代表の10番は中島に/六川亨の日本サッカー見聞録
2018.10.12 14:30 Fri
▽10月12日、新潟のデンカビッグスワンスタジアムでパナマ代表と対戦する日本代表の森保監督が、11日に前日会見に臨んだ。就任2試合目、今回はロシア・ワールドカップ(W杯)に出場した海外組6人、吉田、長友、酒井宏、原口、柴崎、大迫を招集。恐らく彼らが日本代表の骨格となり、リオ五輪世代の室屋、遠藤航、中島、南野、伊東と三浦(2人ともリオ五輪のメンバーからは落選)、浅野(今回はケガのため代表を辞退)らとの融合を図ることになるのだろう。
▽会見で森保監督は「練習の意図をくみ取ってやってくれているし、お互いに意見を出し合っているので、チームは確実に融合できていると思う」と手応えを口にした。そしてパナマ戦に関しては「相手の情報を持っていないといけないし、ウィークポイントを突かないといけないが、いま我々が何をできるのか。個人としてもチームとしても、この先につながる戦いをしたい」と、来年1月のアジアカップをにらんでチーム作りを進めていることを明言した。
▽昨日は選手の背番号も発表され、5番は長友、吉田は22番、原口は8番、柴崎は7番、大迫は15番と慣れ親しんだナンバーを背負うことになった。注目の10番は、先月のコスタリカ戦に続いて中島が背負うことが決定。リオ五輪に続いてのエースナンバーだが、これまでの日本代表では香川、中村俊、名波らチームの司令塔を務める選手が背負ってきた番号である。
▽その意味では、本来なら南野(中島と同じくA社のスパイクを履いている)が背負うべき番号かもしれない。コスタリカ戦での南野は8番だったが、今回は原口が復帰したために譲り、南野は9番を背負うことになった。9番といえばCFのイメージが強いため南野には違和感も覚えるが、追加招集の川又が11番、北川が13番ということで彼に落ち着いたのだろう。
▽中島の背番号10について森保監督は、「背番号で選手のやることが決まるわけでもないし、背番号でチーム内の存在が変わるわけではない」と言いつつも、「10番は世界中で誰もがつけられる番号ではない。つける本人が責任を持って考えてくれると思う」と、やはり特別な番号であることを認めて中島への期待の高さをうかがわせた。
▽リオ五輪では得意のドリブル突破で地元ファンを沸かせただけに、パナマ戦はもちろんのこと、南米の古豪ウルグアイ戦でも中島のプレーを見たいと思うファンも多いのではないだろうか。
【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。
▽会見で森保監督は「練習の意図をくみ取ってやってくれているし、お互いに意見を出し合っているので、チームは確実に融合できていると思う」と手応えを口にした。そしてパナマ戦に関しては「相手の情報を持っていないといけないし、ウィークポイントを突かないといけないが、いま我々が何をできるのか。個人としてもチームとしても、この先につながる戦いをしたい」と、来年1月のアジアカップをにらんでチーム作りを進めていることを明言した。
▽その意味では、本来なら南野(中島と同じくA社のスパイクを履いている)が背負うべき番号かもしれない。コスタリカ戦での南野は8番だったが、今回は原口が復帰したために譲り、南野は9番を背負うことになった。9番といえばCFのイメージが強いため南野には違和感も覚えるが、追加招集の川又が11番、北川が13番ということで彼に落ち着いたのだろう。
▽中島の背番号10について森保監督は、「背番号で選手のやることが決まるわけでもないし、背番号でチーム内の存在が変わるわけではない」と言いつつも、「10番は世界中で誰もがつけられる番号ではない。つける本人が責任を持って考えてくれると思う」と、やはり特別な番号であることを認めて中島への期待の高さをうかがわせた。
▽当の中島は「10番はすごく好きな番号ですし、そういう番号をつけられてうれしいです」と目を輝かせた。10番を背負うことの責任感についても「背番号でサッカーをやるわけじゃないですけど、いままで10番を背負ってきた選手というのは本当にいい選手がたくさんいるので、しっかりとそういう責任は理解しているつもりですし、ただ楽しくプレーしたいです」と、中島の代名詞ともなっている「楽しくプレーしたい」という言葉で締めくくった。
▽リオ五輪では得意のドリブル突破で地元ファンを沸かせただけに、パナマ戦はもちろんのこと、南米の古豪ウルグアイ戦でも中島のプレーを見たいと思うファンも多いのではないだろうか。
【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。
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