スペインがアスパスの劇的同点弾で自力突破! さらに棚ぼた首位通過で決勝T1回戦はグループA2位のロシア戦に《ロシアW杯》
2018.06.26 05:19 Tue
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループB最終節、スペイン代表vsモロッコ代表が25日にカリーニングラード・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。この結果、スペインのグループB首位通過が決定した。
▽ポルトガルとの初戦をドローで終えたものの、前節はイランに辛勝して初勝利を手にしたスペインはすでに敗退が決定したモロッコと対戦。イランとポルトガルの潰し合いに期待しつつ地力での首位通過を目指すイエロ監督率いるチームは、イラン戦からルーカス・バスケスに代えてチアゴを初先発させた以外同じメンバーで臨んだ。
▽一方、2試合ともに善戦を見せながらも決定力不足が響いて敗退を強いられたモロッコ。だが、戦い自体を変える必要はなくここ2試合で出た課題を難敵スペイン相手に見せたいところ。ポルトガル戦からはキャプテンのベナティアに代えてサイスを起用した以外、同じメンバーを起用した。
▽引き分け以上で突破が決まるスペインは中盤のタレントが良い距離感で局地的な数的優位を作りながら内と外を揺さぶって立ち上がりからモロッコゴールに迫る。しかし、グループリーグ突破が懸かる重圧か、百戦錬磨のベテラン2選手の連係ミスからまさかの先制点を許す。14分、ハーフウェイライン付近でセルヒオ・ラモスと短いパス交換を行ったイニエスタのトラップがやや大きくなると、セルヒオ・ラモスの緩慢な対応を突いて一気にスピードを上げたブダイブがそのままボールをかっさらってボックス内まで持ち込むと、GKデ・ヘアとの一対一を難なく制し、今大会初ゴールを奪った。
▽信じがたいミスからリードを許したスペインだが、失点に絡んだイニエスタが自らのミスを帳消しにする見事なアシストですぐさま同点ゴールを演出する。19分、イスコとジエゴ・コスタとのパス交換でボックス左に抜け出したイニエスタがゴールライン際でDFとGKを引き付けて絶妙な右足アウトサイドのマイナスパス。これをニアに走り込んだイスコがワントラップから豪快な右足のシュートで蹴り込んだ。
▽その後は球際の激しい展開が続く中、ポルトガル戦同様に判定にフラストレーションを溜めるモロッコ陣営に4枚のイエローカードが出される。一方、前半のうちに逆転したいスペインはイスコとイニエスタの連係を軸に幾度か決定的なシーンが訪れるが、前半アディショナルタイムにゴール左でイニエスタが入れた折り返しは飛び込んだジエゴ・コスタの当たりが薄くなりあと一歩でゴールとはならず。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半も引き続き拮抗した展開に。55分にはボックス手前右でエル・アハマディからパスを受けたアムラバトが右足を強振。強烈なシュートがゴール左上隅を捉えるが、これは枠の左角を叩いてモロッコの勝ち越しゴールとはならない。
▽前半同様に冷や汗をかく立ち上がりとなったスペインだが、絶好調のイスコにシルバが絡む形で攻撃を展開。62分には右サイドでカルバハルが上げたクロスをボックス左のイスコが頭で合わすが、これは相手DFサイスの決死のゴールカバーに阻まれる。このプレーで得た右CKでもファーで競り勝ったピケに決定機もヘディングシュートはわずかに枠の左へ。
▽首位通過を目指すうえで勝利が必要なスペインは74分にジエゴ・コスタとチアゴを下げてアスパス、アセンシオを同時投入。対するモロッコはベルアンダ、ブダイブに代えてファイル、エン=ネスティリをその直前に続けて投入した。すると、この選手交代が試合を動かす。
▽81分、右CKの場面でファイルのアウトスウィングの絶妙なボールがゴール前に入ると、DFセルヒオ・ラモスに競り勝ったエン=ネスティリが打点の高いヘディングシュートをゴール右隅に突き刺し、モロッコが途中出場2人の連係から勝ち越しゴールを奪った。
▽痛恨の2失点目を喫して敗退の危機に陥ったスペインはシルバを下げてロドリゴを最後の交代カードとして投入。ここから猛攻を見せるも完全に守備に重きを置いたモロッコの守備陣をなかなか崩し切れない。それでも、優勝候補の意地を見せるスペインは最後の最後に劇的な同点ゴールを奪う。
▽後半アディショナルタイム1分、素早い右CKの場面で素早いリストートからカルバハルがゴール前に低いクロスを供給。これをゴール前フリーのアスパスが技ありの右足ヒールシュートで流し込んだ。一度審判団はアスパスのオフサイドを取りノーゴールの判定もビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認が行われた結果、判定が覆りスペインの劇的な同点ゴールが認められた。
▽そして、この直後に試合はタイムアップ。アスパスの劇的同点弾で辛くも2-2のドローに持ち込んだスペインが自力での決勝トーナメント進出を決めた。さらに同時刻開催の試合でポルトガルがイランとドローに終わった結果、ポルトガルに勝ち点、得失点差で並ばれたものの総得点の差で上回ったスペインの首位通過が決定。この結果、スペインは7月1日に行われる決勝トーナメント1回戦でグループAを2位通過した開催国ロシアと対戦することになった。
▽ポルトガルとの初戦をドローで終えたものの、前節はイランに辛勝して初勝利を手にしたスペインはすでに敗退が決定したモロッコと対戦。イランとポルトガルの潰し合いに期待しつつ地力での首位通過を目指すイエロ監督率いるチームは、イラン戦からルーカス・バスケスに代えてチアゴを初先発させた以外同じメンバーで臨んだ。
▽引き分け以上で突破が決まるスペインは中盤のタレントが良い距離感で局地的な数的優位を作りながら内と外を揺さぶって立ち上がりからモロッコゴールに迫る。しかし、グループリーグ突破が懸かる重圧か、百戦錬磨のベテラン2選手の連係ミスからまさかの先制点を許す。14分、ハーフウェイライン付近でセルヒオ・ラモスと短いパス交換を行ったイニエスタのトラップがやや大きくなると、セルヒオ・ラモスの緩慢な対応を突いて一気にスピードを上げたブダイブがそのままボールをかっさらってボックス内まで持ち込むと、GKデ・ヘアとの一対一を難なく制し、今大会初ゴールを奪った。
▽信じがたいミスからリードを許したスペインだが、失点に絡んだイニエスタが自らのミスを帳消しにする見事なアシストですぐさま同点ゴールを演出する。19分、イスコとジエゴ・コスタとのパス交換でボックス左に抜け出したイニエスタがゴールライン際でDFとGKを引き付けて絶妙な右足アウトサイドのマイナスパス。これをニアに走り込んだイスコがワントラップから豪快な右足のシュートで蹴り込んだ。
▽イニエスタのアシストからイスコのW杯初ゴールで試合を振り出しに戻したスペインは24分にも左サイドでの細かい連係から前向きに仕掛けたイニエスタがミドルシュートを狙うが、これは相手DFに阻まれる。すると25分にはハーフウェイライン付近左サイドの相手スローインからDFピケとDFセルヒオ・ラモスの緩慢な対応を突いたブダイブに再びボックス内に抜け出されGKとの一対一の局面を作られるが、ここはブダイブのタッチの乱れとGKデ・ヘアの冷静な飛び出しによって事なきを得た。
▽その後は球際の激しい展開が続く中、ポルトガル戦同様に判定にフラストレーションを溜めるモロッコ陣営に4枚のイエローカードが出される。一方、前半のうちに逆転したいスペインはイスコとイニエスタの連係を軸に幾度か決定的なシーンが訪れるが、前半アディショナルタイムにゴール左でイニエスタが入れた折り返しは飛び込んだジエゴ・コスタの当たりが薄くなりあと一歩でゴールとはならず。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半も引き続き拮抗した展開に。55分にはボックス手前右でエル・アハマディからパスを受けたアムラバトが右足を強振。強烈なシュートがゴール左上隅を捉えるが、これは枠の左角を叩いてモロッコの勝ち越しゴールとはならない。
▽前半同様に冷や汗をかく立ち上がりとなったスペインだが、絶好調のイスコにシルバが絡む形で攻撃を展開。62分には右サイドでカルバハルが上げたクロスをボックス左のイスコが頭で合わすが、これは相手DFサイスの決死のゴールカバーに阻まれる。このプレーで得た右CKでもファーで競り勝ったピケに決定機もヘディングシュートはわずかに枠の左へ。
▽首位通過を目指すうえで勝利が必要なスペインは74分にジエゴ・コスタとチアゴを下げてアスパス、アセンシオを同時投入。対するモロッコはベルアンダ、ブダイブに代えてファイル、エン=ネスティリをその直前に続けて投入した。すると、この選手交代が試合を動かす。
▽81分、右CKの場面でファイルのアウトスウィングの絶妙なボールがゴール前に入ると、DFセルヒオ・ラモスに競り勝ったエン=ネスティリが打点の高いヘディングシュートをゴール右隅に突き刺し、モロッコが途中出場2人の連係から勝ち越しゴールを奪った。
▽痛恨の2失点目を喫して敗退の危機に陥ったスペインはシルバを下げてロドリゴを最後の交代カードとして投入。ここから猛攻を見せるも完全に守備に重きを置いたモロッコの守備陣をなかなか崩し切れない。それでも、優勝候補の意地を見せるスペインは最後の最後に劇的な同点ゴールを奪う。
▽後半アディショナルタイム1分、素早い右CKの場面で素早いリストートからカルバハルがゴール前に低いクロスを供給。これをゴール前フリーのアスパスが技ありの右足ヒールシュートで流し込んだ。一度審判団はアスパスのオフサイドを取りノーゴールの判定もビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認が行われた結果、判定が覆りスペインの劇的な同点ゴールが認められた。
▽そして、この直後に試合はタイムアップ。アスパスの劇的同点弾で辛くも2-2のドローに持ち込んだスペインが自力での決勝トーナメント進出を決めた。さらに同時刻開催の試合でポルトガルがイランとドローに終わった結果、ポルトガルに勝ち点、得失点差で並ばれたものの総得点の差で上回ったスペインの首位通過が決定。この結果、スペインは7月1日に行われる決勝トーナメント1回戦でグループAを2位通過した開催国ロシアと対戦することになった。
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