【ELラウンド16プレビュー】守田vs冨安の日本人対決に、久保&堂安が強豪に挑む! 8強進出を懸けた初戦
2023.03.09 18:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグが9日に開催される。ELグループステージ首位通過8チームと、プレーオフ通過8チームで争われるラウンド16初戦の展望を、注目カードを中心に紹介していく。
▽3/9(木)
《26:45》
ウニオン・ベルリン vs ユニオン・サン=ジロワーズ
ローマ vs レアル・ソシエダ
レバークーゼン vs フェレンツヴァーロシュ
スポルティングCP vs アーセナル
《29:00》
ユベントス vs フライブルク
マンチェスター・ユナイテッド vs ベティス
セビージャ vs フェネルバフチェ
シャフタール vs フェイエノールト
◆守田vs冨安に、久保&堂安が強豪に挑む
今ラウンドにはMF守田英正、DF冨安健洋、MF久保建英、MF堂安律、DF町田浩樹と5人の日本人選手が参戦する。
そして、スポルティングCPの守田と、アーセナルの冨安の日本人対決が実現することになった。
チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ3位敗退組としてプレーオフに臨んだスポルティングはミッティラン相手に初戦をドローで終えるも、2ndレグでは4-0の圧勝を飾って順当に突破を決めた。国内リーグでは4位に甘んじている状況だが、直近は3連勝と復調している。その中で主力を担う守田は負傷から完全に回復し、直近2試合連続でフル出場。プレミアリーグ首位チームを迎え撃つ一戦では相棒ウガルテや古巣初対戦のDFベジェリン、元トッテナムのFWエドワーズらと共にキーマンの一人となる。
ただ、DFホワイトとのポジション争いで劣勢の冨安は直近のボーンマス戦での久々の先発のチャンスをモノにできず。厳しい日々を過ごす。ただ、チームが週末に7位フルアムとのダービーを控えており、グループステージで主力を担った冨安がスポルティング戦で起用される可能性は十分にある。この試合で良いアピールをみせ、リーグ戦でも再び出番を増やしていきたい。なお、アーセナルではエースFWガブリエウ・ジェズスがはつらつと前日練習をこなしており、この試合での戦列復帰が期待されている。
共にグループステージを首位通過したレアル・ソシエダの久保と、フライブルクの堂安は、ローマとユベントスというセリエA屈指の強豪とベスト8進出を懸けて激突する。
マンチェスター・ユナイテッドと同居した厳しいグループを見事に首位で通過するなど開幕から攻守両面で完成度の高いフットボールを見せてきたソシエダ。しかし、負傷者続出によって一部主力への負担が増え始めると、1月下旬から急失速。直近3試合ではいずれも格下相手に取りこぼし、3位の座をアトレティコ・マドリーに明け渡した。ただ、久保自身は多くの試合でMOMに選出されるなど、トップ下や2トップの一角、右ウイングと多くの役割をこなす中でハイパフォーマンスを継続中だ。
その対戦相手となるローマは、レッドブル・ザルツブルクとのプレーオフを逆転で突破。モウリーニョ率いる昨季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ王者は、今季セリエAでも[3-4-2-1]のソリッドな守備を軸に熾烈な上位争いで4位に付ける。直近の試合ではユベントスを相手に会心のウノゼロ勝利を飾って勢いに乗る。久保とのマッチアップも予想されたブラジル代表DFイバニェスのサスペンションによる不在は痛手だが、DFスモーリング、FWディバラ、MFペッレグリーニ、FWエイブラハムと各ポジションに実力者を擁しており、とりわけカウンターとセットプレーの破壊力は抜群だ。
ナントやオリンピアコスと同居したグループを無敗で首位通過したフライブルクは、ブンデスリーガでもトップ4圏内と同勝ち点の5位と躍進光る。リーグ再開後はたまに気が抜けたような大敗を喫したものの、スペクタクルと結果を両立したスタイルで勝ち点を積み重ねる。堂安はシーズン序盤のように決定的な仕事には至らずも、主力として攻撃を牽引。コンディション不良で直近2試合はプレータイムが制限されているが、ビッグマッチでの勝負強さが光るレフティには今回の試合での活躍に期待がかかる。
一方、CLグループステージ3位敗退のユベントスは、フランスの古豪ナントを順当に退けてラウンド16進出。国内リーグでは財政面の違反行為によって勝ち点15ポイントをはく奪されて7位に甘んじるが、それがなければ2位のインテルと同じ勝ち点を獲得している。直近のローマ戦の敗戦で8試合ぶりの黒星を喫したアッレグリのチームは、ホームで戦う今回の一戦でバウンスバックを図る。絶好調のMFディ・マリアを始めFWキエーザ、FWヴラホビッチ、MFラビオ、MFポグバといったタレントに加え、昨季までフランクフルトの主力として活躍したMFコスティッチが堂安の前に立ちはだかる。
ユニオン・サン=ジロワーズの町田は、グループステージで同居したウニオン・ベルリン相手にELデビューを狙う。臀部のケガでグループステージの戦いを全休した町田だが、年明けのリーグ戦から戦列に復帰。出場した直近の2試合でチームが大敗したこともあり、前節は出番なしに終わったが、ブンデスリーガで3位に位置する難敵相手の試合で十分に出番はあるはずだ。
◆ユナイテッドがバウンスバック図る
日本人選手所属クラブ以外では優勝候補筆頭に挙がるマンチェスター・ユナイテッドと、今大会に非常に相性が良いスペイン勢のベティスが対峙する強豪対決が最注目カードだ。
ユナイテッドはプレーオフで今季ラ・リーガで首位を走るバルセロナという最悪な相手を引き当てたが、2戦合計4-3のスコアで見事に退けて16強入りを決めた。さらに、その直後に行われたEFLカップ決勝を制してテン・ハグ体制で初のタイトルも獲得した。ただ、プレミアリーグ3位チームは、直近のリバプール戦で0-7という歴史的な大敗を喫して公式戦無敗が「11」でストップ。今季ここまでの良い流れを一気に失いかねないショックが残る敗戦を喫した。クラブの格、選手の質を考えれば、ベスト8進出の可能性は非常に高いが、この初戦のパフォーマンスには大きな注目が集まるところ。仮に、ホームで敗れるようなことがあれば、終盤戦にも影響を与えかねない。
一方、ローマを退けてグループ首位通過を決めたベティスは、国内リーグでもトップ4圏内に肉薄する5位をキープ。負傷者の多さに加え、カードトラブルの影響で勝ち点を取りこぼす試合も少なくなかったが、直近の試合でレアル・マドリーと互角のドローに持ち込むなど3勝1分けの4戦無敗と好調を維持。攻撃の要であるFWフェキルの長期離脱は痛手だが、ここに来てMFカナーレスが戦列に復帰できる見込みで、主砲ボルハ・イグレシアスやビッグクラブ注目のFWルイス・エンヒキらと共に強豪撃破を狙う。なお、かつてマンチェスター・シティを率いたペジェグリーニ監督は久々のマンチェスター帰還となる。
その他では大会最多優勝を誇りながらも、リーグ戦の大不振でサンパオリ監督の去就が怪しくなったセビージャとフェネルバフチェが激突する名門対決、戦禍のウクライナを背負うシャフタールと今季エールディビジ首位のフェイエノールトの一戦。シャビ・アロンソ率いるレバークーゼンが登場する。
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◆ELラウンド16 1stレグ▽3/9(木)
《26:45》
ウニオン・ベルリン vs ユニオン・サン=ジロワーズ
ローマ vs レアル・ソシエダ
レバークーゼン vs フェレンツヴァーロシュ
スポルティングCP vs アーセナル
《29:00》
ユベントス vs フライブルク
マンチェスター・ユナイテッド vs ベティス
セビージャ vs フェネルバフチェ
シャフタール vs フェイエノールト
Getty Images
今ラウンドにはMF守田英正、DF冨安健洋、MF久保建英、MF堂安律、DF町田浩樹と5人の日本人選手が参戦する。
そして、スポルティングCPの守田と、アーセナルの冨安の日本人対決が実現することになった。
チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ3位敗退組としてプレーオフに臨んだスポルティングはミッティラン相手に初戦をドローで終えるも、2ndレグでは4-0の圧勝を飾って順当に突破を決めた。国内リーグでは4位に甘んじている状況だが、直近は3連勝と復調している。その中で主力を担う守田は負傷から完全に回復し、直近2試合連続でフル出場。プレミアリーグ首位チームを迎え撃つ一戦では相棒ウガルテや古巣初対戦のDFベジェリン、元トッテナムのFWエドワーズらと共にキーマンの一人となる。
一方、グループステージ首位通過で4カ月ぶりにELの戦いを再開するアーセナルは、熾烈を極めるマンチェスター・シティとのプレミアリーグのタイトルレースを5ポイント差でリード。ここに来て内容面に課題はあるものの、劇的勝利を重ねて目下4連勝中だ。
ただ、DFホワイトとのポジション争いで劣勢の冨安は直近のボーンマス戦での久々の先発のチャンスをモノにできず。厳しい日々を過ごす。ただ、チームが週末に7位フルアムとのダービーを控えており、グループステージで主力を担った冨安がスポルティング戦で起用される可能性は十分にある。この試合で良いアピールをみせ、リーグ戦でも再び出番を増やしていきたい。なお、アーセナルではエースFWガブリエウ・ジェズスがはつらつと前日練習をこなしており、この試合での戦列復帰が期待されている。
共にグループステージを首位通過したレアル・ソシエダの久保と、フライブルクの堂安は、ローマとユベントスというセリエA屈指の強豪とベスト8進出を懸けて激突する。
マンチェスター・ユナイテッドと同居した厳しいグループを見事に首位で通過するなど開幕から攻守両面で完成度の高いフットボールを見せてきたソシエダ。しかし、負傷者続出によって一部主力への負担が増え始めると、1月下旬から急失速。直近3試合ではいずれも格下相手に取りこぼし、3位の座をアトレティコ・マドリーに明け渡した。ただ、久保自身は多くの試合でMOMに選出されるなど、トップ下や2トップの一角、右ウイングと多くの役割をこなす中でハイパフォーマンスを継続中だ。
その対戦相手となるローマは、レッドブル・ザルツブルクとのプレーオフを逆転で突破。モウリーニョ率いる昨季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ王者は、今季セリエAでも[3-4-2-1]のソリッドな守備を軸に熾烈な上位争いで4位に付ける。直近の試合ではユベントスを相手に会心のウノゼロ勝利を飾って勢いに乗る。久保とのマッチアップも予想されたブラジル代表DFイバニェスのサスペンションによる不在は痛手だが、DFスモーリング、FWディバラ、MFペッレグリーニ、FWエイブラハムと各ポジションに実力者を擁しており、とりわけカウンターとセットプレーの破壊力は抜群だ。
ナントやオリンピアコスと同居したグループを無敗で首位通過したフライブルクは、ブンデスリーガでもトップ4圏内と同勝ち点の5位と躍進光る。リーグ再開後はたまに気が抜けたような大敗を喫したものの、スペクタクルと結果を両立したスタイルで勝ち点を積み重ねる。堂安はシーズン序盤のように決定的な仕事には至らずも、主力として攻撃を牽引。コンディション不良で直近2試合はプレータイムが制限されているが、ビッグマッチでの勝負強さが光るレフティには今回の試合での活躍に期待がかかる。
一方、CLグループステージ3位敗退のユベントスは、フランスの古豪ナントを順当に退けてラウンド16進出。国内リーグでは財政面の違反行為によって勝ち点15ポイントをはく奪されて7位に甘んじるが、それがなければ2位のインテルと同じ勝ち点を獲得している。直近のローマ戦の敗戦で8試合ぶりの黒星を喫したアッレグリのチームは、ホームで戦う今回の一戦でバウンスバックを図る。絶好調のMFディ・マリアを始めFWキエーザ、FWヴラホビッチ、MFラビオ、MFポグバといったタレントに加え、昨季までフランクフルトの主力として活躍したMFコスティッチが堂安の前に立ちはだかる。
ユニオン・サン=ジロワーズの町田は、グループステージで同居したウニオン・ベルリン相手にELデビューを狙う。臀部のケガでグループステージの戦いを全休した町田だが、年明けのリーグ戦から戦列に復帰。出場した直近の2試合でチームが大敗したこともあり、前節は出番なしに終わったが、ブンデスリーガで3位に位置する難敵相手の試合で十分に出番はあるはずだ。
◆ユナイテッドがバウンスバック図る
Getty Images
日本人選手所属クラブ以外では優勝候補筆頭に挙がるマンチェスター・ユナイテッドと、今大会に非常に相性が良いスペイン勢のベティスが対峙する強豪対決が最注目カードだ。
ユナイテッドはプレーオフで今季ラ・リーガで首位を走るバルセロナという最悪な相手を引き当てたが、2戦合計4-3のスコアで見事に退けて16強入りを決めた。さらに、その直後に行われたEFLカップ決勝を制してテン・ハグ体制で初のタイトルも獲得した。ただ、プレミアリーグ3位チームは、直近のリバプール戦で0-7という歴史的な大敗を喫して公式戦無敗が「11」でストップ。今季ここまでの良い流れを一気に失いかねないショックが残る敗戦を喫した。クラブの格、選手の質を考えれば、ベスト8進出の可能性は非常に高いが、この初戦のパフォーマンスには大きな注目が集まるところ。仮に、ホームで敗れるようなことがあれば、終盤戦にも影響を与えかねない。
一方、ローマを退けてグループ首位通過を決めたベティスは、国内リーグでもトップ4圏内に肉薄する5位をキープ。負傷者の多さに加え、カードトラブルの影響で勝ち点を取りこぼす試合も少なくなかったが、直近の試合でレアル・マドリーと互角のドローに持ち込むなど3勝1分けの4戦無敗と好調を維持。攻撃の要であるFWフェキルの長期離脱は痛手だが、ここに来てMFカナーレスが戦列に復帰できる見込みで、主砲ボルハ・イグレシアスやビッグクラブ注目のFWルイス・エンヒキらと共に強豪撃破を狙う。なお、かつてマンチェスター・シティを率いたペジェグリーニ監督は久々のマンチェスター帰還となる。
その他では大会最多優勝を誇りながらも、リーグ戦の大不振でサンパオリ監督の去就が怪しくなったセビージャとフェネルバフチェが激突する名門対決、戦禍のウクライナを背負うシャフタールと今季エールディビジ首位のフェイエノールトの一戦。シャビ・アロンソ率いるレバークーゼンが登場する。
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