【リーガエスパニョーラ移籍総括】堅実な2強尻目にアトレティコが積極補強! 乾がバスクからアンダルシアの地へ2018.09.05 18:01 Wed

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▽現地時間8月31日24時(日本時間9月1日7時)に今夏のリーガエスパニョーラ移籍市場が閉幕した。例年、3強の大型補強に注目が集まるリーガの移籍市場だが、今夏最大のトピックスはFWクリスティアーノ・ロナウドのユベントス電撃移籍、ビルバオGKケパ・アリサバラガのGK史上最高額となる8000万ユーロでのチェルシー移籍という2つの放出劇となった。それでも、各チームがきっちりとした戦略の下でスカッド構築に成功した印象だ。◆グリーズマン引き抜き失敗も未来を見据えた的確補強
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▽昨季、圧倒的な強さでリーガを制したバルセロナは今夏の移籍市場でレジェンドMFイニエスタのヴィッセル神戸移籍、昨季主力のMFパウリーニョの広州恒大への復帰によって2人の主力が旅立った。さらに、最優先事項だったアトレティコのエースFWグリーズマンの引き抜きに失敗しビッグネームの獲得に失敗した。それでも、MFアルトゥール、FWマウコムというブラジルの次代を担う2人のクラック、懸念のセンターバックにセビージャの主力DFラングレ、パウリーニョ後釜に百戦錬磨のファイターであるMFビダルと4人の新戦力の獲得に成功した。

▽また、近年売り下手と揶揄されるクラブだが、MFアンドレ・ゴメスやFWパコ・アルカセル、MFアレイシ・ビダル、DFミナなど昨季からの不良債権となっていた余剰人員の放出に成功し、グリーズマン資金を含めて今後の移籍市場に向けた資金調達に成功している。

◆C・ロナウド後釜にマリアーノを呼び戻し
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▽一方、チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を置き土産にジダン監督とC・ロナウドというクラブの屋台骨が去ったマドリーはロペテギ新監督の下でエースの穴を埋める大型補強が期待されたものの、今夏獲得したビッグネームはチェルシーから獲得した新守護神候補のGKクルトワのみに。C・ロナウドの後釜にはMFアザール、FWネイマール、FWムバッペ、FWレヴァンドフスキらビッグネームではなく昨夏リヨンに放出したFWマリアーノという、意外な選択肢となった。

▽その他のポジションではDFオドリオソラ、FWヴィニシウス、GKルニン(即レガネスへレンタル)という3人の若手逸材を確保し、昨季同様に将来への投資にとどまった。それでも、C・ロナウド、チェルシーにレンタル放出したMFコバチッチを除きMFベイルら主力の慰留に成功しており、FWアセンシオやMFダニ・セバージョスらの成長次第でシーズン3冠を十分に狙える戦力をキープしている。◆エース&守護神残留に大型補強
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▽ライバル2チームが比較的静かな夏を過ごした中、積極的な補強に打って出たのが昨季2位でヨーロッパリーグ(EL)王者のアトレティコ・マドリーだ。ロシア・ワールドカップ前にエースFWグリーズマンの残留が決定し、移籍市場で勢いを得たクラブは同じく引き抜きの噂が絶えなかった守護神オブラクの慰留にも成功。さらに、大いなる野望を掲げるロヒ・ブランコスはクラブ史上最高額の7000万ユーロでモナコMFレマル、スポルティング・リスボンのクラブ内のごたごたを利用してFWジェウソン・マルティンスをフリーで、さらに以前から興味を示していたミランFWカリニッチ、下部組織出身のMFロドリゴ・エルナンデスらを獲得し、近年の課題だった選手層の問題をクリアした。

▽チームの精神的支柱の1人であったMFガビやFWトーレスの流出は少なからず痛手となるが、主力クラスの放出もインテルに旅立ったDFヴルサリコのみに留めており、今季のリーガ奪還、悲願のCL制覇に視界良好だ。

◆中堅&昇格組が躍動
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▽3強を除く上位陣では久々のCL参戦となる昨季4位のバレンシアやEL参戦の昨季6位ベティスらを中心に的確な補強が行われた印象だ。リーグ一本だった昨季も選手層の問題を抱えていたバレンシアは移籍市場締め切り間際にFWゴンサロ・ゲデスの完全移籍での買い取りに成功すると、DFピッチーニ、DFディアカビ、MFヴァス、MFチェリシェフと各ポジションに主力を脅かせる新戦力を確保。また、レアル・マドリー行きも噂されたFWロドリゴ・モレーノの慰留に加え、FWガメイロ、FWバチュアイと2トップに適性がある実力者を加え、攻撃陣のスケールアップにも成功した。

▽久々のEL参戦となるベティスもバレンシア同様に今夏の補強でチーム力を大きく向上させた。資金力に不安を抱える中、GKパウ・ロペス、MF乾貴士、MFカナレスというリーガで実勢十分の実力者をフリーで獲得した他、MFウィリアム・カルバーリョ、MFロ・セルソといった人気株の獲得にも成功した。ただ、安定感に欠ける最終ラインとシーズン20ゴールが期待できるストライカーの補強に失敗した点はマイナスだ。

▽前述の2チームに加えて、ヨーロッパの出場権を争うビジャレアルとセビージャもまずまずの補強に成功した。昨季5位のビジャレアルはロドリ、MFカスティジェホと昨季の中盤を支えた主力が流出も、レジェンドMFカソルラの帰還にFWバッカの買い取りに加え、DFフネス・モリやDFラジュン、FWエカンビらの好タレントを獲得した。一方、昨季ジローナの躍進に貢献したマチン新監督を迎えたセビージャは早くも当たり補強との声も挙がる新守護神バシリク、新エースFWアンドレ・シウバの2選手やMFゴナロン、アレイシ・ビダルらを獲得しており、新指揮官の采配力を含めて今季の飛躍が期待される。

▽また、昨季昇格チームが全チーム残留を果たした中、今季の昇格組であるバジャドリー、ラージョ、ウエスカの3チームも残留に向けて国内外のビッグクラブや中堅クラブの若手や余剰人員をレンタルで多く獲得しており、プリメーラ基準のスカッド構築に成功しており、いずれのクラブも上々の滑り出しを見せている。

▽今夏リーガエスパニョーラ主な移籍の一覧は以下の通り。【今夏のリーガエスパニョーラ主な移籍】

◆バルセロナ
【IN】
DFクレマン・ラングレ←セビージャ
MFアルトゥール←グレミオ(ブラジル)
MFアルトゥーロ・ビダル←バイエルン(ドイツ)
FWマウコム←ボルドー(フランス)

【OUT】
DFマルロン→サッスオーロ(イタリア)
DFジェリー・ミナ→エバートン(イングランド)
DFリュカ・ディーニュ→エバートン(イングランド)
MFアンドレ・ゴメス→エバートン(イングランド)※
MFアレイシ・ビダル→セビージャ
MFパウリーニョ→広州恒大(中国)※
MFアンドレス・イニエスタ→ヴィッセル神戸(日本)
FWパコ・アルカセル→ドルトムント(ドイツ)※

◆アトレティコ・マドリー
【IN】
GKアントニオ・アダン←ベティス
DFサンティアゴ・アリアス←PSV(オランダ)
MFロドリゴ・エルナンデス←ビジャレアル
MFトマ・レマル←モナコ(フランス)
FWジェウソン・マルティンス←スポルティング(ポルトガル)
FWニコラ・カリニッチ←ミラン(イタリア)

【OUT】
DFシメ・ヴルサリコ→インテル(イタリア)※
MFガビ→アル・サッド(カタール)
FWルシアーノ・ビエット→フルアム(イングランド)※
FWケビン・ガメイロ→バレンシア
FWフェルナンド・トーレス→サガン鳥栖(日本)

◆レアル・マドリー
【IN】
GKティボー・クルトワ←チェルシー(イングランド)
DFアルバロ・オドリオソラ←レアル・ソシエダ
FWヴィニシウス・ジュニオール←フラメンゴ(ブラジル)
FWマリアーノ・ディアス←リヨン(フランス)

【OUT】
GKアンドリー・ルニン→レガネス※
DFアクラフ・ハキミ→ドルトムント(ドイツ)※
DFテオ・エルナンデス→レアル・ソシエダ※
DFファビオ・コエントラン→リオ・アヴェ(ポルトガル)
MFマテオ・コバチッチ→チェルシー(イングランド)※
FWボルハ・マジョラル→レバンテ※
FWクリスティアーノ・ロナウド→ユベントス(イタリア)

◆バレンシア
【IN】
DFムクタル・ディアカビ←リヨン(フランス)
DFクリスティアーノ・ピッチーニ←スポルティング(ポルトガル)
MFダニエル・ヴァス←セルタ
MFデニス・チェリシェフ←ビジャレアル※
FWゴンサロ・ゲデス←パリ・サンジェルマン(フランス)
FWミッチー・バチュアイ←チェルシー(イングランド)※
FWケビン・ガメイロ←アトレティコ・マドリー

【OUT】
DFジョアン・カンセロ→ユベントス(イタリア)
DFマルティン・モントーヤ→ブライトン(イングランド)
MFネマニャ・マクシモビッチ→ヘタフェ
MFアルバロ・メドラン→ラージョ※
FWシモーネ・ザザ→トリノ(イタリア)※

◆ビジャレアル
【IN】
DFラミロ・フネス・モリ←エバートン(イングランド)
DFミゲル・ラジュン←ポルト(ポルトガル)
MFサンティ・カソルラ←アーセナル(イングランド)
FWカルロス・バッカ←ミラン(イタリア)
FWカール=トコ・エカンビ←アンジェ(フランス)
FWジェラール・モレーノ←エスパニョール

【OUT】
DFアントニオ・ルカビナ→アスタナ(カザフスタン)
MFロベルト・ソリアーノ→トリノ(イタリア)※
MFデニス・チェリシェフ→バレンシア※
MFサム・カスティジェホ→ミラン(イタリア)
MFロドリゴ・エルナンデス→アトレティコ・マドリー
FWエネス・ウナル→バジャドリー※

◆ベティス
【IN】
GKパウ・ロペス←エスパニョール
GKジョエル・ロブレス←エバートン(イングランド)
DFシドネイ←デポルティボ
MFジオバニ・ロ・セルソ←パリ・サンジェルマン(フランス)※
MF乾貴士←エイバル
MFセルヒオ・カナレス←レアル・ソシエダ
MFウィリアム・カルバーリョ←スポルティング(ポルトガル)

【OUT】
GKアントニオ・アダン→アトレティコ・マドリー
DFリザ・ドゥルミジ→ラツイオ(イタリア)
MFビクトル・カマラサ→カーディフ(イングランド)※
MFファビアン・ルイス→ナポリ(イタリア)
FWアレックス・アレグリア→ラージョ
FWルベン・カストロ→ラス・パルマス

◆セビージャ
【IN】
GKトーマス・バシリク←バーゼル(スイス)
DFジョリス・ニャニョン←レンヌ(フランス)
DFセルジ・ゴメス←セルタ
MFマキシム・ゴナロン←ローマ(イタリア)※
MFイブラヒム・アマドゥー←リール(フランス)
MFアレイシ・ビダル←バルセロナ
MFクインシー・プロメス←ロコモティフ・モスクワ(ロシア)
FWアンドレ・シウバ←ミラン(イタリア)※

【OUT】
GKセルヒオ・リコ→フルアム(イングランド)※
GKダビド・ソリア→ヘタフェ
DFクレマン・ラングレ→バルセロナ
DFニコラス・パレハ→アトラス(メキシコ)
DFセバスティアン・コルシア→ベンフィカ(ポルトガル)※
MFスティーブン・エンゾンジ→ローマ(イタリア)
MFギド・ピサーロ→ティグレス(メキシコ)
MFホアキン・コレア→ラツィオ(イタリア)
MFガンソ→アミアン(フランス)※

◆ヘタフェ
【IN】
GKダビド・ソリア←セビージャ
DFイグナシ・ミケル←マラガ
DFディミトリ・フルキエ←ワトフォード(イングランド)※
MFイバン・アレホ←エイバル
MFネマニャ・マクシモビッチ←バレンシア
MFセバスティアン・クリストフォロ←フィオレンティーナ(イタリア)※
FWハイメ・マタ←バジャドリー

【OUT】
GKヴィセンテ・グアイタ→クリスタル・パレス(イングランド)
MFマテュー・フラミニ→無所属
MFファイサル・ファジル→カーン(フランス)

◆エイバル
【IN】
DFペドロ・ビガス←ラス・パルマス※
DFマルク・ククレジャ←バルセロナ※
FWパブロ・デ・ブラシス←マインツ(ドイツ)
FWマルク・カルドナ←バルセロナ※

【OUT】
DFアンデル・カパ→アスレティック・ビルバオ
DFダビド・フンカ→セルタ
MFダニ・ガルシア→アスレティック・ビルバオ
MFイバン・アレホ→ヘタフェ
MF乾貴士→ベティス
FWベベ→ラージョ

◆ジローナ
【IN】
MFパトリック・ロバーツ←マンチェスター・シティ(イングランド)※
FWセイドゥ・ドゥンビア←スポルティング(ポルトガル)

【OUT】
MFルベン・アルカラス→バジャドリー

◆エスパニョール
【IN】
DFロベルト・ロサレス←マラガ
FWボルハ・イグレシアス←セルタ

【OUT】
GKパウ・ロペス→ベティス
DFアーロン・カリコル→マインツ(ドイツ)※
DFマルク・ナバーロ→ワトフォード(イングランド)
MFホセ・マヌエル・フラード→アル・アハリ(サウジアラビア)
FWハイメ・モリージャス→V・ファーレン長崎(日本)
FWジェラール・モレーノ→ビジャレアル

◆レアル・ソシエダ
【IN】
DFテオ・エルナンデス←レアル・マドリー※
MFミケル・メリーノ←ニューカッスル(イングランド)
FWサンドロ・ラミレス←エバートン(イングランド)※

【OUT】
GKトーニョ→AEKラルナカ(キプロス)
DFアルバロ・オドリオソラ→レアル・マドリー
DFアルベルト・デ・ラ・ベジャ→ラス・パルマス
MFセルヒオ・カナレス→ベティス
MFシャビ・プリエト→現役引退
FWイマノル・アギレチェ→現役引退

◆セルタ
【IN】
DFジュニオール・アロンソ←リール(フランス)※
DFネストル・アラウホ←サントス・ラグナ(メキシコ)
DFダビド・フンカ←エイバル
MFソフィアン・ブファル←サウサンプトン(イングランド)※
MFフラン・ベルトラン←ラージョ

【OUT】
DFアンドレウ・フォンタス→カンザスシティ(アメリカ)
DFセルジ・ゴメス→セビージャ
DFジョニー・カストロ→アトレティコ・マドリー
MFダニエル・ヴァス→バレンシア
FWボルハ・イグレシアス→エスパニョール

◆アラベス
【IN】
DFラファ・ナバーロ←ベティス
DFアーロン・マリン←ビジャレアル
MFトマス・ピナ←クラブ・ブルージュ(ベルギー)
FWホナタン・カジェリ←マルドナード(ウルグアイ)※
FWボルハ・バストン←スウォンジー(イングランド)※
FWヨン・グイデッティ←セルタ

【OUT】
DFアレクシス→アル・アハリ(サウジアラビア)

◆レバンテ
【IN】
DFロジェール・ピエール←デポルティボ※
MFニコラ・ヴクセビッチ←ブラガ(ポルトガル)
FWラファエル・ドワミーナ←チューリッヒ(スイス)
FWモーゼス・サイモン←ヘント(ベルギー)
FWボルハ・マジョラル←レアル・マドリー※

【OUT】
MFジェフェルソン・レルマ→ボーンマス(イングランド)
FWイヴィ→バジャドリー※

◆アスレティック・ビルバオ
【IN】
DFユーリ・ベルチチェ←パリ・サンジェルマン(フランス)
DFアンデル・カパ←エイバル
DFクリスティアン・ガネア←ヴィトロルル(ルーマニア)
MFダニ・ガルシア←エイバル

【OUT】
GKケパ・アリサバラガ→チェルシー(イングランド)
DFエンリク・サボリ→マッカビ・テル・アビブ(イスラエル)
DFシャビエル・エチェイタ→ウエスカ※
MFミケル・ヴェスガ→レガネス※
MFサビン・メリノ→レガネス※
FWキケ・ソラ→現役引退

レガネス
【IN】
GKアンドリー・ルニン←レアル・マドリー※
DFホナタン・シルバ←スポルティング(ポルトガル)※
DFアラン・ニョム←WBA(イングランド)※
DFフアンフラン←デポルティボ※
DFケネス・オメルオ←チェルシー(イングランド)※
MFミケル・ヴェスガ←ビルバオ※
MFサビン・メリノ←ビルバオ※
FWディエゴ・ロラン←デポルティボ※
FWユセフ・エン=ネスティリ←マラガ
FWホセ・マヌエル・アルナイス←バルセロナ
FWギド・カリージョ←サウサンプトン(イングランド)※

【OUT】
DFティト→ラージョ
DFディエゴ・リコ→ボーンマス(イングランド)
DFマルティン・マントヴァーニ→ラス・パルマス
MFガブリエウ→ベンフィカ(ポルトガル)

◆バジャドリー
【IN】
GKジョエル・ロドリゲス←エイバル※
MFルベン・アルカラス←ジローナ
FWドゥイエ・チョップ←スタンダール・リエージュ(ベルギー)※
FWケコ←マラガ※
FWイヴィ←レバンテ※
FWダニエレ・ヴェルデ←ローマ(イタリア)※
FWエネス・ウナル←ビジャレアル※

【OUT】
FWハイメ・マタ→ヘタフェ

◆ウエスカ
【IN】
GKアクセル・ウェルネル←アトレティコ・マドリー※
DFシャビエル・エチェイタ←ビルバオ※
DFパブロ・インスーア←シャルケ(ドイツ)※
DFルベン・セメド←ビジャレアル※
DFルイシーニョ←デポルティボ
FWサムエレ・ロンゴ←インテル(イタリア)※

【OUT】
なし

◆ラージョ
【IN】
GKアルベルト・ガルシア←ヘタフェ
DFホセ・レオン←レアル・マドリー
DFルイス・アドビンクラ←ティグレス(メキシコ)※
DFティト←レガネス
DFジョルディ・アマト←スウォンジー(イングランド)
MFジャネリ・インビュラ←ストーク(イングランド)※
MFアルバロ・メドラン←バレンシア※
FWベベ←エイバル
FWガエル・カクタ←河北華夏(中国)
FWラウール・デ・トーマス←レアル・マドリー※

【OUT】
MFフラン・ベルトラン→セルタ

※はレンタル移籍
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終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル⑦~ソラーリ体制プレイバック~

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終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル⑥~ロペテギ体制プレイバック~

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終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル⑤~第一次ジダン体制プレイバック~

2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジネディーヌ・ジダン体制/2016-2018</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190313_21_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>現役時代に当代一の名選手としてあらゆる栄光を手にしていたジダン監督は、マドリーの下部組織から指導者生活をスタート。2013-14シーズンからのカルロ・アンチェロッティ体制下ではトップチームのアシスタントコーチも務め、経験を積んだ。しかし、当時はレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)でしか監督経験がなく、その手腕の程は全くの未知数だった。 そして、ジダン監督就任時のマドリーは、規約違反によりコパ・デル・レイを失格となっており、リーガでも3位。チャンピオンズリーグ(CL)こそベスト16進出を決めていたものの、悲観的なムードが漂っていた。その混迷度合いは、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで自チームにブーイングが飛び、前任者のラファエル・ベニテス前監督がわずか半年での解任を言い渡される程。このタイミングでのレジェンド登用には悲観的な意見も少なくなかった。就任当初、目指すべきものとしてはチーム再建やタイトルが掲げられていたが、周囲からのハードルはそれほど高く設定されていなかったのが実情だ。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-3-3]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190313_21_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>ジダン監督が就任してからのマドリーは、移籍市場において明確に方針を転換。FWアルバロ・モラタの復帰がビッグディールとなったが、これまでの様に世界的なスター選手に手は伸ばさず。MFダニ・セバージョスを獲得し、レンタルで経験を積んでいたMFアセンシオにトップチームでの機会を与えるなど、未来を見据えたオペレーションを目立たせた。同時に、既存のスタープレーヤーを不良債権化させることもなく、バランスの良いチーム作りを試みている。 基本となった布陣は守備的MFカゼミロをアンカーに据えた[4-3-3]だが、対戦相手によって複数のフォーメーションを使い分け。イスコをトップ下に配した[4-3-1-2]や、MFルーカス・バスケスとMFアセンシオを両サイドに置き安定感を重視した[4-4-2]など、多くのパターンを有した。特に、C・ロナウドをサイドでなく中央で起用するアイデアは、多くの得点をもたらしている。 さらに、2年目の2016-17シーズンにはAチーム、Bチームと言われる2つのチームを組み、ローテーション。主力のコンディション、若手を含む全選手の試合勘を保ち、あらゆる大会を勝ち抜く総力を培った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point! ~ヴォルフスブルク戦の大逆転~</span> 就任時こそ悲観的な見方も多かったジダン政権だが、その声は半年後にはかき消え、2年半が経つ頃には大音量の声援へと変わっていた。言わずもがな、わずか半年でCLのタイトルを獲得し、前人未到の3連覇を達成したためだ。 さらに、初年度からリーガエスパニョーラでも凄まじいスピードで巻き返し、優勝したバルセロナとの勝ち点差はわずか「1」。ベニテス政権時のリーグ前半戦で0-4の大敗を喫していた“エル・クラシコ”でも、後半戦では2-1でリベンジを果たした。また、2年目には5年ぶりのリーガ奪還を成し遂げている。 指導者としても伝説的な成績を収めているジダン監督だが、その道程の中では2015-16シーズンのCL準々決勝ヴォルフスブルク戦がターニングポイントに挙げられる。マドリーはアウェイでの1stレグを0-2で落とし、絶体絶命となっていた。しかし、2ndレグではFWクリスティアーノ・ロナウドがハットトリックを記録し、3-0で終えて逆転突破。それから3年後、ユベントスに移籍したC・ロナウドが同様の偉業を成し遂げ、時を同じくしてジダン監督も再びマドリー指揮官に復帰したのは、何の因果か…。 ともあれ、ヴォルフスブルクを劇的な形で破ったマドリーは、勢いそのままに欧州制覇。その後も一切チャンピオンの座を渡すことなく、3連覇を果たした。 そして、2017-18シーズン終了と当時にジダン監督は電撃辞任。「今こそ変えなければ」、「勝てる気がしないときは何か変化が必要だ」と語り、マドリーでは稀有なことに好印象だけを残してクラブを去っていった。<hr>▽ジネディーヌ・ジダン 【在任期間】 2.5シーズン(2016/1/4~2018) 【戦績】 [2015-16シーズン]※半シーズン 公式戦27試合22勝3分け2敗 チャンピオンズリーグ:優勝 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点90) コパ・デル・レイ:-※規約違反により就任前に失格 [2016-17シーズン] 公式戦60試合44勝11分け5敗 チャンピオンズリーグ:優勝 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点93) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2017-18シーズン] 公式戦62試合39勝14分け9敗 チャンピオンズリーグ:優勝 リーガエスパニョーラ:3位(勝ち点76) コパ・デル・レイ:ベスト8 [合計] 公式戦149試合115勝28分け16敗 【主な獲得選手】 FWアルバロ・モラタ、DFテオ・エルナンデス、MFダニ・セバージョス 【主な放出選手】 FWアルバロ・モラタ、FWヘセ・ロドリゲス、FWデニス・チェリシェフ、MFハメス・ロドリゲス、DFアルバロ・アルベロア、DFダニーロ、DFペペ 2019.03.13 18:00 Wed
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終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル④~ベニテス体制プレイバック~

2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ラファエル・ベニテス体制/2015</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190312_17_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>選手としてマドリーの下部組織で育ったベニテス監督は、指導者としてのキャリアもマドリーのコーチからスタートさせた。その後、バレンシアで2度のリーガエスパニョーラ制覇を成し遂げて頭角を現すと、リバプールではチャンピオンズリーグ(CL)も獲得。しかし、リバプール以降はなかなかファンが求めているタイトルには手が届かず、戦術家としての手腕を評価される反面、人心掌握に関しては懐疑的な目が向けられていた。 マドリーは、前年を主要無冠で終えていたものの、前任者のカルロ・アンチェロッティ前監督が選手やファンから高い評価を得ており、ベニテス監督は強い逆風の中で到着。監督交代の必要性に関してフロレンティーノ・ペレス会長への批判も聞こえる中、ベニテス監督には主要タイトルの獲得だけでなく、クラシコやダービーなど重要な試合で手腕をアピールする必要があった。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-3-3]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190312_17_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>夏の移籍市場では、MFマテオ・コバチッチ、DFダニーロが大型補強となったほか、MFカゼミロをポルトからレンタルバック。反対に、MFサミ・ケディラやレジェンドGKイケル・カシージャスが退団し、左SBのバックアップを務めていたDFファビオ・コエントランもレンタルで放出された。 シーズン当初はMFイスコやMFベイルをトップ下に置き、MFトニ・クロースとMFルカ・モドリッチがボランチを務める攻撃的な[4-2-3-1]を多用していたが、次第に[4-3-3]にシフト。MFカゼミロをアンカーに配すバランス重視の形に落ち着き、内容に応じてMFコバチッチやMFハメス・ロドリゲス、FWヘセ・ロドリゲスといったバリエーション豊かなカードの投入で変化を付けた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point! ~国王杯での恥辱~</span> 開幕戦こそスポルティング・ヒホンと0-0で引き分けたものの、その後のベティス戦を5-0、エスパニョール戦を6-0で進むなど、ベニテス監督の船出は順調だった。しかし、11月に入ってリーガでセビージャに2-3で敗北すると、翌節で宿敵バルセロナにも0-4で完敗。アンチェロッティ前監督解任で燻っていた不満が表面化し始めた。 さらに、ベニテス・マドリーはコパ・デル・レイ4回戦のカディス戦で出場停止処分中だったMFデニス・チェリシェフを起用してしまい、屈辱の失格処分。年末には、ベニテス監督の名前がコールされた際にホームスタンドからブーイングが飛ぶ状態となり、監督交代を行ったペレス会長の解任も叫ばれた。 そして、クラシコ大敗後にペレス会長が緊急記者会見でベニテス監督の続投を表明していたのも空しく、2016年1月4日に解任が発表されている。<hr>▽ラファエル・ベニテス 【在任期間】 0.5シーズン(2015/6/3~2016/1/4) 【戦績】 公式戦25試合17勝5分け3敗 チャンピオンズリーグ:グループステージ突破※解任時点 リーガエスパニョーラ:3位(勝ち点37)※第18節終了時点 コパ・デル・レイ:ベスト32※規約違反により失格 【主な獲得選手】 MFマテオ・コバチッチ、MFルーカス・バスケス、DFダニーロ 【主な放出選手】 FWハビエル・エルナンデス、MFサミ・ケディラ、MFアシエル・イジャラメンディ、DFファビオ・コエントラン、GKイケル・カシージャス 2019.03.12 18:00 Tue
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終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル③~アンチェロッティ体制プレイバック~

2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆カルロ・アンチェロッティ体制/2013-15</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190310_25_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>ミラン長期政権時代にチャンピオンズリーグ(CL)を制し、チェルシーでも欧州の頂に立った経験を持つアンチェロッティ監督は、マドリー指揮官就任前年までパリ・サンジェルマン(PSG)を指揮。ビッグクラブで築いた輝かしい実績が評価され、ジョゼ・モウリーニョ前監督の後任としてチームの再建を託された。 前年までのマドリーでは、モウリーニョ前監督とGKイケル・カシージャスらの確執が各紙から噴出。穏やかで真摯な人柄で知られるアンチェロッティ監督には、ロッカールームの規律を取り戻すことが期待され、同時に当人が就任会見で宣言した通り“デシマ”(10度目の欧州制覇)達成が切望された。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-3-3]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190310_25_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>アンチェロッティ政権では、MFガレス・ベイル、MFイスコ、MFハメス・ロドリゲスといった強力なアタッカーのほか、退団間近となっていたMFシャビ・アロンソの穴にはMFトニ・クロースを獲得。負傷により度々欠けるDFマルセロのバックアップ問題は残されたものの、DFダニエル・カルバハルやGKケイロル・ナバスも加えたことで概ねの心配事は取り除かれた。 アーセナルに去ったMFメスト・エジルの代役は見つからなかったものの、2013-14シーズンからのマドリーはMFルカ・モドリッチを中心に据えた[4-3-3]にシフト。3トップの並びは“BBC”と呼ばれるユニットが固定されていたが、中盤の組み合わせに関しては2014-15シーズンからはMFトニ・クロースが欠かせない選手となり、MFハメス・ロドリゲス、MFイスコ、MFアシエル・イジャラメンディといった豊富な選択肢が用意されていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point! ~アトレティコとのダービーマッチ~</span> 見事に選手たちのポテンシャルを引き出したアンチェロッティ監督は、初年度から主要二冠を達成。コパ・デル・レイ決勝でバルセロナを破り、CL決勝でアトレティコ・マドリーを破ったとなれば、その喜びは尚更だ。リーガエスパニョーラでは両クラブの後塵を拝したものの、それをかき消すほどに、悲願の“デシマ”達成への称賛は止まなかった。 そして、2014-15シーズンの前半戦では前年の好調を引き継ぎ、公式戦22連勝を記録。しかし、そのシーズンにはスーペル・コパ、コパ・デル・レイでアトレティコに敗退に追い込まれ、リーガでの“マドリッド・ダービー”でも2敗を喫した。優勝したバルセロナ(勝ち点94)と勝ち点2差でタイトルを逃しており、ユベントスに敗れたCL以外の大会で、隣のクラブとの直接対決で失っている。 結局、2015年夏に解任されたアンチェロッティ監督に問われた責は、主要大会を無冠で終えたことだ。しかし、いずれの大会も惜しい所までは進んでおり、解任報道噴出時には選手たちがSNSを通じて慰留を呼び掛け。前年にクラブの悲願を達成した監督を追い出すにはあまりにもな状況だったが、だからこそアンチェロッティ政権からは、ペレス会長が長を務めるマドリーのシビアさが読み取れる。<hr>▽カルロ・アンチェロッティ 【在任期間】 2シーズン(2013-15) 【戦績】 [2013-14] 公式戦60試合46勝8分け6敗 チャンピオンズリーグ:優勝 リーガエスパニョーラ:3位(勝ち点87) コパ・デル・レイ:優勝 [2014-15] 公式戦59試合43勝6分け10敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:ベスト16 [合計] 公式戦119試合89勝14分け16敗 【主な獲得選手】 FWハビエル・エルナンデス、MFガレス・ベイル、MFイスコ、MFハメス・ロドリゲス、MFトニ・クロース、DFダニエル・カルバハル、GKケイロル・ナバス 【主な放出選手】 FWゴンサロ・イグアイン、FWアルバロ・モラタ、MFメスト・エジル、MFカカ、MFアンヘル・ディ・マリア、MFシャビ・アロンソ、DFラウール・アルビオル 2019.03.11 18:00 Mon
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