“FKの名手”グリマルドのお手本は…06年W杯で日本代表を沈めたブラジル代表の絶対的名手「選ばれし稀有な存在」

2024.06.13 13:20 Thu
スペイン代表DFアレハンドロ・グリマルド(28)
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スペイン代表DFアレハンドロ・グリマルド(28)
レバークーゼンスペイン代表DFアレハンドロ・グリマルド(28)が、お手本とするフリーキッカーを明かした。
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遠回りのサッカー人生が身を結んだグリマルド。バルセロナの下部組織時代、メディア向けの発言が当時トップチームを率いたルイス・エンリケ監督の逆鱗に触れ、すぐさまベンフィカへ放出されるという事態に。ポルトガルの地で辛抱強く評価を高め、昨夏レバークーゼンへ移籍すると、シャビ・アロンソ監督の下でブンデスリーガ無敗優勝を成し遂げ、個人レベルでも大活躍。因縁の指揮官が去ったスペイン代表に28歳でようやく初招集だ。
ユーロ2024では左サイドバックの1番手とも目される「セットプレーのスペシャリスト」グリマルド。開幕を控えてスペイン『Relevo』のインタビューに応じ、卓越した左足プレースキックの原点を明かしている。

「ラ・マシア時代、練習が終わると、チームメイト数人といつも何時間もゴール目掛けてボールを蹴っていたからね。長年の努力がまずひとつさ。時の流れとともに、完璧なキックの数が増えてきた感じかな」
「お手本とする選手は?」と問われると、かつて日本代表が2006年ドイツW杯で弾丸ミドルを喰らった、元ブラジル代表の絶対的名手を真っ先に挙げた。

リヨン時代のジュニーニョ・ペルナンブカーノだ。まさに、選ばれしごく少数の稀有な存在だね。シュートの軌道が上がったり下がったり…どちらも同じ速度でだ。簡単じゃない、なんてレベルじゃないよ(笑)」

「ギャレス・ベイルのショットもよく観察していたね。僕が注目した選手は皆、独特のショットプロセスを持っている選手。同じことはできないけど、特徴を捉え、自分なりの完璧に仕上げてきたんだ」

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スペイン代表のプレシーズンも終わった…/原ゆみこのマドリッド

「メルヘンユニでも弱くはないのよね」そんな風に私が頷いていたのは火曜日、またTVで流し見していたU21ユーロ予選でスペインがハンガリーにロベルト・ナバロ(マジョルカ)のゴールで0-1と勝利。10試合中7試合目にして、早くも2025年の本大会の切符を掴むのを見た時のことでした。いやあ、確かにこの夏のパリ五輪を制したU23代表も何故か、フランスの地では第2ユニのレモンイエローを着用してプレーする試合が多かったんですけどね。金メダリストであるクバルシ(バルサ)やサム(アトレティコからポルトに移籍、昨季はアラベスでプレー)、トゥリテンテス(レアル・ソシエダ)、イトゥルベ(アトレティコB)、ディエゴ・ロペス(バレンシア)、ファンル(セビージャ)らにもっと若いメンバーを加えた、五輪の指揮官でもあったサンティ・デニア監督の率いるチームはサクサク、2連勝で目的を果たすことに。 まあ、その出場権獲得祝いに加われなかったバリオス(アトレティコ)の話はまた後ですることにして、まさに頼もしい後輩たちですが、この9月代表戦は兄貴分たちもアウェイ戦が2試合続き、うーん、こちらはネーションズリーグ同グループの他3チーム、セルビア、スイス、デンマークも揃って、第1ユニが赤いというのもあるんですけどね。パステル調の色だけでなく、シャツの背中の首のところ付いている、赤いカーネーションを見る度、私もこんな可愛いユニでプレーして、敵に舐められるんじゃないかと思ったもの。それこそ先週木曜のグループリーグ初戦、セルビア戦でスコアレスドローした際など、7月に12年ぶりに戴冠したユーロのせいで、王者呆けしちゃったのかと恐れもしたところ、全然大丈夫。というのも…。 そう、日曜にジュネーブで2節のスイス戦に挑んだスペインA代表だったんですが、実は試合前はセルビア戦で足首に重度のネンザを負ったオジャルサバル(レアル・ソシエダ)が離脱していただけでなく、ダニ・オルモも打撲のせいで、プレーできないという逆境が発生。モラタ(アトレティコからミランに移籍)も負傷中で招集されていなかったこともあり、ゴール不足が懸念されていたんですけどね。蓋を開けてみれば、ええ、シメオネ監督もよく、「La pelota no quiso entrar/ラ・ペロータ・ノー・キソ・エントラル(ボールがゴールに入りたがらなかった)」と言い訳しているように、セルビア戦は本当に撃っても撃っても入らない日だっただけなのが判明したんですよ。 何よりの大当たりだったのは、デ・ラ・フエンテ監督がセルビア戦のアジョセ(ベティスからビジャレアルに移籍)から、CFをホセル(レアル・マドリーへのレンタルが終わってアル・ガラファに移籍)に変えたことで、早くも3分にはシュート。これは代表引退をしたゾマー(ミラン)の後を継いだGKコベル(ドルトムント)に弾かれてしまったものの、それから1分もしないうち、エリア内右奥からのジャマル(バルサ)のクロスをヘッドでジャストミートとは頼もしい。そのボールはコベルが弾いたものの、ゴールラインを越えていたことがVAR(ビデオ審判)で確認され、先制点となってくれたから、驚いたの何のって。 それでも初戦のデンマーク戦で2-0と負けていたスイスは同胞の熱い応援を受けて、すぐに反撃を開始。ユーロの後、ゾマー以外にもファビアン・シェア(ニューキャッスル)、ジェルダン・チャチリ(バーゼル)らも代表引退、その日は直前の試合で退場したグラニト・ジャカ(レバークーゼン)も出場停止だったにも関わらず、7分にはエンボロ(モナコ)のアシストでオメラジッチ(モンペリエ)にGKダビド・ラジャ(アーセナル)が破られているって、どういうこと?いえ、この時はプレーの起点でフロイラー(ボローニャ)の手にボールが当たり、ハンドのファールでゴールは認められなかったんですけどね。 実際、この試合の前半は波乱続きで、いえ、13分にニコ・ウィリアムス(アスレティック)のシュートがコベルに弾かれた後、エリア内に駆けつけたファビアン(PSG)が撃ち込んで、スペインは2点目をゲット。セルビア戦の精度のなさは一過性だったことを証明してくれたのは良かったですよ。それが21分、カウンターで抜け出したエンボロを追ったル・ノルマン(アトレティコ)が相手を力づくで止め、最後のDFのファールということで、レッドカードを出されてしまうとは、これ如何に。最初はエンボロがオフサイドだった可能性もあったため、私もすがるような思いで、VAR判定を待っていたんですが、そうは問屋が卸しません。 結局、オフサイドはなく、ル・ノルマンは退場に。いえ、アトレティコ的には代表2試合フル出場とならず、体力を温存できたのは有難いんですけどね。この試合の後半にイエローカードをもらい、累積警告となったカルハバル(マドリー)と共に、彼も10月最初の1試合は出場停止になるため、スペイン代表から、マドリッド勢が消滅してしまう危険もなきにしろあらず。まあ、そんな心配はもっと先にすればいいんですが、すぐにデ・ラ・フエンテ監督はペドリ(バルサ)を下げ、CBビビアン(アスレティック)を入れたとはいえ、残り70分以上、数的劣勢でプレーしなければいけなくなったスペインが持ち越えたのかというと…。 それが雨がザーザー降っていたスタッド・ドゥ・ジュネーブで、耐えちゃたどころじゃなかったんですよ。いえ、41分にはエンボロがヘッドで繋いだボールをアムドゥニ(ベンフィカ)にゴールに蹴り込まれ、1点差に迫られて、ハーフタイムに入ったスペインだったんですけどね。更に後半3分はやはりCKから、アンドゥニにヘッドされ、そのボールをビビアンがクリアし損ねて、オウンゴールに。その時は幸い、バルガス(アウクスブルク)のCKの軌道がゴールラインを越えていたおかげで命拾いという幸運に恵まれたんですが、10人で何とか、やりくりしていたスペインに再び、火が点いたのは残り15分となってからのことでした。 そう、後半頭から、「とても要求の高い前半のせいで疲れ果てていた」(デ・ラ・フエンテ監督)ジャマルとバトンタッチしたフェラン・トーレスが、バルサの先輩としての矜持を見せてくれたんですよ。32分にはGKラジャのロングキックを追って、敵エリアの右側からファビアンにキラーパス。これをユーロでも2得点を挙げているMFがゴールに変えると、その3分後にはまたフェランがホセルのスルーパスからドリブルで上がり、今度は自分で4点目を挙げてしまったとなれば、もう恐れるものは何もない? そのまま、1-4で勝利したスペインだったんですが、この日の彼らの冴えぶりはデータからもわかって、21本も撃ちながら、ゴールがまったく入らなかったセルビア戦と違い、合計9本のシュートで枠内が8本も。この勝利でようやく、代表もプレシーズンが終わったと言っていいかと思いますが、いやあ。次回は1カ月先の10月12日、2連勝で首位に立っているデンマークをムルシアのエンリケ・リコに、その3日後にセルビアをコルドバのヌエボ・アルカンヘルに迎えるとあって、それまでに誰に何が起きるかわかりませんからね。チームの継続性を保証できないのは辛いところですが、とりあえず、ユーロ同様に強いスペインが見られたのは良かったかと。 え、スペイン代表戦が終わったってことはもう、リーガ再開も近いんじゃないかって?その通りで、金曜には弟分のレガネスがアウェイのベティス戦で5節の先陣を切るんですけどね。このparon(パロン/リーガの停止期間)のおかげで、8月末の移籍市場クローズ最後の瞬間にサプライズ加入したハラー(ドルトムントからレンタル)がチームに慣れることができたのは嬉しい限り。とりあえず、1部再昇格してからの4試合を1勝2分け1敗で9位と、まずまずなスタートを切ったボルハ・ヒメネス監督のチームは、これでFWが6人となり、ミゲール・デ・ラ・フエンテを筆頭にディエゴ・ガルシア、ファン・クルス、ラバ、ムニル(ラス・パルマスから移籍)と駒は十分なんですけどね。やはり2部と違って、そうそうゴールは入るもんじゃないため、アタッカーは多いに越したことはありませんって。 そして土曜にはお隣さん、ヘタフェもセビージャへ赴き、こちらはサンチェス・ピスファンでベティスのお隣さんとアウェイゲーム。ボルダラス監督のチームは開幕から、ずっと引分けで16位と、マドリッド勢の中で一番下にいるんですが、それにはミッドウィーク開催の3節ベティス戦が、相手にコンフェレンスリーグ予選プレーオフがあったために順延となり、まだ3試合しかプレーしていないという事情も。いえ、だからって、得点がボランチ本職ながら、CFに抜擢されているウチェ(RFEF1部/実質3部のセウタから移籍)の開幕アスレティック戦での同点ゴールしかないというのはあまり、励ましにはなりませんけどね。 0-0に終わったコリセウムでのレアル・ソシエダから、2週間も経つとなれば、今度こそ、エースのボルハ・マジョラル、マドリーの夏のアメリカツアーでネンザしたアルバロ・ロドリゲス(RMカスティージャからレンタル)らの実戦復帰が期待されるところですが、こればっかりはねえ。幸い、相手のセビージャは開幕から1分け3敗で最下位と、調子が悪いのは都合がいいんですけどね。来週はそのベティス戦が水曜に入って、3連戦となるため、ヘタフェも早く、最善がスコアレスドローという状態から、脱却してほしいものです。 そして土曜の午後9時(日本時間翌午前4時)からは兄貴分マドリーの番で、こちらはサン・セバスティアンでのレアル・ソシエダ戦。ええ、オジャルサバルが松葉杖をついて、帰って行ったチームですが、彼らはヘタフェ戦でもブライス・メンデス、トラオレを負傷で失うという不運に遭遇しているんですよ。とはいえ、ケガ人自慢ではマドリーの方が上を行っていて、ええ、ご存知の通り、昨季、ヒザの靭帯を断裂したアラバ、UEFAスーパーカップの前日練習でヒザを捻ったカマビンガ、代表戦直前のベティス戦で重度のネンザを負ったセバージョスはまだ当分、戻れない見込み。 唯一、フランス代表から即Uターンとなった2人組のうち、メンディだけは大丈夫そうなんですけどね。足の中足骨の痛みに悩むチュアメニ、足底筋を痛めたベリンガム、太もものケガでブラジル代表を早退してきたミリトンは微妙なところで、何せ、マドリーはこの先、3週間、地獄の連戦サイクルに突入。とりわけ、来週火曜には新フォーマットのCL1節、シュットガルト戦も控えているため、アンチェロッティ監督も選手にムリはさせないでしょうが、何はなくとも攻撃面では人が余りまくっていますからね。 ええ、この各国代表戦でもロドリゴが土曜のエクアトリア戦で決勝ゴールを挙げたかと思えば、ブライムもモロッコ代表で2得点して帰還。ネーションズリーグ1節のウェールズ戦で終盤、交代を頼み、すわ負傷かと心配されたギュレルもただの打撲で、月曜のアイスランド戦でアシストを記録していますし、モドリッチまでが日曜のポーランド戦で直接FKを決め、クロアチアを勝利に導いているとなればって、え?長年の夢が叶って、とうとうマドリー入団を果たした超大型新人、エムバペはどうしたのかって? いやあ、4節のベティス戦で2得点挙げ、とうとうリーガでもゴールデビューした彼だったんですが、お隣さんのグリーズマン同様、フランス代表の2試合ではあまり貢献できなくてねえ。イタリアに1-3と負けた後、月曜のベルギー戦では共々、ベンチスタートとなったんですが、チームは彼らがピッチに入る前にコロ・ムアニとデンベレのPSGコンビがゴールを決め、2-0と勝利。もう33才になったグリーズマンはともかく、25才のエムバペがあれではデシャン監督も大変かと。 一方、そのグリーズマンや太平洋の向こうに出向しているアルゼンチン代表組の帰りを首を長くして待っているアトレティコは日曜午後9時から、メトロポリターノでのバレンシア戦でリーガ再開となるんですが、週が明けて、ショックなニュースが一つ。というのも筋肉痛でU21スペイン代表を離脱してきたバリオスが思ったより重傷で、実は全治1ケ月のケガだったというのがわかったからですが、マドリー同様、連戦期間に入るシメオネ監督のチームにとっては、かなりの痛手になったかと。同様に体調不良のオブラクの代わりに出場したデビュー戦、アスレティック戦で痛めた背中のせいで、アルゼンチン代表を早退してきたGKムッソは火曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習から合流しています。 ちなみに現在、相手のバレンシアはウーゴ・ドゥロの負傷と、強姦容疑で逮捕されたラファ・ミル(セビージャからレンタル)がチームから隔離されたのが重なり、得点力が低下しているのはともかく、シメオネ監督はこの試合でこの夏、最後の補強となったCBレングレ(バルサからレンタル)のデビューを計画しているよう。まあ、今回の代表戦週間はヒメネスも出場停止でウルグアイ代表に行っていませんから、守備の面では心配はなさそうですけどね。それより指揮官の願いは、チリ戦でgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を挙げたフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティから移籍)が火曜深夜のコロンビア戦でもゴールづいて、その勢いをアトレティコでの初得点に繋げてくれることだった? いや、実際、不思議な縁で、その対戦のコロンビア側では、ペルー戦で後半だけの出場だったハメス・ロドリゲスが先発。しかもアルゼンチンに2-1と勝利するPKゴールを決めたとなれば、嫌が応でも月曜にオサスナ戦をエスタディオ・バジェカスで迎えるラージョファンの胸は、ファルカオに続く、この夏の目玉移籍のデビューへの期待で高鳴ることになったんですが、もしやそれはイニゴ・ペレス監督も同じだった?ええ、今は11位とはいえ、ラージョはバルサ、エスパニョールとカタルーニャ勢に負けて、2連敗中ですからね。RdT(ラウール・デ・トマス)の姿をほとんど見かけなくなった昨今、さすがにカメージョだけでは頼りないため、チームが勝ち癖を取り戻すためにもハメスには貢献してもらいたいものですが…何かちょっと、再びスタジアム通い漬けになる今週末以降のハードスケジュールが私も恐ろしいんですよね。 2024.09.11 19:00 Wed
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2024男子チーム監督賞候補6名が発表、シャビ・アロンソやアンチェロッティが選出

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンの男子チーム監督賞候補6名を発表した。 欧州サッカー連盟(UEFA)との共催という形で今回から設けられた監督賞。無敗でドイツ国内2冠を達成したレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、チャンピオンズリーグ優勝のカルロ・アンチェロッティ監督が選出された。 その他、ユーロ優勝のスペイン代表を率いたルイス・デ・ラ・フエンテ監督、コパ・アメリカ連覇のアルゼンチン代表からリオネル・スカローニ監督が選出されている。受賞者は10月28日に発表される。 ◆候補者一覧 ※()内は所属クラブ/国籍 シャビ・アロンソ(レバークーゼン/スペイン) カルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリー/イタリア) ルイス・デ・ラ・フエンテ(スペイン代表/スペイン) リオネル・スカローニ(アルゼンチン代表/アルゼンチン) ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ) ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(アタランタ/イタリア) 2024.09.05 06:30 Thu
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代表選手は息つく暇もありゃしない…/原ゆみこのマドリッド

「だから張り切りすぎると良くないのよ」そんな風に私が眉をしかめていたのは火曜日、フェルミン(バルサ)がU21スペイン代表を筋肉系の負傷で離脱、代わりにクラブの同僚、パブロ・トーレスが招集されたと知った時のことでした。いやあ、前日の月曜にはラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部でスペインA代表が恒例、合宿初日公開練習を実施。スタンド入場制限が掛かる程、メイングラウンドがまだ夏休み中の子供たちで、久々の盛況を見せていた頃、裏のグラウンドでは、弟分たちが2025年U21ユーロ予選のためのセッションを粛々とスタートさせていたんですけどね。 この夏、大人のユーロとパリ五輪の梯子参加をしたアレックス・バエナ(ビジャレアル)がフランスとの決勝の1週間後に始まったリーガ1節に出場しているのを見た時には、一体、いつ休むんだろうと首を捻ったものですが、彼は今回、招集されず。要はこの各国代表戦週間に休養する計画だったようですが、反対に五輪終了後、1週間バケーションをもらい、リーガ開幕戦の後にチームに合流したフェルミンは続く3試合全てに途中出場することに。その上、A代表ではなく、U21に呼ばれた挙句にケガとは、もしや2021年のユーロ、東京五輪梯子参加のバルサの先輩、ペドリと同じ道を辿っている? いえ、まだフェルミンの休場がどのくらいになるのかはわからないんですけどね。それでもプレシーズンから負傷禍に見舞われていながら、若いカンテラーノ(下部組織の選手)が雨後の筍のように台頭してくるフリック監督のチームは、その最有望株、17才のマルク・ベルナルを3節のラージョ戦でヒザの靭帯断裂という重傷で失いながらも、4節ではバジャドリーに7-0と圧勝。今更、フェルミンが欠けてもどうってことなく、単独首位を維持できるような気もするんですが、一応、A代表のデ・ラ・フエンテ監督も選手たちの体調管理には用心を怠ってはいないよう。 というのも今回も公開セッションの練習部分は30分弱で、何せ、25人中10人と、国外リーグから来る選手も多いものの、リーガ勢は猛暑地獄の3連戦を終えたばかりですからね。とりわけ、カルハバル(レアル・マドリー)、ニコ・ウィリアムス(アスレティック)、ジャマル(バルサ)、GKレミロ(レアル・ソシエダ)らは疲労が溜まっていたのか、軽いアップの後、チームメートたちがロンド(輪になって、中に入った選手がボールを奪うゲーム)を始めても、ずっとストレッチマットの上でゴロゴロしているだけだったんですが、大丈夫。駆けつけた3000人のファンお待ちかねのサービスタイムにはしっかり参加して、セルフィーやサインの要望に応えていましたっけ。 そんなユーロ王者は水曜にはもうマドリッドを離れ、ベオグラードに移動。木曜8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのネーションズリーグ1節、セルビア戦に挑むんですが、実は少々、懸念がなきにしろあらず。いえ、ドイツで輝いたチームから、今回は初日、合宿所を応援訪問していたキャプテンでエースのモラタ(アトレティコからミランへ移籍)が負傷中で欠けるのはまだいいんですけどね。更にユーロ優勝祝賀イベントの際、彼と一緒に「Gibraltal es Espanol!/ヒブラルタル・エス・エスパニョール(ジブラルタルはスペイン)」と、決勝の相手だったイングランドに当てつけるカンティコを歌い、UEFAから出場停止処分1試合を課されたロドリ(マンチェスター・シティ、招集はされている)、更にユーロ終了後にずっと痛めていた手首の手術をしたGKウナイ・シモン(アスレティック)もいないことで、チームの主軸が控え選手となるのは如何に。とりあえず、セルビア戦ではバルサに移籍して絶好調のダニ・オルモ、直前4節を出場停止でプレーしていないオジャルサバル(レアル・ソシエダ)辺りにゴールを頼ることになりますでしょうか。 え、代表も気になるけど、そのリーガ3連戦最後のマドリッド勢の様子はどうだったのかって?そうですね、先陣を切ったのはアトレティコだったんですが、土曜の夕方7時には再び、私は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で昨季のデジャブを見ることに。そう、サン・マメスでアスレティックと対戦した彼らは、いえ、前半13分には鳴り物入りで入団したフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティから移籍)がシュートに行きながら、ユリの素早い飛び込みで防がれたなんてこともあったんですけどね。 その後、前半残りはほとんど何もなかったため、TV見ながら聞いていたオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の2元中継も15分遅れで始まったエスパニョールvsラージョ戦が、4分にはアルバロ・ガルシアの先制ゴール、8分にはロメロが同点ゴールと動きがあったせいでしょうか。そちらの方に力を入れているぐらいだったんですが、アトレティコが今季もアウェイ弱者ぶりを続行中とばかりに前半を0-0で終えた頃、RCDEスタジアムでエスピーノが腓骨骨折の重傷を負い、チャバリアと交代していた時間には、ブタルケに向かうため、私はお店を出ることに。 まあ、昨季中はほぼ、イライラマックスで見終わることが多かったアトレティコのアウェイ戦ですから、その時はどうせまた、アスレティックに負けて帰って来るんだろうと諦めの境地だったんですけどね。一応、ラジオで経過を追っていたところ、メトロを降りて、バスに乗っていた後半ロスタイムにまさか、奇跡のコレア弾が飛び出すことになろうとは!そう、後半開始直後にはイニャキ・ウィリアムスのクロスを弟ニコに決められ、ヒヤリとさせられたアトレティコだったんですが、神様が味方。オフサイドで難を逃れた後、22分にはサンセットの一撃も試合当日、突然の体調不良に陥ったオブラクに代わり、入団したてのGKムッサ(同アタランタ)がparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたのも後々の伏線になったんですよ。 25分にはサムエル・リノ、ギャラガー(同チェルシー)、フリアン・アルバレスを諦め、リケルメ、デ・パウル、セルロート(同ビジャレアル)を一気に投入。更に38分にはグリーズマンから、シメオネ監督は自身の三男、ジュリアーノ(昨季はアラベスにレンタル)に代え、その時は順番を飛ばされたコレアも「Pensaba que el Cholo estaba pensando otoros cambios/ペンサバ・ケ・エル・チョロ・エスタバ・ペンサンドー・オトロス・カンビオス(シメオネ監督は違う交代を考えているんだろうと思った)」そうなんですけどね。 それが、指揮官が「相手は時間が経つにつれ、2つに分かれるようになっていたから、veía que nos podíamos permitir tres delanteros/ベイア・ケ・ノス・ポディアモス・ペルミティール・トレス・デランテーロス(FWを3人入れてもいいと思った)」43分、コケと交代でピッチに登場。その4分後にはセルロートが敵陣でレクエから奪ったボールを受け、敵ゴール目掛けて一直線に高速ドリブルで向かい、最後はGKアギレサバラをかわして、勝利のゴールを挙げてくれるんですから、やっぱりコレアはアトレティコにはなくてはならない選手?うーん、こういう奇跡がもっと頻繁に起こるなら、チームの同胞、フリアン・アルバレス、デ・パウル、モリーナ、ムッサ、ジュリアーノの5人が揃って、アルゼンチン代表に招集された中、1人だけ、お留守番にはならなかったはずなんですけどね。 何にせよ、コレアのおかげでアスレティック戦に0-1と勝った彼らは、首位バルサとの差も勝ち点4に留めることができたんですが、果たしてフリアン・アルバレスはいつその実力を見せてくれるのか。この各国代表戦週間中、アトレティコは出向選手が11名もいるため、火曜からのマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習ではメンバーが半減。一応、レギュラーではコケ、ジョレンテ、ヒメネス(ウルグアイ代表で出場停止)、リノらが残っていますが、本格的にチームの不具合を直すのは来週後半、代表メンバーの帰還後になるかと。せめての慰みはparon(パロン/リーガの停止期間)明けのバレンシア戦、続くCL1節ライプツィヒ戦がメトロポリターノ開催なことでしょうか。 それとは真逆だったのがラージョで、ずっとエスパニョールと1-1で引分けていたんですが、後半ロスタイム6分にベリスにゴールを決められてしまったんですよ。これで2-1となり、「El segundo gol me va a costar días poder aceptarlo/エル・セグンド・ゴル・メ・バ・ア・コスタル・ディアス・ポデール・アセプタールロ(2点目は受け入れるのには数日かかる)」(イニゴ・ペレス監督)という、ショックな結果で終わったんですが、まあ、こちらは各国代表選手も6人だけですからね。目玉加入のハメス・ロドリゲス(サンパウロと契約解除)もコロンビア代表に行ってしまい、チームへの適応が更に遅れるのは痛いところですが、ここ2連敗でも順位は11位とそんなに悪くありませんし、今は落ち着いて、5節のオサスナ戦の準備をしてもらいたいかと。 そして今季初めて、私が訪れたブタルケでのレガネスvsマジョルカ戦はどうだったかというと。最初に驚かされたのはプレス席が移動していて、正面スタンドのコーナー近くになっていたことですが、席数もグンと増え、シートもクッション付きのいいものになっていたのは、2016-17シーズンに初めて1部に上がった頃、デスクもなく、スタンド最上段のTVカメラの間に座らされていたのとは大違い。バックスタンドのスクリーンも若干、大きくなっていたんですが、今でも変わらないのはレガネスファンの熱気です。ホーム開幕戦でラス・パルマスに勝ったこともあり、満員となったスタンドが全力でチームを応援していたんですが…。 うーん、2度あった浅野琢磨選手のチャンスは、最初はゴールバーが、次はGKソリアーノが救ってくれたんですけどね。1部では先輩格の相手に押されて気味だった前半43分、とうとう、ラトのクロスを大型FWムリキが頭でゴール前反対サイドにいたダニ・ロドリゲスに送り、そのヘッドで先制点を取られてしまったから、さあ大変!おかげで慣れないハードスケジュールの3連戦で主力を温存していたボルハ・ヒメネス監督も後半頭から、今季2得点しているファン・クルスに加え、ネユウ、フランケサを投入。更にシセ、ロシエルと続き、最後はタピアが脳震盪を起こしてハーフで交代したため、今季からの改変ルールで導入された6人目の交代枠を使い、エースのミゲール・デ・ラ・フエンテも入ったんですが、残念です。追いつくことはできず、最後は露骨な時間稼ぎまでして逃げ切ったマジョルカに0-1で勝ち点3を持っていかれることに。 まあ、それでもレガネスは8位と降格圏から十分、離れていますし、久々の1部の舞台でのスタートとしては上々な部類だと思いますけどね。火曜には市場クローズ最終日、午前零時の締め切りギリギリにドルトムントからのレンタル移籍が決まったFWセバスティアン・ハラーとCBナスタシッチ(マジョルカから移籍)の合同入団プレゼンも練習場に大勢のファンを集めて開催できたことですし、この2週間はリーガ再開のベティス戦に備え、4節までに学んだ教訓を監督、スタッフ、選手たち皆で反芻していけばいいんじゃないでしょうか。 そして翌日曜、まずはコリセウムにヘタフェvsレアル・ソシエダ戦を見に行った私だったんですが、これがまた、気がつくと誰かがピッチに倒れているラフな試合でねえ。いえ、前半28分にブライス・メンデスが負傷交代したのは別に接触プレーのせいではなかったんですが、とにかくボルダラス監督のチームは撃っても撃っても入らない日に当たってしまったよう。実際、私はこの日も0-0で前半が終わった後、サンティアゴ・ベルナベウに向かうため、スタジアムを出ないといけなかったんですが、残り部分を見られなくても後悔はなかったような。 だってえ、とうとう、トルコ人FWベルトゥ・ユルドゥルム(スタッド・レンヌから移籍)も初先発したものの、その当人は一発もシュートを撃たず。何より、復帰が予告されたボルハ・マジョラルが試合当日、ヒザの不調を訴えて、ベンチを外れたのは痛かったかと。結局、16本もシュートがありながら、枠内がアルデレテの1本だけだったヘタフェと、それこそサディクが枠外に1本撃っただけのソシエダは0-0で引分けることになったんですが、いやあ。もう1人の新加入FW、アルバロ・ロドリゲス(RMカスティージャからレンタル)も負傷を抱えてやって来て、パルコ(貴賓席)見学していましたしね。16位とマドリッド勢で一番下につけるヘタフェには代表戦明けのセビージャ戦に向けて、もう少し、FWだけに限らず、シュート精度を高めてもらいたいものです。 え、それでもマドリッド勢のラストを飾ったマドリーのベティス戦ではついにエムバペ(PSGから移籍)のゴールが見られたんだろうって?その通りなんですが、ベルナベウでの前半は5回程もチャンスがありながら、相変わらず、不発でねえ。その上、0-0でハーフタイムに入ったため、一時は前回のホームゲーム、バジャドリー戦同様、場内からはpito(ピト/ブーイング)がそこはかとなく聞こえたんですが、またしても彼らは後半に辻褄を合わすことに成功。そう、20分、セバージョスとメンディがブライムとフラン・ガルシアに代わった2分後、ロドリゴのパスを受けたバルベルデが技ありのtaconazo(タコンアソ/ヒールキック)をエリア内へ。 敵DF陣の間を抜けてきたボールに飛びついたエムバペがシュートを決めて、とうとうリーガ4試合目で移籍後初ゴールを挙げたんですが、それだけには終わらず。30分にはGKルイ・シウバにビニシウスが倒されたプレーがVAR(ビデオ審判)のおかげもあって、マドリーのPKに。すると、ええ、後でアンチェロッティ監督も「Vini ha sido muy altruista por dejarle el/ビニ・ア・シードー・ムイ・アルトゥリスタ・ポル・デハールレ・エル(ビニは彼に譲ることでとても利他的だった)」と褒めていたんですけどね。ラス・パルマス戦でPKを決めていたブラジル人FWがキッカーを任されて、エムバペが早々に2ゴール目も挙げたとなれば、もう誰にも文句は言わせませんって。 おかげで2-0とベティスに快勝したマドリーはアトレティコ、ビジャレアルと一緒にバルサを勝ち点差4で追う2位グループに残ることができただけでなく、「Tres partidos para otra persona es poco pero para mí es mucho/トレス・パルティードス・パラ・オトラ・ペルソナ・エス・ポコ・ペロ・パラ・ミー・エス・ムーチョ(3試合というのは他の人にとっては少ないかもしれないけど、ボクにとっては多すぎ)」と言っていたエムバペ本人も肩の荷が下りましたたしね。これまで懸念が生じていた守備の方もこの日はいくらかマシになっていたため、いよいよ、2週間後の4節レアル・ソシエダ戦では一層パワーアップした彼らが見られるはずと、誰もが期待に胸を躍らせたんですが…。 まさかここで、負傷禍がやって来るとは。そう、翌月曜には途中交代したセバージョスが強度の足首捻挫で全治2カ月とわかったばかりでなく、チュアメニとメンディも足のケガでフランス代表から即Uターン。現在、ベリンガム、カマビンガ共にリハビリ中のため、これで代表のお勤めに出ているモドリッチ(クロアチア)、ギュレル(トルコ)にまで何かあったら、マドリーの中盤全滅という恐ろしい事態になるかもしれないんですよ。今週はGKクルトワ(ベルギー代表を辞退)、リュディガー(ドイツ代表から休みをもらった)、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホら、たった5人の小所帯となって、バルデベナス(バラハス空港の近く)で火曜から活動を始めたチームですが、もうこれ以上はケガ人が出ないことをファンも今は祈るしかありません。 2024.09.04 23:50 Wed

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