【質疑応答】川口能活、引退理由は「近年の日本の戦いぶり」…決断の経緯や周囲の反応を明かす
2018.11.14 20:55 Wed
▽14日、今シーズン限りでの現役引退を発表したSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)の引退記者会見が、相模原市内で行われた。
▽川口は4日に現役引退を発表。今回改めて現役を退く意思を明かした同選手はその後、メディア陣からの質疑に応対し、現役引退を決断した理由や経緯、報告した際の周囲の反応について明かした。
◆GK川口能活(SC相模原)
──引退を決断した理由は
「実はこの1、2年ぐらいプレーを続けるか、あるいは引退するのか、その狭間で揺れていました。サッカーは大好きだから続けたい。でも、試合に出れない時もあり、その中で揺れていました」
「ただ、今年のワールドカップを始めとする日本代表の戦い、各カテゴリーの日本代表のアジアでの戦いぶりを見て、僕が代表でプレーしていた時よりも上のレベル、世界でも戦えるような日本になってきていると思いました。その状況の中で違った形でサッカーに貢献したいなと。サッカーに選手としてではなく、違う形で貢献したいという思いが強くなり、引退する覚悟を決めました」
──決断する上で誰かに相談したか
「最初に相談したのは、良い時も悪い時も常に近くで支え、応援してくれていた妻に相談しました。良い時は何をやってもうまくいきますが、自分が思い通りにいかない時には、周りに当たってしまったりしてしまう。そういう時でも常に近くで支えてくれる妻にまずは相談しました」
「僕が『続けたい』と伝えた時には、『もういいんじゃない?』というやりとりがありました。今回『辞める』と伝えると、『え? なんで?』と、常に僕の逆を突いてきました。ただ、最終的には僕の意思を尊重してくれました」
──決断してこの日を迎え、今どんな気持ちか
「やり遂げた気持ちと、まだ体はすごく元気でできるというか、完全燃焼したかと言えばまだ余力はあります。ただ、悔いはないです。自分が常にピッチ上、ピッチ外でベストを尽くしてきたからこそだと思います。後悔はしていませんし、次のステップに進むという強い意思があります」
──お兄さんや両親に報告をした時はどのような感じだったか
「両親はホッとしていました。僕が大きなケガを2度して、妻とも話をしていた時に、僕が続けていることが辛そうに見えていたようです。そこで自分が『辞める』と言った時は、ホッとしていました」
「ただ、兄はリリースを出す前に伝えましたけど、リリースが出た時に『寂しさが実感として沸いた』と話をしていました。その後に『お前らしく頑張れ。次のステージに言っても頑張れ』と前向きな言葉をかけてくれましたけど、内心『まだまだやれるだろ』という思いもあったようです」
──高校時代の恩師・大滝雅良氏にどう報告したか
「僕にとって自分が在籍したチームは、どこも同じように特別な思いがあります。清商時代には、高校選手権で優勝することができ、自分もキャプテンとして全国制覇を成し遂げたチームです。当然思い出深いチームです。大滝先生には、引退を伝えましたが、その時には『お疲れ様。能活が経験してきたことを伝えて欲しい。W杯に4回出ているのはお前しかいない』と声をかけて頂き、確かにそうだなと思い、そういった経験を伝えて欲しいと言われました」
──引退を伝えた時のお子さんのリアクションは
「リリースする前から子供には伝えていました。最初は『良いよ』と言っていましたけど、先日練習試合があり、『パパ、12月2日で引退するの?』と聞いてきました。『うん引退するよ』というと突然寂しくなったみたいです。少しずついろいろなことがわかる年齢にはなってきていますけど、息子の記憶に残るまでプレーできたことは誇れることだなと思います」
▽川口は4日に現役引退を発表。今回改めて現役を退く意思を明かした同選手はその後、メディア陣からの質疑に応対し、現役引退を決断した理由や経緯、報告した際の周囲の反応について明かした。
──引退を決断した理由は
「実はこの1、2年ぐらいプレーを続けるか、あるいは引退するのか、その狭間で揺れていました。サッカーは大好きだから続けたい。でも、試合に出れない時もあり、その中で揺れていました」
「ただ、今年のワールドカップを始めとする日本代表の戦い、各カテゴリーの日本代表のアジアでの戦いぶりを見て、僕が代表でプレーしていた時よりも上のレベル、世界でも戦えるような日本になってきていると思いました。その状況の中で違った形でサッカーに貢献したいなと。サッカーに選手としてではなく、違う形で貢献したいという思いが強くなり、引退する覚悟を決めました」
──決断する上で誰かに相談したか
「最初に相談したのは、良い時も悪い時も常に近くで支え、応援してくれていた妻に相談しました。良い時は何をやってもうまくいきますが、自分が思い通りにいかない時には、周りに当たってしまったりしてしまう。そういう時でも常に近くで支えてくれる妻にまずは相談しました」
──背中を押してくれたか
「僕が『続けたい』と伝えた時には、『もういいんじゃない?』というやりとりがありました。今回『辞める』と伝えると、『え? なんで?』と、常に僕の逆を突いてきました。ただ、最終的には僕の意思を尊重してくれました」
──決断してこの日を迎え、今どんな気持ちか
「やり遂げた気持ちと、まだ体はすごく元気でできるというか、完全燃焼したかと言えばまだ余力はあります。ただ、悔いはないです。自分が常にピッチ上、ピッチ外でベストを尽くしてきたからこそだと思います。後悔はしていませんし、次のステップに進むという強い意思があります」
──お兄さんや両親に報告をした時はどのような感じだったか
「両親はホッとしていました。僕が大きなケガを2度して、妻とも話をしていた時に、僕が続けていることが辛そうに見えていたようです。そこで自分が『辞める』と言った時は、ホッとしていました」
「ただ、兄はリリースを出す前に伝えましたけど、リリースが出た時に『寂しさが実感として沸いた』と話をしていました。その後に『お前らしく頑張れ。次のステージに言っても頑張れ』と前向きな言葉をかけてくれましたけど、内心『まだまだやれるだろ』という思いもあったようです」
──高校時代の恩師・大滝雅良氏にどう報告したか
「僕にとって自分が在籍したチームは、どこも同じように特別な思いがあります。清商時代には、高校選手権で優勝することができ、自分もキャプテンとして全国制覇を成し遂げたチームです。当然思い出深いチームです。大滝先生には、引退を伝えましたが、その時には『お疲れ様。能活が経験してきたことを伝えて欲しい。W杯に4回出ているのはお前しかいない』と声をかけて頂き、確かにそうだなと思い、そういった経験を伝えて欲しいと言われました」
──引退を伝えた時のお子さんのリアクションは
「リリースする前から子供には伝えていました。最初は『良いよ』と言っていましたけど、先日練習試合があり、『パパ、12月2日で引退するの?』と聞いてきました。『うん引退するよ』というと突然寂しくなったみたいです。少しずついろいろなことがわかる年齢にはなってきていますけど、息子の記憶に残るまでプレーできたことは誇れることだなと思います」
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