【コロナ禍のJリーグ①】リーグ再延期で調整難航。選手たちは今、何を思う?

3月18日に予定されていたJリーグの再開が4月3日に延期された。とはいえ、世界的な新型コロナウイルス感染拡大によって、イングランドのプレミアリーグなど欧州5大リーグ全てがストップした現状を踏まえると、さらなる延期も十分あり得る状況と言わざるを得ない。村井満チェアマンは「25日に4月3日以降の方針を決める」と語っているが、場合によっては4月中旬か下旬にずれ込む可能性もゼロではない。公式戦を待ちわびる選手たちにとっては辛い日々が続いている。

◆柏・大谷秀和「サッカーは人々の健康があってこそ」

とりわけ、好スタートを切ったチームは「序盤の勢いを削がれた」という思いが強いだろう。2月22日のJ1開幕・北海道コンサドーレ札幌戦を4-2で大勝し、現時点で2位にいる柏レイソルなどはその筆頭ではないか。名将・ネルシーニョ監督も「今、起きている問題は日本国内に収まらず、世界的な問題になっています。政府主導でいろんな決定をしていく中で、Jリーグも4月第1週という決断に至ったと思いますが、これから状況が沈静化するかによって、また変更というのも大いに考えられる。我々はしっかり準備していくことに代わりません」と現状に理解を示しつつも、勢いに乗って序盤戦を戦えなかった悔しさをにじませた。

その札幌戦で2ゴールを叩き出し、目下、得点ランキングトップに立っている江坂任も「公式戦がないので、今は練習試合でしか試合感覚を保てない。練習試合がすごく大事になりますね。コンディションも落とさないようにしないといけない。再開後は連戦が多くなるので、ケガをしないようにしないと。日々の練習からしっかりやっていくしかないと思います」と前向きに語りつつも、どこかでもどかしさを感じている様子だった。

それでも、大ベテランの大谷秀和が「子供たちが学校に行けていない状況で、Jリーグをスタートするのが果たして正しいことなのかという考え方は、僕もよく分かります。1カ月後にどうなってるかも誰にも分からないし、また延期になることがあるかもしれないけど、やっぱりサッカーは人々の健康があってこそ。自分たちは100%の準備をするだけですし、サッカーできる環境があることに感謝しながらやるだけだと思います」と神妙な面持ちで言うように、活動を継続できているだけでも有難いという気持ちはある。それは彼のみならず、全Jリーガーに共通する思いだと言っていい。

◆川崎F・小林悠「前向きな時間になっている」

実際、海外を見れば、名門・バルセロナが無期限で活動中止に追い込まれ、イタリアでも感染者が出たユベントスやサンプドリアなどがトレーニングを取りやめている。そういう中で、公式戦こそないものの、通常通り、サッカーができているのは、本当に特別なことなのかもしれない。

©︎J.LEAGUE

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元川悦子
長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。 Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。 積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。
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