【CLグループG展望】絶対本命のシティをドルト、セビージャが追う…コペンハーゲンはダークホースに

2022.09.06 18:45 Tue
Getty Images
2022-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月6日に開幕する。ビッグイヤーを悲願とするマンチェスター・シティがこのグループGに。対抗にドルトムント、以下セビージャとコペンハーゲンという並びを予想する。
PR
◆編集部予想
◎本命:マンチェスター・シティ
○対抗:ドルトムント
△連下:セビージャ
☆大穴:コペンハーゲン
◆ハーランドの活躍で悲願のビッグイヤーへ~マンチェスター・シティ~
決して楽なグループではないが、後に控える真のビッグマッチに向けてもここは余裕を持って突破したいところ。今大会で12シーズン連続の出場となるシティ。その中でレアル・マドリー、バイエルン、バルセロナに次ぐ56勝を挙げているが、最高位は決勝でチェルシーに敗れた2020-21シーズンで、惜しくも優勝には手が届いていない。

だが、今季はかなり期待が持てるだろう。ハーランドの加入により、アグエロの退団以降問題視されていたストライカー問題が一気に解決。新天地ではすでにリーグ戦6試合で10ゴールを挙げており、そのうち2試合でハットトリックを達成している。パスで守りを崩す華麗なフットボールを披露してきたシチズンズに飛び道具が合わさり、いよいよ手の付けられないチームに成ろうとしている。

なお、そのハーランドはCLではここまで19試合に出場し23得点をマーク。同大会において初出場から最初の20試合で記録された最多得点がファン・ニステルローイとソルダードの16得点であるため、初戦のセビージャ戦を待たずして新記録樹立が確定している。この時点ですでに偉業だが、名だたる点取屋たちが23得点到達にかかった試合が、CL最多得点者であるクリスティアーノ・ロナウドは61試合、メッシは42試合、ムバッペは41試合、レヴァンドフスキも40試合であることを鑑みると、ノルウェー代表FWがいかに並外れた選手であるかが窺い知れる。果たして22歳はビッグイヤーを悲願するシティのラストピースとなれるだろうか。
◆ハーランド放出の被害を最小限に抑え決勝Tへ~ドルトムント~
そんなハーランドの古巣であるドルトムントは7シーズン連続のCL参戦に。エースの抜けた穴には、昨季のCLでグループステージ7試合連続ゴールという離れ技をやってのけたアラーをアヤックスから獲得したが、精巣腫瘍が見つかり、しばらく戦線離脱を強いられることに。代わりに緊急補強したモデストは、ここまでブンデスリーガ4試合に出場して1ゴール。開幕から5試合で4勝を挙げているチームの主砲を担っている。

そのほか、多くのビッグクラブが関心を示したザルツブルクのアデイェミも確保。昨季はオーストリアリーグで29試合19ゴール5アシストをマークしたほか、CLのグループステージでは3ゴール2アシストの活躍を披露し、オーストリアのチームとして史上初のグループステージ突破を果たした原動力となった。今季はここまではケガの影響で3試合の出場にとどまっているが、決勝トーナメント進出のためには、20歳の活躍も欠かせない。

◆攻守に早急な改善が必要…EL参入も危うし~セビージャ~
近年、ラ・リーガでは3年連続4位という結果を残しているセビージャ。ロペテギ監督のもと攻撃的なスタイルを確立し、19-20シーズンにはヨーロッパリーグ制覇という実績も残した。しかし、その勢いに昨季後半戦あたりから陰りが。元々高くなかった攻撃力がエン=ネシリやオカンポスの不調でさらに低下。複数得点がやっとの状態のまま新シーズンを迎え、案の定ここまで4試合3得点で未勝利。

加えて、今夏にはセンターバックとして絶対的な存在だったジエゴ・カルロスとクンデが揃って引き抜かれ、守備面も危機的状況に。バイエルンから獲得したニアンズはまだ計算できる実力ではなく、ガラタサライから加入のマルコンは負傷離脱中。攻撃面ではイスコとヤヌザイを補強したが、フィットするには時間がかかりそうだ。このままではコペンハーゲンにも足元を掬われる可能性も高く、4度の優勝を誇るEL出場すらも危うい状況だ。

◆実力は一つ下がるも否ノーチャンス~コペンハーゲン~
国内リーグ14度の優勝を誇り、デンマークで唯一決勝トーナメント進出経験のあるコペンハーゲン。トラズボンスポルとのプレーオフを制し、6シーズンぶりの本大会出場を果たした。

チーム事情に関しては、昨シーズンに公式戦47試合で18ゴール15アシストを記録したペップ・ビエルが退団した一方で、デンマーク代表のコーネリウスが5年ぶりに帰還。同クラブでは通算177試合61ゴール18アシストを記録している。また、昨季まで主将を務めたセンターバックのアンドレアス・ビェランも退団。代わりにラツィオから獲得したデニス・ヴァヴロが今季の主力を担っており、ここまで公式戦全10試合でフル出場している。

コペンハーゲンにとってグループGは水準が似たチームがおらず、必勝相手がいない厳しいグループだが、シティを除けば本命と言えるチームがいないのも事実。とりわけ調子の悪いセビージャを叩くことができれば、10-11シーズン以来の突破が見えてくるはずだ。

PR
関連ニュース

至宝ムシアラにバイエルンが新契約打診へ シティ関心話も

バイエルンがドイツ代表MFジャマル・ムシアラ(21)に新契約を申し出るようだ。 2020年6月にバイエルンのトップチームでデビューしてから瞬く間にチームの中心となり、今やドイツ代表でも主力と化すムシアラ。まだ21歳だが、バイエルンでは通算161試合も積み上げ、今季も公式戦36試合で12得点7アシストをマークしている。 バイエルンでは至宝とも評されるように順風満帆のキャリアだが、契約も2026年夏まで残すなか、最近ではまことしやかにマンチェスター・シティの関心報道も。だが、バイエルン側に手放す気などない模様だ。 移籍市場に精通する記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、「バイエルンはムシアラに関してのプランを明確にしている。この夏に彼らの宝石を売るつもりなどない」とし、新たな契約も準備しているという。 新契約はアドオン付きの大幅な昇給というもので、近くオファーするとのこと。イングランドとスペインのトップクラブが注視しているものの、話し合いに至っていないそうだ。 また、ドイツの移籍市場に精通するフロリアン・プレッテンベルク記者も「ムシアラは間違いなく非売品。マックス・エベールはいかなるオファーも考慮したりしない」とした。 2024.04.19 16:35 Fri

ノルウェー代表で定位置と背番号を譲った後輩…セルロートが5歳年下ハーランドをラ・リーガに勧誘?「適応間違いなし」

ビジャレアルのノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが、マンチェスター・シティの同代表FWアーリング・ハーランドについて語った。 今季ラ・リーガ14得点、公式戦17得点のセルロート。過去2年のレアル・ソシエダ時代を上回るペースでネットを揺らす195cmストライカーだ。 当然、この活躍からノルウェーを代表するセンターフォワードなのは確か。しかし、ノルウェー代表には当代屈指のゴールマシーン・ハーランドがおり、A代表通算53試合18得点セルロートは左右どちらかのウイングが“守備位置”となる。 このように、ハーランドがいることで、ノルウェー代表だと本職ではないポジションを任されるセルロート。それでもスペイン『Relevo』のインタビューでは、ハーランドとの良い関係性を語る。 「アーリングとはとても仲が良いよ。もう5年くらいノルウェー代表で一緒だしね。彼は天性のリーダー的な部分を持つんだ。どちらかと言えば、陰から人知れずチームを支えるタイプかな。全てを口に出して引っ張るのではなく、黙々と率先して行動することができる」 数年前には、当時20歳そこそこで台頭してきたハーランドに、ノルウェー代表で背番号「9」を譲ったセルロート。 「彼はあの時すでにフットボーラーとして“ブランド”が出来上がっていたからね。NIKEとの繋がりも考えればピッタリだろう(笑) 彼のほうから『9が欲しい』って来たから、僕は11にしたんだ」 その一方、ハーランドは昨季があまりに強烈だったためか、最近は得点ペースの鈍化が指摘される。この件についてセルロートは、同じFWとして少しばかり不快感を抱いている様子だ。 「彼が自らの個人賞をチームの戦績より優先させているとでも? 僕の知る彼はそうじゃないし、もしそうだとしても口には出さない」 また、将来のレアル・マドリー行きが噂され続けていることについては歓迎。スペインサッカーへの適応も問題ないだろうとした。 「イングランドもドイツもスペインもそんなに異なるサッカーじゃない。リーグの特色をつけたがる人々が私見を言っているに過ぎないんだ。アーリングも間違いなくスペインにフィットする。選手からチームへ、チームから選手へ、お互いに適応の努力をすれば、適応できないなんてあり得ない」 2024.04.19 16:20 Fri

CL敗退で傷心も…ウォーカーが狙うはFA杯チェルシー戦での立て直し 「傷を取り除き、意欲を示す」

マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカーが前を向いている。クラブ公式サイトが伝えた。 チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でレアル・マドリーと対戦し、2ndレグは延長戦とPK戦までもつれ込む激闘となった末、惜しくもベスト8で散ったシティ。これでCL連覇の夢は潰えた。 CL敗退後、その悔しさを噛みしめたウォーカーだったが、20日に予定されているチェルシーとのFAカップ準決勝にも照準。プロである以上はすぐに切り替えなければならないと持論を述べた。 「これを受け止めて、すぐに前へ進まなければならない。だが受け止めるのは難しい。僕らは1つのグループだ。共に勝ち、共に負ける」 「辛いし、僕らはその痛みを感じなければならない。これは挫折だ。願わくば、これが(FAカップを戦う)ウェンブリーで何か特別なことを成し遂げるためのモチベーションになってほしい。進んでいくしかない」 「これも仕事の一部だ。僕らはプロフェッショナルだから、これに向き合わなければならない。僕らは今これを投げ出すのが難しいくらい一生懸命戦ってきたし、ファンやチームメイトに借りがある」 また、プレミアリーグで首位につけているシティにはまだ2冠の可能性が。ウォーカーはチェルシー戦を制することで、シーズン終盤戦の成功に繋げたいという考えだ。 「プレミアリーグは大詰めだし、チェルシーとの本当に大事な試合が控えている。これをモチベーションとして前に進み、特別な何かをしなければならない」 「サッカーで最も素晴らしいのは、立て直すための試合があることだ。土曜日にはビッグゲームがある。この傷を取り除き、意欲を示すための素晴らしい機会だ」 2024.04.19 15:54 Fri

「後悔することは何もない」ロドリはCL準々決勝敗退に落胆も「明日にはまた立ち上がらなければ…」

マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリが、チャンピオンズリーグ(CL)での敗退を嘆いた。クラブ公式サイトが伝えている。 ロドリは17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのレアル・マドリー戦で先発した。 1stレグは3-3のドローに終わり、勝者がベスト4入りを果たす状況で12分に失点を許したシティだったが、76分にMFケビン・デ・ブライネのゴールで同点。その後は互いにスコアを動かせずPK戦に突入したが、MFベルナルド・シウバ、MFマテオ・コバチッチのシュートがストップされたことで3-4の敗戦となった。 CLベスト4へあと一歩及ばなかったロドリは落胆を露わにしつつも、すぐにこの挫折から立ち直る必要があると強調している。 「あまり言うことはない。レアル・マドリーやチームメイトの努力を祝福するよ。 僕たちはすべてを出し尽くした」 「後悔することは何もない。これがフットボールさ。これはこの大会での優勝がいかに難しいかを示していると思う。僕たちは昨シーズンにそれを達成できたけど、今日起きてしまったことは正直言って悔しい」 「時には説明が難しいこともあると思う。それでも明日には、この負けを消化しなければならない。明日にはまた立ち上がらなければならないんだ。なぜなら、まだ2つの大会が残っているからね」 「僕たちにはポジティブなメンタリティが必要だ。今は見つけるのが難しい野望をここから探さなければならない。そして、明日にはそれが見つかるだろう」 2024.04.18 13:25 Thu

「本当に誇り」シティとの激闘制したマドリー、ベリンガムもCL準決勝進出に喜び爆発「ハードワークする必要があったけど…」

レアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝進出に満足感を示した。『UEFA.com』が伝えている。 ベリンガムは17日に敵地で開催されたCL準々決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦で先発。1stレグを3-3で終え勝利が必要な一戦はFWロドリゴ・ゴエスのゴールで先制するも、後半に追いつかれるとその後はスコア動かず決着はPK戦へ。マドリーは1人目のMFルカ・モドリッチが失敗となったが、アンドリー・ルニンが2本のシュートをストップするとその後はベリンガム含む全員が成功し、CL準決勝進出を決めた。 加入初年度からCL準決勝進出を経験することになったベリンガムは、強敵を下したパフォーマンスに誇りを示している。 「試合には多くのことを注ぎ込んでいたから、ホッとしたよ。以前に僕がシティと対戦したときは、あと一歩で何かを手に入れられると思ったところから、突然それを奪われたことがあった。彼らに勝つためには、本当にハードワークしなければならない。試合に勝てたことは大きな収穫だ」 「信じられない気分だよ。こうした瞬間は魔法のようなものだ。細部を正しく理解して、PKのような瞬間も冷静さを保っていた。今日は弟がここにいて、マドリーでプレーする僕を初めて見てくれたんだ。本当に誇りに思う」 「マドリーで自分のキャリアが始まっていくなんて、夢にも思っていなかった。このクラブにいられて感謝しているし、この先もずっと続いていくことを願っているよ」 2024.04.18 12:25 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly