【前日会見】西野朗監督、ガーナ戦に向けて「これでW杯に行くんだという空気を作れる試合にしたい」《キリンチャレンジカップ》
2018.05.29 22:00 Tue
▽29日に日産スタジアムで、30日に行われるキリンチャレンジカップ2018のガーナ代表戦に向けた前日会見が行われた。
▽日本代表を率いる西野朗監督は、ロシア・ワールドカップ(W杯)メンバー発表前最後の試合に向けて意気込みを語った。
◆西野朗監督(日本代表)
「代表チームは21日から全員ではないですけど、キャンプがスタートして今日が9日目になります。イレギュラーに選手たちが集まってきて、日に日に代表チームが形になる中で、明日大事な一戦を迎えることになりますが、非常に模索しながらチーム作りをしているところです」
「されど、待ったなしで本大会も迫っています。明日のゲームでしっかり代表チームらしい戦いをしたいなという気持ちだけです。選手のコンディションは正直トップフォームな選手もいれば、ケガを抱えているメンバーもいます。そういう選手たちも明日のゲームに向けて1日でもという思いで調整している段階です」
「そして新しいトライもしていくところでもあります。明日のゲームはどういった形になるのか楽しみです。そこを感じながら選手と共に、良い調整をして明日を迎えたいという気持ちでいます」
「リストを作る上で、明日の試合が全てではありません。少し猶予を与えて戻ってこれた選手、そうではない選手がいますけど、1試合だけでリストに上げるということでもないと思います。ただ、今までから日本代表の中心にいた選手たちの状態は決して悪くないです。この段階である程度のメンバーは自分の中で決めています」
「明日の試合はそういうテストの場にもなりますけど、そういう部分の中で選手を起用していくことは考えています。試合から遠ざかっている選手、ケガから復帰した選手たちもいるので、そういう意味でチェックをしたいなと思う選手もいるので、そういう部分も加味した中で決めていきたいと思っています」
──今テストしている3バックではMF長谷部誠(フランクフルト)が中央に入ることもあるが、強豪国のエースを長谷部で止められるというイメージはできているか
「試合はそういう局面だけではないと思いますけど、1対1で対峙する場面でも、決して抑えられないとは思っていません。どういう局面かや状況かにもよりますけど、ボランチを使ったり、両サイドのセンターバックを使ったりした後に、最後長谷部が対応することは十分可能なことだと思っています」
「ただその頻度が多かったり、悪い状況の中で長谷部が対応するということになれば、これはどんな局面でも、MFハメス・ロドリゲスやFWロベルト・レヴァンドフスキであっても対峙することは難しいと思います。まずは人に対してディフェンスをするという考えよりもボールに対して全員がディフェンスをしていく、そうすることで局面を少なくしてくという考え方です。人ではなく、まずボールというディフェンスを全員で捉えていきたいです」
──ヨーロッパの視察に行った時に「代表を劇的に変えてみたい」という話をしていたと思うが、それに対して監督が一番求めることは
「システムを3バックに変えたからと言って劇的に変わるとは思っていません。W杯出場を決めた昨年の9月以降の国際試合等での代表チームのパフォーマンスは、W杯イヤーに入っても心配される声がたくさんありました。『大丈夫か?』『面白くない』『他に良い選手は出てこないのか』という評価を受けていました。その中で選手たちの意識というのは大きく変わっています」
「1日1日新しいトライをしている中で、選手たちの意識の変化を感じるところがあります。それだけでも変わると思います。選手たちにはポテンシャルがあるので、そういうタレントを引き出してリンクさせて共通理解を持たせることができれば、結束した力を出すことができれば、チームが変化していくことは可能です。ここ数日に全員が揃ってからも、成長を感じるところもあります。良い雰囲気でやれていることが、変化していることだと思います。サッカーというのは大きく変化させるということは難しいことですけど、代表チームでは可能だと感じています」
──西野朗監督にとって初めてのメンバー選考だが、難しさを感じているか
「期待していた選手たちが期待を感じさせるような状態に日に日になってきている中で、選考していかなくてはいけないので苦しみというか迷いは非常にあります。ただ、今は明日のゲームのことをしっかりと考えたいです。選手たちには選考だとかサバイバルでやっていかなくてはいけないということよりも、明日の試合に集中していこうということを伝えてきました。どうしてもリストに入れられる人数は決まっているので、そこのバランスはありますけど、初戦までにトップフォームを作ることができるかということも明日の試合も含めて、明後日の朝までに予測しなくてはいけません。その苦しみや迷いは続くと思います」
──これまでの練習を見ていると、長谷部やMF本田圭佑(パチューカ/メキシコ)を慣れているポジションに置きたいのかなというように見えるが、二人のやりやすさをどう感じているか
「今までの代表チームは4バックで、ポジティブな状況でもネガティブな状況でも変えて対応していくということがなかったように思えます。常に4-3-3をベースにして対応してきました。4人のフラットなディフェンスでやってきたことは染み付いていると思います」
「自分の中では、これからそういう状況だけでは対応できないと思っていますし、3バックを置いても4バックと同じような形で対応していく状況もあると思います。押し込まれれば5バックになり、中盤もフラットになって5-4-1で対応しなくてはいけない場合もあります。いろいろな変化を持って、対応していかなくてはいけないと考えています。その中でやってきた4バックだけでなく、今この段階で3バックをトライしてみたい、選手たちにそういう感覚を持って欲しいなという思い出やっています」
「これは全て明日のガーナ戦に向けて3バックをトライしている訳ではないですし、本大会のコロンビア代表に向けて3バックをチームのベースとして持ちたいという訳でもありません。やはり様々な状況で対応していきたい中でのトライだと選手たちに伝えています。本来システムを変えていくということは、いろんな対戦相手や試合の状況の中で変えて、それに選手たちが対応していくものだと思います。メンバーチェンジもあります。そういう感覚を選手たちに持って欲しいです。対応力を基準として選んでいるということもそういう部分であるので、今も選手たちを右や左に動かしたりしてプレーしてもらっていますけど、選手たちはそういう中でもスムーズにやれる部分と、周りとの部分でトライしている状況です」
「もちろんトライの段階ではないですけど、完成してくことを見据えて明日のことを考えていきたいですし、うまく機能しないということになってはいけない段階だと思っています。こういう短い期間ですけど、選手たちにはそういう思いでやって欲しいです」
「本田にしてもインサイドのエリアでやる方が、彼にとっては良いと感じています。違和感を覚えるようなポジションではないと思います」
「長谷部に関してもポリバレントに前も後ろもできます。プラスに考えることは多い部分もあります。ワイドに入った選手は、ポジショニングが難しく、さらに運動量を求められるので、難しさを感じている選手もいると思います。でも難しいとかって選手たちは言いません。とにかくトライするというふうにやってくれています」
──現時点で西野監督の考えるベースは4バックと考えて良いのか、3バックとの比重は? また、メンバー発表前最後の試合になるが、明日は選考の要素を踏まえたスタメンなのか、現時点でのベストメンバーを送り出してみたいか
「本大会に向けてベースになるかならないかは、コロンビア代表を想定して考えたいと思っています。3バックの良い感触をそれまでにチームの中で得られれば良いなと思っていますし、4バックを思い出させるトレーニングもしていくと思います。3バック、4バックと数で言えばそうなりますけど、戦い方の中でどういう形がベストなのかというところは、今回こういう形をトライした上で考えていきたいです」
「明日のメンバーについては、確認したいことがあります。大前提は今の代表チームが今までの代表チームではなく、今のスピリットやファイトする代表を、これでW杯に行くんだという空気を作れる試合にしたいです。明後日メンバーを発表しなくてはいけない中で、確認したいことも正直ある90分です」
▽日本代表を率いる西野朗監督は、ロシア・ワールドカップ(W杯)メンバー発表前最後の試合に向けて意気込みを語った。
「代表チームは21日から全員ではないですけど、キャンプがスタートして今日が9日目になります。イレギュラーに選手たちが集まってきて、日に日に代表チームが形になる中で、明日大事な一戦を迎えることになりますが、非常に模索しながらチーム作りをしているところです」
「されど、待ったなしで本大会も迫っています。明日のゲームでしっかり代表チームらしい戦いをしたいなという気持ちだけです。選手のコンディションは正直トップフォームな選手もいれば、ケガを抱えているメンバーもいます。そういう選手たちも明日のゲームに向けて1日でもという思いで調整している段階です」
「そして新しいトライもしていくところでもあります。明日のゲームはどういった形になるのか楽しみです。そこを感じながら選手と共に、良い調整をして明日を迎えたいという気持ちでいます」
──これまでの段階でメンバーはどの程度決まったか。そして明日はどの点に注視して選手たちを見ていくか
「リストを作る上で、明日の試合が全てではありません。少し猶予を与えて戻ってこれた選手、そうではない選手がいますけど、1試合だけでリストに上げるということでもないと思います。ただ、今までから日本代表の中心にいた選手たちの状態は決して悪くないです。この段階である程度のメンバーは自分の中で決めています」
「明日の試合はそういうテストの場にもなりますけど、そういう部分の中で選手を起用していくことは考えています。試合から遠ざかっている選手、ケガから復帰した選手たちもいるので、そういう意味でチェックをしたいなと思う選手もいるので、そういう部分も加味した中で決めていきたいと思っています」
──今テストしている3バックではMF長谷部誠(フランクフルト)が中央に入ることもあるが、強豪国のエースを長谷部で止められるというイメージはできているか
「試合はそういう局面だけではないと思いますけど、1対1で対峙する場面でも、決して抑えられないとは思っていません。どういう局面かや状況かにもよりますけど、ボランチを使ったり、両サイドのセンターバックを使ったりした後に、最後長谷部が対応することは十分可能なことだと思っています」
「ただその頻度が多かったり、悪い状況の中で長谷部が対応するということになれば、これはどんな局面でも、MFハメス・ロドリゲスやFWロベルト・レヴァンドフスキであっても対峙することは難しいと思います。まずは人に対してディフェンスをするという考えよりもボールに対して全員がディフェンスをしていく、そうすることで局面を少なくしてくという考え方です。人ではなく、まずボールというディフェンスを全員で捉えていきたいです」
──ヨーロッパの視察に行った時に「代表を劇的に変えてみたい」という話をしていたと思うが、それに対して監督が一番求めることは
「システムを3バックに変えたからと言って劇的に変わるとは思っていません。W杯出場を決めた昨年の9月以降の国際試合等での代表チームのパフォーマンスは、W杯イヤーに入っても心配される声がたくさんありました。『大丈夫か?』『面白くない』『他に良い選手は出てこないのか』という評価を受けていました。その中で選手たちの意識というのは大きく変わっています」
「1日1日新しいトライをしている中で、選手たちの意識の変化を感じるところがあります。それだけでも変わると思います。選手たちにはポテンシャルがあるので、そういうタレントを引き出してリンクさせて共通理解を持たせることができれば、結束した力を出すことができれば、チームが変化していくことは可能です。ここ数日に全員が揃ってからも、成長を感じるところもあります。良い雰囲気でやれていることが、変化していることだと思います。サッカーというのは大きく変化させるということは難しいことですけど、代表チームでは可能だと感じています」
──西野朗監督にとって初めてのメンバー選考だが、難しさを感じているか
「期待していた選手たちが期待を感じさせるような状態に日に日になってきている中で、選考していかなくてはいけないので苦しみというか迷いは非常にあります。ただ、今は明日のゲームのことをしっかりと考えたいです。選手たちには選考だとかサバイバルでやっていかなくてはいけないということよりも、明日の試合に集中していこうということを伝えてきました。どうしてもリストに入れられる人数は決まっているので、そこのバランスはありますけど、初戦までにトップフォームを作ることができるかということも明日の試合も含めて、明後日の朝までに予測しなくてはいけません。その苦しみや迷いは続くと思います」
──これまでの練習を見ていると、長谷部やMF本田圭佑(パチューカ/メキシコ)を慣れているポジションに置きたいのかなというように見えるが、二人のやりやすさをどう感じているか
「今までの代表チームは4バックで、ポジティブな状況でもネガティブな状況でも変えて対応していくということがなかったように思えます。常に4-3-3をベースにして対応してきました。4人のフラットなディフェンスでやってきたことは染み付いていると思います」
「自分の中では、これからそういう状況だけでは対応できないと思っていますし、3バックを置いても4バックと同じような形で対応していく状況もあると思います。押し込まれれば5バックになり、中盤もフラットになって5-4-1で対応しなくてはいけない場合もあります。いろいろな変化を持って、対応していかなくてはいけないと考えています。その中でやってきた4バックだけでなく、今この段階で3バックをトライしてみたい、選手たちにそういう感覚を持って欲しいなという思い出やっています」
「これは全て明日のガーナ戦に向けて3バックをトライしている訳ではないですし、本大会のコロンビア代表に向けて3バックをチームのベースとして持ちたいという訳でもありません。やはり様々な状況で対応していきたい中でのトライだと選手たちに伝えています。本来システムを変えていくということは、いろんな対戦相手や試合の状況の中で変えて、それに選手たちが対応していくものだと思います。メンバーチェンジもあります。そういう感覚を選手たちに持って欲しいです。対応力を基準として選んでいるということもそういう部分であるので、今も選手たちを右や左に動かしたりしてプレーしてもらっていますけど、選手たちはそういう中でもスムーズにやれる部分と、周りとの部分でトライしている状況です」
「もちろんトライの段階ではないですけど、完成してくことを見据えて明日のことを考えていきたいですし、うまく機能しないということになってはいけない段階だと思っています。こういう短い期間ですけど、選手たちにはそういう思いでやって欲しいです」
「本田にしてもインサイドのエリアでやる方が、彼にとっては良いと感じています。違和感を覚えるようなポジションではないと思います」
「長谷部に関してもポリバレントに前も後ろもできます。プラスに考えることは多い部分もあります。ワイドに入った選手は、ポジショニングが難しく、さらに運動量を求められるので、難しさを感じている選手もいると思います。でも難しいとかって選手たちは言いません。とにかくトライするというふうにやってくれています」
──現時点で西野監督の考えるベースは4バックと考えて良いのか、3バックとの比重は? また、メンバー発表前最後の試合になるが、明日は選考の要素を踏まえたスタメンなのか、現時点でのベストメンバーを送り出してみたいか
「本大会に向けてベースになるかならないかは、コロンビア代表を想定して考えたいと思っています。3バックの良い感触をそれまでにチームの中で得られれば良いなと思っていますし、4バックを思い出させるトレーニングもしていくと思います。3バック、4バックと数で言えばそうなりますけど、戦い方の中でどういう形がベストなのかというところは、今回こういう形をトライした上で考えていきたいです」
「明日のメンバーについては、確認したいことがあります。大前提は今の代表チームが今までの代表チームではなく、今のスピリットやファイトする代表を、これでW杯に行くんだという空気を作れる試合にしたいです。明後日メンバーを発表しなくてはいけない中で、確認したいことも正直ある90分です」
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