしてもらいたいところ。だってえ、ルイス・エンリケ監督就任以来のトップスコアラーは4得点のラモスなんですよ。あのスペイン黄金時代のビジャ(ニューヨーク・シティ)やフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)のように頼りになるエースがやっぱり、チームにはいてほしいですよね。

▽そしてマドリッド勢のクラブにもちょっと触れておくと、土曜にエイバル戦を控えるマドリーには各国代表選手が月曜に6人帰還。今のところ、誰かがケガをして帰って来たという話は聞きませんが、日曜のネーションズリーグのスイス戦で5-2と逆転負け、先月のクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)に続くmanita(マニータ/5失点のこと)を喰らい、ベルギーのファイナルフォー進出も逃してしまったGKクルトワは落ち込んでいるかも。月曜のオランダ戦で土壇場にオランダに2-2と追いつかれ、ネーションズリーグAの4試合、1勝もできずにリーグBに降格してしまったドイツのクロースもイングランドに負け、ファイナルフォーへの希望が一気に降格の悪夢に変わってしまったモドリッチ同様、あまりいい気分ではないはずです。

▽え、それはスペインのように漁夫の利を待っていながら、オランダに直接対決のアウェイゴール差で1位を奪われ、W杯チャンピオンながら、ファイナルフォー行きを逃したフランスのヴァランも同じだろうって? そうですね、とはいえ、スペインのフォルナルスも「cuando no depende de ti mismo no puedes esperar nada de los demás/クアンドー・ノー・デペンデ・デ・ティ・ミスモ・ノー・プエデス・エスペラール・ナーダ・デ・ロス・デマス(自分たち次第でない場合、他人の助けを待つことはできない)」と言っていましたし、自力で突破を決められなかったのが元凶。お隣さんのグリーズマンもそうですが、ここは諦めが肝心かと。

▽ちなみに代表戦と言えばいつもケガが心配になるベイルですが、こちらは金曜のデンマーク代表戦でフル出場、リーガA昇格を達成する勝利には繋がらなかったものの、1ゴールを挙げ、火曜のアルバニア代表との親善試合にも参加してから、戻って来るのだとか。同日にはフランスもゴディンやヒメネスのアトレティコ勢はいないとはいえ、ルイス・スアレス(バルサ)やカバーニ(PSG)のウルグアイと顔を合わせますしね。せっかくカルバハル、マルセロ、マリアーノに加え、バジェホの回復も進んでいるマドリーだけに代表戦の犠牲者はラモスだけに留めて、これ以上、ケガ人が増えることだけは避けてもらいたいですよね。

▽一方、土曜にバルサをワンダ・メトロポリターノに迎えるアトレティコは、いやあ、月曜にはサウールとロドリがチームに合流したんですけどね。マハダオンダ(マドリッド近郊)での夕方からの練習は全員、ジムごもりだったため、一番の懸念の種、負傷禍で全滅した4CBたちの回復具合も確かめられず。先週の様子だとヒメネスとリュカにはプレーできる可能性がありそうですけどね。あとはグリーズマンの帰還待ちで、コケとレマル、そしてジエゴ・コスタは3位のアトレティコが勝ち点差1でバルサに挑む首位決戦に出場できるんじゃないでしょうか。

▽そして弟分たちもレガネスは金曜のアラベス戦、ラージョは土曜のバレンシア戦、ヘタフェは日曜のアスレティック戦に向けて月曜から、またトレーニングを開始したんですが、とりあえず今のところはあまり目立ったニュースも聞こえてこず。バレンシア以外は各国代表に出向している選手も多くないため、2週間、地元でじっくり練習できた強みがあまり生かせないのは残念ですが、また試合が近くなったら、いい知らせもあるかもしれませんよ。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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CL週は長かった…/原ゆみこのマドリッド

「でも練習しても仕方ないんだよね」そんな風に私が肩をすくめていたのは金曜日、マハダオンダ(マドリッド近郊)のグラウンドにジエゴ・コスタの姿を確認した時のことでした。いやあ、スペインの首都を除く世間がCLやELの準々決勝2ndレグで盛り上がっていた今週、お隣さん同様、長いミッドウィークを過ごしていたアトレティコだけにおそらく、何か話題があった方がいいと思われたんでしょうかね。先のバルサ戦で退場、8試合の出場停止処分を受けた件について、クラブがコスタに罰金を科すかどうか、検討を始めたという報に当人が立腹。木曜には練習場に来たものの、グラウンドでチームメートと一緒にトレーニングするのを拒否したというニュースが大々的に流れることに。 そこで私も野次馬根性を刺激され、コスタのストは続くのかと今にも雨が降り出しそうな天気の中、現場に足を運んでみたんですが、いやいや、何てことありません。敷地内の見晴らし台へと続く道をたどり、手前の外部からでも見える唯一のグラウンドで水曜に2023年まで契約を延長。破棄金額も1億2000万ユーロ(約150億円)に上がり、年棒もグリーズマン次ぐチームで2番目の1000万ユーロ(約13億円)となった守護神、オブラクがアダムとカンテラーノ(アトレティコBの選手)と一緒にGK練習をしている前を通り過ぎた後、フィールドプレーヤーたちがいるグラウンドに着くと、そこではいつもと変わらぬ、ちょっと元気すぎるくらいのコスタがチームメートとパスワークのエキササイズ中。 練習後の記者会見では、ほとんど彼に関する質問ばかり投げかけられていたシメオネ監督も「Una situación interna, la resolvimos ayer/ウナ・シトゥアシオン・インテルナ、ラ・レソルビモス・アジェール(チーム内の問題で昨日解決した)」と言っていたため、やはりゴタゴタはあったようですが、いくらマジメに練習をしたって、あの処分のせいで今季もう試合に出られないという状況は変わりませんからね。となると、「Encontraremos a un Costa con hambre e ilusión la próxima pretemporada/エンコントラレモス・ア・ウン・コスタ・コン・アンブレ・エ・イルシオン・ラ・プロキシマ・プレテンポラーダ(次のプレシーズンにはハングリー精神と夢を抱いたコスタに出会うだろう)」(シメオネ監督)というのを期待して、このままバケーションに入ってもらってもファン的には一向に構わないぐらいなんですが、さすがに給料をもらっている手前、それは許されない? 頼みのグリーズマンが累積警告となったこの土曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)からのエイバル戦だって、ようやくケガの治ったレマルがモラタとツートップを組むようですしね。交代でヒメネスとトマスが戻り、ゴディンも復活したため、守備面での不安はなくなりましたが、何せもう、前節で首位バルサとの差が勝ち点9になったとはいえ、マンチェスター・ユナイテッドにカンプ・ノウでの2ndレグでは3-0とお決まりの快勝。CL準決勝の相手が昨季のファイナリスタ、リバプールに決まり、リーガが手薄になるんじゃないかと番記者の誰に訊いても鼻で笑われるばかりで、アトレティコの逆転優勝の目はないみたいですからねえ。 シメオネ監督からして、ゴールTV(スペインの民放)のインタビューで「クラブ史上、アトレティコが2位になったのは9回しかない。現実的には3位というのが妥当だろう。Si no somos terceros, entiendo todas las críticas/シー・ノー・ソモス・テルセーロス、エンティエンドー・トーダス・ラス・クリティカス(もしウチが3位になれなかったら、全ての批判は理解できる)」とCL16強対決でユベントスに逆転敗退を喰らったことも含め、現在の状況に満足しているように見えますしね。ここは私も「我々の目標は次のリーガ優勝に25年や18年もかからないこと」という指揮官を信じて、来季を楽しみにするしかないんでしょうが、はあ。今週末の相手は1部残留を達成して当面の目標がなくなったチームですし、せめて2位にふさわしいプレーを披露して勝ってくれるといいんですが。 え、それより土曜には弟分の大事な試合があるんじゃないのかって?そうですね、残り6試合で残留ラインと勝ち点5差のある19位のラージョがウエスカとの最下位決戦に臨む午後6時30分には私もエスタディオ・バジェカスに行って応援するつもりですが、どうやらパコ・ヘメス監督は「Por lo menos hay que sacar cuatro partidos/ポル・ロ・メノス・アイ・ケ・サカール・クアトロ・パルティードス(少なくとも4試合は結果を出さないといけない)」と計算しているよう。ええ、ウエスカ戦の後、セビージャ、レアル・マドリーと上位との対戦があり、その後はレバンテ、バジャドリー、セルタと残留争いに絡んでいるチームばかり。となれば、それらの直接対決に全て勝てば、来季もマドリッド1部5チーム体制は維持できる? いやあ、逆にこのケースは相手も皆、生き残りを懸けて必死なため、何とも言えないんですけどね。一応、ここ2試合はマリオ・スアレスやアレックス・モレノも得点し、ゴールはラウール・デ・トマスの専売特許という状態は脱したようですが、大事なのは前節のアスレティック戦のように簡単に相手に点をやらないこと。ディミトリエフスキを控えに回し、正GKに復帰したアルベルトもPKは止めるものの、普通のシュートの対応にちょっと不安がありますしね。今回はサン・マメスで退場したアドビンクラがおらず、左SBを21才のカンテラーノ、アキエメが務めるため、全員でしっかり守ってくれるといいのですが。 そしてマドリッド勢残りの3チームは日曜に試合なんですが、午後2時(日本時間午後9時)に幕を開けるのがヘタフェとセビージャとの4位を巡ってのガチンコ対決。ええ、前節は5位に落ちてしまった弟分とはいえ、その差はたった勝ち点1しかありませんからね。後半ロスタイムにホルヘ・モリーナのPK弾で土壇場の引き分けをもぎとったバジャヤドリー戦で退場したオリベイラ、累積警告となったダミアン、そしてアントゥネスがヒザの靭帯断裂で今季絶望と、DF陣に複数欠員があるものの、来季はコリセウム・アルフォンソ・ペレスでCLアンセムを聞けるかもと期待しているホームサポーターの熱烈な応援があれば、アンダルシアダービーで宿敵ベティスに勝ち、意気上がるセビージャでも何とか勝機は掴めるんじゃないかと思っていたところ…。 意表を突いてくれたのが金曜にAS(スポーツ紙)に載っていた記事で何と、ボルダラス監督がヘタフェとの契約が2020年までありながら、来季はセビージャに移ることに決めたようだと言っているんですよ。うーん、確かにマチン監督を解任した後、スポーツディレクターだったカパロス氏が暫定監督を務め、おかげでCL出場権を争う程、チームは盛り返しているんですけどね。3月半ばからはローマから戻ったモンチ氏がスポーツディレクターに復職し、先日、慢性白血病であることをカミングアウトしたカパロス監督を引き継ぐ後任を探していることもわかっていたんですが、このタイミングでのスクープって、え、これって、もしやヘタフェも兄貴分たちのようにマスコミから揺さぶりをかけられる程、大物クラブになったってこと? だってえ、もしセビージャ行きが決まっているなら、55才のボルダラス監督にしたって、3年前に初めて1部で指揮を執る経験を与えてくれたヘタフェには感謝していても来季はCLで指揮を執ってみたいでしょうし、となるともし日曜の試合に負けたりしたら、あれこれ言われるのは確実ですからね。逆に勝って、ヘタフェが最終的にCL出場ということになれば、残留するのかというと、またそれも両チームを天秤にかけたようで印象悪いですし、まあ今はとにかく、これまでヨーロッパの大会と縁の薄かった選手たちが頑張ってくれると信じるしかないですよね。 え、ヘタフェの試合の後にはサンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーのアスレティック戦もあるんだろうって?いやあ、これがまた午後4時15分キックオフと、梯子が不可能な時間帯にされてしまったんですが、もう毎日、アザール(チェルシー)、ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)、最近は木曜にEL準決勝進出を決めたフランクフルトで長谷部誠選手と一緒にプレーするヨビッチら獲得候補選手たちや昨季サントスから移籍が決まり、この夏から合流するロドリゴの話題しか紙面に出てこない状態ですからねえ。勝ち点差3のEL圏内入りを目指して戦っているアスレティックとの試合がどうなるのか、私もよくわからないんですが、チケット完売には絶対ならないため、たまたまマドリッド観光に来ているファンは覗いてみるのもいいかと。 バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングを続けているチームの方では、前節のレガネス戦を胃腸炎で欠場したクロースがようやく今週半ばになって復帰。ふくらはぎを痛めたセルヒオ・ラモス、様々な箇所に痛みがあるというクルトワ、そしてマリアーノはまだ戻らないようですが、金曜には更にオドリオソラが全快まで秒読みと言われているビニシウスとぶつかり、鎖骨を骨折して今季絶望になったという残念なお知らせも。うーん、月曜のブタルケでの試合を見る限り、あまりお隣さんを追い抜いて、2位になるという目標ではジダン監督も母国が同じベンゼマ以外、選手たちを奮い立たせることができず、大変そうですけどね。せめてあまりスタンドからpito(ピト/ブーイング)を受けないプレーができるといいのですが…。 そしてその後すぐにレガネスがアウェイでビジャレアル戦をキックオフとなるんですが、この水曜は私も久々に彼らの練習を見学に。いやあ、3年前、初めて1部に昇格した時には場所がわからず、何度もシュダッド・デポルティバにたどり着くことに失敗。レガネス市営総合運動場の中に自前の施設を建設中だった昨季も入り口が毎回変わり、そのたびにアルーチェからのバスを降りた後、高速道路の縁を歩いたり、雑草の生い茂る丘を登ったり、広い敷地の周りをグルリと回ったりと苦労を重ねてきたんですが、今回はブタルケに行く時と同じCentro comrcial Plaza Nueva/セントロ・コメルシアル・プラサ・ヌエバ(ショッピングセンター)のバス停から、高速を跨ぐ歩道橋を渡って無事に到着できたから、ホッとしたの何のって。 このところ週1回しかない公開練習でありながら、見学客も20人程しか来ておらず、ちょっと寂しい感じはしたものの、リハビリセッション中のマドリー戦で先発した選手たちがランニングで近くを通る時など、スタンドからは拍手が沸き起こり、皆が1-1と兄貴分と互角に戦ったチームの成長ぶりを喜んでいるようでしたが、いや本当に小さなクラブはアットホームでいいですよねえ。3月にモロッコ代表で負傷し、月曜の試合で復活したエン・ネシリなど、最後まで残ってシュートの特訓をした後、わざわざサインしに来てくれたり、ペジェグリーニ監督もグラウンドに降りたファンと写真を撮りまくっているって、うーん、以前のヘタフェもそんな感じでしたけどね。 今は練習場への立ち入りがソシオ(協賛会員)のみになってしまい、私ですら、アジアカップから帰還した柴崎岳選手の顔をまだ見ていない状態。まあ、本気で会いたいと思って日本から来るファンなら、ロッカールームのあるコリセウムと徒歩で行き来する時を狙えばいいんですけどね。アトレティコもマドリーも選手の姿を見られるのは練習場に車で出入りする時ぐらい(しかも出入り口は複数)となると、本当に寂しい時代になったものです。 ちなみに前節で残留もほぼ確定したレガネスはこの先、勝ち点差8のEL出場圏6位を何となく狙う感じになるんですが、避けてほしいのはバルサが5月25日のコパ・デル・レイ決勝でバレンシアを倒して優勝した場合、リーガでCL出場権を確保しているため、EL出場権が回ってくる7位。ええ、今季もセビージャが予選2回戦を7月末から戦って、途中で一時息切れしていたため、レガネスだけでなく、ヘタフェにもそんな目に遭ってほしくないんですが、グループリーグから出場しても今週末の相手、ビジャレアルのように準々決勝まで進んだものの、この木曜の2ndレグでバレンシアに総合スコア5-1で敗退。その間、リーガでは残留争いに加わることになってしまったなんて例もありますからね。 それだけにあまり余力のないチームにはヨーロッパの戦いはお勧めしないんですが、まあこの週末は弟分仲間のラージョを助けるため、レガネスにも必勝を期してほしいところかと。エン・ネシリの復帰に加え、今度はレンタル移籍の契約条項でマドリー戦には出られなかったオスカルが戻ってくるため、たとえ相手がバレンシアとの2ndレグでローテーションしていても攻撃的には結構、期待が持てるんじゃないでしょうか。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.04.20 19:00 Sat
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肩に力を入れて試合を見ることはもうないとはいえ…/原ゆみこのマドリッド

「絶対、初仕事だなんて思ってないから」そんな風に私が呟いていたのは火曜日、CL準々決勝2ndレグでマンチェスター・ユナイテッドの一員として、夜にはカンプ・ノウでプレーするはずのポグバが映った時、お昼のスポーツニュースのアナウンサーがレアル・マドリーに貢献する最初のチャンスと言っているのを聞いた時のことでした。いやあ、3月半ばには今季が終わり、長いプレシーズンに入ったお隣さんには昨今、補強選手候補の話題しかなく、彼もアザール(チェルシー)と共に日替わりでスポーツ紙のマドリーページで取り上げられる選手ではあるんですけどね。 だからって、別にユナイテッドが0-1で負けた1stレグの結果をポグバの活躍で引っくり返し、バルサを敗退に追いやってくれたとて、16強対決で消えたマドリーにミッドウィークのビッグマッチが戻って来る訳じゃありませんしね。おかげでリーガ前節など、月曜試合に回されたため、バルベルデ監督の前日記者会見やユナイテッドの練習風景をスマホで見ながら、ブタルケに向かう私の情けなさったらなかったんですが、まあそれはそれ。とりあえず、マドリッド勢の週末の試合をお伝えしていくことにすると。 土曜に先陣を切ったのはアトレティコで丁度、その日は毎年恒例のDia del Nino/ディア・デル・ニーニョ(子供の日)のイベントがワンダ・メトロポリターノ周辺で開催。トランポリンや人間フットボリンで楽しむ家族連れはもちろんのこと、大人のファンたちもすでにこちらもコパ・デル・レイ、CLを敗退。バルサがユナイテッド戦に備え、ローテーションをしたため、最下位のウエスカとずっと0-0だった試合に「直接対決に勝っていれば、勝ち点差5になったはずだったのに」なんて私のように嘆くこともなく、セマナ・サンタ(イースター週間)のお祭り気分に包まれていたのは羨ましかったかと。スタンドの入りも上々であとはチームがファンを楽しませるプレーができるかどうかだったんですが…。 最初に脚光を浴びたのはやっぱりオブラクでした。ええ、前半はボールを支配していたアトレティコだったんですが、何故かセルタにチャンスを作られて、17分にはマリオ・ゴメスとブデブスの至近距離からのシュートを連続paradon(パラドン/スーパーセーブ)。30分にもブファフの意表を突くシュートを超人並の反射神経で弾いているとなれば、彼に「Es el mejor portero del mundo, ojala siga creciendo/エス・エル・メホール・ポルテーロ・デル・ムンド、オハラ・シガ・クレシエンドー(彼は世界一のGK、成長し続けてくれますように)」と望むシメオネ監督はもしや、バルサ戦終盤のルイス・スアレスの先制ゴールですら阻止できる超人レベルを求めている? いやあ、この日はイアゴ・アスパスが出場停止でいなかったため、何とか1部残留を争っている相手をかわして、前半を無失点で切り抜けたアトレティコでしたが、ハーフタイム間際には「Adan me dijo de pegar al lado del portero/アダン・メ・ディホ・デ・ペガール・アル・ラドー・デル・ポルテーロ(アダンがボクにGKのいる側のサイドに蹴るように言った)」というグリーズマンが第2GKのアドバイスに従い、FKから直接ゴールを決めるという嬉しいおまけも。贅沢を言えば、ユベントス戦やバルサ戦で決めてほしかったものですが、おかげで当人も先週生まれた次女のアマロちゃんにゴールを捧げることができたのは良かったかと。 後半にもグリーズマンは28分、カウンターから途中出場のモラタに独走できるスルーパスを自陣から供給。GKルーベン・ブランコをかわして決まったゴールが2点目となり、そのままアトレティコは2-0で勝利を飾ることに。ちなみにこの日はゴディン、サビッチの負傷、ヒメネスの出場停止でトップチームのCBが不足。1月に合流した18才のネウエン(アルヘンティーノ・ジュニアーズから移籍)を避け、カンテラーノ(アトレティコBの選手)のモンテーロとトニ・モヤのコンビで何とか凌いだ形でしたが、そんな逆境にも「Si no podemos quedar primeros haremos todo lo posible por quedar segundos/シー・ノー・ポデモス・ケダール・プリメーロス・アレモス・トードー・ロ・ポシーブレ・ポル・ケダール・セグンドス(もし1位になれないのなら、ボクらは2位になるため全力を尽くす)」(グリーズマン)という言葉にウソはなかったよう。 ええ、シメオネ監督も「2014年の前が1996年だったようにアトレティコがリーガ優勝するのは難しい。その分、王者となった時はどこよりも満喫する。Hay que quedar segundos, terceros hasta que te toca/アイ・ケ・ケダール・セグンドス、テルセーロス・アスタ・ケ・テ・トカ(それまで2位、3位でいないといけない)」と言っていましたしね。土曜のエイバル戦では8試合の出場停止処分が下っているジエゴ・コスタはもとより、グリーズマンも累積警告となるため、またしてもゴールを入れるのに苦労しそうな彼らですが、ここは足首のネンザが完治したモラタに期待ですかね。 そして土曜の夜にはアンダルシアダービーでベティスを3-1と制したセビージャに4位の座を奪われ、日曜正午のバジャドリー戦にCL出場権奪還を懸けて挑んだ弟分のヘタフェだったんですが、前半14分にはアランバリのエリア外からのgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)で先制したものの、30分にはこの冬に移籍したセルジ・グァルディオラに“恩返し”のゴールをお腹で決められ、1-1の同点で折り返すことに。いやあ、実際ツキもなかったのか、前半途中にはアントゥネスがヒザの靭帯断裂という重傷に見舞われ、後半18分にはオリベイラが2枚目のイエローカードで退場されられた上、24分にはジェネが不可抗力のハンドでPKを献上。ウナルにバジャドリーの2点目を決められてしまった時にはもう、万事休すかと思ったんですが…。 捨てる神あれば拾う神ありとはまさにこのことで、何とロスタイム4分、ウーゴ・ドゥロがオスカル・プラーノに倒され、今度はヘタフェの方がPKをもらえるとはこれ如何に。近々、37歳のバースデーを迎えるエースのホルヘ・モリーナがしっかり決め、2-2で引き分けたため、4位は取り戻せなかったものの、勝ち点1差で日曜にセビージャをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えられるとなれば、チームの士気も上がったのでは?ただアントゥネスが今季絶望、ダミアンとオリベイラが次戦出場停止とあって、ボルダラス監督もDF陣の編成に苦労しそうなんですけどね。もう半分バケーションに入ってしまった兄貴分たちと違って、まだ大きな目標があるっていうのはいいことですよ。 そして同じく、もしくはそれ以上の残留という課題を担ったラージョの試合が始まったんですが、サン・マメスでは前半のうちからVAR(ビデオ審判)が大忙し。ええ、2分に決まったウィリアムスのゴールはともかく、18分にはメドランがラウール・ガルシアをエリア内で倒したとされると、いえ、ラウール・ガルシア自身が蹴ったPKはGKアルベルトが前節のバレンシア戦に続き、跳ね返りの撃ち直しまで弾いて、事なきを得たんですけどね。39分にもアブドゥライ・バがウィリアムスにペナルティを犯したという嫌疑を受け、この時はVARでお咎めなしになることに。するとようやくハーフタイム前にはアレックス・モレノのシュートが決まり、何とか同点に追いついた彼らだったものの…。 後半早々、ウィリアムスに自身2点目を挙げられた上、アドビンクラが4分間でイエローカードを2枚もらって退場していてはねえ。おまけにせっかくマリオ・スアレスが同点ゴールを挙げたと喜んでもVARでオフサイドが発覚。そこへ29分、ラウール・ガルシアの一発で加点されてはロスタイムにラウール・デ・トマスが1点を返しても焼け石に水ですって。うーん、土曜の前日記者会見では丁度、セマナ・サンタで休暇を取っている記者が多いからでしょうかね。シュダッド・デポルティバのプレスルームでの会見にマルカ(スポーツ紙)のラージョ番1人しかおらず、「Esto sera una broma, no? Si lo se no vengo/エストー・セラ・ウナ・ブロマ、ノー?シー・ロ・セ・ノー・ベンゴ(これは何かの冗談か?知っていたら、私は来なかったぞ)」と怒っていたパコ・ヘメス監督でしたけどね。 それだけにホセ・ソリージャのプレスルームでは複数のカメラを前に「Cuando no había VAR iba todo mucho mejor que ahora/クアンドー・ノー・アビア・ヴァル・イバ・トードー・ムーチョ・メホール・ケ・アオラ(今より、VARがなかった時の方が全てずっと上手くいっていた)」と文句を言えたのは良かったんですが、先週末はウエスカ、セルタ、ビジャレアルと残留を争うライバルが負けていたのを利用できなかったのは残念。もうあと6試合しかありませんし、現在、17位と5ある勝ち点差を縮めるにはこの土曜、エスタディオ・バジェカスでのウエスカとの最下位決戦が本当に最後のチャンスとなるかもしれませんよ。 そして月曜にはブタルケで兄弟分ダービーがあったんですが、昼間は気温20度以上となってもまだまだ夜のマドリッドは油断がならず。その日も吹きつける風で氷つきそうな思いをした私でしたが、このところのマドリーがさっぱり気合を見せてくれないのもその寒さに輪をかけることに。ええ、レガネスは元々、沢山ゴールを入れるチームではありませんから、最初の得点がハーフタイム間際だったのも頷けるんですが、ブスティンサのスローインをカリージョがエリア内で落とすと、ブライトワイテがキープして外へ。アセンシオが鷹揚に見守る中、ジョナタン・サントスに撃ち込まれているとなれば、まったく困ったもんじゃないですか。 それでも後半6分には、おそらく前節のエイバル戦同様、ジダン監督がロッカールームで檄を飛ばしたんですかね。モドリッチからパスを受けたベンゼマが1度はGKクエジェルに弾かれながら、戻って来たボールを角度のないところからネットに収めて同点にしてくれたんですが、あれ?もしかして最近、マドリーでは彼のゴール以外見ていなくない?実際、それは私の錯覚ではなく、ウエスカ戦の3点目以来、2-1で負けたバレンシア戦、逆転勝ちしたエイバル戦の2点と全て得点者はベンゼマで他の選手は全然、スコアシートに名前を刻んでおらず。 大体、クリスチアーノ・ロナウドのユベントス移籍後、ゴール数の穴埋めを期待されたベイルなど、この日も残り10分になってようやく登場と、むしろ早めにエル・ザールや急いでヒザのケガを治したエン・ネシリを投入したレガネスの方が2点目ゲットに近そうに見えたんですが、もしや彼らが勝った場合、事前に60ユーロ(約7600円)のユニフォームをオフィシャルショップで買ったファンに全額返金するという公約が災いした?それでもここ2試合、後半ロスタイムに得点して、勝ち点を稼いできただけに最後にブスティンサが長いFKを蹴った時には私ももしやと目をこらしていたんですが…ボールが空中にある間に審判の笛が鳴ってしまいましたっけ(最終結果1-1)。 え、試合後はジダン監督が、前日バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で見た時と打って変わって深刻な表情を浮かべていたのには私も驚いたんだろうって?そうですね、マスコミに公開される15分間の練習中も笑顔で選手たちのロンド(輪になって中の選手がボールを奪うゲーム)を眺めていましたし、記者会見でも「No le he dicho a ningun jugador si cuento con el o no para la proxima temporad/ノー・レ・エ・ディッチョー・ア・ニングン・フガドール・シー・クエントー・コン・エル・オ・ノー・パラ・ラ・プロキシマ・テンポラーダ(来季、戦力として数えるか、1人の選手にも言っていない)」と持ち前の幸せオーラに包まれて答えていたのが、この日はさすがに手応えのなさに参ったんでしょうか。 「Debemos jugar mejor con los jugadores que tenemos por muy mala que sea la temporada/デベモス・フガール・メホール・コン・ロス・フガドーレス・ケ・テネモス・ポル・ムイ・マラ・ケ・セア・ラ・テンプラーダ(いくら今季が悪いシーズンとはいえ、この選手たちなら、もっといいプレーをしないといけない)」と真剣な顔で言っていましたが、そんな時、チームの印象と折しもその夜、母国のパリでノートルダム寺院が大火事に遭っていた件についてどう思うかという質問をまとめてする記者の神経もちょっと、並ではなかったかと。もちろんジダン監督は人間のできた方ですから、ちゃんと対応していましたが、あとでそこだけ時事ニュースに使うのが見え見えとはいえ、本当に有名人は大変ですよね。 そんなマドリーは次戦、日曜にサンティアゴ・ベルナベウにアスレティックを迎えるんですが、あと一歩で兄貴分にリーガ初勝利を挙げるところだったレガネスのペジェグリーノ監督は「No es lo mismo para el club salir décimo que decimosexto/ノー・エス・ロ・ミスモ・パラ・エル・クルブ・サリール・デシモ・ケ・デシモセストー(クラブにとって10位で終わるのと16位で終わるのは同じじゃない)」とTV放映による配分金も増えるためえ、現在、11位という順位を更に改善するのに意欲的。とはいえ、もうほぼ残留は確定していますからね。今週末のビジャレアル戦は同じ弟分のラージョへの援護射撃といったところでしょうが、あまりに活躍する選手は売却されてしまうという宿命を背負ったチームだけに今季の成果が先に繋がらないのはちょっと、寂しいかと。 そんな話をしているうちにバルサはユナイテッドにメッシの2発とコウチーニョのゴールで3-0の完勝。試合は見られなかったため、ポグバが株の上がる働きをしたのかはわからないんですが、同日の試合でユベントスを来季バルサへの入団が決まっているデ・ヨングとそれに続きたいデ・リフトのいるアヤックスが1-2で破り、総合スコア3-1で準決勝に進出したのには驚いたの何のって。しかもロナウドに先制されながら、逆転するなんて、それだけの根性がアトレティコにもあったら良かったんでしょうが、こればっかりはねえ。おかげで4月の末にあるCL準決勝のミッドウィークもマドリッド勢は肩身の狭い思いをしないとならなくなったのは確かですが、もしかしてその分、バルサはリーガで勝ち点落とすかもなんて、ほんの僅かでも夢を見ちゃダメでしょうかね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.04.17 17:30 Wed
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ないものねだりをしてしまう…/原ゆみこのマドリッド

「昨季は良かったなあ」そんな風に私が遠い目をしていたのは金曜日、ビジャレアルとのヨーロッパリーグ準々決勝ダービー1stレグに1-3と勝利したバレンシアが来週の2ndレグで勝ち抜けを決めると、次は2-0とナポリに先勝したアーセナルと対戦という可能性が高いことに気がついた時のことでした。いやあ、シメオネ監督になって初めてCLグループリーグで敗退したのは肩すかしもいいところだったとはいえ、去年の今頃のアトレティコはEL決勝トーナメントを優勝に向けて驀進中。自分もウキウキと準決勝のアーセナル戦のため、ロンドン応援旅行の計画を練ったりしたものでしたが、今季はもうそういった楽しみがなかったから。 おまけに昨季はレアル・マドリーもCL決勝トーナメントを快進撃。過去3年間同様、決勝を除いて、サンティアゴ・ベルナベウでPSGを始め、ユベントス、バイエルンといったヨーロッパの強豪とのCLビッグマッチを5月の頭まで堪能できたのに比べ、今年はアヤックスを見ただけで終わってしまいましたからね。いえ一応、この水曜など、スペイン勢唯一の生き残りだからと、オールド・トラフォードでの準々決勝マンチェスター・ユナイテッド戦1stレグを観戦に近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に私も足を運んだんですけどね。序盤にショーのオウンゴールで0-1とバルサがリードするのを眺めながら、裏でマドリッドの両雄にそれぞれ逆転敗退を喰らわせたチーム同士の顔合わせ、アヤックスvsユベントス戦が1-1で拮抗しているのに驚かされたものですが、店内でTVを見ていたお客さんたちもあまり盛り上がっていなかったのはやっぱり、地元チームが出ないと応援する気がおきないせい? まあ、今季はもうマドリッド勢に関係ないヨーロッパの大会はともかく、話を週末のリーガに移すことにすると、まず土曜にスタートするのはアトレティコで午後6時30分(日本時間翌午前1時30分)、ワンダ・メトロポリターノにセルタを迎えるんですけどね。前節、バルサとの直接対決に2-0と負け、首位との勝ち点差が11となって逆転優勝の目が完全になくなってしまった彼らには木曜、更に追い打ちをかけるバッドニュースが。そう、カンプ・ノウで前半27分にレッドカードで退場させられたジエゴ・コスタにヒル・マンサノ主審への悪態分4試合、続いてゴディンとヒメネスにイエローカードを出そうとするのを止めようとして主審の腕を掴んだとして4試合の、計8試合の出場停止処分が下ったんですよ。 いやあ、実際私も目標が完全になくなったアトレティコを心配して、木曜金曜と連続してマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場に行ってみたんですけどね。今季の残り7試合、プラス来季初戦に出られなくなった当人はバルサ戦の前の試合もケガで欠場していましたし、まだ12月の手術から完璧に回復している訳でもなかったのか、今週は1度もグラウンドに姿を現さずにジムごもり。おかげで八つ当たりもあって、もうバケーション入りして母国のブラジルに帰ってしまったんじゃないかと疑ってしまったりもしたんですが…。 でも大丈夫。金曜の記者会見でシメオネ監督も「当人とは月曜に45分、火曜にも30分話し合った。互いに言うべきことを言い合った」と話していましたし、車で練習場に入るコスタの姿もTVE(スペイン国営放送)のカメラに映っていたため、どうやらいることはいるらしいんですが、上訴委員会に嘆願して減刑が決まったとて、1カ月近く間を開けて最後の試合だけ出るとか、まったく意味ないですしね。よって自身も2014年、スペイン・スーパーカップでの退場し、8試合(リーガで4試合消化)のベンチ入り禁止処分を受けた経験のあるシメオネ監督も「Esperamos que tenga una pretemporada fantástica y pueda reponder como queremos/エスペラモス・ケ・テンガ・ウナ・プレテンポラーダ・ファンタスティカ・イ・プエダ・レポンデル・コモ・ケレモス(素晴らしいプレシーズンを過ごして、こちらが望むように応えてもらいたい)」としか言えないようでしたが、はあ。 実は今週末の試合には問題が他にもあって、コスタに加え、バルサ戦で5枚目のイエローカードを受けたヒメネスとトマスも出場停止。その上、CLユベントス戦2ndレグでもアップしていただけでケガをしたサビッチがカンプ・ノウでも出番がなかったにも関わらず、太ももを負傷してしまったんですが、止めは金曜のパルテ・メディコ(クラブの負傷レポート)で、ゴディンまでダウンしちゃったんですよ。結果、CBコンビが1月にアルヘンティノス・ジュニアースから到着した18才のネウエンと20才のカンテラーノ(アトレティコBの選手)、モンテーロになるって、何せセルタは長期離脱から復帰したここ3試合、5得点と当たりに当たっているイアゴ・アスパスが累積警告とはいえ、16位で残留争いに必死なチームですからね。 練習の方は開始からの15分、木曜はお楽しみ半分のフットバレー、金曜はシメオネ監督も加わって和気あいあいとロンド(輪になって中にいる選手がボールを奪うゲーム)しか、報道陣は見せてもらえなかったんですが、選手たちの気合がどの程度、入っているものか、これだけではとても判断できるものではなし。唯一の朗報は捻挫が完治しないまま、バルサ戦に出て、今週前半はリハビリをしていたモラタが金曜にはグループに戻っていたことぐらいだったかと。 これではあまりに収穫がないので、またしても練習場から追い出された後、天気もいいし、覗ける隙間はないかとシートで覆われた敷地の周りを回っていた私が目撃できたのは3節前のアラベス戦でケガしたレマルがコーチとマンツーマンで1つだけ、外からも見えるグラウンドでボールを使ったエクササイズをしているところでしたが…横で選手の子供たちが遊んでいるような状態だったため、多分、まだ復帰には時間がかかるんじゃないでしょうか。 え、それより今はCL出場圏内の4位という、いまだかつてない高みで頑張っている出世頭の弟分、ヘタフェの試合の方が気になるって?そうですね、前節はコリセウム・アルフォンソ・ペレスでアスレティックを1-0で破り、同じ弟分のラージョがエスタディオ・バジェカスで奮闘したため、バレンシアに勝ち点差3をつけられたんですが、とにかくこの順位は激戦区。代わりにセビージャが5位に上昇して、やっぱりヘタフェとは1差しかないとなれば、日曜正午(日本時間午後7時)からのバジャヤドリー戦を見逃す訳にはいかない? いえ、今節はセビージャもベティスとのアンダルシアダービーですから、順調に勝ち点を伸ばせるとも限りませんけどね。何よりヘタフェには再来週、セビージャとの直接対決、兄貴分マドリーのコリセウム来訪、そしてEL圏内を狙っているレアル・ソシエダとハードな3試合が待っているため、17位と残留争いの渦中にあるバジャドリー戦は絶対落とせないところかと。ちなみにこの試合の見どころはホルヘ・モリーナ、アンヘルと共にヘタフェの30代黄金FWトリオの一角を占め、3月にはスペイン代表にもデビューしたマタが昨季までの古巣だったホセ・ソリージャに戻ることで、それに立ち向かうのがそのベテランストライカーたちの好調で出番が回って来ず、この冬にヘタフェからバジャドリーに移籍した27歳のセルジ・グァルディオラ。 どちらが“恩返し”に成功するのか、気になるところですが、クールなファンが多いヘタフェながら、今回はチームのCL出場を後押しするため、1000人近くのサポーターがバジャドリッド(マドリッドの北西にある車で2時間強の町)まで応援に行く予定だとか。いやあ、出場停止者もおらず、負傷者もCBのカブレラだけなので、柴崎岳選手が招集リストに入る可能性は低いんですけどね。チームが好調なだけにボルダラス監督もメンバーを変えにくいところもあるんでしょうが、それだけはちょっと残念ですよねえ。 そして先週、売った恩を郊外の弟分が返してくれることを期待して、日曜午後2時からアスレティックにサン・マメスで挑むのがラージョなんですが、実はそのバレンシア戦がパコ・ヘメス監督に代わって3試合目での初勝利。その前の2試合はどちらも先制しながら、追いつかれたり、逆転されていたんですが、前節はこの冬、中国の貴州智誠から戻って来たマリオ・スアレスが定番のラウール・デ・トマスに続き、追加点を挙げることに成功したのが大きかったよう。アスレティックもヘタフェとの試合を見る限り、それ程、大量にゴールが入るようではないため、この日曜も兄貴分からのレンタルエース以外の選手たちも得点に貢献して、何とか残留ゾーンとの勝ち点3差縮まるといいのですが。 一方、今節珍しい日程となったのはマドリーで何と、レガネスとの兄弟分ダービーが月曜午後9時(日本時間翌午前4時)から開催されることに。彼らが月曜試合に当たるのは3年ぶりだそうですが、何せ来週はセマナ・サンタ(イースター週間)で学校が休みですからね。そこへCL敗退により、ミッドウィークが空いたせいもあったんですが、翻って、ここ3年間で8回も月曜に戦っているレガネスは手慣れたもの。成績も5勝3敗と勝ち越していますし、ブタルケも決してガラガラにならないのはやっぱりファンの忠誠心が強いから? そこへ今回はまだリハビリ中のキャプテン、シマノフスキが音頭を取って、マドリー戦前にレガネスの定価60ユーロ(約7500円)程のユニフォームを購入したファンにはチームが勝利した場合、全額返金というキャンペーンを実施。今年は1月に結局敗退したものの、コパ・デル・レイ16強対決2ndレグではブライトワイトのゴールで1-0と勝っていますしね。存外に売れ行きはいいんじゃないかと思いますが、嬉しいのは最近、スタジアム正面ゲートの改修に伴って、クラブのオフィシャルショップもキレいにリニューアルされたこと。以前は事務所かと思うような入り口しかなく、初めて訪れるファンには見過ごされかちだったのが、夜に眩しく浮かび上がる大きなショーウィンドーですぐわかるため、これなら買い忘れの心配はない? ちなみにチームの方はここ2試合、後半ロスタイムの得点でバジャドリーに勝利、アラベスと1-1の引き分けと粘り強くなっているのが評価できるんですが、残念ながら3月のモロッコ代表戦でヒザを痛めたエン・ネシリは練習には復帰したものの、まだ出場はできず。そこへ控えGKルニンはともかく、オスカルもマドリーからのレンタルのため、契約条項でプレーできないとなると、少々辛いところかと。すでに残留目安の勝ち点40は溜まった彼らですが、11位とはいえ、EL出場圏の6位まで勝ち点3と可能性がない訳じゃありませんからね。ここは兄貴分も気合を入れてかからないと、痛い目に遭うかもなんですが…。 いやあ、本当に今週はマルカ(スポーツ紙)など、4日連続で政治家のインタビューを巻頭紙面に持ってきていたぐらいで、来季獲得選手候補の噂を除くと、マドリーの情報が少ないんですよ。いえ、どうやら練習のなかった木曜にはアサドール・ドノスティアラ(マドリッド市内のバスク料理レストラン)で決起ディナーがジダン監督を始めとするスタッフと選手たちであったようですけどね。ケイロル・ナバス、ベンゼマ、そして午後11時にはベッドにいるというベイルだけが欠席で、現在勝ち点2つ上にいるお隣さんの占める2位奪取を誓い合ったようですが、やはり彼らの敵はモチベーション。ええ、先日のエイバル戦でもジダン監督がそれを認めていましたしね。 そんな時に限って、前節はお休みをもらいながら、キャプテンのセルヒオ・ラモスがふくらはぎを金曜の練習で痛めてしまい、出られないのはツイていませんが、カルバハルは負傷が完治、マルセロも出場停止が終わって戻って来られるのは朗報。微妙なのはGKクルトワでまだ全ての練習には加わっていないようですが、とりあえずメンバー的には過不足ないのは羨ましいかと。この後、マドリーはサンティアゴ・ベルナベウでのアスレティック戦、コリセウムでのヘタフェ戦、エスタディオ・バジェカスでのラージョ戦と丸々2週間、ずっと首都を出ることがないため、マドリッド訪問の予定があるファンはもしかしたらの遭遇を狙って、セルカニア(国鉄近郊路線)のバルデベバス駅すぐ近くにある練習場出入り口で選手の車を待ってみるのもいいかもしれません。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.04.13 13:20 Sat
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あと7試合が長い…/原ゆみこのマドリッド

「大体、悪口のフレーズがありすぎるのがいけないのよ」そんな風に私が頭を悩ましていたのは月曜日、あまりに悲惨なカンプ・ノウの敗戦で受けたショックを徐々に乗り越え、ジエゴ・コスタの言葉の何がマズかったのか、少し考える余裕ができた時のことでした。いやあ、ヒル・マンサノ主審は公式試合記録にコスタから「ME CAGO EN TU PUTA MADRE!!/メ・カゴ・エン・トゥ・プータ・マドレ(お前のビッチな母親にクソしてやる)」と2度、侮辱の言葉を受けたと書いていたんですけどね。TV局が当人の唇を読んでかぶせていたテロップは「la puta madre que ME pario/ラ・プータ・マドレ・ケ・メ・パリオ(自分を生んだビッチな母親)」というもので、これだと自分自身への罵りに。 表現の違いはともかく、シメオネ監督も後でコスタはレッドカードに値するようなことは言ってなかったと怒っていたんですが、要はあの極限状態で外見にも迫力のある当人を前にして、審判は「mi/ミ(私の)」と「tu/トゥ(君の)」を聞き間違えたんじゃないかという意見が多かったんですが、まあどっちにしてもねえ。大体、2014年にはリーガ優勝を懸けた一戦が同じスタジアムであり、その時もコスタはケガで前半16分に離脱。幸い、ゴディンがヘッドで同点ゴールを挙げて1-1の引き分けをゲット、勝ち点1で優勝するには十分だったため、大事には至りませんでしたが、まったく何が悲しくて、必勝が最低条件の試合で前半に退場するんでしょう!これにはただただ、アトレティコの不運を呪うしかありませんが、とりあえず、先週末のマドリッド勢の試合を順々にお話ししていくことにすると。 まずは土曜は昼食の後、サンティアゴ・ベルナベウに向かった私だったんですが、この日は寒くて雨が降ったり止んだりという悪天候も良くなかったんでしょうかね。スタンドにはかなりの空きが見えましたが、だからって、レアル・マドリーの選手たちが気の抜けたプレーをしてもいいってことにはならないかと。ええ、前節のラージョ戦では決勝ゴールを挙げ、2年間の負傷生活にピリオドを打ったペドロ・レオンが試合前のアップ中にふくらはぎに痛みを感じ、せっかくの古巣への御恩返しのチャンスを見送ったエイバルでしたが、相手のリアクションが薄いのをいいことに前半38分、代理先発だったカルモナが先制点をゲット。となれば、ハーフタイムでロッカールームに戻る選手たちに大きなpito(ピト/ブーイング)が降り注いでいたのも仕方ない? まあ、これにはジダン監督も後で「En la temporada no vamos a ganar nada, asi que jugar para nada es complicado/エン・ラ・テンポラーダ・ノー・バモス・ア・ガナール・ナーダ、アシー・ケ・フガール・パラ・ナーダ・エス・コンプリカードー(今季のウチはタイトルを獲れない。何も懸かっていない試合でプレーするのは難しい)」と認めていたんですけどね。それでも「Nos ha dicho cuatro cosas al descanso/ノス・ア・ディッチョー・クアトロ・コーサス・アル・デスカンソ(ハーフタイムにボクらに4つのことを言った)」(レギロン)のが功を奏したか、いえ、後半早々、エイバルのラミスが負傷。代わりのCBがおらず、メンディリバル監督がMFのオレジャナを入れ、チーム編成を変えないといけなかったのもラッキーだった面もあったんですが…。 後半14分、オドリオソラのクロスをベンゼマがヘッドで決め、36分にも今度は途中出場したクロースのボールを頭で押し込んで、最後は2-1で逆転勝利となれば、終わり良ければ全て良し?うーん、これでベンゼマが今季通算26ゴール、ユベントスに移籍したクリスチアーノ・ロナウドより2本多いと聞いても、コパ・デル・レイ準決勝のバルサ戦やCL16強対決アヤックス戦2ndレグでは得点できず、結局、チームは敗退しているため、あまり慰めにはならないんですけどね。その一方でベイルなど、序盤にボールロストするやいなや、あとはブーイングされっぱなしだったのを見ると、本当に今季はチームプランニングに失敗したなあと思うしかありませんが、こればっかりはねえ。 この先もまた、マドリーは選手の出入りの話題ばかりになってしまうのは目に見えているため、さっさと次の試合の話をすると、いやあ、続く時間帯でバレンシアをエスタディオ・バジェカスに迎えた弟分のラージョがとうとう、やってくれたんですよ!うーん、前半にはディミトリエフスキに代わり、パコ・ヘメス監督に抜擢されたベテランのGKアルベルトがパレホのPKを弾いた後、31分にラウール・デ・トマスのゴールで先制したとオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の中継で知った時は、ここ2試合、同じ展開でベティスには後半に追いつかれ、エイバルには逆転負けしているため、全然安心できなかったんですけどね。 この日は何とか持ちこたえ、後半ロスタイムにはマリオ・スアレスがCKからヘッドで追加点。2-0で前節はマドリーを破り、出世頭の弟分、4位につけるヘタフェに勝ち点差1と迫っていたバレンシアに勝ってしまったとなれば、どんなに有難かったことか。おかげで彼ら自身も残留圏との差が勝ち点3に縮まりましたしね。あと7試合ありますし、次は土曜にサン・マメスでアスレティックと戦わないといけないラージョですが、下位チームはどこもあまりいい結果を掴めていないため、まだ救われるチャンスは残っているんじゃないでしょうか。 そしてマドリッド勢2連勝が吉兆となるかと、夜には近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にいそいそと出かけた私でしたが、いえ、序盤もジョルディ・アルバのシュートがポストに当たったり、コウチーニョの一撃をGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)したりと危ない場面はあったんですけどね。コスタとグリーズマンの前線で挑んだアトレティコは決してバルサに比べて劣っていなかったんですよ。それをブチ壊したのが前半28分、アルトゥールから受けたファールを取ってもらえなかったのを審判に抗議に行き、コスタが一発退場になってしまったことなんですが、バルサ戦11試合でこれが7人目の退場者という経験豊富なシメオネ監督は即座にアリアスを下げ、コレアを投入。トマスを右SBに回して態勢を立て直すことに。 そのおかげあってか、勝利以外選択肢のなかったアトレティコは後半、フィリペ・ルイスに代わりモラタを入れ、左SBもサウールという守備的にとっても怖い状態になりながら、最後の砦、オブラクがメッシのシュートを何度も止めて失点を逃れていたんですが、とにかくゴールが奪えなくてはねえ。39分にはとうとう、ルイス・スアレスにエリア外からのシュートを決められると、その2分後にはメッシにも追加点を奪われ、最後は2-0で見事に散ってしまいましたっけ。 いやあ、試合後にはシメオネ監督も「バルサの選手もひどいことを言っているのに同じ形で退場させられることはない。ウチはトーレスも退場させられた。スペインサッカーの至宝と言ってもいい彼がだ。Despues de ahi nos pueden echar a todos/デスプエス・デ・アイー・ノス・プエデン・エチャール・ア・トードス(それからすれば、ウチは全員が退場させられこともありうる)」と怒っていましたが、確かにこの試合に限らず、同じ南米人のメッシやルイス・スアレスは審判に侮辱的な言葉を発してもレッドカードをもらったことがありませんからね。ただもう、そういう不公平感は昔からあるため、今更愚痴っても仕方ないんですが、とにかく困るのはこの退場でコスタに4試合、下手したら8試合の出場停止処分が下り、まだ4月なのに1人バケーションに入ってしまいかねないこと。 いえ、本当に首位と勝ち点差11となった今ではマドリーより上の2位でリーガを終わるぐらいしか目標がなく、「Deberia servir de motivacion para la temporada que viene empezar por un titulo/デベリア・セルビル・デ・モティバシオン・パラ・ラ・テンポラーダ・ケ・ビエネ・エンペサール・ポル・ウン・ティトゥロ(来季をタイトル獲得で始めるというモチベーションにならないといけない)。2位になれば、スペイン・スーパーカップのファイナルフォーに出られるからね」なんていう、コケの言葉を真に受けるチームメートもいないと思いますけどね。大体、コパ優勝、準優勝チーム、リーガ1位、2位チームでスペイン・スーパーカップをミニ大会にするというのはまだサッカー協会の試案の段階にすぎませんし、実現しても夏の間は日にちが足らず、開催するとしたら、冬になるって、ちゃんとニュース読んでる? まあ、インタビューに答えていたコケはまだ、疲れと悔しさでちゃんと考える力がなかったんだと思いますが、そうなるともう、月曜の練習では速攻で足首のネンザを治してカンプ・ノウの舞台に間に合わせたモラタがまた痛みを覚え、早退したなんてどうでもいいかと。一応、次は土曜にあるセルタ戦で、相手は残留争いに加わっているチーム。今回は累積警告で頼りのイアゴ・アスパスもいませんし、ラージョのために勝ってあげたいところではあるんですけどね。土曜の結果で再び勝ち点差2に縮まったお隣さんとの距離を保つためだけに試合するというのはきっと、選手たちもあまり力が入りませんよね。 え、それでも日曜にはいいニュースがなくはなかったんだろうって?その通りで正午からメンディソロサでアラベスに挑んだレガネスは前半にPKで先制され、ずっと1-0で負けていたんですけどね。私がコリセウム・アルフォンソ・ペレスに着く頃には最後のプレーでジョナタン・サントスがエリア外から、クロスを狙ったところ、ボールがゴール枠に当たってgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)となることに。いやあ、ミッドウィークのバジャドリー戦でも後半ロスタイム6分にカリージョのヘッドで勝利をもぎ取ったペジェグリーニ監督のチームでしたが、この1-1の引き分けで勝ち点もとうとう40に到達。ほぼ残留確定となり、あとは現在勝ち点差6あるヨーロッパリーグ出場圏にどこまで近づけるか、見守るだけかと。 といっても次は来週月曜、ブタルケに兄貴分を迎える難しい試合なんですけどね。初めてマドリーが平日開催試合に当たるため、マドリッド観光のついでに覗いてみたいというファンもいるかと、先程、40ユーロ(約5000円)というお手頃値段から出ているクラブのチケット販売サイトを見たところ、どうやら完売が近そう。夜9時からという遅い試合ではありますが、今年はコパの16強対決2ndレグで1-0と勝った(総合スコア1-3で敗退)なんてこともありましたしね。丁度、その週から学校が休みになるセマナサンタ(イースター週間)が始まるため、地元のファンも家族連れで楽しみたいというところでしょうか。 いやいや、それよりもっと感動したのは午後2時から始まったヘタフェの試合で、この日もボルダラス監督の采配が大当たり。調子の悪いフルキエを前半のうちにポルティージョに代えると、後半にはホルヘ・モリーナ、マタに加え、アンヘルを投入、衰え知らずの30代tridente(トリデンテ/3人FWのこと)で攻めたところ、32分にはポルティージョのパスをアンヘルが決めてくれたとなれば、笑いが止まらないとはまさにこのこと?ええ、相手のアスレティックもEL出場圏、上手くいけばCLに出られる4位の座をモノにしようと狙っている直接ライバルでしたしね。 2試合連続ゴールを挙げたアンヘルも「Hay que ir poco a poco, tenemos que jugar contra rivales muy dificiles/アイ・ケ・イル・ポコ・ア・ポコ、テネモス・ケ・フガール・コントラ・リバレス・ムイ・デフィシレス(少しずつ行かないといけない。ウチは凄く難しい相手とプレーしないといけないんだから)」と言っていたように、まだこの先、4月の第4週にはセビージャ、マドリーをホームに迎え、最後はアノエタでレアル・ソシエダ戦という上位対決3連戦があるため、まだ楽観はできないんですが、とりあえず当面は日曜のバジャドリー戦に専念するべきかと。 ボルダラス監督が目を光らせているため、どうやら目標であった残留を達成した後、選手たちがリラックスしてしまう悪癖も今のところ、レガネスとの弟分ダービー以外、避けられているみたいですしね。何はともあれ、ここ2週間はCL準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドと戦うバルサの話題一辺倒となってしまうスペインサッカーですが、マドリッド勢にもまだ夢を見られるチームがあるのはいいことです。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.04.09 14:00 Tue
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第2戦が凄いことになっている…/原ゆみこのマドリッド

「まさかヘタフェにこんな熱い戦いが待っていたなんて!」そんな風に私がドキドキしていたのは金曜日、世間が逆転優勝への最後のチャンスと、必死でバルサvsアトレティコ戦を盛り上げようとしているのを冷ややかに眺めながら、ミッドウィーク節の終わった順位表を見直していた時のことでした。いやあ、paron(パロン/リーガの停止期間)前のアスレティック戦をアトレティコが落としていなければ、今頃、首位との勝ち点差が5になっていたため、それならちょっとは直接対決に期待してもいいかなと思わなくもなかったんですけどね。CL16強敗退のショックが大きすぎたか、彼らはサン・マメスでも負けてしまい、前節でちょっとは縮まったとはいえ、今の差は8もあるんですよお。 その一方でちょっと下を見れば、4位ヘタフェから12位レガネスまでも同じ勝ち点差とあって、要は今からアトレティコがバルサとの順位を引っくり返せるのなら、マドリッド郊外南部のお隣さん同士もCL出場権争いを繰り広げているってことにならない?まあ、こちらは間にバレンシア、セビージャ、アラベス、アスレティック、レアル・ソシエダ、ベティス、エイバルを挟んでいるため、そう単純な図式ではないんですけどね。でもこうなると、今週末の大事なカードは弟分たち。いつの間にか、4位に勝ち点差1まで迫ってきたバレンシアとラージョの土曜の対戦に加え、5位まで後退したものの、ヘタフェと勝ち点3差のアラベスにレガネスが挑む日曜正午、そして4差のアスレティックをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えるヘタフェの午後2時(日本時間午後9時)からの試合を注目するべきという気がしないでもありませんが…。 いやいや、先走りしないでこの平日開催のリーガの様子をお伝えしないといけませんよね。まず火曜にトップバッターを飾ったのはアトレティコで、久々のワンダ・メトロポリターノはかなりスカスカに見えたものの、これはジローナ戦の前半12分まで、fondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)の応援団がトリノでのユベントス戦に駆けつけた際、クラブやチームの対応が悪かったことに抗議するため、着席を控えていたせいも大きかったかと。もっとも彼らが定位置に陣取っても応援をしなかった前半に何があったということもなく、いやあ、実際、前節0-4と大勝としたアラベス戦をもう忘れてしまったか、5人DF体制で守るジローナの弱点を見つけられず、後半もかなりモタモタしていたアトレティコだったんですけどね。 ようやく31分にはツキが巡ってきたようで、途中出場のビトロが入れたクロスをGKイライソスがクリアしたところ、そのボールをノーマークだったゴディンが悠々とヘッド。あまりに簡単なゴールだったため、主審もVAR(ビデオ審判)に確かめていましたが、「Por suerte el VAR hizo justicia. Otras veces se equivoca/ポル・スエルテ・エル・バル・イソ・フスティシア。オトラス・ベセス・セ・エキボカ(運良くVARが正しいことをしてくれた。他の時は間違えたりもする)」と当人も認めていたように、GKと最初にボールを争ったグリーズマンもオフサイドではなかったことが判明。これで何とか先制することができたんですが、とにかくジローナには3-3に追いつかれて敗退したコパ・デル・レイ16強対戦2ndレグを含め、ここまで6回顔を合わせて1度も勝っていませんからね。 終盤にグリーズマンがGKとの1対1を止められてしまった時には嫌な予感もしたんですが、大丈夫。ロスタイム4分に再び、カウンターから抜け出した彼が今度はvaselina(バセリーナ/ループシュート)を成功させ、2点目を奪ってくれたとなれば、勝ち点3はもうワンダから逃げていきませんって。これでグリーズマンも7試合連続ノーゴールのスランプから脱出できましたしねえ。翌日にはマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でセッション後、決起バーベキュー大会を開いたアトレティコは木曜に休養して、金曜に練習を再開。その時にはスペイン代表から足首を痛めて帰還、ジローナ戦で途中交代したモラタやアラベス戦でケガをしたジエゴ・コスタも普通にトレーニングに加わっています。 実際、「En principio los dos están bien/エン・プリンシピオ・ロス・ドス・エスタン・ビエン(基本的に2人共、状態はいい)」とシメオネ監督もお墨付きを与えていたため、あとはtridente(トリデンテ/3人FW体制のこと)でもcuatrivote(クアトリボテ/4人ボランチ)でも、土曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのカンプ・ノウでは好きにしてくれればいいんですが、何せ、リーガで当人は5分け9敗とバルサに1勝もできていませんからね。最後に勝ったのは2016年、ビセンテ・カルデロンでのCL準々決勝2ndレグでしたが、やっぱり火曜の結末を考えるとあまり楽観的になれないのは私だけではない? そう、このミッドウィークリーガは午後7時30分から1時間刻みに試合がスタート。ワンダのプレス・コンファレンスルームでシメオネ監督やロドリゴの記者会見を私が聞いていた頃、ボルハ・イグレシアスのゴールで1-0とエスパニョールに負けていたヘタフェも家に着いてみれば、ホルヘ・モリーナの投入が起爆剤に。後半29分には彼からのスルーパスを受けたアンヘルが同点弾を挙げ、1-1の引き分けに終わっていましたが、先日、レガネスに0-2と負けた弟分ダービーから、少々失速気味なのも確かかと。 ボルダラス監督が「Como todos sabeis somos un equipo pequeno y modesto/コモ・トードス・サベイス・ソモス・ウン・エキポ・ペケーニョ・イ・モデスト(皆が知っているようにウチは小さくて質素なチーム)。これから何が起きても素晴らしいシーズンを送っているのは間違いない」と予防線を張るのもわかりますが、今ではもうコリセウムでCLアンセムを聞きたいというファンの期待もかなり高まってきていますからね。今週末のアスレティック戦を始め、この先まだセビージャ、レアル・ソシエダ、マドリー、バルサと強敵との対戦も残ってはいるものの、何とか4位を死守できるといいのですが。 まあそれはともかく、驚いたのは最初、0-2と負けていたビジャレアルが4-2と逆転していたことの方で、家では中継が見られない私はGOL TVのminuto a minute(ミヌート・ア・ミヌート/1分1分、試合放映権のない同局のレポーターが中継を見ながら様子を伝えてくれる)を流しながら、もしや世の中には奇跡というものがあるのではないかと信じかけていたんですけどね。やはりそうは問屋が卸さず、ていうか、後半45分にメッシのFKが決まって4-3、ロスタイム3分にはルイス・スアレスのgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)で同点となり、4-4の引き分けに持ち込まれるなんてあっていい? そんな肩透かしを食らったせいで、いくら相手はアルトゥル・ビダルが出場停止、デンベレもまだ負傷から戻らず。来週にはCL準々決勝マンチェスター・ユナイテッド戦1stレグがあって気が散っている相手だろうと、逆転不可能に見える勝負に挑むアトレティコの選手たちに何て声をかけていいかわからないんですが、それでもすでに来季のプレシーズンに入ってしまったお隣さんよりはマシかも。だってえ、レアル・マドリーは弟分ヘタフェへのバックアップになるのもすっかり忘れ、水曜のメスタジャでバレンシアに負けてしまったんですよ! いやあ、この試合、先週末のウエスカ戦とは違い、モドリッチ、クロース、カセミロら、CL3連覇の中盤を並べたジダン監督でしたが、いつになっても得点ができず。それどころか、前半34分にはグエデスに見事なゴールを決められると、後半にはベイルやイスコも入ったものの、とうとう37分、CKからガライのヘッドで差を広げられてしまうことに。ロスタイムには何とかベンゼマが頭で1点を返したんですが、それ以上反撃の時間もなく、2-1で終わったとなれば、今季前半は不調に苦しみながら、いよいよ目標のCL出場圏まであと一歩と迫った相手をそれこそ、勢いづかせることにならない? まあ、ジダン監督からして、「ウチは調子のいいバレンシアと当たって、彼らには懸かっているものが沢山あった。A lo mejor ahi ha estado la diferencia/ア・ロ・メホール・アイー・ア・エスタードー・ラ・ディフェレンシア(おそらくその辺に差があったのかもしれない)」という調子で、選手たちも「Estamos trabajando para volver el ano que viene y seguro que el Madrid Vuelve/エスタモス・トラバハンドー・パラ・ボルベル・エル・アーニョ・ケ・ビエネン・イ・セグロ・ケ・エル・マドリッド・ブエルベ(ボクらは来季に戻るつもりで働いているし、絶対マドリーは戻って来る)」(カセミロ)という姿勢では現在、4位とは勝ち点差10があってCL出場は安泰とあって、試合の勝敗にあまりこだわらないのもわかるんですけどね。 ただ、その日1時間前にエイバル戦をスタートしていたラージョが、いやあ、彼らは前半40分にはポソのゴールで先制ながら、またしても後半にはお決まりのようにチャルレスとペドロ・レオンのゴールで2-1と逆転負け。順位は19位のまま、残留圏との差は6であまり変わっていないものの、残りが8試合とあって、いよいよ日曜のバレンシア戦では1部での生き残りを懸けて、何が何でも勝たないといけなくなったから。うーん、マドリー戦で5枚目のイエローカードをもらったパレホもバレンシアの競技委員会への申し立てが功を奏して、出られるようですしね。 この先もアスレティックやセビージャ、マドリーと上位チームとの対戦が残っているラージョだけに、何よりエイバル戦を落としたのは痛かったんですが、おかげでほぼ残留が決まった相手を土曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)にサンティアゴ・ベルナベウに迎える兄貴分は幾分、気が楽になったかと。ええ、ソラリ監督が率いていた昨年11月にはイプルアで3-0の完敗を喫していましたからね。ジダン監督もセルヒオ・ラモスを招集外にする余裕を見せていますし、マルセロが累積警告で出場停止となるのはレギロンがスタメン復帰するいい口実になるかも。GKはクルトワがまだ治っていないため、ケイロル・ナバスがリピートするはずですが、また次男のリュカ起用なんていうのもありますかね。 そして木曜はブタルケに出かけた私だったんですが、途中までは相手のバジャドリーも残留確定はまだながら、切迫した勝利の必要性がないチームだったからでしょうか。前半はこの冬、ヘタフェから移籍したセルジ・グアルディオラが3度程、絶好機に失敗して悔しがっていたんですが、後半になるとホームチームのレガネスが押すように。それでも一旦はホアキンがハンドを取られ、主審がペナルティを宣告したプレーもVAR判断でPKがもらえず、0-0のまま、いよいよ5分間の長いロスタイムに入ったところ…。 いやあ、1部に昇格してからここ2年、ギリギリの17位で残留を決めていた弟分だっただけに、順位表の中程にいられる今季はもう満足しているんだろうなと思い込んでいた私が浅はかでした。残り時間、相手を自陣エリア周辺に追い詰めたレガネスは、それはまあ凄まじい猛攻ぶりで、いえ、この日はブライトワイトが出場停止でおらず、エン・ネシリもまだリハビリ中なため、大型FWカリージョの頭目掛けて、CKやらスローインからハイボールの一辺倒だったんですけどね。何と、バジャドリーが最後の交代を行ったため、延長された6分目にファンフランのクロスをとうとうカリージョがヘッドで決めてくれたから、寒い夜に応援に駆けつけたサポーターもどんなに盛り上がったことか。 前節のヘタフェ戦でPKをダビド・ソリアに止められていた当人もこれには我を忘れたか、ユニフォームのシャツを脱いでしまい、日曜のアラベス戦に累積警告となってしまったんですが、いやいや、こういう粘りを見せられるチーム、私は好きですよ。1-0で勝ったペジェグリーニ監督も「El objetivo mínimo es la permanencia/エル・オブヘティボ・ミニモ・エス・ラ・ペルマネンシア(最低限の目標が残留)」と更に上を目指すのにやぶさかないようでしたしね。いよいよ戦国時代の様相を呈してきたリーガで4位から6位or7位(バルサがコパで優勝した場合、EL出場権がもらえる)の座を狙ってみるのも悪くはないのでは? ちなみにCL戦が早々とマドリッドから姿を消してしまった今季ですが、来シーズンはマドリッド勢4チームがヨーロッパの大会出場という可能性が出てきたのは私にとっても朗報で、心配なのはラージョだけ。それでもバジャドリーがビジャレアルと共に勝ち点差6と射程圏内に留まってくれたのはレガネスのナイスなアシストのおかげですしね。少ないながら、これからの残り試合、弟分同士が助け合って、最後は皆が満足できる結末になってくれるといいんですが。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.04.06 14:00 Sat
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