明治安田生命J1リーグ第33節、サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌が29日にエディオンスタジアムで行われ、1-2で札幌が勝利した。
広島はルヴァンカップ制覇後のホーム凱旋。同時にホーム最終戦ということもあり、一層注目度の高い一戦に。また、勝てば3位が確定し、来季のアジア・チャンピオンズリーグのプレーオフ出場権が得られる。対する札幌も勝てば残留が決まる。
1万8000人の今季最大の大観衆に見守られる広島は、立ち上がり1分に今季大ブレイクの川村が得意のミドルシュートで先制パンチ。7分には右サイドに流れた満田からゴール前に絶好のクロスが上がるが、ベン・カリファにはわずかに合わず。
対する札幌は11分、右サイドのシャビエルからボックス左のルーカス・フェルナンデスへ見事なサイドチェンジが渡り、カットインからシュートへ。そのこぼれ球を興梠がバイシクルで反応するも、GK大迫の好セーブに遭った。
20分手前に満田がFKから奇襲を仕掛けた広島。ここもゴールチャンスとなったが、先に試合を動かしたのはアウェイの札幌だった。
23分、自陣でボールを奪いカウンターに出ると、敵陣中央でルーカス・フェルナンデスが相手に囲まれながらもスルーパスを供給。抜け出した興梠が最後はGKを躱して無人のゴールに流し込んだ。
興梠のJ1通算163得点目で先制した札幌。その後も興梠や青木のシュートで追加点に迫る。広島はボールを握りながらも、なかなか相手の守備を崩しきることができず、塩谷がしびれを切らしてミドルシュートを狙うも枠の外。
それでも迎えた37分、相手を押し込む中で塩谷がボックス右角からクロスを上げると、ゴール前で野津田が左足で合わせてゴールイン。試合は同点で折り返すことになった。
しかし、すぐに札幌が突き放す。55分、左サイドのルーカス・フェルナンデスからボックス右へストレート性のロングボールが入ると、待ち受けていたシャビエルが頭で折り返し。最後は宮澤がワントラップから押し込んで、再び勝ち越した。
ここから試合は均衡。後半半ばを過ぎたあたりから両チームともに交代カードを切ると、より効果的だったのは広島。79分に森島との交代で投入された棚田が立て続けに2度シュートシーンを迎える。さらにベン・カリファにも好機が訪れるが、肝心のネットを揺らせず。
札幌は後半アディショナルタイムに金子がボックス右で決定機を迎えるが、ここはGK大迫に軍配。しかし、最後までリードを守り切り、J1残留を確定させた。一方の広島は最後まで1点が遠く、ホーム最終戦で黒星を喫することになった。
サンフレッチェ広島 1-2 北海道コンサドーレ札幌
【広島】
野津田岳人(前37)
【札幌】
興梠慎三(前23)
宮澤裕樹(後10)
