ベティスが白熱上位対決を制す! 今季リーグ初失点のビジャレアルは初黒星に…《ラ・リーガ》

2022.09.12 06:04 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第5節、ベティスvsビジャレアルが11日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、ホームのベティスが1-0で勝利した。
PR
ミッドウィークに行われた欧州カップ戦で共に白星スタートとなった4位のベティスと、3位のビジャレアルによる注目の上位対決。
試合は立ち上がりからチャンスが多く生まれるオープンな展開に。立ち上がりはホームのベティスが優勢に試合を進め、7分にはカナーレスの左CKをニアに入り込んだルイス・エンヒキがワンタッチで合わすが、これはGKルジの好守に遭う。さらに10分には相手陣内でパスを引っかけたショートカウンターからカナーレスにビッグチャンスも、ここはシュートを枠に飛ばせない。

一方、立ち上がりの守勢を凌いだビジャレアルは、カウンターを軸にチャンスを窺う。とりわけ、2トップの一角に入るジャクソンが強靭なフィジカルで相手守備陣相手に優位性をもたらし、再三の決定機に絡む。

13分にはジャクソンがボックス内でうまく潰れた流れからジェラール・モレノ、ジャクソンの連続シュート。さらに、22分にはジャクソンが快足を飛ばしてロングカウンターからロ・チェルソにGKと一対一のチャンスも、ここはGKルイ・シウバのビッグセーブに遭う。
前半半ばから終盤にかけても一進一退の攻防が続く中、アウェイチームがより決定的な場面を作り出す。だが、ジェラール・モレノやジャクソンの決定機はベティス守護神がことごとく好守で阻止し、ゴールレスでの折り返しとなった。

迎えた後半、修正力に優れる両指揮官の采配に注目が集まった中、ホームチームを率いるペジェグリーニが流れを引き寄せる。前半に比べて全体の戦いが整理されたベティスは、完全にボールを握って相手を深くに押し込む形を作り出す。

そして、61分には右サイドでのパス交換で相手守備を寄せると、ルイス・エンヒキが左足に持ち替えて入れた鋭いクロスに対して、大外でドフリーとなったロドリがゴール至近距離から左足ダイレクトで合わせた。

数分前に負傷したジェラール・モレノ、ピノを下げてバエナ、チュクウェゼを同時投入した中、今季5戦目にしてリーグ戦初失点を喫したビジャレアルは、守り一辺倒の状態から一気に攻めに出ていく。だが、エースら不在の中でボールを持たされる形が続き、なかなか効果的に攻めることができず。72分にはロ・チェルソのお膳立てからボックス内のコクランに決定機も、シュートを枠に飛ばせない。

その後、互いに交代カードを切った中、試合終盤はボールを握って押し込むビジャレアルと、堅守速攻で応戦するベティスという構図の下で白熱の攻防が繰り広げられる。

ベティスには何度かロングカウンターでトドメを刺すチャンスがあったが、DFアルビオルや守護神ルジの好守でビジャレアルが最後まで勝ち点の可能性を残す。だが、この試合ではその守備陣に攻撃陣が応えることができず、試合はこのままタイムアップ。

ホームで勝ち切ったベティスが、前節のレアル・マドリー戦での今季初黒星をきっちり払しょく。一方、敗れたビジャレアルは今季公式戦初黒星となった。

PR
関連ニュース

ガスペリーニ、クロップ、アルテタ…個性豊かな名将に師事してきたソクラティスの“特別なボス”とは「師匠のサッカーは…」

レアル・ベティスの元ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスが、これまで師事してきた名だたる指揮官たちを振り返った。 ギリシャを代表するフットボーラー、35歳ソクラティス。ミランやドルトムント、アーセナルといった強豪に在籍歴を持つ歴戦の雄だ。 そんな彼は20年近いプロキャリアの中で名だたる指揮官たちに師事。 例えば、19歳で加入したジェノアにて、当時のボスは現在アタランタで長期政権を敷くジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督。“個”を伸ばすマジシャンであり、普段は温厚かつ選手に対する平等な姿勢から人望も厚い男として知られる。 ジェノアからのレンタル移籍で10-11シーズンに1年間だけ在籍したミランでは、セリエA優勝メンバーの一員に。ボスは当時まだ40代前半で、青年指揮官として評価急上昇中だったマッシミリアーノ・アッレグリ監督。 ドルトムントではユルゲン・クロップ監督の“深い愛”に始まり、トーマス・トゥヘル監督体制下でレギュラーポジションを確保。アーセナル時代はウナイ・エメリ監督およびミケル・アルテタ現監督と共闘した。 現所属ベティスでも、指導者として世界各地を渡り歩いた老将マヌエル・ペジェグリーニ監督に師事。スペイン『Relevo』のインタビューで“ボスたち”を振り返ったソクラティスは、それぞれの特徴を語っていく。そこに負の記憶はない。 「誰もがそれぞれ異なる特徴を持っているのは面白いよね。クロップなんか、ピッチを離れれば選手の友達じゃないか(笑) 心理学者のように選手の内側を見透かしていく。信頼されるはずだ」 「トゥヘルとアルテタは似ているかも。戦術面に強くて、それらを試合で表現するための努力を絶対に怠らない。僕はアルテタの下で長くプレーできなかったけど、負の感情はない。優れたボスであることは就任初日から明らかだったんだ」 「エメリもいわゆる“真面目タイプ”かな(笑) 熱心に仕事に取り組む一方、選手との対話にも時間を割く。そうだね、僕のキャリアで最も重要な1人はエメリだ」 そんななかでも「特別な人」がいると言う。 「特別な人は…やっぱりガスペリーニかな。師匠のサッカーは本当に難しくて、最初の1カ月は混乱しっぱなしだったよ(笑) ようやく理解し起用して貰えるようになり、彼の下での経験は今の僕の基礎となっているよ」 「アッレグリを含め、総じてイタリアの指揮官は『戦術面』に明るい。僕がディフェンダーだからなのか、カルチョの戦術は本当にレベルが高いと感じる。あの経験は大きかったよ」 このように歴代の名だたるボスたちを振り返ったソクラティス。現在師事するぺジェグリーニ監督からロッカールームのリーダーを託される35歳は、引退後の将来をどう考えているのか。 「マヌエル(ぺジェグリーニ監督)にはとてつもなく長いキャリアがあって、僕は彼に何でも相談することができる。常に冷静で、それは40年の経験値からなせるものだよ。いつか僕もそうなれるか?...まだ考えたこともないな(笑)」 多くの名将に師事してきたソクラティスにも監督業を期待したいところだが、今のところ、自身はその名将たちの足元にも及ばないと考えているようだ。 2024.04.18 17:20 Thu

ナポリが新戦力確保か 1月ユナイテッド行きも浮上のギド・ロドリゲスと交渉成立、ジエリンスキの後釜に

ナポリがレアル・ベティスのアルゼンチン代表MFギド・ロドリゲス(30)を新戦力として確保した模様だ。 今年1月のマンチェスター・ユナイテッド行きも浮上していたギド・ロドリゲス。母国アルゼンチンは名門リーベル・プレートからメキシコ経由で欧州上陸を果たしたセントラルハーフだ。 2020年1月にクラブ・アメリカからベティス入りすると、すぐに中心選手として活躍し始めた一方、アルゼンチン代表にも定着するようになり、2022年カタールW杯の優勝メンバーに。中盤のバックアッパーとして通算29キャップを積む。 ベティスとの契約は今季限りで、イタリア『カルチョメルカート』によると、来季ナポリへのフリー移籍が水面下で交渉成立。ナポリはポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(29)の契約満了が確実で、ベルギー代表MFレアンデル・デンドンケル(29)も現状、保有元アストン・ビラへローンバックする見通しとなっている。 アルゼンチン『Tyc Sports』いわく、ギド・ロドリゲスのゼロ円獲得に向けては、バルセロナとユベントスも接触。ただ、母国メディアも同選手のナポリ行きは「限りなく濃厚」と伝えている。 昨季のスクデットから一転、今季苦しいナポリは現在セリエAで8位。少なくともヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保することにより、今後の補強にも役立てたいと考えているようだ。 2024.04.18 12:30 Thu

再びベンチウォーマーのセバージョス、ミランが低コスト獲得を希望か

ミランがレアル・マドリーのスペイン代表MFダニ・セバージョス(27)への関心を再燃だ。 マドリー歴も長くなったセバージョス。昨季はカルロ・アンチェロッティ監督の下、奮闘して多くの出場機会を得ていたが、今季は再びベンチウォーマーに。先発機会はほとんどない。 スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、そんなセバージョスの獲得をミランが念頭に置いているとのこと。マドリーとの友好関係を活かし、低コストでの獲得が可能か探っているという。 セバージョスに対しては、アトレティコ・マドリーと古巣レアル・ベティスも関心。移籍金は1000万〜1500万ユーロ(約16億4000万〜24億7000万円)が目安とのことだ。 2024.04.09 13:25 Tue

ドフビクのドブレーテにストゥアーニの後半AT弾、ジローナがベティスに競り勝つ【ラ・リーガ】

ジローナは3月31日、ラ・リーガ第30節でベティスをホームに迎え、3-2で競り勝った。 代表ウィーク前の前節ヘタフェ戦をウノセロ敗戦となった3位ジローナ(勝ち点62)は、サヴィオが累積警告で出場停止となった中、[3-4-2-1]で臨み、最前線にドフビク、2シャドーにツィガンコフとポルトゥを起用した。 7位ベティス(勝ち点42)に対し、ジローナがポゼッションで上回る展開とした中、33分に最初の好機。ポルトゥの左クロスからドフビクがヘディングシュート。これがリアドのハンドを誘ってVARの末にPKとなった。このPKをドフビクが決めてジローナが先制した。 さらに39分、CKの流れからヤン・コウトのミドルシュートでGKを強襲したジローナだったが、ハーフタイム間際にミスから同点とされる。 ダビド・ロペスが自陣でミスパスをカットされると、そのままウィリアン・ジョゼに無人のゴールに蹴り込まれた。 1-1で迎えた後半、52分にウィリアン・ジョゼのミドルシュートでGKを強襲されたジローナだったが、54分に勝ち越しの決定機。ツィガンコフがボックス右でヤン・コウトのスルーパスを引き出してクロス。ドフビクが合わせたが、GKルイ・シウバのファインセーブに阻まれた。 それでも65分に勝ち越し。ツィガンコフ、ポルトゥとダイレクトで繋いで最後はドフビクがGKとの一対一を制した。 しかし76分、またもダビド・ロペスの軽いプレーから同点とされる。クロスボールをヒールでクリアにかかるもボールに触れず、ウィリアン・ジョゼにネットを揺らされた。 その後、79分にツィガンコフのコントロールシュートでゴールに迫ったジローナが終盤にかけても攻め込むと、追加タイム2分に劇的勝ち越し弾。 ミゲル・グティエレスの左クロスにストゥアーニが合わせると、シュートはGKルイ・シウバの好守に阻止されるも、ルーズボールをストゥアーニが押し込んだ。 これが決勝点となってジローナが勝利。白星を取り戻している。 2024.04.01 01:26 Mon

今夏に再びアメリカツアーのユナイテッド、3試合目の相手はベティスに

マンチェスター・ユナイテッドは13日、今夏のアメリカツアー3試合目でレアル・ベティスとの対戦を発表した。 ユナイテッドにとっては昨年に続くアメリカ遠征に。同じくプレミアリーグのアーセナル、リバプールとの対戦が決定済みだったが、新たにラ・リーガのベティスとの試合が決まった。 ベティスとは昨年3月のヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16で対戦して以来。舞台は昨年にリーグ2(イングランド4部相当)のレクサムと対戦したときと同じくサンディエゴとなる。 そんなベティスとの試合は7月31日に設定され、前後にアーセナル戦(7月27日)とリバプール戦(8月3日)を予定している。 残る今季の結果次第では新たな監督のもとでの船出も予想されるユナイテッド。どちらにせよ、このアメリカ遠征を有意義なものとしたいところだ。 2024.03.13 15:40 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly