【CLグループH展望】2連覇中の王者マドリーに死角なし! ドルトとスパーズが残り1枠争う
2017.09.13 18:00 Wed
▽2連覇中の絶対的王者レアル・マドリーに死角はなく、首位通過の可能性が高い。そのため、残り1枠をドルトムントとトッテナムの昨季国内リーグ2位同士が争う構図だ。アポエルに関してはまずは1勝を目指したいところだ。
◆編集部予想
◎本命:レアル・マドリー
○対抗:ドルトムント
○対抗:トッテナム
☆大穴:アポエル
◆盤石王者に死角なし~レアル・マドリー~
▽国内リーグではFWクリスティアーノ・ロナウドの長期出場停止などの影響で直近のホーム2試合で2戦連続ドローと厳しいスタートとなったものの、CLの舞台では十分な休養を取ったエースを初戦から起用できるため、取りこぼしの心配は少ない。また、抜群の勝負勘で質の高いローテーションを仕掛けるジダン監督が、トッテナムやドルトムントとの大一番に向けてしっかりと主力のコンディションを整えてくるはずだ。また、FWベンゼマの負傷離脱を受けて、超逸材MFアセンシオ、MFイスコが序盤戦で大暴れする予感だ。
◆新指揮官の采配に不安…序盤戦がカギ~ドルトムント~
▽ボス監督の采配に関しては、前所属先のアヤックスと同様にオーソドックスな[4-3-3]の布陣を採用し、ポゼッションスタイルを打ち出している。システム変更や選手選考などイジリ過ぎの感があったトゥヘル監督に比べ、守備面の安定度や選手の長所が出易いプラス面がある一方、不気味だったトゥヘル体制に比べ、相手によって対策し易いマイナス面もある。格上のマドリー、個の能力が高いトッテナムとの対戦では、その長所が生きるか、短所が目立つか。また、MFロイス不在の中、指揮官の戦術浸透が発展途上の序盤戦の戦いが突破のカギを握る。なお、日本人選手として唯一今季のCL参戦となるMF香川真司は熾烈なポジション争いを制し、プレー機会を得られるか。
▽昨季のCLでの経験、若手の成長という上積みが期待できる一方、昨季に続いて残る課題は仮ホームとなる聖地ウェンブリーでの戦い。今季は国内リーグでも1シーズンの間、同スタジアムを本拠地として使用するが、ここまでの開幕2試合は1敗1分け。ドルトムントとの初戦でウェンブリーの呪縛を解けるかが、グループステージ突破のカギを握る。また、昨季ヨーロッパリーグで3試合の出場停止を科されたMFデレ・アリが不在となる序盤戦の戦いも重要となる。
◆堅守速攻で番狂わせ狙う~アポエル~
▽それでも、CLとELの舞台で豊富な経験を持つチームは格上との対戦に慣れており、極端な守備的アプローチから相手を焦らせ、狙いどころを定めた堅守速攻で番狂わせを起こす可能性を十分に秘めている。昨季トリノでプレーしたDFカルラン、スペイン人左サイドバックのラゴ、トップ下に入るMFエベリシオ、ブンデスリーガでのプレー経験があるFWデ・カマルゴらを中心にどこまで粘り強く戦えるか。
◆編集部予想
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◎本命:レアル・マドリー
○対抗:ドルトムント
○対抗:トッテナム
☆大穴:アポエル
◆盤石王者に死角なし~レアル・マドリー~
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▽昨季史上初のCL連覇を達成した絶対王者に死角はない。共に国内リーグで2位に入ったトッテナムとドルトムントと同居する組み合わせは厳しいものとなったが、決勝トーナメント進出を逃す可能性は低い。今夏の移籍市場ではMFハメス・ロドリゲス、FWモラタなど準主力を放出し、代わりにDFテオ・エルナンデス、MFダニ・セバージョスと将来を見据えた逸材の確保にとどまったが、それでも世界屈指のスカッドといえるだろう。◆新指揮官の采配に不安…序盤戦がカギ~ドルトムント~
Getty Images
▽昨季のベスト8進出チームにして、優勝したマドリーを抑えてグループステージ首位通過を決めていたドルトムントが一番の対抗馬だ。今夏の移籍市場では懸念の最終ラインにDFトプラク、DFトルヤン、DFザガドゥーを加え、中盤から前ではMFダフード、FWフィリップという新たなプレースタイルの逸材を獲得。また、流出濃厚とみられたエースFWオーバメヤンの慰留に成功。その一方で、昨季の攻撃をけん引したMFデンベレのバルセロナ移籍、トゥヘル監督からボス監督への監督交代など、マイナス材料も目立つ。▽ボス監督の采配に関しては、前所属先のアヤックスと同様にオーソドックスな[4-3-3]の布陣を採用し、ポゼッションスタイルを打ち出している。システム変更や選手選考などイジリ過ぎの感があったトゥヘル監督に比べ、守備面の安定度や選手の長所が出易いプラス面がある一方、不気味だったトゥヘル体制に比べ、相手によって対策し易いマイナス面もある。格上のマドリー、個の能力が高いトッテナムとの対戦では、その長所が生きるか、短所が目立つか。また、MFロイス不在の中、指揮官の戦術浸透が発展途上の序盤戦の戦いが突破のカギを握る。なお、日本人選手として唯一今季のCL参戦となるMF香川真司は熾烈なポジション争いを制し、プレー機会を得られるか。
◆昨季の反省生かせるか~トッテナム~
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▽昨季、躍進が期待されながらもグループステージ敗退の屈辱を味わったトッテナムは、マドリーとドルトムントという強豪相手に昨季からの成長を示すグループステージとなる。昨季のリーグ戦ではチェルシーに優勝をさらわれるも、攻守に完成度の高さを見せてプレミア最高位の2位に入ったトッテナム。CLでのリベンジを目指す今季はDFウォーカーを除く主力の慰留に加え、DFダビンソン・サンチェス、DFオーリエ、FWジョレンテという実力者を補強した。▽昨季のCLでの経験、若手の成長という上積みが期待できる一方、昨季に続いて残る課題は仮ホームとなる聖地ウェンブリーでの戦い。今季は国内リーグでも1シーズンの間、同スタジアムを本拠地として使用するが、ここまでの開幕2試合は1敗1分け。ドルトムントとの初戦でウェンブリーの呪縛を解けるかが、グループステージ突破のカギを握る。また、昨季ヨーロッパリーグで3試合の出場停止を科されたMFデレ・アリが不在となる序盤戦の戦いも重要となる。
◆堅守速攻で番狂わせ狙う~アポエル~
Getty Images
▽3シーズンぶりにCLグループステージに戻ってきた国内5連覇中のキプロス王者は、奇跡のベスト8進出を果たした2011-12シーズン以来の決勝トーナメント進出を目指す。だが、同シーズンに準々決勝で敗れたマドリーを始め、ドルトムント、トッテナムと強力な3強と同じグループに入ってしまった。▽それでも、CLとELの舞台で豊富な経験を持つチームは格上との対戦に慣れており、極端な守備的アプローチから相手を焦らせ、狙いどころを定めた堅守速攻で番狂わせを起こす可能性を十分に秘めている。昨季トリノでプレーしたDFカルラン、スペイン人左サイドバックのラゴ、トップ下に入るMFエベリシオ、ブンデスリーガでのプレー経験があるFWデ・カマルゴらを中心にどこまで粘り強く戦えるか。
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