ローマが圧倒も10代コンビで奪ったゴール守り切ったアタランタが暫定首位に浮上《セリエA》
2022.09.19 03:08 Mon
セリエA第7節、ローマvsアタランタが18日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのアタランタが0-1で勝利した。
一方、アタランタは昨季の低迷に加え今夏の補強が振るわず、開幕前には今季を不安視する声も挙がっていた。しかし、蓋を開けてみれば、昨季王者と互角のドローゲームを演じるなど、ここまで4勝2分けの無敗で首位ナポリと同勝ち点の2位に立つ。格下クレモネーゼとのドローで勝ち点を取りこぼしたなか、2戦ぶりの白星を狙う今回のアウェイゲームでは先発5人を変更。ムリエルやマリノフスキー、ルックマンと前線を中心にメンバーを入れ替え、パシャリッチ、ホイルンド、エデルソンらが起用された。
注目の上位対決は思わぬアクシデントから幕を開けることに。ローマの前線へのロングボールに対して、アタランタの守備陣がコミュニケーションミスを犯してGKムッソがデミラルと激しく交錯。顔面をしたたかに打ったムッソは脳震とうに加え、骨折も危惧される状態で8分に控えGKスポルティエッロがスクランブル投入された。
立ち上がり以降は[3-4-2-1]のミラーゲームに加え、アタランタのマンマーク守備の影響で接触プレーが目立つ肉弾戦が続く。ローマはビルドアップの局面で窮屈な戦いを強いられるものの、背後への長いボールやザニオーロら前線の個の打開力で局面を打開。だが、アタッキングサードではなかなか思うようにプレーできず、クリスタンテやイバニェスのミドルシュートでチャンスを窺うにとどまる。
35分、ボックス右に抜け出したホイルンドがDF2枚を引き付けて角度を付けたマイナスのパスを中央へ供給。これをペナルティアーク付近でフリーのスカルビニが流れるような左足のトラップから右足のグラウンダーシュートをゴール右下隅に流し込んだ。
一瞬の隙を突かれて先制を許したローマはすぐさま反撃を開始。前半終盤に3度のビッグチャンスを作り出す。まずは41分、ペッレグリーニのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したエイブラハムが胸トラップからボックス内まで運んでGKと一対一となるが、右足のシュートを枠の左に外す。
直後の42分にはエイブラハムのスルーパスに抜け出した3バック左のイバニェスがボックス内に抜け出すが、右足アウトでプッシュする形のシュートはGKスポルティエッロのビッグセーブに遭う。さらに、45分にはマティッチの意表を突くボックス左への抜け出しから完璧な折り返しが供給されるも、ニアで反応したエイブラハムのワンタッチシュートは再びスポルティエッロの好守に阻まれた。
迎えた後半、1点リードのアタランタはその先制点をもたらしたホイルンドとスカルビニを下げてオコリとムリエルを投入。この交代でオコリが3バックの左、デ・ローンが本来のセントラルMFにポジションを変えた。
早い時間帯に追いつきたいローマは、後半もリスクを冒して前に出ていく中でアクシデントが発生。スローインに反応したザニオーロがオコリとユニフォームを掴み合った状態でボックス内に侵入し、ピッチへ倒れ込む。このプレーでローマ陣営はPKをアピールするが、ダニエレ・キッフィ主審は逆にザニオーロのファウルを取る。この判定に激高したモウリーニョ監督が執拗な抗議の末に退席処分となった。
さらに、この直後にも似たようなシチュエーションで再びザニオーロのファウルが取られたことで、ホームサポーターを含めローマ陣営とキッフィ主審の対立の構図がより明確に。ローマは細かいジャッジにフラストレーションを募らせていく。
それでも、大敗したウディネーゼ戦とは異なり、ピッチ上のパフォーマンスではブレないジャッロロッシは、マティッチを下げて切り札のベロッティをピッチに送り込み、攻勢を強めていく。その流れの中で右CKからイバニェス、セントラルMFにポジションを下げたペッレグリーニの3列目からの果敢な攻撃参加で決定機を創出していく。
ゴールの匂いはさせるものの、アタランタの堅守に手を焼くローマは、エイブラハム、マンチーニを下げてショムロドフ、ザレフスキをピッチに送り込んで最後の勝負に出る。相手陣内でハーフコートゲームを展開する中、途中投入の選手が攻撃を活性化させる。
だが、肝心のフィニッシュの局面でショムロドフは2本の決定機をモノにできず、さらにザレフスキのスルーパスに抜け出したウズベキスタン代表のベロッティへの絶妙なラストパスはDFハテブールの見事なブロックに阻まれた。
シュート4本のアタランタに対して、21本のシュートを放ったローマが内容では圧倒したが、10代コンビの活躍で唯一の枠内シュートをゴールに結びつけたアタランタがウノゼロで勝利。暫定ながら首位浮上に成功し、前節終了時点で勝ち点で並んでいたミランvsナポリの直接対決を高みから見物することになった。
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ローマは前節、エンポリ相手に2-1のスコアで競り勝って公式戦の連敗をストップ。さらに、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)ではヘルシンキに3-0の快勝を収め、グループステージ初勝利を手にした。公式戦2連勝で中2日の連戦に臨んだモウリーニョ監督は、その試合から先発3人を変更。負傷のカルスドルプ、ベンチスタートのビーニャ、ベロッティに代えてチェリク、スモーリング、エイブラハムを起用した。なお、当初マティッチに代わってディバラがスタメンだったが、ウォームアップ中の負傷によってマティッチが急遽メンバーに入った。注目の上位対決は思わぬアクシデントから幕を開けることに。ローマの前線へのロングボールに対して、アタランタの守備陣がコミュニケーションミスを犯してGKムッソがデミラルと激しく交錯。顔面をしたたかに打ったムッソは脳震とうに加え、骨折も危惧される状態で8分に控えGKスポルティエッロがスクランブル投入された。
立ち上がり以降は[3-4-2-1]のミラーゲームに加え、アタランタのマンマーク守備の影響で接触プレーが目立つ肉弾戦が続く。ローマはビルドアップの局面で窮屈な戦いを強いられるものの、背後への長いボールやザニオーロら前線の個の打開力で局面を打開。だが、アタッキングサードではなかなか思うようにプレーできず、クリスタンテやイバニェスのミドルシュートでチャンスを窺うにとどまる。
一方、経験の少ないアタッカー陣がローマの屈強な守備陣に手を焼いてショートカウンター以外に攻め手がないアタランタだったが、将来を嘱望されるデンマークとイタリアの10代コンビがワンチャンスを生かしてゴールをこじ開ける。
35分、ボックス右に抜け出したホイルンドがDF2枚を引き付けて角度を付けたマイナスのパスを中央へ供給。これをペナルティアーク付近でフリーのスカルビニが流れるような左足のトラップから右足のグラウンダーシュートをゴール右下隅に流し込んだ。
一瞬の隙を突かれて先制を許したローマはすぐさま反撃を開始。前半終盤に3度のビッグチャンスを作り出す。まずは41分、ペッレグリーニのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したエイブラハムが胸トラップからボックス内まで運んでGKと一対一となるが、右足のシュートを枠の左に外す。
直後の42分にはエイブラハムのスルーパスに抜け出した3バック左のイバニェスがボックス内に抜け出すが、右足アウトでプッシュする形のシュートはGKスポルティエッロのビッグセーブに遭う。さらに、45分にはマティッチの意表を突くボックス左への抜け出しから完璧な折り返しが供給されるも、ニアで反応したエイブラハムのワンタッチシュートは再びスポルティエッロの好守に阻まれた。
迎えた後半、1点リードのアタランタはその先制点をもたらしたホイルンドとスカルビニを下げてオコリとムリエルを投入。この交代でオコリが3バックの左、デ・ローンが本来のセントラルMFにポジションを変えた。
早い時間帯に追いつきたいローマは、後半もリスクを冒して前に出ていく中でアクシデントが発生。スローインに反応したザニオーロがオコリとユニフォームを掴み合った状態でボックス内に侵入し、ピッチへ倒れ込む。このプレーでローマ陣営はPKをアピールするが、ダニエレ・キッフィ主審は逆にザニオーロのファウルを取る。この判定に激高したモウリーニョ監督が執拗な抗議の末に退席処分となった。
さらに、この直後にも似たようなシチュエーションで再びザニオーロのファウルが取られたことで、ホームサポーターを含めローマ陣営とキッフィ主審の対立の構図がより明確に。ローマは細かいジャッジにフラストレーションを募らせていく。
それでも、大敗したウディネーゼ戦とは異なり、ピッチ上のパフォーマンスではブレないジャッロロッシは、マティッチを下げて切り札のベロッティをピッチに送り込み、攻勢を強めていく。その流れの中で右CKからイバニェス、セントラルMFにポジションを下げたペッレグリーニの3列目からの果敢な攻撃参加で決定機を創出していく。
ゴールの匂いはさせるものの、アタランタの堅守に手を焼くローマは、エイブラハム、マンチーニを下げてショムロドフ、ザレフスキをピッチに送り込んで最後の勝負に出る。相手陣内でハーフコートゲームを展開する中、途中投入の選手が攻撃を活性化させる。
だが、肝心のフィニッシュの局面でショムロドフは2本の決定機をモノにできず、さらにザレフスキのスルーパスに抜け出したウズベキスタン代表のベロッティへの絶妙なラストパスはDFハテブールの見事なブロックに阻まれた。
シュート4本のアタランタに対して、21本のシュートを放ったローマが内容では圧倒したが、10代コンビの活躍で唯一の枠内シュートをゴールに結びつけたアタランタがウノゼロで勝利。暫定ながら首位浮上に成功し、前節終了時点で勝ち点で並んでいたミランvsナポリの直接対決を高みから見物することになった。
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