【日本代表プレビュー】西野体制初陣、W杯へ向けた第一歩
2018.05.30 12:30 Wed
▽日本代表は30日、キリンチャレンジカップ2018でガーナ代表と対戦する。ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕前最後の国内戦。どんな戦いを見せるのか。
◆2カ月前の監督交代
▽日本代表を率いる西野朗監督。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督からW杯開幕2カ月前にチームを引き継ぎ、本大会まで時間がない中でメンバー選考、合宿を行ってきた。
▽技術委員長としてチームを見てきてはいたが、監督業を離れていたこともあり、久々にチームを構築。さらに、一からの構築となるだけに、簡単なミッションではない。
▽21日から行われていた合宿では、新たなシステムを導入。最初にして最後の国内でのお披露目の場で、どんな戦いを見せるのだろうか。W杯に向けた盛り上がりにも多大なる影響を与える一戦となる。
◆W杯不参加も実力ある選手が揃うガーナ
▽ガーナのジェームズ・アッピアー監督も「9月の公式大会の前に2試合しか残されていません。明日の試合で大事な点は、選手たちを評価することができる」と前日会見でコメント。「今回連れてきたメンバーは競争力のある優れた選手たちです。明日の試合を観て、今回連れてきたメンバーの見方が変わってくれれば良いなと思っています」と語り、親善試合ながら選手たちの競争力を高めたい意向を明かした。
▽それは選手たちも同様だ。パルティは「しっかりと監督に自分たちに何ができるかを見せて、新しい選手たちもアピールする」と語り、強い意気込みを見せた。また、「タフな試合を通じて、日本がW杯で良い試合ができるようになれば」とも語り、日本にとってのテストマッチで、良い相手になる自身を窺わせていた。
◆新システムは機能するか
▽さらに、21日からの合宿では3バックを試していた。日本代表としては、2006年のドイツW杯を指揮したジーコ監督が3バックを採用。試合の流れで3バックを起用したことはあっても、チームのシステムとして3バックを採用するのは久々となる。
▽しかし、世界的に観ても、またJリーグを観ても3バックのチームが増えている傾向にある。例えば、同じW杯に出場するイングランド代表も3バックを採用。ベルギー代表も3バックを基本布陣としている。
▽さらに、西野監督はガンバ大阪時代に3バックのシステムでタイトルを獲得。また、コーチを務める森保一コーチもサンフレッチェ広島で3バックを採用し、一時代を築いた。実績のある2人が3バックを採用することは、自然の流れとも言えるだろう。
▽選手としては、これまでのハリルホジッチ監督体制時とは異なるシステムとなり、ポジショニングや動き方など、違った役割を求められることもあるだろう。その変化を短い期間でどこまでアジャストさせられるのか。ガーナ戦の大きな注目ポイントとなる。
★予想フォーメーション[3-4-2-1]
DF:吉田麻也、長谷部誠、槙野智章
MF:原口元気、柴崎岳、山口蛍、長友佑都
MF:本田圭佑、宇佐美貴史
FW:大迫勇也
▽合宿で試していた[3-4-2-1]のシステムを採用すると予想する。守護神はGK川島永嗣(メス)を起用するだろう。GK東口順昭(ガンバ大阪)、GK中村航輔(柏レイソル)がケガ明けということも考えても、ここは変わらないと予想する。
▽3バックは合宿時に試していた3人。DF吉田麻也(サウサンプトン)、MF長谷部誠(フランクフルト)、DF槙野智章(浦和レッズ)だろう。槙野は浦和で3バックの左でプレー、長谷部もフランクフルトでリベロの役割を担っており、やり方は違えど3バックに支障はないはずだ。吉田はあまり3バックの経験がないが、イメージはできているだろう。
▽中盤の4枚、ウイングバックの左はDF長友佑都(ガラタサライ)が入るだろう。豊富な運動量はウイングバックとしても活かされるはずだ。そして右のウイングバックには、MF原口元気(デュッセルドルフ)が入ると見る。豊富な運動量だけでなく、攻撃時の切り替えも機能するだろう。守備の貢献度が元々高い原口だけに、ウイングバックでは違いを見せることに期待だ。
▽ボランチにはこれまでもレギュラーとしてプレーしてきたMF山口蛍(セレッソ大阪)、そしてMF柴崎岳(ヘタフェ)を起用すると見る。このポジションは多くの選手が招集されているが、合宿の動きを見ている限り柴崎が起用されると予想する。ボランチに落としたボールをどう展開するか。柴崎の展開力に注目だ。
▽2シャドーにはMF本田圭佑(パチューカ)、そしてMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)が起用されると見る。合宿でも良い動きを見せていた2人。特に宇佐美は調子の良さを窺わせていた。この2人であれば、ワイドに開いてプレーすることも可能。また、トップに入ることもできるだけに、試合の中で流動的に動くことも考えられる。
▽そして、1トップにはFW大迫勇也(ブレーメン)が入る。合宿中の動きでは、1トップの大迫に当ててからボランチにボールを落とし、攻撃を組み立てるシーンが見られた。最前線で身体を張れるタイプの選手はあまり招集されておらず、大迫ありきの戦い方と言っても過言ではない。本田と併用となれば、その役割を本田が担うこともあるだろうが、大迫はキーマンの1人とも言えるだろう。
◆メンバー発表前の最終確認
▽これまで積み上げてきたものを活かしながらも、新たなスタイルを模索している日本代表。選手にとっても実戦での初テストとなり、どの様なサッカーを見せてくれるのかは未知数だ。
▽それでも、W杯の開幕は待ってはくれない。その中で、どの様な試合を、スタジアムに集まった観客の目の前で見せるのか。お披露目となる西野体制の日本代表。注目のガーナ戦は30日(水)の19時25分にキックオフを迎える。
◆2カ月前の監督交代
▽日本代表を率いる西野朗監督。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督からW杯開幕2カ月前にチームを引き継ぎ、本大会まで時間がない中でメンバー選考、合宿を行ってきた。
▽21日から行われていた合宿では、新たなシステムを導入。最初にして最後の国内でのお披露目の場で、どんな戦いを見せるのだろうか。W杯に向けた盛り上がりにも多大なる影響を与える一戦となる。
◆W杯不参加も実力ある選手が揃うガーナ
(C)CWS Brains,LTD.
▽対戦相手のガーナは、ロシアW杯に向けたアフリカ予選でエジプト、ウガンダ、コンゴと同居。しかし、わずか1勝しかできず、グループ3位で予選敗退となった。▽2006年のドイツW杯から3大会連続で出場していたガーナは、W杯に出場しないものの、実力者が揃っている。今回の来日メンバーには主力選手がいないものの、アトレティコ・マドリーでレギュラーとしてプレーするMFトーマス・パルティなどが来日。また、2019年に行われるアフリカネイションズカップの予選前に組まれている貴重な親善試合の場とあり、しっかりと戦ってくるだろう。
▽ガーナのジェームズ・アッピアー監督も「9月の公式大会の前に2試合しか残されていません。明日の試合で大事な点は、選手たちを評価することができる」と前日会見でコメント。「今回連れてきたメンバーは競争力のある優れた選手たちです。明日の試合を観て、今回連れてきたメンバーの見方が変わってくれれば良いなと思っています」と語り、親善試合ながら選手たちの競争力を高めたい意向を明かした。
▽それは選手たちも同様だ。パルティは「しっかりと監督に自分たちに何ができるかを見せて、新しい選手たちもアピールする」と語り、強い意気込みを見せた。また、「タフな試合を通じて、日本がW杯で良い試合ができるようになれば」とも語り、日本にとってのテストマッチで、良い相手になる自身を窺わせていた。
◆新システムは機能するか
(C)CWS Brains, LTD.
▽ガーナ戦を含め、大会前に組まれている試合はスイス戦、パラグアイ戦の3試合。西野監督にとっては3試合しか準備できる試合がない。▽さらに、21日からの合宿では3バックを試していた。日本代表としては、2006年のドイツW杯を指揮したジーコ監督が3バックを採用。試合の流れで3バックを起用したことはあっても、チームのシステムとして3バックを採用するのは久々となる。
▽しかし、世界的に観ても、またJリーグを観ても3バックのチームが増えている傾向にある。例えば、同じW杯に出場するイングランド代表も3バックを採用。ベルギー代表も3バックを基本布陣としている。
▽さらに、西野監督はガンバ大阪時代に3バックのシステムでタイトルを獲得。また、コーチを務める森保一コーチもサンフレッチェ広島で3バックを採用し、一時代を築いた。実績のある2人が3バックを採用することは、自然の流れとも言えるだろう。
▽選手としては、これまでのハリルホジッチ監督体制時とは異なるシステムとなり、ポジショニングや動き方など、違った役割を求められることもあるだろう。その変化を短い期間でどこまでアジャストさせられるのか。ガーナ戦の大きな注目ポイントとなる。
★予想フォーメーション[3-4-2-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:川島永嗣DF:吉田麻也、長谷部誠、槙野智章
MF:原口元気、柴崎岳、山口蛍、長友佑都
MF:本田圭佑、宇佐美貴史
FW:大迫勇也
▽合宿で試していた[3-4-2-1]のシステムを採用すると予想する。守護神はGK川島永嗣(メス)を起用するだろう。GK東口順昭(ガンバ大阪)、GK中村航輔(柏レイソル)がケガ明けということも考えても、ここは変わらないと予想する。
▽3バックは合宿時に試していた3人。DF吉田麻也(サウサンプトン)、MF長谷部誠(フランクフルト)、DF槙野智章(浦和レッズ)だろう。槙野は浦和で3バックの左でプレー、長谷部もフランクフルトでリベロの役割を担っており、やり方は違えど3バックに支障はないはずだ。吉田はあまり3バックの経験がないが、イメージはできているだろう。
▽中盤の4枚、ウイングバックの左はDF長友佑都(ガラタサライ)が入るだろう。豊富な運動量はウイングバックとしても活かされるはずだ。そして右のウイングバックには、MF原口元気(デュッセルドルフ)が入ると見る。豊富な運動量だけでなく、攻撃時の切り替えも機能するだろう。守備の貢献度が元々高い原口だけに、ウイングバックでは違いを見せることに期待だ。
▽ボランチにはこれまでもレギュラーとしてプレーしてきたMF山口蛍(セレッソ大阪)、そしてMF柴崎岳(ヘタフェ)を起用すると見る。このポジションは多くの選手が招集されているが、合宿の動きを見ている限り柴崎が起用されると予想する。ボランチに落としたボールをどう展開するか。柴崎の展開力に注目だ。
▽2シャドーにはMF本田圭佑(パチューカ)、そしてMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)が起用されると見る。合宿でも良い動きを見せていた2人。特に宇佐美は調子の良さを窺わせていた。この2人であれば、ワイドに開いてプレーすることも可能。また、トップに入ることもできるだけに、試合の中で流動的に動くことも考えられる。
▽そして、1トップにはFW大迫勇也(ブレーメン)が入る。合宿中の動きでは、1トップの大迫に当ててからボランチにボールを落とし、攻撃を組み立てるシーンが見られた。最前線で身体を張れるタイプの選手はあまり招集されておらず、大迫ありきの戦い方と言っても過言ではない。本田と併用となれば、その役割を本田が担うこともあるだろうが、大迫はキーマンの1人とも言えるだろう。
◆メンバー発表前の最終確認
(C)CWS Brains, LTD.
▽ガーナ戦はただの親善試合ではない。ロシアW杯に臨む日本代表メンバーの発表は、31日に行われる。その前日に行われる最初で最後のテストマッチ。選手にとっても監督にとっても大事な一戦であることは変わらない。▽これまで積み上げてきたものを活かしながらも、新たなスタイルを模索している日本代表。選手にとっても実戦での初テストとなり、どの様なサッカーを見せてくれるのかは未知数だ。
▽それでも、W杯の開幕は待ってはくれない。その中で、どの様な試合を、スタジアムに集まった観客の目の前で見せるのか。お披露目となる西野体制の日本代表。注目のガーナ戦は30日(水)の19時25分にキックオフを迎える。
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