背番号「6」に変更のガビも安心できず?ラ・リーガは登録を受け入れるも裁判所に上訴、バルサに徹底抗戦

2023.02.01 14:53 Wed
Getty Images
ラ・リーガは1月31日、バルセロナのスペイン代表MFガビ(18)の選手登録に関して声明を発表した。バルセロナのカンテラ育ちのガビは18歳ながらすでにバルセロナで75試合に出場し3ゴール11アシストを記録。また、ルイス・エンリケ元監督に見初められ、スペイン代表デビューを果たすと、17試合に出場し3ゴールを記録していた。
カタール・ワールドカップ(W杯)でもチームを支える活躍を見せると、バルセロナは今冬にファーストチームの選手として登録しようと動いた。

しかし、慢性的な財政難を抱え、サラリーキャップに抵触するという理由でガビの登録をラ・リーガは拒否。しかし、バルセロナは要件を満たしていると裁判所へと訴えると、この訴えが認められ、冬の移籍ウインドーが閉じる1月31日に選手登録を果たしていた。

晴れてファーストチームの選手として登録されたガビには、チャビ・エルナンデス監督が現役時代に背負っていた「6」が渡され、ルール上着用できなかった番号をつけることに。ただ、ラ・リーガも黙っていなかった。
「1月31日の23時59分59秒までに、ガビをファーストチームのメンバーとして登録できるよう、バルセロナの裁判所が出した予防措置の採択について、バルセロナが声明を出したことを受けて、ラ・リーガはその内容を知らないこと、この予防措置は主張を述べる機会もないままに採択されたことを表明します」

「ラ・リーガは従わなければならず、予防的決議を遵守し、適切な時期に法廷で認定されるよう、裁判所が解除することに同意するための十分な事実上および、法的根拠があると考え、この措置に反対することを発表します」

ラ・リーガの主張によれば、バルセロナが訴えたことも知らず、知らない間に裁定が出て、認めていなかったガビの選手登録を認めざるを得ない状況になったとのこと。ただ、バルセロナには登録できない理由があるとし、上訴するというものだ。

ラ・リーガとしてはガビの登録を一旦は認めるが、再度裁定が下されれば、解除するということになる。

バルセロナはすでに背番号「6」のガビを発表。改めて裁判所がどういう決断を下すかで、大きな問題が生じることになる。

ガビは昨年9月に2026年までの契約を結び、契約解除条項には10億ユーロ(約1416億円)が設定されているが、今冬にファーストチームの選手登録ができなければフリーになるというもの。果たして裁判所はどういう結論を出すのか、注目が集まる。

1 2
関連ニュース

ブラジル帰還後に2季連続で前十字じん帯損傷…35歳パウリーニョが10カ月ぶり復帰

コリンチャンスの元ブラジル代表MFパウリーニョが10カ月ぶりに戦列復帰だ。ブラジル『グローボ』が伝えている。 コリンチャンスで2012年の南米制覇とクラブ世界一に貢献後、欧州はイングランド、トッテナムへ渡り、バルセロナではこの上なくアンタッチャブルな存在として活躍したパウリーニョ。 中国スーパーリーグの広州恒大(現:広州FC)時代はアジア王者に輝き、ブラジル代表では通算56試合13得点と2度のワールドカップ(W杯)出場。このように、誰もが歩むことは叶わぬ、素晴らしいキャリアを築いてきた。 そんなパウリーニョも35歳。2022年1月に古巣コリンチャンスへ復帰も、2022シーズン、2023シーズンと2年連続で5月に前十字じん帯を痛め、どちらもそのままシーズン終了という悲劇に見舞われている。 年齢に抗えなくなってきた感がどうしても否めないが、昨年5月に痛めたじん帯はなんとか治癒し、27日のトレーニングマッチで10カ月ぶりに実戦復帰。後半頭から45分間プレーしたという。 元々2023年12月までの契約でコリンチャンスに復帰したパウリーニョだったが、クラブは負傷中のチームリーダーを信じ、今季途中となる2024年6月まで契約を“仮”延長。あのパワフルなプレーを、もう一度と言わず何度でも見たい。 2024.03.29 13:10 Fri

若手のケガに苦い思いのバルセロナ、絶賛成長期の16歳ヤマル起用見直しへ

バルセロナがスペイン代表FWラミン・ヤマルの今後に細心の注意を払うつもりだ。スペイン『スポルト』が伝えた。 今シーズン、バルセロナのスタメンに定着した驚異の16歳ウインガー・ヤマル。スペイン代表でも地位を確立し始めており、先発した26日のブラジル代表戦ではチームの3得点全てに絡む活躍を見せた。 そんなヤマルは身体的にも大きな成長を遂げている模様。身長はこの1年で10cm伸びて180cmに到達し、ここ数カ月フィジカルトレーニングに励んだことから、筋肉量も7キロ増えたという。 スペイン代表MFペドリやスペイン代表MFガビといった主力級の若手たちがケガに苦しんでいる前例もあり、バルセロナやスペインサッカー連盟(RFEF)は、成長期にあるヤマルの起用に慎重になりたいと考えているとのこと。また、16歳の少年にのしかかる尋常でないほどの責任や、メディア露出によって溜まるストレスにもしっかりと対応していくつもりのようだ。 クラブレベルだけでも、今シーズンすでに公式戦39試合に出場しているヤマル。ここからはブラジル代表FWハフィーニャやスペイン代表FWフェラン・トーレスの出番が増えていくかもしれない。 2024.03.28 22:13 Thu

5選手がウルグアイ代表を早期離脱、アラウホは負傷リスク回避でバルセロナへ帰還

バルセロナのDFロナルド・アラウホらがウルグアイ代表から離脱した。 23日、バスク代表との親善試合を行い、1-1のドローで終えたウルグアイ代表。続いて26日にはコートジボワール代表との親善試合が控える。 ウルグアイサッカー協会(AUF)は24日、マルセロ・ビエルサ監督がコートジボワール戦での起用を考えていない5名の選手の代表離脱を発表。バスク戦でメンバー外だったアラウホの他、先発起用されたラツィオのMFマティアス・ベシーノ、オーランド・シティのFWファクンド・トーレス、ブラガのMFロドリゴ・サラサール、グラナダのDFブルーノ・メンデスが途中離脱となった。 スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、アラウホは太ももの過負荷のため、早期にバルセロナへ帰還する運びになったとのこと。大きな問題ではないというが、予防のためにクラブで回復させる決断に至った模様だ。 ウルグアイ代表のチームディレクターを務めるホルヘ・ジョルダーノ氏は、ウルグアイ『Carve Deportiva』でアラウホの状態に言及。トレーニングは問題なく行ったと明かしている。 「彼とは10日間を共にし、14回のトレーニングを行った。これは非常に重要だった」 「たとえ彼がフィットしていたとしても、リスクを負わないよう代表の試合には出場させないことにした。彼は頼りにできる選手だ」 バルセロナが次に臨むのは、代表ウィーク明けの30日に行われるラ・リーガ第30節ラス・パルマス戦。アラウホはひとまずこの試合の出場を目指すことになりそうだ。 2024.03.26 22:03 Tue

2025年夏のハーランド獲得をバルセロナが検討? 個人合意の過去も後押しか

マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(23)の獲得を、バルセロナが再び検討している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 2022年夏にドルトムントからシティへ移籍し、加入初年度から3冠達成、個人ではプレミアリーグ得点王やチャンピオンズリーグ(CL)得点王を獲得と、驚異的な活躍を見せたハーランド。今シーズンもここまで公式戦出場34試合で29ゴールをマークしている。 そんな中、2025年夏のハーランド獲得を夢見ていると報じられたのがバルセロナ。『ムンド・デポルティボ』によると、現在改築中のカンプ・ノウの工事が終われば、収入増加により財政を改善できると踏んでいることから、ワールドクラスのスター確保に動きたい模様だ。 ジョアン・ラポルタ会長はハーランドの代理人を務めるラファエラ・ピメンタ氏との関係が良好で、2月末にはスポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏がピメンタ氏らと会談。さまざまな話題が飛び交う中、ハーランドに関する話し合いも行われたと考えられている。 また、シティは財務規定違反の問題が浮上しており、プレミアリーグ側の判決が保留されている状況。ジョゼップ・グアルディオラ監督とシティの契約も2025年6月までと、こういった複合的な要素がハーランドらの将来に大きく影響する可能性がある。 ハーランド獲得に向け多少の希望があるバルセロナだが、過去を見ればさらなる勝算も存在。以前もハーランドの獲得に動いていたバルセロナは、2021年夏、翌シーズンからの加入で個人合意に達していたという。 その後の2022年3月には、チャビ・エルナンデス監督が自らミュンヘンまで赴き、クラブのプロジェクトを説明。ハーランドもバルセロナ入りに興奮していたというが、財政面の理由から獲得を断念する運びとなった。 現在のハーランドの考えは定かではないが、少なくとも個人合意の目はありそうなバルセロナ。その他の問題を解決し、思惑通りに事を進めることができるだろうか。 2024.03.26 19:26 Tue

アトレティコやサウジのクラブから関心も…レヴァンドフスキにバルサ退団の意思なし

バルセロナのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(35)には、複数クラブからの関心があるようだ。 ドルトムントやバイエルンでは大エースとして君臨してきたレヴァンドフスキ。2022年夏にバルセロナへ加入してからもゴールを量産し続けると、加入1年目から公式戦46試合33得点8アシストの活躍でラ・リーガ優勝に貢献した。 今シーズンはややペースが落ちながらも、公式戦39試合20ゴール9アシストを記録。ただし、チャビ・エルナンデス監督が退任を発表したクラブが新体制に舵を切った場合、レヴァンドフスキの売却を選択肢に入れる可能性もある。 そんな中で、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、レヴァンドフスキには同じラ・リーガのアトレティコ・マドリーや、サウジアラビアのクラブからの関心があるとのことだ。 ただし、レヴァンドフスキ自身にはかねてから公言する通り、バルセロナを離れる意思はなし。2026年夏までの契約を全うするつもりであり、オファーはすべて拒否しているようだ。 バルセロナ側が今夏にどのような対応をとるかは不透明だが、よほどのことがない限り希代のストライカーは来季もラ・リーガでプレーすることになるだろう。 2024.03.26 17:20 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly