ユナイテッドがアーセナルの開幕連勝をストップ! アントニーのデビュー弾にラッシュフォード2ゴールで4連勝!《プレミアリーグ》
2022.09.05 02:40 Mon
プレミアリーグ第6節、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルが4日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが3-1で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は80分から途中出場した。
テン・ハグ監督はこの一戦に向け、3日前のレスター戦から先発1人を変更。エランガに代えてアヤックスからの1億ユーロの新戦力アントニーをいきなりスタメンでデビューさせた。なお、先発起用が想定されたカゼミロはクリスティアーノ・ロナウドと共にベンチスタートとなった。
対するアーセナルは開幕から唯一の5連勝で首位に立つ。前節のアストン・ビラ戦では一時同点に追いつかれながらも、すぐさま勝ち越す見事な反発力を見せて勝ち切った。今季初のビッグマッチに向けては負傷者続出の情報もあったが、ビラ戦からの変更はティアニーに代わって負傷明けのジンチェンコが起用された1点のみ。軽傷を抱えていた守護神ラムズデールとキャプテンのウーデゴールも無事スターティングメンバーに名を連ねた。
3連勝で復調気配を見せる赤い悪魔と開幕5連勝の絶好調ガナーズが激突した注目のビッグマッチは、キックオフ直後から両者が高いテンションでぶつかり合う。共に守備時には前線の選手が低い位置まで下りて味方のサポートに入るなど、まずは守備を意識した立ち上がりに。
立ち上がりの攻防を経て試合はボールの主導権を握ったユナイテッドが押し込む状況に。高い位置でボールを奪いたいアーセナルだが、なかなかボールの奪いどころがなく深い位置まで押し下げられる。それでも、12分にはハーフウェイライン付近でのウーデゴールのプレスバックでエリクセンを潰してカウンターを発動。サカのスルーパスに抜け出したマルティネッリが冷静な左足のシュートでゴールネットを揺らす。だが、アウェイチームの先制点かに思われたこの場面ではオンフィールド・レビューの対象となり、最終的にウーデゴールの潰しがファウルと判断されてゴールは取り消しとなった。
ワンチャンスを生かしての先制点には至らなかったが、このプレーをキッカケにプレスの強度、連動性に磨きがかかるアーセナルは、徐々に相手のボール回しに良い形で制限をかけてイーブンな展開に持ち込む。ただ、ユナイテッドの素早い寄せに苦しみ、攻撃ではなかなか決定機まで至らない。
前半半ば以降は相手のやり方に慣れ、プレスの勢いが落ちてきたこともあり、互いに深い位置でボールを動かす展開が増えてくる。その中でビルドアップの練度で一日の長があるアーセナルがより押し込む形を作り出し、サカらの個人技とコンビネーションプレーでフィニッシュまで持ち込む。32分にはボックス手前右角でボールを持ったウーデゴールから大外で背後を狙うマルティネッリに絶妙な浮き球のパスが通るが、ヘディングシュートはGKデ・ヘアの見事なワンハンドセーブに阻まれる。
少し耐える時間帯が続いたユナイテッドだったが、これがデビュー戦となった22歳の若武者が大きな仕事を果たす。35分、一度GKまでボールを下げさせられた状況から左サイドで細かく繋ぎ、エリクセンからバイタルエリアで一瞬浮いたブルーノ・フェルナンデスに局面を変える縦パスが入る。ここでセンターバックをつり出してDFガブリエウの潰しに耐えたB・フェルナンデスからサンチョ、ラッシュフォードとボールが繋がり、ボックス右に走り込むアントニーにラストパスが通る。元アヤックスFWはうまくシュートコースを作り出し、得意の左足のシュートをファーポストに流し込んだ。
アントニーの鮮烈なデビューゴールでホームチームが先制に成功した中、アーセナルは前半の内に追いつこうとリスクを冒して前に出る。失点前同様に深い位置まで運んで幾度か良いシーンを作り出すが、最後の局面で集中した対応を見せるユナイテッドの守備を崩し切るまでには至らず。
ホームチームの1点リードで折り返した試合。後半立ち上がりは引き続きアーセナルがボールを握って攻め手を窺う展開に。中盤のインサイドに立つジャカやウーデゴールをケアされて外回りの攻撃が続くものの、ジェズスの巧みな入れ替わりからの右クロス、サカとマルティネッリが一対一の局面でクロスやシュートまで持ち込み、ゴールの匂いをさせていく。
一方、要所を締める守備でリードを維持しながらも後半は攻撃まで持っていけないユナイテッドは、58分に殊勲のアントニーを下げてロナウドを投入。この交代でロナウドを最前線、ラッシュフォードを右ウイングに移してよりカウンター色を強める。しかし、結果的にこの交代直後に望まぬ形で試合が動くことに。
アーセナルは60分、相手陣内左サイドでヴァランの短い縦パスを引っかけたショートカウンターからマルティネッリ、ジャカ、ウーデゴールのパス交換で局面を打開。ウーデゴールが利き足とは逆の右足で絶妙なスルーパスを供給すると、ゴール前に抜け出したジェズスがうまく潰れたところをサポートしたサカが相手のゴールカバーを冷静に外す左足のシュートを流し込み、自分たちの流れの中で同点ゴールを奪い切った。
プラン変更後にいきなり失点を喫してバタつくユナイテッドだが、自慢の2人のプレーメーカーがワンプレーで試合の流れを変えてしまう。66分、自陣中央で横パスを受けたエリクセンが絶妙なワンタッチパスをB・フェルナンデスに繋ぐと、ポルトガル代表MFはハイラインの背後を狙うラッシュフォードに対して、DFサリバの背中側を狙った絶妙な縦パスを通す。そして、ユナイテッドの背番号10は冷静にGKとの一対一を制し、値千金の勝ち越しゴールを奪った。
再びリードを手にしたユナイテッドは、直後にサンチョを下げてフレッジを投入。この交代でフレッシュなブラジル代表MFをトップ下、B・フェルナンデスを右サイド、ラッシュフォードを左サイドに配置。ロナウドを含めて途中投入の2選手が前線から積極的にプレスを仕掛けて試合の流れも引き寄せる。
対してアルテタ監督は74分、ウーデゴール、ジンチェンコの負傷明け2選手に加え、サンビ・ロコンガを下げてスミス・ロウ、エンケティア、これがデビュー戦となるファビオ・ヴィエイラを一気に投入。この3枚替えで変則的な[3-4-3]の攻撃的な布陣に変更した。しかし、敵将の最初の一手と同様にこちらの采配も結果的に裏目に出る。
ユナイテッドは75分、ハーフウェイライン手前でロナウドが潰された場面でサポートに入ったB・フェルナンデスが相手ディフェンスラインの背後へスルーパスを供給。これに完璧なタイミングで抜け出したエリクセンがそのままボックス内まで運び、GKの視線を引き付けて左を並走するラッシュフォードへプレゼントパス。これをラッシュフォードが再び流し込んだ。
これで勝利を大きく引き寄せたユナイテッドは、いずれも足が攣ってしまったマルティネス、ラッシュフォードを下げてカゼミロ、マグワイアを同時投入。完全に逃げ切り態勢に入る。一方、アーセナルはホワイトを下げて80分に冨安を最後の交代カードとして投入した。
その後、試合はリスクを冒して前に出るアーセナルに対して、ユナイテッドがカウンターで応戦する構図の下でオープンな展開に。互いにゴールへ迫るシーンを作り出したが、この終盤戦の攻防では守備陣の粘りが勝り、スコアは動かず。
そして、3-1のまま試合はタイムアップを迎え、攻守両面で一体感、勝負強さで勝ったユナイテッドが、ビッグマッチを制して4連勝を達成。一方、内容自体は悲観すべきものはなかったものの、勝負の際で劣ったアーセナルは開幕からの連勝がストップすると共に今季初黒星を喫することになった。
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開幕2連敗スタートとなったユナイテッドだが、第3節でリバプール相手に会心の今季初勝利。以降はサウサンプトン、レスター・シティを相手に2試合連続の1-0の勝利を収め、3連勝を達成。その良いムードで迎えた今季2度目の対ビッグ6では、首位チーム撃破を狙った。対するアーセナルは開幕から唯一の5連勝で首位に立つ。前節のアストン・ビラ戦では一時同点に追いつかれながらも、すぐさま勝ち越す見事な反発力を見せて勝ち切った。今季初のビッグマッチに向けては負傷者続出の情報もあったが、ビラ戦からの変更はティアニーに代わって負傷明けのジンチェンコが起用された1点のみ。軽傷を抱えていた守護神ラムズデールとキャプテンのウーデゴールも無事スターティングメンバーに名を連ねた。
3連勝で復調気配を見せる赤い悪魔と開幕5連勝の絶好調ガナーズが激突した注目のビッグマッチは、キックオフ直後から両者が高いテンションでぶつかり合う。共に守備時には前線の選手が低い位置まで下りて味方のサポートに入るなど、まずは守備を意識した立ち上がりに。
そういった中、8分にはアントニーの個人技からフリーとなったダロトの右クロスがファーサイドのエリクセンに渡る。元トッテナムMFは左足ダイレクトボレーで合わせるが、これは惜しくも枠の左に。対してアーセナルは直後に得たFKの二次攻撃からボックス中央でルーズボールに反応したサリバに決定機も、こちらもシュートを枠に飛ばせない。
立ち上がりの攻防を経て試合はボールの主導権を握ったユナイテッドが押し込む状況に。高い位置でボールを奪いたいアーセナルだが、なかなかボールの奪いどころがなく深い位置まで押し下げられる。それでも、12分にはハーフウェイライン付近でのウーデゴールのプレスバックでエリクセンを潰してカウンターを発動。サカのスルーパスに抜け出したマルティネッリが冷静な左足のシュートでゴールネットを揺らす。だが、アウェイチームの先制点かに思われたこの場面ではオンフィールド・レビューの対象となり、最終的にウーデゴールの潰しがファウルと判断されてゴールは取り消しとなった。
ワンチャンスを生かしての先制点には至らなかったが、このプレーをキッカケにプレスの強度、連動性に磨きがかかるアーセナルは、徐々に相手のボール回しに良い形で制限をかけてイーブンな展開に持ち込む。ただ、ユナイテッドの素早い寄せに苦しみ、攻撃ではなかなか決定機まで至らない。
前半半ば以降は相手のやり方に慣れ、プレスの勢いが落ちてきたこともあり、互いに深い位置でボールを動かす展開が増えてくる。その中でビルドアップの練度で一日の長があるアーセナルがより押し込む形を作り出し、サカらの個人技とコンビネーションプレーでフィニッシュまで持ち込む。32分にはボックス手前右角でボールを持ったウーデゴールから大外で背後を狙うマルティネッリに絶妙な浮き球のパスが通るが、ヘディングシュートはGKデ・ヘアの見事なワンハンドセーブに阻まれる。
少し耐える時間帯が続いたユナイテッドだったが、これがデビュー戦となった22歳の若武者が大きな仕事を果たす。35分、一度GKまでボールを下げさせられた状況から左サイドで細かく繋ぎ、エリクセンからバイタルエリアで一瞬浮いたブルーノ・フェルナンデスに局面を変える縦パスが入る。ここでセンターバックをつり出してDFガブリエウの潰しに耐えたB・フェルナンデスからサンチョ、ラッシュフォードとボールが繋がり、ボックス右に走り込むアントニーにラストパスが通る。元アヤックスFWはうまくシュートコースを作り出し、得意の左足のシュートをファーポストに流し込んだ。
アントニーの鮮烈なデビューゴールでホームチームが先制に成功した中、アーセナルは前半の内に追いつこうとリスクを冒して前に出る。失点前同様に深い位置まで運んで幾度か良いシーンを作り出すが、最後の局面で集中した対応を見せるユナイテッドの守備を崩し切るまでには至らず。
ホームチームの1点リードで折り返した試合。後半立ち上がりは引き続きアーセナルがボールを握って攻め手を窺う展開に。中盤のインサイドに立つジャカやウーデゴールをケアされて外回りの攻撃が続くものの、ジェズスの巧みな入れ替わりからの右クロス、サカとマルティネッリが一対一の局面でクロスやシュートまで持ち込み、ゴールの匂いをさせていく。
一方、要所を締める守備でリードを維持しながらも後半は攻撃まで持っていけないユナイテッドは、58分に殊勲のアントニーを下げてロナウドを投入。この交代でロナウドを最前線、ラッシュフォードを右ウイングに移してよりカウンター色を強める。しかし、結果的にこの交代直後に望まぬ形で試合が動くことに。
アーセナルは60分、相手陣内左サイドでヴァランの短い縦パスを引っかけたショートカウンターからマルティネッリ、ジャカ、ウーデゴールのパス交換で局面を打開。ウーデゴールが利き足とは逆の右足で絶妙なスルーパスを供給すると、ゴール前に抜け出したジェズスがうまく潰れたところをサポートしたサカが相手のゴールカバーを冷静に外す左足のシュートを流し込み、自分たちの流れの中で同点ゴールを奪い切った。
プラン変更後にいきなり失点を喫してバタつくユナイテッドだが、自慢の2人のプレーメーカーがワンプレーで試合の流れを変えてしまう。66分、自陣中央で横パスを受けたエリクセンが絶妙なワンタッチパスをB・フェルナンデスに繋ぐと、ポルトガル代表MFはハイラインの背後を狙うラッシュフォードに対して、DFサリバの背中側を狙った絶妙な縦パスを通す。そして、ユナイテッドの背番号10は冷静にGKとの一対一を制し、値千金の勝ち越しゴールを奪った。
再びリードを手にしたユナイテッドは、直後にサンチョを下げてフレッジを投入。この交代でフレッシュなブラジル代表MFをトップ下、B・フェルナンデスを右サイド、ラッシュフォードを左サイドに配置。ロナウドを含めて途中投入の2選手が前線から積極的にプレスを仕掛けて試合の流れも引き寄せる。
対してアルテタ監督は74分、ウーデゴール、ジンチェンコの負傷明け2選手に加え、サンビ・ロコンガを下げてスミス・ロウ、エンケティア、これがデビュー戦となるファビオ・ヴィエイラを一気に投入。この3枚替えで変則的な[3-4-3]の攻撃的な布陣に変更した。しかし、敵将の最初の一手と同様にこちらの采配も結果的に裏目に出る。
ユナイテッドは75分、ハーフウェイライン手前でロナウドが潰された場面でサポートに入ったB・フェルナンデスが相手ディフェンスラインの背後へスルーパスを供給。これに完璧なタイミングで抜け出したエリクセンがそのままボックス内まで運び、GKの視線を引き付けて左を並走するラッシュフォードへプレゼントパス。これをラッシュフォードが再び流し込んだ。
これで勝利を大きく引き寄せたユナイテッドは、いずれも足が攣ってしまったマルティネス、ラッシュフォードを下げてカゼミロ、マグワイアを同時投入。完全に逃げ切り態勢に入る。一方、アーセナルはホワイトを下げて80分に冨安を最後の交代カードとして投入した。
その後、試合はリスクを冒して前に出るアーセナルに対して、ユナイテッドがカウンターで応戦する構図の下でオープンな展開に。互いにゴールへ迫るシーンを作り出したが、この終盤戦の攻防では守備陣の粘りが勝り、スコアは動かず。
そして、3-1のまま試合はタイムアップを迎え、攻守両面で一体感、勝負強さで勝ったユナイテッドが、ビッグマッチを制して4連勝を達成。一方、内容自体は悲観すべきものはなかったものの、勝負の際で劣ったアーセナルは開幕からの連勝がストップすると共に今季初黒星を喫することになった。
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