札幌が横浜FCに逆転勝利! 浅野が2発含む3得点に絡む活躍、横浜FCは開幕10戦未勝利【明治安田J1第10節】

2023.04.29 16:11 Sat
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29日、明治安田生命J1リーグ第10節の横浜FCvs北海道コンサドーレ札幌がニッパツ三ツ沢球技場で行われ、アウェイの札幌が1-4で逆転勝利を収めた。開幕9試合未勝利で最下位に沈む横浜FCと14位の札幌による一戦。前節の横浜FCはアウェイでガンバ大阪と1-1のドロー。終始劣勢を強いられながらもしぶとく勝ち点1を積み上げた。一方、ホームでアビスパ福岡と対戦した札幌は2点のリードを守れず、2-2のドローに終わった。
試合は開始1分と経たずにネットが揺れる。横浜FCは札幌陣内右サイドでスローインを得ると、近藤がボックス内のサウロ・ミネイロへボールを投げる。ボックス右角から上がったクロスに対し、札幌の金子がクリアミス。スローイン後素早くゴール前まで走っていた近藤がルーズボールをスライディングで押し込み、試合開始37秒での先制点となった。

ラッキーな形で先手をとった横浜FCは25分に追加点の絶好のチャンス。ゴール正面のペナルティアーク手前でFKを得ると、キッカーは左利きの三田。シャープな一振りで壁の外側を狙ったが、惜しくも札幌のGK菅野にセーブされる。対する札幌はなかなかゴール前までボールを運べず。前線から積極的なプレスをかけ、シンプルに最終ラインの背後を狙う横浜FCの攻撃に手を焼く。

札幌は、35分にはゴールまで約30mの距離で得たFKを左足の名手である福森が直接狙うも、無回転シュートは横浜FCの小川による気迫の顔面ブロックで阻まれる。それでも、横浜FC同様にラッキーな形で同点弾がもたらされる。
39分、札幌の自陣からのロングボールに対し、横浜FCは対応に入った最終ラインのンドカ・ボニフェイスがピッチに足を取られて転倒してしまう。すかさずボールを回収した浅野がペナルティアーク手前から左足を振り抜くと、強烈な一撃がゴール右隅に突き刺さった。

同点に追いついた札幌は、前半のうちに逆転に成功。アディショナルタイム1分、浅野がボックス右手前から放ったシュートに対し、横浜FCのGKスベンド・ブローダーセンは味方選手がブラインドになったのか、正面にこぼしてしまう。すると、素早く反応した小柏が流し込み、見事に逆転に成功した。

札幌の1点リードで迎えた後半、1点を追う横浜FCは58分に決定的なチャンスを逃す。スルーパスに抜け出したサウロ・ミネイロがボックス右から渾身のシュートを放つが、GK菅野が間一髪でボールに触れ、クロスバーを直撃。跳ね返りのボールに反応した山下のシュートは菅野にキャッチされた。

すると、その直後に札幌が追加点。60分、札幌陣内右サイドでロングボールに抜け出した小柏から荒野、菅を経由し、ボールはボックス左の浅野の足下へ。浅野が左足ダイレクトでゴール右下に突き刺した。荒野からテンポ良くワンタッチで繋ぎ、横浜FCを翻弄。会心のゴールとなった。

リードを2点に広げた札幌は67分、ここまでの3ゴール全てに絡んでみせた浅野、逆転ゴールの小柏を下げ、小林と中島を投入。なおも追加点を目指して横浜FC陣内に攻め込む。対する横浜FCも70分に伊藤と山根のFW2枚を投入するが、決定的なチャンスを作れず。開始早々に相手の決定的なミスからゴールが生まれたが、良い形の崩しは見られず、時計の針だけが進んでいく。

札幌はアディショナルタイム3分に4点目。横浜FC陣内深くまで押し込むと、ゴール前で混戦状態を作り出し、最後はルーズボールが足下に転がってきた田中が右足で流し込んだ。

結局、1-4で逆転勝利を収めた札幌がリーグ戦3試合ぶりの白星。敗れた横浜FCはとうとう開幕10試合未勝利に。J1復帰1年目で苦しい戦いを強いられている。

横浜FC 1-4 北海道コンサドーレ札幌
【横浜FC】
近藤友喜(前1)
【札幌】
浅野雄也(前39、後15)
小柏剛(前45+1)
田中駿汰(後45+3)

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