選手採点&寸評:日本代表 5-0 シリア代表【2026W杯アジア2次予選】

2024.06.11 21:12 Tue
圧巻のミドルシュートを決めた堂安律
Getty Images
圧巻のミドルシュートを決めた堂安律
11日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節、日本代表vsシリア代表がエディオンピースウイング広島で行われ、5-0で日本が勝利。6連勝、6連続クリーンシートで2次予選を終えた。
PR
超WSの選手採点と寸評は以下の通り。▽日本代表採点[3-4-2-1]
©︎超ワールドサッカー

※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし
GK
12 大迫敬介 5.5

前半はほとんどプレー機会がなかった。
(→23 谷晃生 -)
出場時間が短く採点はなし。

DF
4 板倉滉 6.0

前半に入れ替わられたピンチも落ち着いて対応。集中力が高い。4バックになっても安定した対応。試合中に逆立ちで沸かせる。

16 町田浩樹 5.5

空中戦で強さを見せる。一度入れ替わられたが、それ以外は安定。CKからは惜しいヘディングも。

22 冨安健洋 6.5

間違えない対応。後半は右サイドバックに入り、高いポジションも取り攻撃に積極的に参加。遠藤交代後はキャプテンマーク。

MF
6 遠藤航 6.0

バランスを見た的確なポジショニング。ビルドアップも落ち着いていた。しっかりと中盤をオーガナイズした。

(→15 鎌田大地 6.5)

特徴でもある組み立て、サイドへの展開、狙い澄ました縦パスと攻撃で良さを出す。相馬のPKに繋がるパスも鎌田から。守備でも粘り強さを見せた。

8 南野拓実 6.0

中村、久保、上田とのバランスを見たポジション取り。プレスバックで守備でも相手を限定。様々にポジションを変えて汗をかいた。終盤にはミドルシュートで待望のゴール。

10 堂安律 6.5

カウンターを完結させる圧巻の左足ミドル。2戦連発。ウイングバックとして攻守に積極性を見せ、ボールに絡んでいく。

13 中村敬斗 6.5

左サイドでキレを見せる。見事なクロスから先制点をアシスト。その他にも再三チャンスメイク。前半のみで交代もインパクトは大きい。

(→21 伊藤洋輝 5.5)

左SBに入り積極的に高い位置を取る。一対一の守備でも安定したパフォーマンス。

17 田中碧 6.0

バランスを見たポジション取り。攻撃面での特徴を出しきれなかったが、後半は持ち出すなど攻撃面に顔を出す。

(→7 川村拓夢 5.5)

本拠地で日本代表としてプレー。ただ、遠慮がちなのか、本来の良さを出せず、足を振れる場面でパスを選ぶなど、積極性を欠いた。

20 久保建英 6.0

間でボールを受けてリズムを作る。仕掛けから堂安のゴールにつながるパス、そして3点目のOGは久保のパスから。後半も積極的に仕掛けたがゴールならず。

(→11 相馬勇紀 6.0)

キレのある仕掛けで左サイドを制圧。PKを獲得すると自らしっかりと決める。キレの良さを見せた。

FW
9 上田綺世 6.0

クロスを頭で合わせて先制。キレある動きを見せ、ボールをうまく引き出し積極的にゴールに向かっていく。フル出場で最前線で体を張った。

監督
森保一 6.5

9名の選手を入れ替え[3-4-2-1]でスタートした中、安定した戦いを見せる。後半は[4-1-4-1]に変更し、選手の特長を考えて流動的なスタイルに。終始シリアを圧倒し、6連勝で2次予選を終えた。

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
堂安律(日本)

右ウイングバックで先発し、圧巻のミドルシュートで追加点。攻守にわたってハイパフォーマンス。後半は1列前に行き、よりゴールに近い場所でプレーして攻撃の形を作った。

日本代表 5-0 シリア代表
【日本】
上田綺世(前13)
堂安律(前19)
オウンゴール(前22)
相馬勇紀(後28)
南野拓実(後40)

入場者数:2万6650人



PR
1 2

堂安律の関連記事

前節は止まらないバイエルンがブレーメンに5発圧勝として開幕4連勝とした。そしてレバークーゼンがヴォルフスブルクに打ち勝ち、3勝目を挙げている。迎える第5節、バイエルンvsレバークーゼンの今季のマイスターシャーレを占う序盤の大一番が行われる。 バイエルンは前節ブレーメン戦、MFオリーズの2ゴール2アシストの大活躍で 2024.09.27 18:01 Fri
フライブルクは21日、ブンデスリーガ第4節でハイデンハイムとのアウェイ戦に臨み、3-0で快勝した。フライブルクのMF堂安律は81分までプレーしている。 前節ボーフム戦を逆転勝利で飾って2勝1敗スタートとしたフライブルクは、堂安が[4-2-3-1]の右MFで先発となった。 同じく2勝1敗スタートのハイデンハイ 2024.09.22 00:41 Sun
フライブルクの日本代表MF堂安律が圧巻のミドルシュートを叩き込んだ。 21日、ブンデスリーガ第4節でフライブルクはアウェイでハイデンハイムと対戦。堂安は右ウイングで先発出場した。 試合は0-0のこう着状態で進んでいた中、54分に堂安が圧巻のシュートを見せる。 ボックス右でパスを受けた堂安は、カットイン 2024.09.22 00:32 Sun
前節はバイエルン、ドルトムント、レバークーゼンが揃って勝利し、バイエルンが唯一の3連勝スタートとした。チャンピオンズリーグ(CL)明けの第4節、進境著しいDFチェイス・アンリのシュツットガルトがドルトムントと対戦する。 シュツットガルトは前節ボルシアMG戦、ほぼ互角の展開ながらFWデミロビッチのドッペルパックで3 2024.09.20 18:00 Fri
ご存知のように、北中米W杯のアジア最終予選で日本は中国にホームで7-0、バーレーンにアウェーで5-0と圧勝した。このアウェーのバーレーン戦、そして来月10日、アウェーのサウジアラビア戦を取材もしくは取材予定のフリーの記者・カメラマンは少なからずいた。 前回カタールW杯のアジア最終予選のように、森保ジャパンに「何か 2024.09.16 20:00 Mon

日本代表の関連記事

日本サッカー協会(JFA)は26日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に関して、2025年3月の2試合の日程決定を発表した。 9月からスタートした最終予選。日本は中国代表、バーレーン代表相手に連勝を収める好スタートを切った。 10月、11月にも2試合ずつ予定されているなか、3月の2試合につ 2024.09.26 15:28 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)は19日、最新のFIFAランキングを発表した。 9月は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、UEFAネーションズリーグ(UNL)、北中米W杯南米予選など、世界中で184試合行われた。 前回発表時は試合がなく、18位と1つ順位を下げていた日本だが、今回は中国代表、バ 2024.09.19 22:45 Thu
ご存知のように、北中米W杯のアジア最終予選で日本は中国にホームで7-0、バーレーンにアウェーで5-0と圧勝した。このアウェーのバーレーン戦、そして来月10日、アウェーのサウジアラビア戦を取材もしくは取材予定のフリーの記者・カメラマンは少なからずいた。 前回カタールW杯のアジア最終予選のように、森保ジャパンに「何か 2024.09.16 20:00 Mon
これまで日本代表にとっての”鬼門”と位置づけられていたワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初陣2連戦。しかし、2026年北中米W杯を目指す今回は中国(埼玉)に7-0、バーレーン(リファー)に5-0と華々しい連勝スタートを切った。これまで2連勝はザックジャパン時代のホーム2戦だけ。ホーム&アウェーでこれだけの大勝という 2024.09.14 10:30 Sat
日本代表コーチの長谷部誠氏が自身のインスタグラムに心境を綴った。 昨季のフランクフルトで現役を退き、今季からそのままU-21コーチとして指導者に転身した長谷部氏。今月の代表ウィークから長きにわたる欧州経験者として、元キャプテンとして、そして現役を終えたばかりとあって選手との架け橋役としてと様々な影響を期待され、日 2024.09.11 16:25 Wed

W杯予選の関連記事

2026年北中米ワールドカップ(W杯)の出場を目指している中国代表。アジア最終予選に臨んでいるものの、9月の2試合は日本代表、サウジアラビア代表相手に連敗を喫した。 特に初戦の日本代表戦では、7-0の惨敗劇。ブランコ・イバンコビッチ監督の進退も騒がれた中、10月も現在の体制で臨むこととなるようだ。 その中国 2024.09.26 22:10 Thu
日本サッカー協会(JFA)は26日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に関して、2025年3月の2試合の日程決定を発表した。 9月からスタートした最終予選。日本は中国代表、バーレーン代表相手に連勝を収める好スタートを切った。 10月、11月にも2試合ずつ予定されているなか、3月の2試合につ 2024.09.26 15:28 Thu
上海申花のレオニード・スルツキー監督(53)が、中国代表指揮官への就任噂を一蹴した。中国『新浪』などが伝える。 2026年北中米W杯アジア最終予選のスタートダッシュ失敗により、ブランコ・イバンコビッチ監督(70)の更迭が考えられる中国代表。少なくとも10月は留任だそうだが、10月の戦果次第では、11月はないかもし 2024.09.24 13:05 Tue
オーストラリアサッカー連盟(FFA)は23日、トニー・ポポヴィッチ氏(51)がオーストラリア代表の新監督に就任すると発表した。 オーストラリアは同国のA代表史上最も長く指揮を執った指揮官、グラハム・アーノルド監督が20日に辞任。2026年北中米W杯アジア最終予選で2試合未勝利ノーゴールと、チームが苦しんでいる中で 2024.09.23 16:30 Mon
韓国・文化体育観光部(※)のユ・インチョン長官が、大韓サッカー協会(KFA)のチョン・モンギュ会長に対し、メディアを通じて退陣を迫った。韓国『スポーツ朝鮮』などが伝える。 KFAは管轄の韓国代表に関し、ホン・ミョンボ監督選任の経緯が不透明などとして批判を浴び、関係者の国会召喚も取り沙汰される状況。無論、矛先はチョ 2024.09.21 18:25 Sat

記事をさがす

堂安律の人気記事ランキング

1

「これはスペイン戦」「スーパーゴールすぎ」堂安律が衝撃ミドルで今季2点目! カタールW杯のスペイン戦を彷彿する一撃に「この角度好きすぎる」

フライブルクの日本代表MF堂安律が圧巻のミドルシュートを叩き込んだ。 21日、ブンデスリーガ第4節でフライブルクはアウェイでハイデンハイムと対戦。堂安は右ウイングで先発出場した。 試合は0-0のこう着状態で進んでいた中、54分に堂安が圧巻のシュートを見せる。 ボックス右でパスを受けた堂安は、カットインから左足一閃。ボックス手前右から放たれた強烈なミドルシュートは、左ポストを叩いてネットを揺らした。 堂安にとっては開幕戦以来、今シーズン2ゴール目。まるでカタール・ワールドカップ(W杯)のスペイン代表戦のゴールに似たものとなった。 ファンは「ガチ気持ちいい」、「これはスペイン戦」、「この角度は決めまくるな…」、「スーパーゴールすぎ」、「この角度好きすぎる」とコメントが集まった。 <span class="paragraph-title">【動画】堂安律がスーパーミドルで今季2点目!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"></a> <a href="https://t.co/nleRXF8psR">pic.twitter.com/nleRXF8psR</a></p>&mdash; アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1837511858389241982?ref_src=twsrc%5Etfw">September 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.22 00:32 Sun
2

堂安律が豪快なカットインミドル弾、フライブルクを快勝に導く【ブンデスリーガ】

フライブルクは21日、ブンデスリーガ第4節でハイデンハイムとのアウェイ戦に臨み、3-0で快勝した。フライブルクのMF堂安律は81分までプレーしている。 前節ボーフム戦を逆転勝利で飾って2勝1敗スタートとしたフライブルクは、堂安が[4-2-3-1]の右MFで先発となった。 同じく2勝1敗スタートのハイデンハイムに対し、フライブルクが押し込む流れで立ち上がるも好機を生み出すには至らない。 19分にはホンサクに際どいコントロールシュートを打たれたなか、前半半ば以降もフライブルクが押し込んだが、やはり決定機を生み出すには至らずゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半、開始4分にディンクスに決定機があったフライブルクが54分に先制する。決めたのは堂安。ボックス右角から放ったカットインミドルシュートが左ポスト内側を叩いてゴールに吸い込まれた。 堂安の開幕節以来となる今季2点目で試合を動かしたフライブルクは5分後にリードを広げる。ボックス内でルーズボールを拾ったグリフォがシュートを決めきった。 さらに65分、フライブルクが一気に勝負を決める。アダムのポストプレーを起点にボックス内のグリフォがシュートを蹴り込んだ。 このまま3-0で試合を終わらせたフライブルクが快勝で今季3勝目を挙げている。 ハイデンハイム 0-3 フライブルク 【フライブルク】 堂安律(後9) ヴィンチェンツォ・グリフォ(後14) ヴィンチェンツォ・グリフォ(後20) <span class="paragraph-title">【動画】堂安律がスーパーミドルで今季2点目!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"></a> <a href="https://t.co/nleRXF8psR">pic.twitter.com/nleRXF8psR</a></p>&mdash; アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1837511858389241982?ref_src=twsrc%5Etfw">September 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.22 00:41 Sun
3

【ブンデス第4節プレビュー】チェイス・アンリがドルトムントと対峙、三好vs町野

前節はバイエルン、ドルトムント、レバークーゼンが揃って勝利し、バイエルンが唯一の3連勝スタートとした。チャンピオンズリーグ(CL)明けの第4節、進境著しいDFチェイス・アンリのシュツットガルトがドルトムントと対戦する。 シュツットガルトは前節ボルシアMG戦、ほぼ互角の展開ながらFWデミロビッチのドッペルパックで3-1と勝利。今季初白星を飾った。DF板倉滉との日本人DF対決に挑んだチェイス・アンリはフル出場、安定したプレーでチームの勝利に貢献した。そして火曜に行われたCLレアル・マドリー戦では後半半ばに投入されてCLデビュー。チームは終盤の2失点により1-3で惜敗したが、進境著しいチェイス・アンリが強力FWギラシー擁するドルトムント相手にどんなパフォーマンスを見せるかに注目だ。 対するドルトムントは前節ハイデンハイム戦、負傷で出遅れていた新戦力ギラシーが初先発を飾ったなか、FWアデイェミのドッペルパックなどで4-2と勝利。一時は1点差に迫られてひやりとしたが、昨季の二の舞を避け、しっかりと勝ち切った。内容に関してもギラシーの存在により攻撃に厚みが増し、上向きの気配。そして水曜に行われたCLではクラブ・ブルージュ相手に3-0で勝利。途中出場のFWバイノー=ギテンスのドッペルパックで白星スタートとした。良い流れのなか、連勝としてバイエルンを追走したい。 そして今節はMF三好康児ボーフムとFW町野修斗ホルシュタイン・キールによる日本人対決が組まれている。三好は前節フライブルク戦、左サイドで先発起用されてMF堂安律とマッチアップしたなか、プレアシストに加え、あわやゴールのロングシュートを放つなど存在感を示した。チームは1-2で逆転負けとなったが、インパクトを残した三好は先発予想。町野の前でブンデス初ゴールとなるか。 一方、バイエルンに挑んだ町野は相手の圧倒的な攻撃力の前に成す術なく6失点完敗。見せ場を作ることはできなかった。3連敗スタートと苦しい状況だが、ゴールでチームの窮地を救えるか。 そのキールを粉砕して開幕3連勝スタートとしたバイエルンはブレーメンと対戦。火曜に行われたCLではディナモ・ザグレブ相手に9ゴールの爆勝とした。FWケインが公式戦2試合連続ハットと止まらないなか、1勝2分けとまずまずのスタートを切ったブレーメンも粉砕して開幕4連勝となるか。 ホッフェンハイム相手にFWボニフェイスのドッペルパックなど4発快勝としたレバークーゼンは木曜に行われたCLではフェイエノールト相手に敵地で4発快勝。2試合連続4発と乗ってきたなか、ヴォルフスブルク戦でもゴールショーとなるか。 三好との日本人対決を制した堂安のフライブルクはハイデンハイムと対戦。ボーフム戦では逆転弾を演出するシュートを放って勝利に貢献した堂安。チームが今季2勝目を挙げたなか、同じく2勝1敗スタートのハイデンハイムを下して連勝となるか。 チェイス・アンリとの日本人対決に敗れたDF板倉のボルシアMGはフランクフルトと対戦。開幕戦のレバークーゼン戦に続く3失点と守備に課題があるなか、板倉は修正できるか。開幕3戦連続スタメンで安定したプレーを続けているマインツのMF佐野海舟は金曜にアウグスブルクと対戦する。 ◆ブンデスリーガ第4節 ▽9/20(金) 《27:30》 アウグスブルクvsマインツ ▽9/21(土) 《22:30》 ハイデンハイムvsフライブルク ブレーメンvsバイエルン ウニオン・ベルリンvsホッフェンハイム ボーフムvsホルシュタイン・キール 《25:30》 フランクフルトvsボルシアMG ▽9/22(日) 《22:30》 レバークーゼンvsヴォルフスブルク 《24:30》 シュツットガルトvsドルトムント 《26:30》 ザンクト・パウリvsライプツィヒ 2024.09.20 18:00 Fri
4

W杯最終予選で思い出した奥寺さんの言葉/六川亨の日本サッカーの歩み

ご存知のように、北中米W杯のアジア最終予選で日本は中国にホームで7-0、バーレーンにアウェーで5-0と圧勝した。このアウェーのバーレーン戦、そして来月10日、アウェーのサウジアラビア戦を取材もしくは取材予定のフリーの記者・カメラマンは少なからずいた。 前回カタールW杯のアジア最終予選のように、森保ジャパンに「何か起こる」とすれば、中東勢との連戦が序盤のヤマ場になると予想したからだ。 結果は大勝での連勝に加え、グループCのライバルと目されるオーストラリアとサウジアラビアも、その試合内容からはかつて日本と接戦を演じた当時の“したたかさ”がない。このぶんでは「ジェッタ行き」を取りやめる記者・カメラマンもいるかもしれない。 そんな日本の強さは、これまでに多くのメディアが詳報してきた。簡単に言うと、“海外組”の増加による実力と経験値の向上に加え、切磋琢磨するメンタリティー。東京五輪とカタールW杯、さらには今年1~2月のアジアカップなどによるチームの一体感と勝利への高いモチベーション。そしてチャーター機によるJFAのバックアップなどだ。 これらに加え、バーレーン戦ではアジアカップの反省を生かし、中東勢が得意とする単独ドリブルでのカウンターや、サイドチェンジからのカウンターを未然に防ぐ、攻守の切り替えの速さと集団で囲い込む守備も効果的だった。 攻撃が持ち味だからといって、ボールをロストしたら追いかけて取り返さないとヨーロッパでは使ってもらえない。そんなスタンダードを久保建英、堂安律、三笘薫らは当り前のように代表戦で実践した。これはもっとクローズアップされてもいいプレーだろう。 そして、これは古い話で恐縮だが、中国戦やバーレーン戦を取材していて80年代前半の奥寺康彦さんの言葉を思い出した。 奥寺さんは日本人プロ第1号として1977年に1FCケルンに加入。その後はヘルタ・ベルリンやヴェルダー・ブレーメンなどでプレーした。そして1982年のキリンカップでブレーメンの一員として来日し、見事優勝を果たすのだが、その奥寺さんに宿泊先となっている東京プリンスホテルの喫茶室でインタビューする機会を得た。 気さくに質問に答えてくれるので、「日本代表とブンデスリーガのプロチームとの差はどこにあるのですか」と聞いたところ、次のような答が返ってきた。 「日本とブンデスリーガで、一人一人の差はそんなに大きくないだろうね。日本人だってやれると思う。しかしそれがフィールドプレーヤー10人の積み重ねになると、チームとしてとても大きな差になる。それが日本(アマチュア)とブンデスリーガ(プロ)の差なんじゃないかな」 なるほどと思ったものだ。当時の木村和司さんや金田喜稔さんは、フィジカルはともかくテクニックではヨーロッパ勢に引けを取らなかっただろう。しかし1人、2人の突出したタレントの力だけでは五輪予選やW杯予選は突破できないのが当時の日本の実力だった。 翻って森保ジャパンは、1人1人の“個のクオリティ”が高いだけでなく、互いに補完しあうことで“チームとしての総合力”を高めているような気がしてならない。それが中国やバーレーンとの試合では後半のゴールラッシュにつながったのではないだろうか。 個人的に「欠けているピース」を探すとすれば、後半ビハインドの際にパワープレー要員として投入できるストロングヘッダーだ。しかしこれは日本サッカーの長きにわたる課題でもあるだけに、そう簡単には見つからないだろう。 文・六川亨 2024.09.16 20:00 Mon
5

選手採点&寸評:バーレーン代表 0-5 日本代表【2026W杯アジア最終予選】

10日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2節、バーレーン代表vs日本代表がバーレーン・ナショナル・スタジアムで行われ、0-5で日本が勝利。連勝スタートとなった。 超ワールドサッカーの選手採点と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点[3-4-2-1] <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/fom20240910bhr_jpn_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">©︎超ワールドサッカー<hr></div> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 1 鈴木彩艶 6.0 セットプレーの対応は成長の証。ビルドアップも臆せず。後半はほとんどプレー機会なし。 DF 3 谷口彰悟 6.5 ロングボールにも落ち着いて対応。前に出て起点を潰すプレーもパーフェクトだった。 4 板倉滉 6.0 もう少しボールを運んでいきたかった。守備の対応は間違えない。点差が開いてから高い位置を取れるように。 16 町田浩樹 6.5 ロングボール対応はバッチリ。ビルドアップでも積極的にパスを出す。前に絡むとチャンスが生まれた。 MF 5 守田英正 7.0 良いポジション取りで攻守の繋ぎに。機を見た上がりでチームの3点目、4点目を奪う。ゲームを読む能力は抜群。 (→18 浅野拓磨 -) 出場時間が短く採点なし。 6 遠藤航 6.5 スルーパスで先制点に繋がるPKを生み出す。ボランチの守備ではしっかりと潰し役を務める。 7 三笘薫 6.5 前半は守備で鋭さを見せ、スペースへのランニング、仕掛けも見せる。後半は守田のゴールをアシスト。 (→13 中村敬斗 6.0) 積極的な仕掛けから小川のゴールにつなげる。ボールを持てばしっかりと前に運ぶ動き。 8 南野拓実 5.5 ライン間で受ける動き、裏へ抜ける動きも見せるが、良い形でボールを受けられず。堂安との連係もいまいちだった (→20 久保建英 6.0) スペースが多くあることを生かしてスルーパスを何本も通す。 10 堂安律 5.5 最初のシュートは三笘のクロスを合わせたが左ポストに嫌われる。サポートも少なく良さを出せず。前半のみで交代。 (→14 伊東純也 6.5) 後半頭から出場し2分でアシスト。積極的に右サイドを仕掛け、攻撃のアクセントになった。流れを変えた1人。 15 鎌田大地 6.5 スルーパスに抜け出しPKゲット。足元を受けるプレー、裏に抜けるプレーと状況判断の良さを見せた。終盤はボランチでプレーしコントロール。 FW 9 上田綺世 7.0 バーレーンの邪魔も意に介さず落ち着いてPKを決め先制。後半頭にはバーレーンを沈める鋭い振りで2点目を奪う。守田との連携でアシストも。 (→19 小川航基 6.0) 裏を狙いながらゴールに迫ると、シュートの浮き球にしっかり詰めて嬉しいゴール。 監督 森保一 7.0 2試合連続での快勝スタート。スタメンは1人しか変えずとも、交代選手は中国戦と変化させ、しっかり勢いを取り戻した。3年前の反省を生かしたこと、そしてこの6年間の積み上げがハッキリと差として出た。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 守田英正(日本) 立ち上がりは前を窺いながらもバランスを取ったプレーを見せていた中、後半両ウイングが高い位置を取れるようになったことで積極的にボックスに入っていき2ゴール。攻守のバランサーとして、ポジション取り含めて完璧。 バーレーン代表 0-5 日本代表 【日本】 上田綺世(前37[PK]、後2) 守田英正(後16、後19) 小川航基(後36) <span class="paragraph-title">【動画】試合を決定づけた守田英正のチーム3点目! 上田綺世との連携で奪い切る</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br><a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#代表みようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#サッカー日本代表</a> <a href="https://t.co/TqoVfhsXkY">pic.twitter.com/TqoVfhsXkY</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1833557343507730801?ref_src=twsrc%5Etfw">September 10, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.11 03:05 Wed

日本代表の人気記事ランキング

1

日本代表のW杯最終予選、3月のバーレーン&サウジアラビア戦は埼スタで開催! テレビ朝日が地上波独占生中継

日本サッカー協会(JFA)は26日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に関して、2025年3月の2試合の日程決定を発表した。 9月からスタートした最終予選。日本は中国代表、バーレーン代表相手に連勝を収める好スタートを切った。 10月、11月にも2試合ずつ予定されているなか、3月の2試合について発表。3月20日にバーレーン、同25日にサウジアラビア代表とホームでの連戦となる中、どちらも埼玉スタジアム2002での開催が決定した。 バーレーン戦は3月20日(木・祝)の19時35分キックオフ、テレビ朝日系列で地上波独占生中継。TVerでも同時配信される他、DAZNでもライブ配信される。 サウジアラビア戦は3月25日(火)の19時35分キックオフ。バーレーン戦同様にテレビ朝日系列で地上波独占生中継となり、TVer、DAZNにてライブ配信される。 日本は10月にアウェイでサウジアラビア、ホームにオーストラリア代表と対戦。11月にアウェイでインドネシア代表、中国代表と対戦する。 ◆2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選 【第7節】 ▽2025年3月20日(木・祝) 《19:35》 日本代表 vs バーレーン代表 [埼玉スタジアム2002] 放送:テレビ朝日系列、TVer、DAZN 【第8節】 ▽2025年3月25日(火) 《19:35》 日本代表 vs サウジアラビア代表 [埼玉スタジアム2002] 放送:テレビ朝日系列、TVer、DAZN 2024.09.26 15:28 Thu
2

最終予選2連勝発進の日本は16位浮上&アジアトップ維持、15位以上は変動なくアルゼンチンが首位キープ【FIFAランキング】

国際サッカー連盟(FIFA)は19日、最新のFIFAランキングを発表した。 9月は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、UEFAネーションズリーグ(UNL)、北中米W杯南米予選など、世界中で184試合行われた。 前回発表時は試合がなく、18位と1つ順位を下げていた日本だが、今回は中国代表、バーレーン代表との2連戦をどちらも大勝で終えて16位に浮上。アジアトップをキープし、19位にイラン代表、23位に韓国代表、25位にオーストラリア代表と続いている。 首位はコロンビア代表との一戦を落としながらアルゼンチン代表がキープ。2位から15位までも変わらなかったが、イタリア代表に敗れた2位フランス代表をスペイン代表やイングランド代表、ブラジル代表、ベルギー代表などが追う。 なお、今回はボリビア代表が最多ポイントを獲得し、6つ順位を上げて83位に。最もポイントを落としたのはオーストラリアだったが1つ順位を下げるにとどまり、最も下落したのは34位から44位まで一気に10下がったカタール代表となっている。 また、最下位のサンマリノ代表はリヒテンシュタイン代表に勝利し、公式戦初白星を手にするとともに20年間続いた未勝利をストップ。しかし、順位は引き続き最下位の210位となっている。 <span class="paragraph-subtitle">◆全体ランキング トップ30</span> ()内=前回順位 1.アルゼンチン(1) 2.フランス(2) 3.スペイン(3) 4.イングランド(4) 5.ブラジル(5) 6.ベルギー(6) 7.オランダ(7) 8.ポルトガル(8) 9.コロンビア(9) 10.イタリア(10) 11.ウルグアイ(11) 12.クロアチア(12) 13.ドイツ(13) 14.モロッコ(14) 15.スイス(15) 16.日本(18)↑ 17.メキシコ(17) 18.アメリカ(16)↓ 19.イラン(20)↑ 20.デンマーク(21)↑ 21.セネガル(19)↓ 22.オーストリア(22) 23.韓国(23) 24.ウクライナ(25)↑ 25.オーストラリア(24)↓ 26.トルコ(26) 27.エクアドル(27) 28.スウェーデン(29)↑ 29.ウェールズ(30)↑ 30.ポーランド(28)↓ <span class="paragraph-subtitle">◆アジア ランキング</span> ※北中米W杯アジア最終予選出場国 16.日本(18)↑※ 19.イラン(20)↑※ 23.韓国(22)※ 25.オーストラリア(24)↓※ 44.カタール(34)↓※ 55.イラク(55)※ 56.サウジアラビア(56)※ 60.ウズベキスタン(61)※ 68.ヨルダン(68)※ 69.UAE(69)※ 76.バーレーン(80)↑※ 78.オマーン(76)↓※ 91.中国(87)↓※ 92.シリア(93)↑ 98.パレスチナ(96)↓※ 100.タイ(101)↑ 103.タジキスタン(102) 106.キルギス(102)↓※ 111.北朝鮮(110)↓※ 114.レバノン(116)↑ 116.ベトナム(115)↓ 126.インド(124)↓ 129.インドネシア(133)↑※ 132.マレーシア(134)↑ 134.クウェート(136)↑※ 2024.09.19 22:45 Thu
3

バーレーン戦で感じた日本の現在地/六川亨の日本サッカー見聞録

中国戦の大勝にも日本に慢心はなかった。9月10日、アウェーでバーレーンと対戦した日本はFW上田綺世の2ゴールなどで5-0と大勝。勝点を6に伸ばし、早くもグループリーグCの首位に立った。 バーレーンといえば、2004年のアジアカップ準決勝で日本と死闘(4-3)を演じたが、当時の面影はなかった。というよりも日本がアジアでは頭一つ抜け出た存在になったと言った方が正しいかもしれない。2次予選ならともかく、アジア最終予選なのに7-0、5-0はこれまでの常識では考えられない。ただ、三笘薫と伊東純也を欠きながらもシリアやミャンマーを5-0と粉砕したのだから、やはり力の差があるということなのだろう。 中国は、元ブラジル国籍選手と中国人選手で力の差があった。逆転負けを喫したサウジアラビア戦でもイージーなミドルパス、ロングパスでミスが散見された。同点にされて焦っていたのかも知れないが、やはり国際舞台での経験不足は否めないだろう。 そのサウジアラビアは1勝1分けで2位につけているものの、かつてのオワイランのような個の力で突破してくる選手はいない。もともと日本は、1対2や1対3でも単独ドリブルを仕掛けて来る中東の選手を苦手にしていた。しかし現在の森保ジャパンはバーレーン戦でも明らかなように、攻撃から守備への切り替えが速い。 相手の最終ラインや中盤でボールを失ったら、カウンターを仕掛けられる前に奪い返そうとする意識が徹底されている。加えてバーレーンもサウジアラビアもオール国内組のため、日本とは経験値の高さが違う。サウジアラビアの選手は有名外国人選手に押し出され、代表選手でもベンチに座るケースが多いとも聞いた。 されに加えてアフリカからの輸入選手もいるものの、そのレベルもダウンしているようだ。ここらあたり、アフリカ勢の有望選手はヨーロッパへ進出しているのかもしれない。 そして2試合を終えてノーゴールのオーストラリアも平均的な選手が多く、高さやフィジカルで日本を圧倒するような選手は見当たらない。チームの攻撃スタイルも、パスをつないで攻撃を組み立てようとするものの、意外性に欠け、サイドに展開してからクロスというオーソドックスなものだ。 もちろん10月の予選ではサウジアラビアもオーストラリアも日本との試合では戦い方を変えてくるかもしれない。しかし、いずれにせよ力の差は明らかで、日本に不測の事態が起きない限り日本の優位に変わりはないだろう。 加えて前回予選の反省を生かし、中国戦とバーレーン戦はコンディション調整のために早めに帰国し、中国戦の翌日にはバーレーンに移動するためチャーター機を用意した。こうした「目に見えにくい」ところでのフォローも日本の底力と言える。 まあ、W杯で優勝を狙うなら、アジアは圧倒的な力の差を見せて勝ち抜かないと、という思いもある。できればW杯予選の合間にヨーロッパの強豪とテストマッチを組んで現在地を再確認したいところだが、それは予選が終わってからということになるだろう。 文・六川亨 <span class="paragraph-title">【動画】日本代表がバーレーンに5ゴール快勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="6XDYL9kuit4";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.11 12:45 Wed
4

選手採点&寸評:バーレーン代表 0-5 日本代表【2026W杯アジア最終予選】

10日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2節、バーレーン代表vs日本代表がバーレーン・ナショナル・スタジアムで行われ、0-5で日本が勝利。連勝スタートとなった。 超ワールドサッカーの選手採点と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点[3-4-2-1] <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/fom20240910bhr_jpn_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">©︎超ワールドサッカー<hr></div> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 1 鈴木彩艶 6.0 セットプレーの対応は成長の証。ビルドアップも臆せず。後半はほとんどプレー機会なし。 DF 3 谷口彰悟 6.5 ロングボールにも落ち着いて対応。前に出て起点を潰すプレーもパーフェクトだった。 4 板倉滉 6.0 もう少しボールを運んでいきたかった。守備の対応は間違えない。点差が開いてから高い位置を取れるように。 16 町田浩樹 6.5 ロングボール対応はバッチリ。ビルドアップでも積極的にパスを出す。前に絡むとチャンスが生まれた。 MF 5 守田英正 7.0 良いポジション取りで攻守の繋ぎに。機を見た上がりでチームの3点目、4点目を奪う。ゲームを読む能力は抜群。 (→18 浅野拓磨 -) 出場時間が短く採点なし。 6 遠藤航 6.5 スルーパスで先制点に繋がるPKを生み出す。ボランチの守備ではしっかりと潰し役を務める。 7 三笘薫 6.5 前半は守備で鋭さを見せ、スペースへのランニング、仕掛けも見せる。後半は守田のゴールをアシスト。 (→13 中村敬斗 6.0) 積極的な仕掛けから小川のゴールにつなげる。ボールを持てばしっかりと前に運ぶ動き。 8 南野拓実 5.5 ライン間で受ける動き、裏へ抜ける動きも見せるが、良い形でボールを受けられず。堂安との連係もいまいちだった (→20 久保建英 6.0) スペースが多くあることを生かしてスルーパスを何本も通す。 10 堂安律 5.5 最初のシュートは三笘のクロスを合わせたが左ポストに嫌われる。サポートも少なく良さを出せず。前半のみで交代。 (→14 伊東純也 6.5) 後半頭から出場し2分でアシスト。積極的に右サイドを仕掛け、攻撃のアクセントになった。流れを変えた1人。 15 鎌田大地 6.5 スルーパスに抜け出しPKゲット。足元を受けるプレー、裏に抜けるプレーと状況判断の良さを見せた。終盤はボランチでプレーしコントロール。 FW 9 上田綺世 7.0 バーレーンの邪魔も意に介さず落ち着いてPKを決め先制。後半頭にはバーレーンを沈める鋭い振りで2点目を奪う。守田との連携でアシストも。 (→19 小川航基 6.0) 裏を狙いながらゴールに迫ると、シュートの浮き球にしっかり詰めて嬉しいゴール。 監督 森保一 7.0 2試合連続での快勝スタート。スタメンは1人しか変えずとも、交代選手は中国戦と変化させ、しっかり勢いを取り戻した。3年前の反省を生かしたこと、そしてこの6年間の積み上げがハッキリと差として出た。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 守田英正(日本) 立ち上がりは前を窺いながらもバランスを取ったプレーを見せていた中、後半両ウイングが高い位置を取れるようになったことで積極的にボックスに入っていき2ゴール。攻守のバランサーとして、ポジション取り含めて完璧。 バーレーン代表 0-5 日本代表 【日本】 上田綺世(前37[PK]、後2) 守田英正(後16、後19) 小川航基(後36) <span class="paragraph-title">【動画】試合を決定づけた守田英正のチーム3点目! 上田綺世との連携で奪い切る</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br><a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#代表みようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#サッカー日本代表</a> <a href="https://t.co/TqoVfhsXkY">pic.twitter.com/TqoVfhsXkY</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1833557343507730801?ref_src=twsrc%5Etfw">September 10, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.11 03:05 Wed
5

W杯最終予選で思い出した奥寺さんの言葉/六川亨の日本サッカーの歩み

ご存知のように、北中米W杯のアジア最終予選で日本は中国にホームで7-0、バーレーンにアウェーで5-0と圧勝した。このアウェーのバーレーン戦、そして来月10日、アウェーのサウジアラビア戦を取材もしくは取材予定のフリーの記者・カメラマンは少なからずいた。 前回カタールW杯のアジア最終予選のように、森保ジャパンに「何か起こる」とすれば、中東勢との連戦が序盤のヤマ場になると予想したからだ。 結果は大勝での連勝に加え、グループCのライバルと目されるオーストラリアとサウジアラビアも、その試合内容からはかつて日本と接戦を演じた当時の“したたかさ”がない。このぶんでは「ジェッタ行き」を取りやめる記者・カメラマンもいるかもしれない。 そんな日本の強さは、これまでに多くのメディアが詳報してきた。簡単に言うと、“海外組”の増加による実力と経験値の向上に加え、切磋琢磨するメンタリティー。東京五輪とカタールW杯、さらには今年1~2月のアジアカップなどによるチームの一体感と勝利への高いモチベーション。そしてチャーター機によるJFAのバックアップなどだ。 これらに加え、バーレーン戦ではアジアカップの反省を生かし、中東勢が得意とする単独ドリブルでのカウンターや、サイドチェンジからのカウンターを未然に防ぐ、攻守の切り替えの速さと集団で囲い込む守備も効果的だった。 攻撃が持ち味だからといって、ボールをロストしたら追いかけて取り返さないとヨーロッパでは使ってもらえない。そんなスタンダードを久保建英、堂安律、三笘薫らは当り前のように代表戦で実践した。これはもっとクローズアップされてもいいプレーだろう。 そして、これは古い話で恐縮だが、中国戦やバーレーン戦を取材していて80年代前半の奥寺康彦さんの言葉を思い出した。 奥寺さんは日本人プロ第1号として1977年に1FCケルンに加入。その後はヘルタ・ベルリンやヴェルダー・ブレーメンなどでプレーした。そして1982年のキリンカップでブレーメンの一員として来日し、見事優勝を果たすのだが、その奥寺さんに宿泊先となっている東京プリンスホテルの喫茶室でインタビューする機会を得た。 気さくに質問に答えてくれるので、「日本代表とブンデスリーガのプロチームとの差はどこにあるのですか」と聞いたところ、次のような答が返ってきた。 「日本とブンデスリーガで、一人一人の差はそんなに大きくないだろうね。日本人だってやれると思う。しかしそれがフィールドプレーヤー10人の積み重ねになると、チームとしてとても大きな差になる。それが日本(アマチュア)とブンデスリーガ(プロ)の差なんじゃないかな」 なるほどと思ったものだ。当時の木村和司さんや金田喜稔さんは、フィジカルはともかくテクニックではヨーロッパ勢に引けを取らなかっただろう。しかし1人、2人の突出したタレントの力だけでは五輪予選やW杯予選は突破できないのが当時の日本の実力だった。 翻って森保ジャパンは、1人1人の“個のクオリティ”が高いだけでなく、互いに補完しあうことで“チームとしての総合力”を高めているような気がしてならない。それが中国やバーレーンとの試合では後半のゴールラッシュにつながったのではないだろうか。 個人的に「欠けているピース」を探すとすれば、後半ビハインドの際にパワープレー要員として投入できるストロングヘッダーだ。しかしこれは日本サッカーの長きにわたる課題でもあるだけに、そう簡単には見つからないだろう。 文・六川亨 2024.09.16 20:00 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly