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【概略】▽サッカー界において代理人は、選手に代わって所属クラブとの年棒交渉や、国内外の移籍を行う際に所属元のクラブと移籍先のクラブと交渉し、移籍の橋渡しを担う重要な存在だ。また、税金対策や肖像権の管理など財政面のサポートやコンディション管理、移籍先の新居探しなどパーソナルな部分までをマネジメントする。
▽とりわけ、近年は多数の有力選手を顧客に抱える超大物代理人の登場によって、移籍市場における代理人の存在感が年々増している。
【代理人資格制度の廃止】
▽FIFAは1996年から代理人資格制度を導入していた。この代理人制度ではFIFAが行う代理人資格試験に合格した者だけに、FIFA公認代理人ライセンスが交付されていた。現行制度では、選手が国際移籍をする場合、FIFA公認代理人のみに契約内容や移籍金などの交渉を行う権利が与えられていた。
▽だが、近年アフリカや南米などを中心に悪徳代理人や無資格の代理人によるトラブルが頻出した事態を受け、FIFAは2015年3月31日限りで代理人資格制度の廃止を決定。2015年4月1日から新たに仲介人制度が導入された。
▽以前の制度では前述したFIFA公認代理人や弁護士などが選手の代理人業務を担ってきたが、新しい仲介人制度では各国のサッカー協会に登録を行えば、誰でも代理人業務を行えることになった。
【有名代理人】
【目次】