明治安田生命J1リーグ第28節の1試合が3日にエコパスタジアムで行われ、ジュビロ磐田vs柏レイソルは2-2のドローに終わった。
渋谷監督体制の初陣も落として、7月以降の直近8試合を1勝7敗で最下位に沈む磐田は頼れるベテランの大井や杉本が久々の先発。一方、ここ3試合を1分け2敗と息切れ気味な5位の柏は初先発の染谷とともに、ケガから復帰後2戦目のドウグラスもスタートから出場した。
磐田も悪い入りではなかったが、先にチャンスを作ったのは柏。9分に古巣戦となる右ウィングバックの大南が上げた右足クロスから、ゴール前のドウグラスが右ポスト直撃のヘッドで迫るなど、徐々に柏が攻勢を強める。
ヒヤリとした場面をポストにも救われ、攻撃に転じる磐田だが、9分に右サイドでマテウス・サヴィオとのワンツーからボックス右に抜け出した大南が右足クロス。ドウグラスが技ありの左足ヒールを決め、柏が先制する。
先制されてからも攻めの姿勢を打ち出した磐田だが、守備陣も集中を切らさない柏は45+2分、またしても右サイドの大南が得点を演出。ゴール前に上げたクロスに武藤がヘッドで合わせ、前半のうちに磐田を突き放す。
追う磐田は後半から大津、吉長、金子を立て続けに投入。60分にGK佐々木の好守がなければという場面も作るなか、73分に右サイド起点の攻撃構築からバイタルエリア中央の吉長が右足ミドルを叩き込み、1点差に迫る。
その磐田は69分にファビアン・ゴンザレスも送り込むと、これが的中して同点。73分、自陣右サイドの上原が前に浮き球パスを出すと、ワントラップでゴール前に抜けたファビアン・ゴンザレスがGKもかわしてネットを揺らす。
2点差を守り切れなかった柏はまたギアを上げたいところだったが、磐田が勢いづき、劣勢に。ただ、磐田も勝ち越しとはならず、引き分けに終わった。
これで4試合未勝利で順位も依然として最下位の磐田だが、2点差から追いつくドローで価値ある1ポイントを掴み、3連敗をストップ。勝ち切れなかった柏は4試合勝ちなしとなっている。
ジュビロ磐田 2-2 柏レイソル
【磐田】
吉長真優(後28)
ファビアン・ゴンザレス(後32)
【柏】
ドウグラス(前23)
武藤雄樹(前45+2)
