東アジアE-1選手権に臨む日本代表は14日、15日に行われる第3戦の韓国戦に向け、トレーニングを実施。運命の最終戦を前に、連続出場中の佐藤龍之介は、これまで以上に得点への意欲を高めている。
12日行われた第2戦・中国戦、待望のA代表初先発を叶えた。唯一、10代の選手としてスタートからピッチに立った佐藤だが、その表情に焦りや緊張はなかった。
2シャドーの左と右をそれぞれこなした中で、特に際立ったのが、守備での貢献度の高さだ。試合開始直後から守備のスイッチ役を担い、二度追い、三度追いもいとわず。被カウンター時にも即座に撤退し、中国の攻撃の芽を積んだ。38分には相手から危険なスライディングタックルを受けるもすぐに立ち上がり、70分まで走り続けた。
その献身的なプレーについて「僕に守備を落とし込んでくれたのは…」と感謝の思いとともに名前を挙げるのが、2023年までU-17日本代表監督を務めていた、“ゴリさん”こと森山佳郎氏。さらに今シーズンより期限付き移籍で加入したファジアーノ岡山では、より守備の比重が多いウイングバックでも出場を重ねており「いろんなポジションを経験して、前線の選手を動かしたりもしていた。だからこそ、逆に自分が前に入った時は、こういう動きしたらいいだろうなというのがわかる」と、手応えを語る。無失点勝利の一役を買う守備意識の高さは、佐藤にとっては、“標準装備”と言えるだろう。
一方、今大会でたびたび注目されるのが、佐藤による史上最年少得点記録の更新だ。中国戦では前半44分に田中聡のスルーパスから受け、ペナルティーエリア内で右足シュートを放つも、ネットを揺らすことはできなかった。
当の本人は「普段テレビは見ないけど」と若者らしさを感じさせる前置きをしながら、「結構話題にしてもらっているらしい」と、どこか“我関せず”なコメントで記者陣の笑いを誘う。ただ、韓国という好敵相手に対しての気合いは十分で、「何より勝ちが大事な試合になるし、自分がこの試合のヒーローになってみたいという気持ちもあります」と、内に秘めるゴールへの思いを語った。
大会連覇を懸けた、最終決戦。培った守備への献身性はそのままに、自身の価値を高める“初得点”を決め切ることができるか。

