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▽サッカーのチーム編成やチーム強化、スポーツビジネスという観点で最も重要な要素の1つ。プロサッカー選手はその他の職業と同様に、より高いレベルや高い給与、やりがい(出場機会)を求めて自らの希望に合った場所を探す。一方、クラブはより強いスカッドを作り上げるため、金銭という対価を支払って有能なタレントをチームに加える。ここではサッカー界における移籍という大枠についてかいつまんで紹介する。【概略】
▽プロサッカー選手は文字通り、サッカーをプレーすることでクラブから給与を受け取っており、様々な仕事を対価に給与を受け取る一般のサラリーマンと基本的に大差はない。
▽したがって、移籍という仕組みもいわゆる企業のヘッドハンティングやキャリアアップの転職(同一職種)などと基本的には同じだ。
▽ただ、その特殊技能や世界的な競技人気ゆえに、動く金銭の額は莫大。また、クラブと選手の関係は、一般的企業と従業員との関係に比べ、クラブ側の拘束力や契約の効力が強く、簡単にクラブを退団して自分の望むクラブに移籍することはできない。
▽加えて、通常のヘッドハンティングでは企業と雇用を望む人間の一対一の関係だが、サッカーの移籍において、他クラブとの契約が残っている選手の獲得に関しては、移籍金という補償金(違約金)のようなものが必要となる。また、移籍形態が様々にあるのも特徴だ。
【目次】