★セルビア代表〜ユニフォーム編〜
▽今週の「Never Ending History」は、11日に日本代表と対戦するセルビア代表をピックアップ。2014年ブラジルワールドカップ欧州予選では2位以内に入る可能性が消滅し、惜しくも本大会への切符を逃したセルビアですが、日本戦ではイバノビッチやコラロフなどのタレントがメンバー入り。本大会への準備を進める日本とっては、重要なテストの場となりそうです。そこで、今回は2006年にセルビア・モンテネグロから独立したセルビア代表が身に纏っているユニフォームをユニフォーム編として紹介したいと思います。

★“プラーヴィ”との決別
▽セルビアが独立するまでの旧ユーゴスラビア時代から、セルビア・モンテネグロ時代の代表チームは、青、“プラーヴィ”(セルビア語で青色)を基調としたユニフォームを使用していた。“プラーヴィ”はサッカーの強豪国として名高い旧ユーゴスラビア代表の伝統色であり、国家が解体された後もセルビア・モンテネグロ代表がその伝統を受け継いでいた。しかし、2006年に独立したセルビアは、初の国際試合で赤色を基本としたホームユニフォームを使用し、以降も青のユニフォームを着用せず。また、セルビアと同様に独立したモンテネグロの代表チームも朱みがかった赤色のホームユニフォームを使用している。伝統の“プラーヴィ”を使用しなかったことは、セルビアとモンテネグロという2つの国家が、ユーゴスラビア連邦という連合国家であった過去を完全に脱却したという意思を明確に示したものといえるだろう。
[ピクシーも“プラーヴィ”を身に纏う]
[過去との決別を意味するセルビアユニ]
▽さらに、現在のセルビアのユニフォームには、「セルビア十字」が大きく描かれている。「セルビア十字」とは、セルビアの国旗にも入っている国章にもデザインされているもので、中世からセルビア人の国家的・宗教的・民族的な象徴として知られているものである。セルビアはこの「セルビア十字」を使用して、独立国家としての存在をより強めている。なお、国章に「セルビア十字」とともにデザインされている白い鷹にちなんで、代表チームは“オルロヴィ”(セルビア語で鷲の意味)という愛称がつけられた。
[セルビア国旗に描かれた国章]
▽この「セルビア十字」が入った国章は、FSS(セルビアサッカー協会)のエンブレムにも組み込まれ、ユニフォームの左胸部分に施されている。この「セルビア十字」には4つの“C”が記されている。この文字の意味を巡る解釈には諸説あるが、近年ではセルビア国家のモットーである「Само Слога Србина Спасава(セルビア語で『団結のみがセルビア人を救う』の意味)」、あるいは「Свети Сава - Српска Слава」(聖サヴァ:セルビアの守護聖人)の頭文字であるとされている。

▽なお、セルビアにとって日本戦はインテルなどで活躍したデヤン・スタンコビッチの現役引退試合となる。この一戦では、ユーゴスラビア、セルビア・モンテネグロ、セルビアと3カ国の選手として初めてワールドカップに出場したスタンコビッチの最後の勇姿にも注目が集まる。

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