神戸が1点を守り抜いて6戦全勝! 千葉、長野は揃って今季2勝目【WEリーグ第7節】

2021.10.31 18:30 Sun
「2021-22 Yogibo WEリーグ」第7節の5試合が30日と31日に各地で行われた。

現在、リーグ戦全勝中で首位を独走するINAC神戸レオネッサは、最下位のちふれASエルフェン埼玉とアウェイで対戦。試合は、23分に田中が右サイドからドリブルでボックスに侵入すると、ゴールライン際からクロスを上げる。このクロスはGKに触られたものの、こぼれ球を成宮が押し込んで先制に成功し、順調な滑り出しとなった。その後、右サイドからのクロスに田中が合わせてクロスバーに直撃するなどチャンスを作るも、1-0で試合を折り返す。最下位相手にゴールを量産したい神戸だったが、埼玉に攻め込まれる時間帯が増え、追加点を奪うことなく試合終了。成宮の1点を守り切って6連勝を飾った。
7位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、ホームで3位の三菱重工浦和レッズレディースと対戦。3分に左サイドのロングスローからゴール前でパスを繋ぎ、最後は田中がネットを揺らして千葉が先制すると、42分に右サイド藤代のクロスから大澤がヘディングシュートを放ち、こぼれ球を再度大澤が詰めて追加点。その後、74分に1点を許したものの、千葉が勝ち切って今季2勝目を挙げた。

8位のAC長野パルセイロ・レディースは、アウェイで大宮アルディージャVENTUSと対戦。開始早々の6分に瀧澤莉央がGKのポジションを見てアタッキングサード手前からロングシュートを放つと、これがゴールへ吸い込まれて先制。39分には、ボックス内の高い位置でロングボールを受けた泊がマイナスのクロスを上げると、ゴール前に走り込んだ瀧澤千聖が滑り込みながらネットを揺らして追加点を奪う。その後、76分にボックス内から井上のゴールで大宮に1点を返されたものの、81分にボックス手前右からのクロスに五嶋が合わせて決定的な3点目。トータルスコア1-3で大宮を下し、こちらも今季2勝目を挙げている。

◆Yogibo WEリーグ 第7節
▽10/30(土)
ちふれASエルフェン埼玉 0-1 INAC神戸レオネッサ
▽10/31(日)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 2-1 三菱重工浦和レッズレディース
サンフレッチェ広島レジーナ 0-0 ノジマステラ神奈川相模原
大宮アルディージャVENTUS 1-3 AC長野パルセイロ・レディース
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 2-0 アルビレックス新潟レディース

WE ACTION DAY(今節試合なし)
マイナビ仙台レディース

◆順位表(第7節終了時)
勝ち点(試合数/勝/分/負/得失点)

1.INAC神戸レオネッサ 18(6/6/0/0/+12)
2.日テレ・東京ヴェルディベレーザ 13(7/4/1/2/+8)
3.マイナビ仙台レディース 12(6/3/3/0/+8)
4.三菱重工浦和レッズレディース 12(6/4/0/2/+6)
5.ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 8(6/2/2/2/-2)
5.AC長野パルセイロ・レディース 8(6/2/2/2/-2)
7.サンフレッチェ広島レジーナ 8(7/2/2/3/-3)
8.ノジマステラ神奈川相模原 6(6/1/3/2/-2)
9.アルビレックス新潟レディース 5(6/1/2/3/-6)
10.大宮アルディージャVENTUS 5(6/1/2/3/-7)
11.ちふれASエルフェン埼玉 1(5/0/1/6/-12)
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アルビレックス新潟レディースのFW石淵萌実が、三菱重工浦和レッズレディース戦を終えての想いを口にした。 2023-24 WEリーグで勝ち点26の3位に付ける新潟Lは、27日にアウェイで2位の三菱重工浦和レッズレディース(勝ち点29)と対戦し、0-2で敗れた。 コンパクトな守備ブロックで浦和を苦しめた新潟L。スタートポジションは最前線、前半途中からは左ウイングに回った石淵は、守備ではパスコースに制限を掛けながら中央を閉め、攻撃でも裏抜けを中心にボールの引き出し役として奮闘した。 試合を終えては「浦和さんの個人の能力の高さ、強さだったり速さだったりが(自分たちに)足りないなと感じました」と、浦和との差を痛感しながらも、悲観的になるのではなく、「ある程度相手にもやらせてなかったですし、こちらもこう距離感、全体的なバランスも悪くはなかったと思います」と、狙い通りに戦えた時間帯の手ごたえも口にしている。 8分のシュートこそ力なく終わったものの、19分には石田千尋のスルーパスで左ポケットを取り、好機を演出。後半開始直後の園田瑞貴へのワンツーや、追加タイム1分の左をえぐってのクロスなど、ゴールに近づくプレーを披露している。 縦への仕掛けや裏抜けには確かな自信を掴みつつ、「FWですし、もっとゴールへの怖さを出していかないと。やはり点を決めないと勝てないスポーツなので、惜しいシュートが自分自身もなかったので、そこが課題かなと思いました」と、さらに自らに矢印を向けた言葉を残す。 「対峙した時に、もう一個ゴリっと中に行ける、(相手を)抑えられる部分が足りないなとすごく感じました。そこがあれば、もう一個中に運んでシュートまで持っていくことや、キープして味方が上がってくるのを待つこともできると思うので」 川澄奈穂美のスルーパスに反応した32分のシーン。瞬間は、石川璃音の数歩前に出ていた状態だったが、腕も使いながらうまく体を入れ込まれて対応されてしまった。「やっぱり強いなと感じた」場面でも、引けを取らないような一対一の力強さも、仕掛けのバリエーションとともに、追求していきたいと考えだ。 浦和戦までの直近4試合で、新潟Lは3勝1分け。全試合無失点の堅守を誇った一方で、得点数は「3」。3勝はいずれも1-0の勝利だった。 石淵の言葉を借りれば、「点を決めないと勝てないスポーツ」において、攻撃と守備のバランスをどのように取っていくのか。 「守備は本当に前線からも求められている部分です。ただ、そこを意識しすぎて、攻撃に移った時にFWがなかなか高い距離にいなくてボールが保持できないことが、結構これまで多かったので、今日の試合の入りからは、なるべく味方がボール奪った時に頂点にいられるように意識していました。まずチームに求められている部分と、とはいえ、やはり前線での起点や、攻撃にできるようなポジションにいないと、なかなか前に進むのが難しいと思うので、そこのバランスは、自分自身も取りながらやっているところです」 中2日、中3日の連戦が続き、疲労が蓄積している状態でも、新潟Lが勇敢に戦ったのは誰の目にも明らか。その上で、今後もタイトル争いへ食らいついていくためには、最終局面での質をどこまで高めていけるかがカギになりそうだ。 ※選手の名前表記に誤りがありましたので、修正させていただきます。 大変失礼いたしました。(2024/03/29 13:00) 2024.03.28 21:10 Thu
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